飽きたので大河ドラマの悪口でも

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PC作業に飽きたので、ちょっと気分転換。あっ、自分はめったに仕事で疲れたと感じることはありません。肉体労働ではないからかな。ただし、疲れない代わりに、飽きます。飽きはてる。

まったく関係なく、大河ドラマの悪口でも並べてみますか。NHKさんには悪いけど、ま、トバッチリと思って諦めてくだされ。毎週晩酌しながらグチグチ文句たれてます。


最近の大河ドラマで気になって仕方ないこと。

1. やたら大声でわめかないで
みんな大声で叫びすぎます。おまけに俳優さんたちの発声というか訓練ができていないので、聞き取れない。通常、大切なことを伝えるときは、大声をあげたりしないものですけどね。恫喝するのが目的というなら別です。

2. 廊下を走らないで
これ、子供の頃にさんざん言われなかったでしょうか。ましてや火事でもないのに大のオトナが廊下をバタバタ走るなんて、シツケがなっていない。

秀吉から手紙が届いた程度でバタバタ走っちゃいけません。どうせ届くのに何日もかかってる手紙です。寸秒を争うような話でもなし。

3. 衆人環視の中で、重要なことを叫ばない
そうやって廊下を走ってきた家来が「大変です!」と叫びながら飛び込んできます。レベルは違うものの、外務省の役人が「大変です!尖閣湾に軍艦が・・」とかわめきながら官邸に飛び込んでくるようなもんです。周囲が大騒ぎになる。

重要事項であればあるほど、小部屋でひそひそ話しましょう。そっちの方がドラマとしても重みがあると思うんですが。壁に耳あり、障子に目あり。

4. 立ったまま話をしない
座敷や廊下で突っ立った同士が話をしているのはどうも違和感ありすぎ。立ち話は品がない。大事なことは必ず落ち着いて座ってお話しましょう。江戸時代でも道端で武士同士が立ち話をすることはなかったと、なんかの本で読んだ記憶もあります。

ましてや座った人間に対して上から話すのはレアケース。信長がズカズカッと上座からおりてきて、突っ立ってしゃべるのはかなり無礼というか、威圧的な会話になります。

5. 良い子はお話し中のオトナの邪魔をするな

赤鼻の殿様が家来となんか相談しているところへ、たとえ殿様の子供でも飛び込んできて割り込むのは非常に礼儀知らずです。通常は激しく叱責されます。あっ、立ち聞きなんて論外ですよ。数年前にそんな行儀の悪い女の子がいました。世話になってる目上の人を「サル」と呼ぶのも問題外。

6. 会議の場に奥方は顔を出さない

そうそう。奥方が重要会議の席に平然と座ってる場面が増えてます。あれも非常におかしい。たとえ小さな領主や庄屋クラスであっても、いちおう表と奥、仕事場と私生活の場は分けられていたはずです。会議の模様を知りたいとか、意見を言いたい場合は、奥方の私室に家来を呼ぶのが通常でしょう。実権を奥方が握っているにしても事情は同じです。

ま、大坂城の淀の方なんかは大広間で謁見の際に、完全に主人として上座に座っていたようです。それでも形式的にはあくまで「幼い息子の介添え」というタテマエです。

もちろん家来を私室に呼んで話をしているようなケースでも、子供が割り込むのは論外。大人がお話している邪魔をするのは絶対にマナー違反です。

7. オモテと奥は厳然と区別しましょう

そうそう。どういう意図か知りませんがカンベエが怪我した召使の部屋へ行ってなんか治療していました。あれは完全に(奥さんに対する)越権行為。テリトリー侵犯です。台所や女中部屋に主人が出入りしちゃいけない。下心ありと見なされて当然ですね。

もっともカンベエの場合は、瓜の皮をもっと厚く剥けとかやけに細かい指示もしていたらしい(皮は非常用の漬け物にする)。でもこれ、台所まで出向いて指示してたんでしょうかね。さすがにそこまではしなかったような気がするんですが、不明。

8. 簡単に刀を抜いちゃダメ

今年の大河ではまだ見ていませんが、最近はサムライがすぐ刀を抜きます。西部劇の拳銃と同じで、抜いたら害意ありと見なされて修羅場になります。青筋たてて刀の柄を握ってウムウムウウム・・と構えるのも論外。

9. 情報伝達と移動の距離感がないなあ
大昔のトシマツ・テレポートほどではないですが、あいかわらず日本が狭いです。あっというまに播磨から長浜まで駆けつけて、いきなり勝手にドンチャン騒ぎの場に顔を出す。当時のニッポンの(相対的な)距離の遠さを感じさせるようなドラマ、少ないですね。

人の家を訪ねるときは必ず門番に用件を告げて、案内を請いましょう。もちろん汚れた足はきれいに洗って。


追記
・・・いろいろ書きましたが、読み直してみて、これって「礼儀」とか「シツケ」の問題だと気がつきました。夫婦の守備領域を切り分ける。主人と奉公人のテリトリーを分ける。応接や会話の礼儀を守る。子供は大人の邪魔をしない。他人に迷惑をかけないように気をつけて行動する。大声を出したり睨んだりするのはマナー違反(故に意図的にやれば効果甚大)。

ほんの数十年前まで、一般の家庭でも当然と見なされる行動規範でした。どのへんから変化してしまったんでしょうかね。