独眼竜政宗の再放送 第42回 大坂攻め

夏の陣が始まります。この時点でまだ政宗は迷っていたんでしょうか。大阪に付くか、江戸に付くか。でも最終的に政宗はじめ秀吉恩顧の大名はみーんな将軍家に従う。ま、その程度の政治感覚がないと関ヶ原を生き延びてここまで身上を保つことはできなかったでしょう。

大坂城小座敷でのトップ会議。江戸から帰った片桐且元は和睦を主張します。「人命第一・テロには屈しない」と同様、たんなる美辞であって、実際には降伏です。でもここまで且元をまっとうに描いてくれたドラマは珍しいですね。たいてい卑屈で臆病という演出になってしまう。退席を命じられた且元、もうやってられんわという顔で消えます。

で、冬の陣。いざ戦争が始まると主戦派だった大野治長までが「和睦」を言い出す。和睦は降伏と違うって、前に片桐且元が言ってたのと同じ論理で、ちょっとおかしい。

で、大坂城の天守に国崩しの大筒を打ち込まれる、強気だった淀殿も動揺。こうして滅亡の道をたどる。

dokuganryu2014.jpgそうそう。ついに片倉小十郎が隠居しました。前々回くらいから元気なくなっていたんですが、ついに中風を病んだ小十郎、顔色がどす黒くなって両手がコチコチに緊張して、いかにもの演技。表情はけっこうしっかりしているけど、見るからに病人と分かります。それにしてもどうして最近のドラマの病人はあんまり病人に見えないんだろう。そっちが不思議です。

次回にはもう消えるんでしょうね。寂しい。