半世紀にわたる相棒との別れ
ほぼ半世紀の悪癖とお別れしました。世の中の状況がどんどんアゲンストになって、喫煙者が生きにくくなった。知らない場所へいくと真っ先に「灰皿はどこか」「喫煙場所はあるか」と無意識に考えているのがイヤになった。いじましい。
で、やめたわけです。効用としては鼻が通るようになった。せっせとティッシュを消費しなくなった。たぶん肺の汚れもそろそろ限界状況だったんだろうし、肺気腫ギリギリで踏みとどまったという感じかな。
その代わり、非常に寂しい。ながーい友達を無くしたような物足りなさ。ゆっくりコーヒー啜りながらの一服。もう二度と味わえない。悲しい。このところ腹が出てきたのも、ひょっとしたら禁煙の副作用かもしれないです。
只見線から裏磐梯
子供の頃から「只見」というと、雪深い山奥という印象でした。あっ、ご存じない方に説明すると、新潟県と福島県南西の境あたり。新潟県側は六日町とかの豪雪地帯ですが、接する福島県側ももちろん超豪雪で山また山。巨大な銀山湖(正式には奥只見ダム湖かな)という人工湖がありますね。阿賀野川水系は水量がべらぼうに多いし、人跡まれな山奥なので水力発電にぴったり。
ま、そんな場所。新潟県側の小出から会津まで只見線に乗ってみようかと思ったわけです。ただし残念なことに、只見線はずいぶん前に大雨で線路が切れていて、そのまま修復されていない。採算があわないんでしょうね。切れた部分はバスでつないでいます。
時間つふしで降りた上越線の塩沢では鈴木牧之記念館が意外に良かった。また六日町で泊まった「龍言」も近隣の豪商・豪農の古屋を移築したという味のある宿でした。将棋や碁のタイトル戦開催の舞台としても有名な宿ですね。
子供が小さい頃は家の中でノコギリ使ったりカンナをかけたり、ま、けっこうマメなほうでした。それがパソコンに出会ってからすっかりご無沙汰になった(と家内の談)。包丁なんかも、とんと研いだことがない。
砥石がダメになっていたのも理由です。下手がいいかげんに刃を当てるから中くぼみになって、砥石が役にたたない。石とかコンクリートの上でゴシゴシやれば平らになるはずですが、集合住宅住まいでは石もコンクリもない。場所もない。
というわけで放置していましたが、ネットで「シャプトン 刃の黒幕」という奇妙なネーミングの合成砥を知り、けっこう評判いいことを知りました。番手1000あたりならちょっと荒めの中砥のようで、かなり万能らしい。3000円弱。決心して購入。
なるほど。やってみるとかなり刃がつきやすいです。なまっていた2本を研いで、よしよしといい気分。ただしそれ以来、まだ一度も研いでいません。家内に言われる前にまた研がないといけないんですが・・。
一生分の旧式レフ電球
東京都のLED電球交換イベントにのって、ピコ太郎看板の電気店でLED電球を入手。これをトイレの天井にさしこんだら、あららら、つかない
。ロート形状にくぼんだ奥のソケットに差し込む形で、ダウンライトというらしいです。本来は指向性のある小型のレフ電球を使うものなんですが、LED電球だって理屈としては問題なく点灯するはずです。でもなぜか光らない。
結局、ソケットの底のバネがかなり劣化しるのが理由と判明しました。電球の尻尾についている突起が、バネに微妙に届かなくなっている(だから家内が差し込むと点灯したりもする)。仕方なく、本来のレフ電球(少しサイズは小さい) に戻しました。こっちは点灯の確率が高い。
廊下に並んでいる天井灯も同じ形状のダウンライトです。これも当然のことながら劣化しているだろうな。ということは専用のレフ電球でないと合わない可能性がある(事実、レフ専用60Wまで、と記してある)。
なんかややこしいですが、こうした複雑な経緯で大量の旧式電球(レフ形)を買うことになりました。計5コを買い置きです。ついでにやはり旧式のフロスト球(昔ふうの普通電球です)も買いました。時代に逆行しているけど仕方ない。これで一生もつでしょう、きっと。
武蔵野中央図書館
近くの図書館がエアコン工事とかなんかで年明けまで休館。エアコン工事でなぜ休館になるのかは判然としませんが、ま、文句いっても仕方ないです。
で、調べてみたら近隣の市の図書館を利用できることがわかった。協力しあっているんですね。えらい。なかでは武蔵野市の中央図書館が蔵書数もたっぷりありそうなので、ここを利用することにしました。三鷹駅でおりて15分ほど歩く。吉祥寺からでも同じくらいの距離です。利用カードを作ってもらって、便利に利用させてもらっています。
いいなあ・・というのが実感。フロアが広い。ゆったりしていて蔵書が多い。休憩用の椅子も多い。返却も貸し出しも自動式。図書館って、こうあるべきだよなあ。近くの地元図書館の職員が可哀相になります。
狭いオンボロ図書館、建てかえる話もきかない。スペースがないんで、本はどんどん閉架(要するに倉庫)にしまいこまれている。スタッフの仕事時間の半分はカウンターと閉架倉庫との往復に費やされている。ひどい話だ。市長が悪い。市議会が悪い。
オジサン柄カレンダーと紅毛人盃
前回は失敗したので、2018年版のカレンダーは迷わず定番の「オジサン柄デスクカレンダー」を頼みました。1500円弱と安くはないものの、毎日使うものだし。ちなみに「オジサン柄」というのは冗談ではなく、レッキとした商品名です。ミドリという会社が販売している。他にも「カントリータイム 花柄」というのもあります。これ、昔は確か「オンナノコ柄」じゃなかったかな。
そうそう。前から欲しかった盃も買いました。アマゾンではなく有田の窯元がやっているオンラインストアで、ここは1万円以上買うと送料無料。1万円?ですが、なんせ値のはる代物ですからちょっと頼むとすぐ1万円にはなる。盃は一口1000円程度と力不足なものの、今回は蕎麦猪口もいくつか頼んだので合計額にまったく問題なし。
この盃、しん窯という会社(窯)の紅毛人柄というものです。たぶん長崎のオランダ船がテーマなんでしょうね。紅毛人がステッキ握ったり散歩したりの絵柄が面白い。白と青のシンプルかつ味のある磁器です。
日本酒に燗つけてのむオヤヂなんて希少なので、最近はいい盃をみかけることが少なくなりました。このしん窯の盃、小振りで厭味がなく、好きなタイプです。(やたらはびこる厚手の民芸ふうには辟易)
そうそう。注文品が届いて中をあけたら、店主(たぶん)直筆の手紙が入っていました。ていねいなことです。いまどき珍しい。