初見の作家ですが、山本周五郎賞とか推理作家協会賞を受賞。直木賞の候補にも何回かなってる人らしいです。かなり多作。
新潮社の刊なので(ある程度の信用 )借り出しましたが、読み始めてすぐに「これは本屋大賞の範疇だな」と納得。本屋大賞本って、独特の疾走感とかバイオレンス感とか、なんか特徴がありますね。エンタメプロレスみたい(たいして読んでないので、かなり独断です)。
ようするに、そこそこ楽しめる本です。ストーリーもそこそこ。題材を荒廃の室町時代にとったというのもすごい。舞台は京で、三条とか九条とかナントカ大路を東に曲がってとか、やたら出てきます。新鮮。
あっ、本筋はなんというか、少年が棒術の荒っぽい修行をする話です。修行して、やたら闘う。殺す。一揆。好漢とか悪漢が登場。もちろん美女も。
ま、そういう小説。「光秀の定理」というのが評判よさそうなので、機会があったら読んでみるつもり。