2011年5月アーカイブ

★★★★ 新潮文庫

masakado_kaionji.jpg何回目の再読でしょうか。えーと、3回目ということは多分ない。4回目になるんだろうか。それとも5回目。なんせ買ってからずいぶん月日がたちます。購入は昭和51年。35年も前なのか・・・。

前半部はいつものパターンで少しイライラします。小次郎の気の利かなさ。歯がゆい。従兄の貞盛にいいようにやられている。そのうちだんだん感情移入が始まる。後半もまたイライラします。新皇になってからですね。周囲に操られてしまう政治性のなさ。

以前の読後感と少し違ってきたのは、貞盛ですね。回数を重ねるごとに好きになってくる。ちょっくらズルい部分はあるけど、ま、この程度は必要だろ。悪意があるわけでもなし。勇気がないというわけでもなし。少し女好きで利口すぎただけ。調べてみたら反乱平定のあとは鎮守府将軍、従四位下。坂東平氏の総代格ですわな。

お姫様(貴子)はだんだん重みがなくなってきます。可哀相だけど、仕方なかったんだよな。回り合わせが悪かった。それに対して幼いころからつき従ってきた老女(名前は忘れた)には好感度が増してきます。類型的には描かない海音寺さんだから、キャラクターが立ってます (大河ドラマでは奈良岡朋子)。

藤原秀郷もそれほど魅力がなくなってきました。なくなってきても、それでもまだ魅力的な武将なんですけどね。これも調べてみたら従四位下、下野・武蔵の国司、鎮守府将軍。かなり勢力を誇ったようです。子供の頃は「ムカデ退治の俵藤太」として覚えていた人です。たしかツバつけて大ムカデを射ったんだよな。

生涯、まだ1回くらいは読むかもしれません。古びた文庫ですが、なるべく大切にしておきましょう。

それにしても大河ドラマの配役、貴子の吉永小百合、将門の加藤剛、そのほか女優陣もなかなかでしたが、貞盛だけがちょっと地味でしたね。えーと、誰だっけっか。山口 崇。いい俳優なんですけど、もう少し色気のある派手な人にやってほしかった。女がパッと見ただけで惚れてしまうような凛々しい俳優さん。そんなん、無理か。

追記
どうやら貞盛の子供が伊勢平氏の源流になったようです。そうだったのか。清盛は貞盛の系統だったのか・・・。

いまデータバックアップ用に使っているドライブは80Gと手狭で、しかも買ってから年月が経っています。ま、古くってもバックアップ用ドライブが先に死ぬ分には痛痒ないんですが、もしシステムドライブ(Seagateの500G)が先にお陀仏になると、このバックアップドライブに退避してあるデータしか復活できないことになります。

drive1.jpg


現状はこうです










必要になりそうなものはたいてい仕舞ってあるんですけどね。でも完全に全部というわけではありません。再インストールに必要なアプリ類も可能な限りハードディスクにいれてあるし(お皿からインストールするのに比して非常に快適になる)、このバックアップもとっておきたい。古いゲームなんかのイメージも入れてある。しかもWin7のシステムイメージを格納してあるので、どうも余裕がない。気になっていました。

で、今回たまたま同じSeagateの500Gを手にいれました。理由? 安かったからです。

2枚の500Gドライブ(なんとリッチな!)で、なんとか便利なバックアップ態勢を作れないだろうか。トラブルになった際、また最初からインストールなんかしなくても即座に移行できるような環境は作れないか。そんな動機でWin7のシステムイメージ・バックアップを調べてみたりテストしてみたりしたわけです。

けっこう疲れました。いろいろやりましたが、結論。

2枚のドライブでは完全な環境は無理。快適さを求めるなら3枚ないとダメです。

・ドライブ1 現在使用中のシステムディスク、データディスク
・ドライブ2 システムに使っているドライブが物理的に壊れた場合のバックアップドライブ
・ドライブ3 交換してシステムディスクにするための別のドライブ

本当は「バックアップ・ドライブ」をそのまま「新規のシステムドライブ」に使えるといいんですけどね。でも、ダメでした。

しかし、買ったばかりなのにまたもう一枚買うのはアホみたいな気がする。うーん、簡単にいうと3600円を惜しんだわけですな。

たとえばバックアップ用ドライブの「F:」にシステムイメージを仕舞っておく。このF:ディスクは余裕があるので、必要なデータ類もたっぷり入れておけます。で、現在のシステムドライブ(C: D:)が壊れたら、E:の部分にシステムを転送する。つまり「同じドライブの後方に格納したシステムイメージで、前方の空き領域にシステムディスクを作る」という方法です。

drive2.jpg



こんな形を構想しました








空きスペースは前と同じ、または大きくないといけません。それを承知していたので、わざわざ同容量の500Gにしたんですが、無意味でした。つまり「システムイメージの回復」の場合、以前のドライブとまったく同じパーテーションを切り、しかも新規の「D:」はフォーマットされてしまいます。回復操作の途中に出現する「既存のすべてのパーテーションを削除し・・・」という部分のチェックを外せればいいんですが、これがグレー文字になっていて外せない。で、自分で自分を消すことはできないので、エラーです。

他の古い専用ドライブにシステムイメージを仕舞っておいて、そこから回復作業を行っても、やはり新しいD:ディスクは削除されます。何がなんでもドライブ全体をフォーマットしてパーテーションを切り直して「新しいC:は復活」「新しいD:はもちろんカラッポ」という仕組み。

ただ、ネットを探すと「同一ドライブにシステムイメージを格納、復活」はできると書いている人もいます。変だなあ・・と更に探したらこんなサイトを発見しました。ずごい。超詳細です。Z80の組み立てキットなんか作っている会社らしいです。(Z80、たしかザイログの8bit CPUですよね。もちろん触ったことはないですが、名前くらいは知ってました)

で、このサイトの検証によると「同一ドライブでの回復」ができるのは、その「ドライブにWin7が生きている場合だけ」だとか。つまり親切なOル・ゲーツさんは「システムがちょっと変になったとき、同一ドライブに仕舞っておいたシステムイメージを使って修繕できるように」とお考えになったような雰囲気です

で、そうじゃなくて、Win7システムの存在しない場所に新しくシステムイメージを使うような場合は、もちろん「何もないまっさらなドライブを使うにきまってる!」と力強く断定。

でもねぇ。システムイメージなんて使うのは、たいていシステムディスクが壊れかかったような場合だと思うんだけど。ま、そりゃウィルス感染とかいうケースもあるけどさ。

いずれにしても、みみっちく「C:ディスクだけ回復したい」「D:ディスクの中身は残しておきたい」という要望があるなんて考慮してくれなかった。

そんなら・・ない智恵をしぼってと考えたのは、とりあえずダミーでシステムを回復したドライブを作っておく。つまり「E:ディスク」にシステムを作成しておいて、カラッポになった「F:ディスク」にはまた懲りずにシステムイメージとデータ類をためこんでおく。これなら可能性があるんじゃないか。「生きているシステムドライブ」にシステムイメージを回復する形ですから、うまく誤魔化せるかもしれません。

と思ったんですが、さきほどのサイトでの検証では、この状態で新規にシステムイメージを作成すると「本来のシステム予約領域」+「システムディスク」+「ダミーのシステム予約領域」の3つがイメージ化されてしまうらしい。アホやなあ。つまり2つのドライブにまたがった複雑な形のイメージを無理やり作ろうとするらしいんですね。

なんか抜け道がありそうな気もするし、たとえばどこかに一回作ったシステムイメージを他にコピーしておいて、それを使ってナントカカントカとか。ありそうな気もしましたが、かなりややこしい。くじけました。はい。心が折れた

drive3.jpg

で、こんなふうな
構成になりました








でも、幸いなことにこのサイトで紹介されていたMaxBlastというツール。Seagate(旧Maxtorを吸収)のハードディスクユーザなら使えるらしい。かなり強力なデータバックアップツールみたいです。

で、ダウンロードしたMaxBlast、使ってみました。日本語版もあります。いろんな機能があるようでしたが、試したのは「完全クローン」機能。スムーズには運ばず、何回か失敗もしましたが、結果としては、うまくいきました。やったのは「システムのあるドライブをまるごと別のドライブにコピー、クローンを作る」という作業です。

途中、うまくコピーしたはずの新ドライブがうまく立ち上がらなかったりもしました。これはログインパスワードの部分がひっかったらしい。サイトに書かれているとおり「control userpasswords2」を実行して元システムをログインパスワード必要なしにしたら、スムーズにクローンができあがりました。

中日電工さん、ありがとうございました。感謝々々です。

これでWin7ドライブが2セットできたわけです。とりあえずは同一内容ですが、予備のディスクにはどんどん更新されたバックアップデータを蓄積できます。どっちのシステムを立ち上げるかはBIOSで決める形になりますが、ま、大丈夫でしょう。

そしてもしC:ドライブが壊れたら、SATAケーブルを引っこ抜いて、すぐさま新システム(現状ではG:)を立ち上げればいい。1分で入れ換えられます。もちろん後半部のディスクにためこんだデータはそのまま使用できます。

もちろん念のため、新ドライブだけでの立ち上げも試してみました。今のところ問題ないようです。うーん、満足。時間もかかったけど、かなり嬉しいです。

マイクロソフト謹製のシステムイメージ、いかにも使えそうな雰囲気だったし、メディアや評論家の先生がたの評判もよろしかったみたい(ま、当然か)ですが、案の定、イマイチの詰めが甘い。惜しかったなあという漢字感じです。

謹製製品、そういうものがけっこう多いですよね。(この会社のソフトで好きなのは、正直いってエクセルだけかな。あとはほとんどが「えーい腹の立つ」という代物ばっかりです。特にWordとIEは大っ嫌いじゃ)


仕事で少しお付き合いのあるオバハンの事務所へ行ったときのこと。

「今日はインターネットが見られないのよ」とおっしゃる。なんか急に通じなくなったんだそうです。

知らん顔してても良かったんですが、ま、それも不親切なので見てあげました。有線ルーターで受けて、そこからあちこちに大胆にケーブル孫引きしている配置です。で、真っ先に大本のルータを見たら、なんかLED部分が暗い。たいていは緑や黄色がチカチカしてるもんです。

へんだなあとルータから繋がっている細い電源ケーブルをたどっていくと、途中でLEDがチカッと点灯したような。ん、こりゃ断線ですね。なんで断線するのか不明ですが(めったに切れるようなものじゃなし)、それでも切れている雰囲気。線をあちこちいじっていくと、とりあえず繋がり状態に回復しました。

断線部分を特定して、その部分を切って、ビニールテープかなんかで繋ぎなおせば問題ないはずです。でもビニールテープなんか準備してないだろうなあ。被覆を剥がすのも事務用カッターしかないだろうし。

とりあえず「このまま触らないように」とアドバイス。もし同じ電圧のものがあればアダプタを買い換えてもいいし、ルータ本体を買い換えたって(有線ルータ)数千円程度です。「安物だから壊れたのかしら」と反省してましたが、一応は「有名ブランド」バッファローのルータ。昔はヤマハとか10万以上もするルータがありましたが、いまはどうなのやら。

別件。パソコンが遅い・・・・

print_propa.jpg古い友人から電話が入って、「なんかパソコンが遅いんだよ」と言う。こういうのが実はいちばん困ります。4~5年もののVistaノートらしいんですが、どうせ理由はメモリ不足か、あるいは無闇やたらと訳のわからないアドオンとかアドインとかのインストールし過ぎでしょう。

状態を調べるために「上部のバーから『ファイル』をクリックして・・」と言うと「そんなのはない」と言い切ります。「じゃ『ツール』というのはない?」と聞くと「ない!」と自信を持って断言。

本当はコントロールパネルの中身をいろいろ調べてみたいところですが、無理だろーなあ。再インストールするのがベストだけどこれも大変。「飯をおごるか、出張修理5000円で行ってあげてもいいよ」と申し出ました。あんまり気がのらない様子。

あっ、5000円くらいは取ったほうがいいんです。タダはダメ。もし出張ということになると、こっちもバックアップ用のUSBとかDVDとかケーブルとか、いろいろ準備が必要。ちょいと顔を出してひょいと簡単に直せると思われると困る。データを吸い上げて再インストールとなると、最低でも数時間はかかるし、おまけに「どのデータをバックアップするか」「インストール用の元DVDはあるのか」「不正ソフトは使えないよ」とか、たいていややこしい。だから出張はけっこう気が重いんです。

でも、ちょっと親切に相談に乗りすぎた。数日後には「お気に入りが出なくなった」と電話。その次は「インターネットが見れない」と相談。通信ができていないのかIEの不具合か、切り分けしたいと思っていろいろ聞くんですが、それが難しい。詳しく指示できない電話では往生します。

その後の話では、インターネットトラブルの原因は「ワイアレスの位置がズレてた」とか。誰かが掃除をする際に発信機を動かしたらしい。ズレたぐらいで接続が切れるとすると無線LANではないのかな。よくわかりません。

それからまた数日後、パソコンを買い換えた方がいいだろうかと相談。なんのかんので「DELLは安いらしいが前と同じメーカーのほうがいいか」「高いのでないとダメなのか」「春モデルと夏モデルで値段が違う」「店頭表示品なら安くするっていうんだけど」「オフィスってのは必要なのか」などなどなどなどなど、7~8回は電話がきました。

知り合いの販売店が相談に乗ってくれているらしい。「Win7だろうから、メモリだけはできれば4ギガあるといいよ」とだけアドバイスしておきました。メモリ増設して、データ移行もしてくれて、場合によってはルータ買い換えも必要(ま、規格が違う可能性もありまさーな)で、なんのかんので当初の7万4000円が11~12万になるらしい。そのモデル、調べてみたらもう売っていない富士通ノートで、ネット安売りは6万円くらい。ま、妥当な値段でしょうね。

そうそう、殊勝にもバックアップしようとしたらしい。「住所録を印刷しておこうとしたら横幅がありすぎて、1枚に印刷しきれない」とも言ってきました。用紙の横位置設定、フォント縮小などを教えたんだけど、なにかクリックするたびに砂時計が出るらしい。そりゃ辛いです。最後には「面倒だから、もうやめる」とか言うておりました。やれやれ。

ハソコンって、まだまだ優しい家電とはいえませんね。たしかにオジサンには難しすぎる。それにしても4~5年前のモデルなら砂時計出まくりということもないと思うんですが。

(家内が去年まで使っていたノートは10年ものでした。さすがにこれくらい古いと使うのが辛い。デフォルトのメモリは64MBで、いくらなんでも・・・と安いノーブランドをを買ってきて192MBに増設したけど、それでも遅かった)

Seagate ST3500418AS (500G)

seagate_st.jpgそうそう。さきほどアマゾンを見たらSeagateの500Gハードディスクが3680円。前に買ったときは4380円だったからたいして安くはなっていませんが、でもこれ以上はなかなか安くならないだろうなあ。販売店からすると「利益を確保するための最低価格」というのがあるみたいで、あるレベルになるといきなり商品棚から消えてしまいます。

500Gなら空き容量を気にせず、おうような気分でバックアップ可能ですね。はい。転ばぬ先の杖。注文してしまいました。

Cディスク、Dディスクと同じ大きさのパーテーション切っておけば、仮にメインが壊れてもバックアップしたシステムイメージをそのまま移せるような気もするけど、このへんは微妙。システムイメージ復元の際にはフォーマットされてしまうんだったっけ。ま、生きてるHDDが3枚になるので、どれをどう使うかパズルのようなもんです。3枚とも繋ぐとちょっと電気を使いすぎの気もするし、ゆっくり考えてみましょう。

ついでに調べたら無線ルータも安くなってるなあ。まあまあのもので3500円とか4000円。いっしゅんクリックしようと思いましたが、まだ壊れてないのに買うのもあほらしい。はい。こっちは思いとどまりました。

追記

買い換え相談の友人からまた電話が入って「電気屋の話ではハードディスクが壊れてたらしい。そんなことってあるの?」とか。はい、ハードディスクなんて、すぐ壊れます。必ず壊れます。みーんな永久に壊れないと思い込んでるらしいですね。

「他は大丈夫だったけど、ゴミ箱の中のデータだけ救出できなかったって言うんだ」とか。ゴミ箱? ゴミ箱にどれだけ溜め込んでたんだろ。大事なものをゴミ箱にしまっておくなよ。金庫じゃないんだから。

追記の追記

また電話がありました。なんでも今度のノートブックでは古いプリンタが使えないそうです。で、新しいプリンタを買って、なおかつインストール料が3000円とか。本人はかなりムッとしていましたが、まぁねえ。

「繋いだら自動的に使えないのか」と聞かれました。ま、ドライバーのインストールくらいは必要でしょうね、たぶん。うまくしたらネットから拾ってくれるかもしれないけど、それは保証できない。少し手間をかけるか、それが嫌ならお金を使うか。どちらのら選択肢しかありません。

予想外の出費のようです。



★★ 原書房

chitosuna.jpgサトクリフののもは時々読んでいます。たぶんジュブナイルという位置づけなんでしょうが、ちょっと収まり切れない作家です。

えーと、何でしたっけ、熊のアルトスとかいう英雄が主人公だった本。「落日の剣」か。他にもアーサー王絡みや滅びゆくケルトものはいろいろ読みました。けっこう情緒があるんですよね。

で、今回は舞台がアラビアです。副題は「愛と死のアラビア」。ひょっとしたら面白いかな・・と多少は期待したのですが、正直???でした。どうも「史実」に引っ張られてしまったような気配がある。

この小説のヒーローは実在した人のようです。アラビアのロレンスのほぼ100年前、スコットランド人の兵士がエジプト遠征軍に従軍して捕虜になる。で、理由は不明だけど命を助けられて、厚遇される。で、イスラムに帰依してめきめき才覚を発揮します。

この主人公トマス・キース、夜中に襲ってきた10人の暗殺団を単身撃退したというエピソードを持っているらしいです。猛烈に強いスコットランド野郎だったみたい。

ででで、この有能なスコットランド兵士はエジプトの総督だかパシャだか何だか、ま、要するにオスマンの指令下にはあるけど独立も画策している地方総督の若い息子と仲良くなる。「熱い友情」。どうして仲良くなったかは知りません。サトクリフもそのへんは詳しく書かない。詳しく書いてくれないので、なんか消化不良気味。

この時代の中近東は難しいですね。エジプトは例のマムルーク王朝の最後のあたりで(たぶん)、ナポレオンのエジプト・シリア遠征の時期です。エジプト軍の主体はアルバニア兵で、ベドウィン兵もたっぷり加わっている。で、エジプトのムハンマド・アリ総督はアラビア半島に侵攻してメッカ、メディナを占領しようとする。対抗するのはワッハーブ派のサウド。サウジアラビアの勢力ですね。もちろんオスマンの意図やら英仏のちょっかいもあって、実にややこしい。

それはともかく。こんな状況の中で豪遊夢想 豪勇無双の主人公は大活躍。みんなに好かれ、信頼されてあっというまにメディナの総督にまでなってしまいます。そして次なる戦いで壮絶に戦死。

ただ、少し色気がなくて寂しいですよね。サトクリフはきちんと女性も登場させます。「ここだけは創作」とサトクリフも言ってますが、途中、危ういところを救ってあげた良家の娘がいて、もちろん結婚。めでたく子を宿したんですが・・・・というふうなストーリーです。

ちなみにムハンマド・アリ総督(仲良くなった若者のオヤジです)ってのは、その後も活躍してエジプト近代化の父とも評価さているそうです。オスマンの支配下から脱出し、まがりなりにも近代エジプトの基礎を作った。そういう意味ではサウド王朝なんてのもこの当時から元気だったんだ。

知らないことが多いなあ・・と、こうした本を読むと思います。

サウド王国はこんな時点でもう成立していたのか・・と少し驚いたのですが、調べてみるとやはりこのあと興亡いろいろあったようです。現代のサウド王朝は第一次大戦前あたり、イブン・サウド(巨人です)が少人数の部下をつれて砂漠を突っ切ったリヤド侵攻で成立したみたいですね。



★★★ 山川出版社

いわゆる三國志には史書である「三國志」と、後世に創作された通俗本「三国志演義(三国演義)」があります。

sangokushi_shoyo.jpgという知識は持っていましたが、その「三國志」にも原書である「魏書」「蜀書」「呉書」と、それを後世になって注釈を加えた「三国志・補注」があるとは知りませんでした。知らないことって、多いですね。ちなみに原本の書き手は陳寿、補注は東晋から宋にかけて生きた裴松之

で、陳寿本は非常に簡潔であり、怪しい説はバッサリ切り捨ててある。したがって信頼性はあるんだけど、裴松之から見ると「簡潔すぎて物足りない、惜しい」。ということで裴松之が、ま、いろいろな事情はあったんでしょうが、たっぷり書き足したというんですね。書き足した部分には主観的な部分もあるし、当時の政治情勢に左右されたものもある。で、結果的に面白いエピソードがいっぱい入った。

たぶん、それに触発されて、はるか後世にもっと飛び跳ねた三国志演義も誕生したんでしょうね。劉備・関羽・張飛と天才孔明の物語。

ほぼ三国の同時代に生きた陳寿の原本は、とうぜんのことながら曹操を高く評価しています。著者の中村氏も曹操大好きみたいです。あんな素晴らしい詩を書く曹操がワルだなんて、どうしても考えられない。はい。私も実は曹操ファンです。劉備、孔明、どうも眉唾もの。特に劉備玄徳なんて、あははは、どこに魅力があるのか・・・。

ま、それはともかく。曹操の文や詩をたっぷりたのしめる本です。完全な翻訳や読みくだし文ではなく、原語をそのまま使ってその横にフリガナをつける形の新訳(超訳)なので、面白い味が生まれています。安野光雅の絵もたっぷりたっぷり収録されています。どうも安野さんと中村さん、三国志の舞台をあちこちゆったり取材旅行したみたいですね。それこそ、逍遥。

いい本でした。

★★★ 河出書房新社

短編集です。日本オリジナルの収録で、基本的にホラー系。表紙はどう見てもラムちゃんですね。

yonashi.jpgみんなけっこう面白かったんですが、物足りないものもある。マーティンは堂々たる「氷と炎の歌」だけじゃなく、こういう軽妙(なのかなあ)なストーリーもいっぱい書いているということですね。

記憶に残ったのは「思い出のメロディー」。内容は怪談ものですが、メロディーという女性がよござんした。才気煥発だったはずの若い女がどんどん人生の階段を転落して、昔の親友たちにも見捨てられて、そのかつての仲間たちも今では同情と嫌悪、もてあまして・・・というお話。

もう一つ、「成立しないヴァリエーション」。ヴァリエーションはチェスの変化手順です。こう打ったらこうなったかもしれない・・という展開。マーティンは学生時代、実際にチェスクラブ員だったらしいですね。大学対抗を組織したり、熱を入れていた。

チェスのことはよく知りませんが、かつての「能力あるのにまったく度胸のない部員、あいつが怖じ気づかなければチームは勝っていたのに・・」という思い込みが、実際にはどうだったのか。さんざんバカにされていたその部員がなぜか人生では大成功をおさめる。そういう設定にタイムトラベルを組みあわせて、けっこう楽しく読めました。

ま、結末が少し甘い感じもありますが、短編、中編の宿命でしょう。もっとシビアにするのなら大長編にしないと無理がある。

大長編、「氷と炎の歌」の次作、A Dance with Dragons、ようやく、ようやくハードカバーが7月に出るらしいです。いったい何年待たされたのか。それにしてもペーパーバックの発売はいつになるんだ! まだAmazon.com見ても予告が出ていない。

時々のぞいているサイトから閲覧を拒否されるようになった。「忍者バリアー」が張ってあるらしい。

拒否するのも許可するのもそりゃサイト主の自由ではある。でもある日を境に「ダメ!」と言われると、かなり気分が悪いです。

なにが理由なんですかね。IPで拒否かなと思って試しに電源を落としてみましたが、どうもそんな理由でもなさそう。利用しているのは大手のプロバイダだし。

不思議なことです。コメント書いたわけでもなし、ただ大人しく閲覧してるだけなのに、急に拒否されるようになる。あちこち見てみるとJavaを嫌って拒否するとかいうケースがあるようなので、検証のためにFireFoxのJavaScriptを切ってみました。なるほど、Javaを切ると閲覧可能になります。

Javaねぇ。使わないほうがスッキリはしてるんだけど、現実には必要なこともある。(CPUが遅くて回線の遅い大昔は、Javaが絡むととたんにブラウザが超ノロ亀になって固まりましたね。「出たな!Java妖怪めが」という雰囲気。)

だいぶ前、必要あってあのコーヒー湯気印を入れたんですが、その後はうるさいうるさい。インストール許可要請か何かが毎日のように出る。他のソフトも小さなポップアップはしょっちゅう出るんですが、コーヒー湯気印はサイズの大きいやつが閲覧の途中でガポッと出現するので非常に迷惑です。

Windows7にしてから、この手のメーセージがなにかとうるさくなりました。かといって黙ってインストールさせるのは危険だし、メーセッジを完全に切るのも危ないし、うざいし。面倒なもんです。

最近はFireFoxの新バージョンのポップがうるさいです。なになに、3.6.16にしたばかりなのに今度は3.6.17ですか。うるさいことです。

そうそう。奥さんがついにケータイを買いました。去年5月あたりのDocomoのNモデル。ボタンが比較的大きく、かといってらくらくホンほどダサくもないし。娘が強く勧めて買ったのですが、よかったよかった。

私の使用機ももう6年もの。折り畳みヒンジ部分がガタつき始め、外装にも一部ヒビ入り。次に買うときはハードキーボードのスマートフォンにしようと思って少しずつ調べています。外に出たときはコーヒー飲みながらテキストをだらだら打つのが目的。

もし国内発売されるならソニエリのXperia proってのが面白そうと思っているんですが、はて、どうかな。

★★ 新潮社

副題は「宮中で何が起こっていたのか」。

hogyo.jpg保阪正康という著者、なんとなく名前は知っているし、たぶん何か読んだこともあると思います。ただ、記憶していない。

で、この本の内容は明治・大正・昭和、それぞれの天皇の崩御と即位のお話。孝明天皇の崩御話もあります。

いちおうは面白かったですが、特に新鮮というほどでもなし。いろいろ文献をひき例証をあげているものの、どうも根底に「私の主観」「私の推測」というスタンスが感じられ、その部分で半藤一利と少し違う。

ん、半藤も保阪も実は同じなのかな。同じなのかもしれないが「適当に客観事実をならべておていて、その上で主観を展開している」という雰囲気・臭みのようなものが強く感じられて、それだけ損しているみたいです。

大正天皇は伝えられるような人物だったのか。即位してしばらくは元気だったらしいです。漢詩が得意だったということは初めて知りました。また、桂太郎と大正天皇の関係についても初読。元老・桂のプレッシャーに負けてしまったというんですね。

ま、それを言うなら明治天皇の奥さん(昭憲皇太后)は亭主が近くの部屋で女官相手に大酒飲んでさわいでるのをジっと聞きながら編み物していたとか。そんなことも初めて読みました。

などなど、いろいろ。読んで損はしませんでしたが、星をつけるとなるとやっぱ二つ程度になります。

★★ みすず書房

tulk_his.jpg「イスラム国家から国民国家へ」が副題。小説ではなく、かなり平易な歴史解説本です。平易とはいってもやっぱ歴史ものですから、かなりかったるいです。

スッ飛ばしながら読んでわかったこと。やはりケマル・アタチュルクってのは強い人だったんだなあ。もちろん軍事的に天才なんでしょうが、政治的にも一種の天才。というか、すごい強引な手法を何回も何回もとっている。もちろん政敵に対しては冷酷非情、信念に反する勢力は容赦なくブッ潰します。ブッ潰すというか、文字通り抹殺する。いわばスターリンですね。

面白かったのは、トルコ建国に際して「イスラム」の要素を排除しようとしたため、国家のバックボーンがなくなってしまう危険があった。まだ新しい「愛国トルコ」という新概念だけでは不十分だったんでしょうね。

その代わりに(たぶんやむなく)採用されたのが「国家の父・ケマル」という宗教。これによってなんとか精神的に支えることができた・・らしい。

つくづく大変な国だったんだなあと思います。今でも大変。あいにく広大な版図、雑多な人種と文化を混在させた帝国であり、文化的にも高度なものがあった。だから西欧から虎視眈々と狙われた。19世紀のトルコってのはしんどかったんだな・・という感じです。

もしトルコの位置にあったのが清だったらどうだったな。そんなことも想像してしまいます。やはり次々と蚕食されて、芯の部分しか残らなかったかもしれない。日本だったら、九州、四国、中国、近畿、北海道、東北をなくして、残ったのが関東圏と京都周辺だけとか。

そうそう。予想通り、ケマル・アタチュルクは肝硬変で死んだようです。飲み過ぎ。愛飲したのはラクという蒸留酒で、これはギリシャのウーゾなんかと同じようなものらしいです。

連休なので、仕事にあきると時々やってます。

Hoarderいじめも済んで(Sword of 4 Windsを拾う)、どうせなら・・と次のdungeonではNebdarのAmuletをゲット。ついでに神殿まで顔を出してFangを取得。ほんとうはIvory Bladeのほうが使い勝手もいいんですが、これはまだ作ってもらえません。

seacave_root.jpgで、ちょっと早い感もあるんですが海へ突進。巨獣のたまりではもちろんExcaliberRing of Regeneration狙いです。巨獣なんか無視して壁際にそって一目散に洞窟へ突進する作戦で、かなり運が良かったらしく5回目くらいで同時に出現しました。

こうなったら成り行き。海賊亡霊との戦いはけっこう難航しましたが、退散薬を大量にバラまきながら、だいたい20回目くらいで*Light* *Sword*がポコッと出ました。

Baijinでは例のパターン。桟橋の手前から海中に飛び込んで小屋へ直進。3回目くらいだったかな、*Light* *Shield*出現。瀕死のお姉さんも10回足らずでした。今回はかなりツキがある。

さてっと。いよいよ本番です。Seacaveでは欲張りなことにThe AvengerZatoichi Bo両方を一挙に取ろうと考えています。それぞれが6%程度の確率なので、掛けると0.36%ですか。単純に考えると300回くらいはトライしないといけない。

ただし、Martenの宝箱は品数が出るので、これはどういう計算になるのかな。仮に5品目なら1.8%。そういうふうに想定して正しいのかどうか、自信ありませんが、どっちにしても厳しいのは間違いない。

問題は遭遇数が多いってことですよね。通常に歩くと最低でも5回。20分から30分。Adamantiumのスライム3匹なんのに出くわすと悲劇です。えらい時間がかかってしまう。

数回やって、比較的簡単にThe Avenger、Zatoichi Bo、別々には拾えましたが、両方同時というと日時がかかるだろうなあ。1カ月かかるか、2カ月かかるか。暇なんだからいいですけど。

aven_and_bo.jpg必死に考えて、遭遇グループを減らすやりかたで行こうと思ってます。オトコノコは工夫するんです。つまりPortalをエリアの入り口にセット、パーティは邪魔な潜水具なしの状態で、他の場所でゆっくり休憩し、タイミングをみはからってPortal突入。

飛んだ先は水中ですが、すぐ出口なので問題なし。Seacaveに入ったらもちろん右にまわって岩蟹2匹を蹴散らして釣り縄ゲット。そこで少し休みます。休憩してからレーダー地図を見ると北の海岸にいる赤標的がズルズルと動いているのがわかります。うまくいかなければ更に数時間の昼寝待ち。たいてい、北のエリアから赤標的がいなくなるタイミングがありますね。

そこで再度、Portal。連中が南に下がっている間にかわす形でスルスルと角を曲がって北の洞窟へ。もちろん流木とか腐食ハンマーなんか無視です。いまはスピードが第一。

かなり効率いいことがわかりました。この戦法でしばらく頑張ってみようと思います。

・・・・と書いたその当日。あれれれ、出ました。The AvengerとZatoichi Boの同時出現。こんなことって、あるんですね。

望外に嬉しいような・・・せっかくの楽しみが消えてしまったような・・・・・。


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