2012年1月アーカイブ

この正月、子供に頼まれて番組を録画しました。で、HD録画したものをDVD-Rにダビング。持ち帰ったそのDVD-Rが再生できなかったらしいです。使ってるデッキが古いから買い換えないといけないと言ってるらしい。

うん、なんか間違いがあったような、かすかな不安があったんだよな。どこかで「ナントカのフォーマットは他の機器では再生できない・・」とか読んだ記憶があるような。

で、DVDレコーダー(シャープです)のマニュアルを読み直してみたけど、ほんと読みづらい。「ダビング」を調べるだけであっちのページ、こっちのページ、5~6カ所を調べなければならない。飛んだ先がまた分岐してるので、そこからまた他のページをくったり。

一応は親切(なつもり)に網羅はしているんですよね。でもいろんな要求に答えようとしてありとあらゆる説明してるから、要点がわからない。けっこう苦労しました。

少なくとも「VRモードでは他で再生できないことがある。他のプレーヤーでも再生するのならビデオモードで」。そう書いてあることは事実。じゃ試しに「ビデオモード」で録画しなおしてみましょう。

えーと、まっさらなDVD-Rメディアは「ビデオモード」でフォーマットされてるらしいです。だからお皿をトレイに入れると「VRモードフォーマットしますか」というメッセージが出る。これを「No」と拒否すれば、「ビデオモード」フォーマットのままですね。うん、それでやってみましょう。

トレイにお皿をつっこんで、メーセッジに「No」と答えます。続いて「ダビングしますか」と聞かれたので「Yes」。目当ての番組を探して「開始」を指示。あれれ、できないと文句言ってます。「CPRMがなんとかかんとかなのでダビングできません・・」とか言うておる。

DVD-Rの包装を調べてみました。「CPRM対応」の文字がグレーになってるので一瞬ドキッとしましたが、その隣に「地上デジタル」「BSデジタル」とかの文字が印刷されている。大きく「録画用」の文字も生きている。うん、間違いなくデータ用のDVDではなく、費用上乗せのデジタル録画対応DVD-Rです。

わけわからんですね。「VRモード」では他のプレーヤーで再生できない。かといって「ビデオモード」を選んで録画することもできない。仕方ない、あちこち調べてみました。取説だけじゃ理解不能です。

で、自分なりに理解したのは下記。

◆録画側
・録画方式はざっくり「VRモード」と「ビデオモード」に分かれる
・「ビデオモード」は一般的な映画や音楽DVDの録画方式。どんなDVDプレーヤーでも再生できる(できなかったら困る)
・「VRモード」はその後に生まれた高機能かつややこしい録画方式らしい。
テレビ放送(デジタル放送)は「VRモード」でしか録画できない。
 (アナログ放送とデジタル放送を分けて説明するから、シャープの取説は複雑になっていた。ま、販売時期もあって仕方ない部分はあるけど)
・なおかつ、例の著作権保護機能、悪名たかいCPRM。このCPRMに対応していないDVDメディアには、デジタル放送は録画できない

CPRM対応メディアってのは、要するに「録画用」として売っているDVDですね。前はPCなんかで使う「データ用」より割高でしたが、最近は下手すると安くなってる。

◆再生側
・使用するDVDプレーヤーが「VRモード」に対応していること。
  古い再生専用のプレーヤーなら「ビデオモード」にだけ対応していれば十分です。「VRモード」なんて必要なかった。
・使用するDVDプレーヤーがCPRM対応であること
  これもそうです。アナログ放送の時代のレコーダー(プレーヤー)なら、著作権保護なんて考える必要がなかった。
・要するに、デジタル放送に対応したDVDレコーダー(プレーヤー)でないと、再生は難しいということらしいです。
・そうか。やはりある程度新しいものでないと無理なのか。

なんなとく全貌がわかったけど、すべての問題の根底にあるのは「コピー防止、著作権保護」ですね。「コピー・アットワンス」の縛りがいまでは「ダビング10」に緩んでるそうで(機械が勝手に受信してファームウェアを更新してるから実感なし)多少は使いやすくなってるみたいですが、それでも複雑怪奇です。

DVD購入の際にもう少し上乗せしてもいいから、もっと汎用性のある形で録画・再生の仕組みが作れなかったもんでしょうか。録画に縛りを加えるのは仕方ない。でも再生にも縛りが出てくるのが納得できない。古いプレーヤーに読み取れないようなVRモードとかCPRM対応という拡張は、なんか技術屋さんたちがサボって手抜きしたような気がしてなりません。

ん、技術屋さんを責めるのは可哀相か。メーカー団体、著作権保持団体の責任ですね。消費者が苦労するような形の技術革新しかできないんじゃ本末転倒。デジタル放送絡み、いろいろ一連の動き(受像機に差し込むB-CASカード とか、あれもほんと酷い)、頭の古いオヤヂとしてはどうも気に入らないです。

芥川賞インタビュー式に呟いてみるか。気に入らんぞ。

いろいろ

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えーと、「とうぶんは再読しないと思います」などと書いた「ウルフ・ホール」ですが、その後、ちょぽちょぽ再読しています。あらためてゆっくり読むと気のきいた会話が楽しいです。やたら飛びまくる叙述も二回目だと迷子にならないですむ。あせらず、少しずつ読んでいます。読んでいるうちに返却期限がきたら、ま、惜しくもなく返せるでしょう。

skyrim-mail.jpg発注したThe Elder Scrolls V SKYRIMが届きました。なんとなく日本の販売店が在庫をもってアマゾンに出品していると思い込んでいましたが、そうではなくて英国からの発送だったみたい。1月8日に注文して、翌9日に発送通知があって、21日にエアメールで届きました。はるばる地球を半周して、340円の送料で届いたのか。時代ですね。

ただし、すぐに遊ぶのは無理です。いろいろ調べましたが、まずビデオ性能がオンボード(AMD 785G)では話にならない。しかしCPUのほうは今のAthlon2 X2 250(3.0GHz)だとかろうじて動くことは動くらしい。少なくともインストールはできるでしょう。ということで、価格の変動を見ながらですが、Radeon HD6850以上のビデオカードを狙います。一応は推奨レベルのビデオです。

ただし(ただし・・が多い)こうなると電源が問題になる。いまのSeasonic SS-430HB/S(430W)では12V出力が決定的に足りない。これを買った当時は12Vなんて誰も気にしなかったんですけどね。なんせ12Vが14Aで、おまけに補助電源の6Pinコネクタがない。6年間使い続けて特に文句もなかった優良電源で、430Wというトータルも十分なんですが。さすがに時代にあわなくなりました。悲しいことです。

これでだいたいの方針が定まったかな。Radeonの価格推移を眺める。てきとうなところでビデオカードと電源(1万円下レベルかな、今回は)。これでSkyrimをインストールして、MODやら何やらで時間をつぶしてしばらく様子を見ながら、どこかでIntelのCPU、マザボ、メモリに換装。

ずーっとAMDでやってきましたが、さすがに最近の状況はIntel決定勝利のような雰囲気です。フュージョンのAシリーズという道もありますが、なんか見通しが開けません。強いて肩入れするような材料が見当たらない。

しかし今のX2 250とマザボはまだ交換して1年半。一気に捨てるには少し惜しいです。ま、ヘソクリの貯まり具合とも相談しながらですね。現役で仕事をしているころならエイッと大人買いだったんでしょうが、このへん、じっくりチョボチョボ行くのがオヤヂの道楽道、気長な趣味です。

そうそう。これも気長な話ですが、去年の夏に出たA Song of Ice and Fireシリーズの「A Dance with Dragons」。HarperVoyager刊の少し大型のペーパーバック(上下巻)が決定のようなので、予約を入れました。先日は1冊1200円台だったのが、今日見たら1100円台に動いていた。予約を入れておけば、値動きのうちいちばん安い価格で手に入れることができることになっています。ほんとかな。
★★★ 早川書房

wolfhall.jpgてっきりオリバー・クロムウェルを描いた作品かと思ったら、そのご先祖、ヘンリー8世の寵臣として権勢をふるったトマス・クロムウェルが主役でした。けっこう厚い上下巻。

トマス・クロムウェル、ほとんど知らない人物です。トマス・モアを失墜させた人物といわれれば、そうだったかな・・という程度。貧しい生まれから身を起こして、ヘンリー8世に気に入られ、離婚問題を解決する手段だったのか財政問題からだったのかはともかく、国教会の分離とか修道院の解体とか、神話的な辣腕ぶりで英国を大改革した(少なくとも結果的に方向を決めた)人間のようです。

ま、そんな歴史的な功罪はともかく、非常に面白い小説でした。登場人物のキャラターがユニークというか、とらわれないというか、ストーリーの進め方や文体も非常にクールで魅力的。ただし、人によっては「あっさりしすぎで読みにくい」と思うかもしれません。

ヘンリー8世も、キャサリン・オブ・アラゴンもアン・ブーリンも、ジェーン・シーモアも、もちろん政敵であるトマス・モアも、みんなしっかり描かれています。ワンパターンの悪人や善人はいないし(ただし度し難いアホや脳タリンはいくらでも出てくる)、みんなそれぞれの小さな正義感や理想主義や欲得感情で動いています。強いていえば主人公のトマス・クロムウェルが、ちょっとカッコよすぎるくらいかな。冷静で強靱で雄弁で、計算が速くて超人的な記憶力を持っている野心家。(ハンニバル式の「記憶の宮殿」を持っています)

時代が時代なので、疫病がはやれば人々はあっさり死にます。環境も劣悪。ちょっと病気になればすぐ死にます。クロムウェルの妻や溺愛する子供も簡単に死にます。

ある程度、この当時の人間関係とか勢力図を知っていないと、ストーリーが混乱するかもしれませんね。たぶん意図的にでしょうが、急に時代が飛んだり場所が動いたりします。その叙述がいつの話なのか、どこでのことなのか、ちょっと油断すると混乱してしまう。でも、文体は現代的で、妙に魅力がある。ハードボイルド小説に似た雰囲気もあるかもしれません。けっこう笑えたりもします。

ストーリーそのものはアン・ブーリンが二人目の子供を流産したあたりで唐突に終わりますが、このトマス・クロムウェル、栄華をきわめたあと数年で急に逮捕、ロンドン塔、死刑という運命だったらしい。だからワンマン国王は信頼しきれない。

ウソか本当か知りませんが、ヘンリーの何番目かの妻、これを外国から呼んで薦めたのが運のツキだったという説もあるらしい。どこの国から来た人か覚えてませんが、似顔絵が似てなくて超不細工だったということになってます。王昭君の逆パターン。ヘンリーは新王妃を嫌って床入りも1回か2回だけと他の本で読んだ記憶もあり。もちろんすぐ離婚したそうですが。

案外、真実かもしれません。

ま、拾い物でした。非常に面白かった。でも、とうぶんは再読しないと思います。

発売日がきっと早まるだろうと期待してきたSong of Ice and Fireシリーズ最新巻「A Dance with Dragons」のペーパーバックですが、ようやく決まったようです。

はい。ハードカバーは確か昨年の7月頃に刊行になり、マスマーケット版(小型の粗末なやつ)も発売。でも大型のソフトカバー版がなかなか決まりませんでした。マスマーケットのペーパーバックは文字が小さくて読みにくいんですよね。かといってハードカバーは重くて扱いにくいし。

feastforcr.jpgアマゾンではまだ表紙画像が表示されていませんが、Book5の Part1が「Dreams and Dust」、 Part2が「After the Feast」というタイトルで分冊になっています。出版元のHarperCollinsサイトで130mm x 198mmという表記があったので、マスマーケット版より少し大型ですね。前に買った 確かBook3でも英国版で分冊になっていました。分冊になるとちょっと割高ですが、その代わり扱いやすいです。

アマゾンでは予価が1冊1,226円、3月15日。よくまあこんなに辛抱したもんだ。自分ながら感心するほど気が長いです。

これはかなり大型版。こんなに大きくはなさそう

昨年があまりにナンだったのでNHKの大河ドラマから完全に遠のいていましたが、昨日は怖いものを見るような気持ちで「平清盛 第1話」。

俳優はともかく、脚本が問題なんですよね。なんか事前から「海で戦う若々しい清盛」みたいなコンセプトふうだったし、またコーンスターチ使いまくるとかだったので、実はかなり心配していました。なまじ期待すると、反動が怖い。あとで気が滅入ってしまいます。

で、第1話インプレッション。うん。まずまずじゃないでしょうか。細かくはいろいろ言いたいことはあるけど、概略この程度なら文句なし。だいたいどのドラマでもそうですが、家来・侍女・郎党の出番がない。忠盛が連れ帰った女乞食の介抱をするとか、白河院が気軽におん自ら中井忠盛や吹石白拍子に面接するとか、祇園女御がひょろひょろ縁側付近まで顔を出して何かしゃべるとか。一応は院の寵姫なんですけどね。でも、主要人物が一堂に会さないとストーリー運びが難しいですわな。必要悪。

院と主上、檀れい璋子の関係なんかは、これくらい明快にしないと理解してもらえない。すべて枠内でしょう、たぶん。

ただ唯一、おそれ多くも院のまします目の前で吹石をブスブス射ってしまうのは、さすがにどうでしょうか。血を流しちゃいけませんわな。あとで清めるのが大変です。ひょっとしたら恨みを残して死霊になるかもしれないし。祟りが怖い。クワバラくわばら。

そうそう。事前予告ではわけのわからんかったヘンテコリンな両刃の剣。宋わたりの剣らしい。かなり重そうですが、忠盛がブンブン振り回し体操していました。とするとあれ、片手剣なんでしょうか。最後のあたり、突き刺した剣を子供が引き抜こうとするあたりは聖剣エクスカリバーふうでもありましたね。これを抜いたら王国はオレのもんだあ。

ま、これからしばらく日曜日は楽しませてもらいます。時々は(安心して)悪口言わせていただきます。去年は言う気も起きんかった。

そもそもはChromeなるブラウザが伸びていることを知ったのがキッカケです。いつのまにかFireFoxよりシェアをとっているとか。FireFoxは気に入ってましたが、なんか最近は重い。リンクをクリックしてからワンテンポ必要で、しっかり力を入れてクリックしないと繋がらないような感覚です。

Brawser.jpgものは試し、Chromeをダウンロードしてみました。なるほど。素っ気ないくらいあっさりしたトップページですね。ブックマークもFireFoxのをそのまま入れられるし、並び順もそのままで使える(この点だけでも、たまに使っているけどIEは好かん。昇順だか降順だか知らんけどみーんな元に戻ってしまう)。、

Chrome、動きも軽快ですね。こりゃいいなあ・・と思ったのですが、惜しむらくリンクに下線がベタベタ付く。これが非常に邪魔です。

で、設定を眺めたけど、下線を付けないという選択肢が発見できない。欧米人、みんなリンク線が好きなのかなあ。分からんことはネットで解決。さっそくサイト見てまわるとCSSを書き換えることで解決するらしい。ふんふん。

それならやるか・・と、CSSの置き場である\Documents and Settings\ユーザー名\Local Settings\・・・を探そうとすると、え? Documents and Settingsのフォルダに変な鍵マークがついていて「アクセス権がありません」とかのたまう。

変だなあ。このPC、ありとあらゆるファイルにアクセス権があるはずなんだけど。Admini設定なんだから、煮て食おうが焼いて食おうが自由自在のはずです。

それから数日の間、トライしてみました。すぐ発見できる解決法は「共有でホームユーザーをなんとかかんとか・・」というもの。これはダメでした。「セキュリティ設定でなんとかかんとか・・」もダメ。うーん。こういうQ&A、ソースは実は2つか3つということが多いですね。その2つか3つをあちこちのサイトがコピーかインクルードかして、流用している。だから多彩なようで、バラエティがあんがいない。

ま、いろいろありましたが、最終的にはこの「Windows7でフォルダやファイルのアクセス権と所有権を変更する方法」で解決しました。ありがとうございました。あっ、保証はしません。私の場合はうまくいって、すべてのフォルダから鍵マークが消えましたが、誰でもうまくいくか、後で問題は発生しないかなどなど、いっさい知りません。自己責任でどうぞ。

というふうに回り回って、ようやくChromeの下線リンクを解消。やれやれ、なんか違ったことをしようとすると、ほんと、苦労します。Windows7というOS、かなり賢くて堅牢とは思うのですが、システム全体の構造理念が老いぼれ爺さんにはまだどうも不可解。あちこちに複雑怪奇で頭の固いところがあります。

フォルダの並び方(アイコンサイズとか並び順とか)を覚えず、勝手に元に戻ってしまう」というのも実は大問題で、非常に不満。仕様らしいですね。なんか一応解決するツールがあることは知っていますが、使い勝手が「?」と個人的に感じていて、まだ使っていません。

やれやれ。

この正月は久しぶりにPC関連のサイト巡りをしました。ずーっとサボってたもんで、ひぇあ!と驚くことばっかりです。

で、発見したのが昨年の暮れに発売の新ゲーム、SKYRIM。関心ない人には訳わからん呪文でしょうが、The Elder Scrollsというシリーズの5本目。一応ストーリーというか、大きな筋道はあるんですが、基本的には何やってもいいいというゲームです。商売やって金をかせいでもいいし、鍛冶屋になってもいいし、殺人者になってもいい。「この世界で自由に暮らしてね」というものです。

morrow5.jpgずーっと前、たしかシリーズ3のMorrowindというのを買ったことがあります。画面が非常にきれいで、プレーは非常に難しい。しばらく遊んで中断し、そのうち・・・と思っていましたが、次の次が発売になっていたとは。あちこちレビューを見るとすごい高評価です。

こりゃ手に入れないといけません。どうやら1月の末に日本語版が発売になるようで、こういうゲームの日本語版は経験的にたいていダメです。作業を急ぐせいか翻訳の質が低くて、おまけにバグだらけのことが多い。しかし日本語版が発売になると、当然のことながら輸入盤は手にいれにくくなることも予想されます。(並行輸入に対して締めつけが大きくなるんですかね)

SKYRIM.jpgずーっと待てば、安くなる可能性は高い。しかし待っていると手に入らなくなる可能性もある。値上がりの可能性もある。うーん・・・悩ましいところです。さんざん迷ったあげく、Amazonでポチっと押しました。Amazon直販じゃなくて、出品版です。4,698円+送料で5,038円。

ただし。これを買ってもすぐには遊べません。いまの私のPCスペックが低すぎる。なんせ推奨ではクワッドコア(ひとつのCPUの中にエンジンが4つ入っている)のCPUが必要なのに、私のはデュアルコアなんで、まず無理でしょう。ビデオ性能もまったく問題外です。たぶんインストールもできないかもしれない。

というわけで、「そのうち遊ぶため」に確保したわけですね。あとになって「バカだなあ」と悔やむかもしれませんが、ま、仕方ない。たとえば大昔の「Wizardry8」なんて、人気はあったのに廃盤になって入手不可、いつかは品薄に乗じて、ヤフオクで8万円だったかの値がついてたこともあります。(誰かが買ったんだろうか・・)

こうしたゲーム、世界中の好き者が寄ってたかってMOD(Modification)という自主改良をするのが特徴です。キャラクターを魅力的にしたり、グラフィックをなめらかにしたり、単に夕焼けを美しくしたり、新しい武器や家を付け加えたり、すごいのになると新しいシナリオを作ったり。一銭にもならないけど、才能ある人がどんどん付け加える。玉石混淆ですが、すごいクォリティのMODがたくさんある。何年先かしりませんが、環境が整ってプレー開始のころは、このMODも更に充実しているでしょう。あちこち見てあるいてMODを採集するのも実は楽しみの一つです。

数年先に遊ぶ環境ができて、たぶんそれから3年や5年、ひょっとすると10年遊ぶ。
不思議な世界です。
正月で時間がある・・・というより何もすることがない・・ので、最近のPC自作事情をサイトで見てまわっています。以下はメモ。

AMDのFM1ソケットについては少し書きましたが、困ったことに次のSocketFM2は互換性がないような雰囲気ですね。

せっかくSocketAM2、SocketAM2+、SocketAM3・・と 重なり合う形で継続してきたのに、どうやらこれはSocketAM3+で打ち止め。これくらい続けばもう仕方ないです。でもせっかく新しいSocketFM1が始まったばっかりなのに、すぐ次のSocketFM2との間に断裂がある。何考えているんだろ。

で、最近は使っていなかったIntel事情も洗ってみると、なんかCore i5とかCore i7とかかなり高性能っぽいし、さらに第二世代のCore iシリーズは、もっと早いような雰囲気。CPU性能では、すっかりAMDは見捨てられたような感じです。

でも今までだって実はIntelのCPUは高性能でしたが、その代わり価格がネックだった。3万とか5万なんてCPU、貧乏自作では絶対に使えません。常に性能と価格のバランスで、いままではコスパのAMDが有望な選択肢だったわけです。

ということで、代表的(と個人的に思う)パーツを調べてみました。なるほど。

  CPUスコア GPU Exp Gra値 参考価格
■Core i7-2700K 620 (HDG 3000) ExpG 5.9_6.2 27,000円程度
■Core i5-2500K 430 (HDG 3000)   17,500円程度
    (HDG 2000) ExpG 5.2_4.7  
■FM1 A8-3850 320 (HD 6550D) ExpG 6.6_6.6 12,000円程度
■AthlonII X4 640 200      
※AthlonII X2 250 100 (AMD785G
=HD4200相当)
ExpG 4.0_5.3  


「スコア」はたまたま探したサイトが掲載データを元にした相対値です。何のスコアかは不明ですが、ま、だいたいの参考にはなります。グラフィックのエクスペリエンス値も一応は参考に。うん。こうしてみるとたしかにCore iのシリーズは速いみたい。

ただし相変わらずIntelのCPUは割高です。いくらよく走っても2万円は出せないなあ。おまけに統合グラフィックが充実したとか言っても、それでもまだショボい雰囲気ありあり。別途にグラボを買うのが前提とすると、かなり費用がかかります。それにマザボも相対的に少し高い。

グラフィック性能 スコア
■HD 6550D(統合) 420
◆HD 5550(単独VGA) 420
■HDG 3000(統合) 210
■HDG 2000(統合) 100
※AMD785G(統合) 50


いろいろ考えると、もし今どうしても買う必要がおきたら、やはりFM1 A8-3850あたりになりそうです。まずまずのCPU性能で価格が安い。統合のグラフィックもけっこうな力がある。これに7000~8000円のマザボをつけて、メモリが4G×2枚か。ざっと2万3000円。真面目にへそくり貯め始めないといけません。

けっこう勉強したから、これで半年や1年は冬眠していても大丈夫かな。いやいや、そのうちIvy BridgeとかTrinityなんてのが出るらしいから、また目を覚まして調べまくらないといけないかも。

★★★ 白水社

touou.jpg東欧革命とは、もちろん鉄のカーテンの東側、ワルシャワ機構の衛星6カ国が崩壊したパプニングのことです。当時の感覚としては、仮に解体がおきるとしても、まだ数十年先の話だろうという感じでした。なんとなくゴルバチョフとという一人の人物が勝手に騒いで突っ走った結果のように思い込んでいました。

分厚い本です。何センチあるのか厚みを測ってみたくなる。でもその割には、まあまあ読むのも苦になりません。著者はハンガリーのジャーナリストのようですね。したがって「研究書」ではなく「ドキュメンタリ」です。

意外だったこと。

・まずゴルバチョフは決してソ連帝国解体とか、共産主義否定論者ではなかったらしいこと。むしろ本人としては「正統派のレーニン主義者」だったようです。ソ連は本来のあるべき共産国家に立ち戻るべきだ。そのために改革、情報公開

・当時のソ連首脳部はみんなガチガチの保守保旧だったけど、年寄りになりすぎていた。それで、次の書記長を選ぼうという場になって、適当な人物がいない。たぶん消去法で、若くて頭の切れるゴルビーがトップに選ばれてしまった。やる気まんまん新勢力の台頭です。

・ゴルビー、もちろん賢いけどどうもたかをくくっていた気配がある。衛星国のことよりソ連が大事。なんせ国家にカネがない。ソ連の抜本建て直しだぁ。衛星国はいままでみたいに面倒をみなくても、彼らは彼らなりに考えて、ま、従来通りソ連にくっついてくるだろう。それほどバカでもないはず。

・当時の東欧諸国、例外なく経済的に末期状態だった。官僚主義、コチコチの計画経済のどんづまりですね。で、破綻しちゃ困るからに西側から膨大な借金をした。つまり、借金して国民に食料を供給したり、賃上げしたり。その場しのぎで国民の文句を封じ込めてたんでしょう。

・ただし経済の展望はまったくない。このままじゃどうにもならないことは承知していたけど、そこが閉鎖的・無責任態勢の官僚国家、なーんも決められなかった。どっかの国に似ています。優等生と思われていた東ドイツでさえ、内情は破産寸前の悲惨な状況だった。

・そんな貧乏国になぜ西側の金融筋が金を出したかといえば、もちろんソ連の存在です。いざとなればあいつらの親分が保証してくれるだろ、きっと。ソ連なら金はあるさ。

・しかしいちばん大きな問題点は、親分のソ連も同じような悲惨な状態だったことですね。そもそもが膨大な軍事予算に苦しんでいたし、特にアフガニスタン侵攻の失敗が響いていた。原油価格なんかも下がっていたんじゃないかな。(今のプーチンが原油価格高騰でウハウハなのと正反対)

・要するに、盟主であるソ連が貧乏な衛星国の面倒を見てあげられなくなっていた。資金源をなくした派閥の領袖。人のことなんかかまってる余裕はないぞ、ということ。もう知らんから、みんな責任もって好き勝手にしなさい。ソ連式モンロー主義。「マイ・ウェイ」のシナトラ・ドクトリンです。

・一昔前なら、チェコやハンガリーで反乱がおきれば、堂々たるソ連の戦車群が突入しました。あるいは、各国の秘密警察とか軍はソ連の後ろ楯を信じて、安心してデモを排除できました。しかしみーんな西側から借金しているような情勢では、どの国もあんまり無神経に乱暴するのがはばかられる。だんだん世間の「評判」というものを気にするようになったわけです。

・困難な情勢ですね。文句言う国民をあまり露骨に殺すわけにもいかない。強攻策をとりたいけど頼みの綱の親分のソ連があてにならない。「助けてくれ」とゴルビーに要請しても「出兵はしない。口も出さない。みんな大人でしょ。自分で考えてね」という返事。で、仕方なく各国、それぞれに考えて対策をとった。でもついぞ慣れない「ほんとうに自主的な決定」なので、ほころびと計算外の続出。

・ガラリと方針変更し、閉じこもったソ連。情勢の劇的な変化を信じられなくて、従来パターンの対応しかできなかった衛星国の首脳。なんか風向きが・・とおそるおそる動き出した国民。そうした細い々々流れが、なんかの拍子であっというまに(ほんの数日で)奔流になる。

・細かいことは覚えていませんが、東ドイツから続々と人々がハンガリー経由でオーストリアに脱出するシーンが当時のテレビで流れました。どういう理由でハンガリー・オーストリア国境に穴があいていたのか、そのへんはこの「東欧革命1989」を読んでも明確ではありません。乱暴に言うと、たまたまの偶然、成り行きというのが正解かもしれないです。

・偶然というのなら、ベルリンの壁の崩壊も、なんか偶然の要素が大きかったらしい。政府高官の言い間違いとか、意志の疎通がなかったとか。なんやかんや。最終的には警察や軍がやる気を失って、制圧に動かなくなったのが流れを決めた。

あらためて全体を追うと、なかなか面白かったです。終わったことではなく、これから近くのあの国でも起きうるシナリオかもしれない。

新年なので、Cドライブ、Dドライブをバックアップ。バックアップという作業、なんかキリのいいとこでやらないと、つい忘れてしまいます。

使ったのは例のMaxBlastもちろん「完全クローン」です。これをやっておけば、使用ドライブがいつ壊れてもすぐ新ドライブに切り換え可能です。ただし頻繁にクローンを作る必要はなく、通常は代替ドライブに置いた「バックアップフォルダ」に新しいデータを蓄積しておけば十分でしょう。新しいアプリをいろいろインストールするなど、システムの内容が大きく変化したら、折をみてまたクローンを作っておく。

ま、通常は2つのドライブが同時に壊れることはないので、非常に安心です。忙しいときに(システムが壊れるのは、忙しい最悪タイミングと相場が決まっている)あわてて再インストールとかしなくてもいいのが素晴らしいです。

作業は数十分で終了。なんかスッキリした気分です。

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