独眼竜政宗の再放送 第47回 天下の副将軍

タイトルが秀逸。てっきり「副将軍として秀忠を補佐してくれ」という話かと思ったら、もちろんそんな甘い脚本じゃないです。死を間近にむかえた家康が、最後の怪獣じゃなくて懐柔作戦。頼んだよと言っても、人払いしてあるんで、誰も聞いてはいない。まったく公的な要素がないわけです。

政宗が気分よくしてくれればもっけの幸い。仮に後で政宗が「ワシは副将軍だ」と触れ回っても、法的根拠がないので、二代将軍はそれには縛られない。相手にする必要もない。口先だけなら元手ゼロ

それどころか家康が死ぬと、すぐ伊達謀叛の噂が駆けめぐります。この時点で伊達を潰せるものなら潰したかったでしょうね。ただ伊達が本気で戦いの用意を整える姿勢を見せたので、結局は沙汰止み。伊達成敗なんて始めたら、確かに天下は大騒ぎになる。将軍秀忠の威信が磐石だったかというと、それも怪しい。福島正則はまだ元気だったはずだし、加藤清正もまだ生きていたかな。あっ、清正はもう没してましたか。でもまだあちこちに戦国の危うい空気は残っていたと思います。

ジワジワと一つずつ手をつけて潰すならともかく、派手な戦はちょっと困る。ま、そんな雰囲気を上手に利用して、またしても政宗は生き残るわけです。しっかりもんです。

そうそう。パライゾではまた夫婦・・・と誓い合った夫婦ですが、Wikiによると五郎八は仙台で西館殿と呼ばれて67歳で逝去。忠輝はあちこち移転させられながら結局92歳まで生きたそうです。蟄居してから侍妾がいたかどうかなど詳しいことは不明。ま、常識的に考えて身の回りの世話をする人はいたでしょうね、きっと。

dokuganryu2014.jpgちなみにデウスの教えに合っているかどうか知りませんが、五郎八といっしょの頃から側室がいて子も生していた。その子は不遇だったらしく、理由不明ながら若くして自死。

貴人がやんちゃをすると、周囲が迷惑します。