2017年5月アーカイブ

★★★ 新潮文庫
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短編集です。「まんじょうめ」か「まんぎめ」と思っていたら「まきめ まなぶ」だったんですね。人の名前は難しい。

この人で間違いなく読んだ記憶のあるのは「偉大なる、しゅららぼん」ですか。「鹿男あをによし」はちょっと自信がない。どっちもかなり手の込んだ、しかし一見すると能天気なアホ小説です。けっこう笑えて好きなタイプ。

で、タイトルで「?」と感じたあなたは正しい。中島敦の悟浄歎異へのオマージュとでもいうんでしょうか、中島敦が若死にすることなく、そのまま書き続けたらどんな内容になっただろうか。

先の見えない西域の道。孫悟空を先頭に例の一行がとぼとぼ旅をする。沙悟浄はもちろんいちばん最後です。常に最後を歩く男。積極性を持たない男。歩きながら沙悟浄はいろいろに思索します。頭の中だけは活発なのです。

うん、悟空は単純である。悟空は強い。あいつに関しては理解できる。しかしだ、あの太った豚。食い物と女のことしか考えていない猪八戒。どうしてあんなにバカなんだ。あいつが天界にあっては水軍を指揮して名将といわれた天蓬元帥だったというのは本当か。似合わない。信じられない。嘘だ。しかし・・・。

ま、そんなふうに進むお話です。なかなか面白かったです。

この短編集にはこの他、趙雲、虞美人、荊軻(と同じ名をもつ男)、司馬遷(の娘)など登場します。趙雲は三国志の豪傑です。荊軻は例の壮士ですね。ま、それぞれそれなりに良い内容でした。万城目学って、かなり真面目な作家なんですね、きっと。


無事、換装終了。購入のWD1003FZEXは1プラッタ製品のようです。かなり軽い。これで自分もテラの単位のディスク持ちになった。

 C: SSD 128G システム関連と使用頻度の高いデータ。
 D: HDD 1T 使用頻度の低いアプリケーションおよびデータ。
 E: HDD 500G。Cドライブのシステムイメージ。Dドライブのバックアップ。

wd1t.jpg太い電源ケーブルがのたくっているケース中、手さぐりでHDを抜き出そうとすると周囲の支持枠にカチカチ当たる。ひやひやしましたが、大丈夫だったようです。抜き出してから試しにノートPCのイメージバックアップに使ってみて、とくに問題なし。うん。安心の500GB保存庫です。

抜き出した場所に新しいのを入れて、軽くネジ止めする。空いた電源ケーブルやデータ線を繋ぐ。スイッチ入れる瞬間はいつでも少し緊張ですね。無事に通って、フォーマットして、ドライブ番号を入れ換えてボリウム名を変更し、必要なデータ類をコピーしていく。

やれやれ。正味250GB程度のファイルコピーでしたが、思ったよりすんなり終わりました。

あとは時折注意して、Dディスクのデータを更新したらEにもコピーしておく。そしてたまにはシステムのイメージバックアップ。一安心です。


現在のバックアップ態勢をなんとかしないといけないなと思い始めました。

現状は
 C: SSD 128G システム絡みのみ
 D: HDD 500G ドキュメント置き場。および使用頻度の低いアプリケーション。
 E: HDD 500G。Cドライブのシステムイメージ。Dドライブのバックアップ。

Dドライブのバックアップなんて気取って書いてますが、要するにDをコピーしたものがEです。

で、基本的にはこれでいいんですが、ただ「システムから完全に切り離したバックアップ」がない。やはり、あると安心ですね。もちろん円盤メディでは論外だし、机の下に転がっている古いHDを調べてみても、いちばん大きいので80G。そうか、80Gから500Gへ一気に拡大したのか。インフレだったんだなあ。

それはともかく、要するに余分な記録媒体をひとつ増やす必要がありますね。

まっさきに考えるのがSSDです。これから買い足すのに、いまさらHDはないだろ、頑張って500GクラスのSSDなら、システムディスク兼データディスクとして使えそうだし。古い500GのHDはバックアップ専用として使えばいい。うん。

そうう思ってしばらく検討しましたが、いかんせん、時代が悪いです。ここずーっとHDやSSDは高騰して高止まり。いっかな下げる様子もない。なにからなにまで一切ぐるみで入れてしまうには、まだSSDの価格は高すぎるということのようです。はい。諦めました。

wd1t.jpg吉祥寺にヤマダ電機ができていて、その7階がツクモ。去年あたりにオープンしたのかな。まだ行ったことがなかったので、ちょうどいい。出かけてきました。けっこう大きな店舗です。すぐ近くにヨドバシもあるんですが、やはり自作絡みのパーツはツクモ(ヤマダ)でしょう。

WDのWD10EFRX(赤)WD1003FZEX(黒)。狙ったのはどちらも1TBです。2TBか3TBのほうが買い得なのは承知ですが、そんなに巨大なHDを付けてどうする。ギリギリなら500Gだって十分なくらいだし、容量が小さい方が電気も食わない。機構もシンプルで軽い。とりあえず1TBで手をうちました。何年かはこれで凌いで、そのうち機会がきたら500Gか1TクラスのSSDに切り替えよう。

WDの赤はなんかすごく人気なんですね。NAS用5400回転の赤と、1ランク上で7200回転の黒が同じくらいの値段になっている。安ければ赤と思っていましたが、仕方ない、黒のWD1003FZEXにしました。税込み8402円。(言うても詮ないが、6年前は500Gが3680円だったぞ)

構想としては購入ディスクをDドライブにし、比較的新しい6年ものの500GはEにし、中身をそっくり新ディスクにコピーしてしまう。コピーし終わったらそのままバックアップ専用でEドライブですね。古いほうの7年もの500Gはシステムから外して、完全に倉庫としてしまいこむ予定。


禁煙して3カ月たちました。

18歳から吸い始めて、ザッと半世紀以上、ずーっと続けてきましたが、この2月に思い立ってやめた。理由の大部分は、周囲がどんどん窮屈になってきたから。嫌がられながら必死に吸い続けるのも悲しい。

で、禁煙3カ月。この調子なら続けられるでしょう、きっと。咳や痰は出なくなったし舌もきれいになりました。多少の息苦しさはまだあるけど、なんせ半世紀も吸い続けてきたんだから仕方ない。

その代わり、喪失感のようなもんでしょうか。失ってしまった・・という失望感が強い。「吸いたい」とはさほど感じませんが「吸うことができなくなった」という寂しさは非常に強い。表現が難しいのですが、生活が妙に単調になり、深みが消えた。健康的ではあるが、なんか物足りない。

つまらんです。

人質ウィルスとかなんとか、テレビが脅かしています。たしかにかなり悪質そうで一般人じゃ対処の方法がない。MSも御用聞きメディアも口を揃えて「最新OSにしましょう」と言うだけだし。要するにWindows10。

単に起動HDDが感染するだけならそう怖くはないんですが、どうも雰囲気として、繋がっているPCやデータ格納庫がみんなやられる可能性があるかもしれない。つまりバックアップ用HDDをつないでいると、下手するとそっちもやられる。やられるファイルの拡張子と違えば安心なんですが、それもいつ変化するかわからない。

心配なので、とりあえずバックアップ専用HDDを切り離しました。切り離せば安心なんだけど、うーん、不便だなあ。バックアップ用の常用HDDだけでなく、保管用のHDDもないと安心できないみたいです。片方はしょっちゅうバックアップする。片方は月に一度くらいバックアップをとっておく。

20170523.jpgということで気は心。安心のため、溜まっていたWindows Backupを実施しました。このページに書かれている工程がわかりやすかったので実行。具体的には最新インストーラーである「KB4019265」を手動でダウンロードし、実行したわけです。インストールし、再起動してからまたWindows Backupをかけてみたら、あららら、すんなり通った。ウソみたいにスムーズに糞詰まり解消です。

他の人も同じようにスムーズにいくかどうかは保障しません。けっこう違ったりするんですよね。でも一例としてご紹介しておきます。


★★★★ 白水社
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著者は台湾のベストセラー作家のようです。単なる小説家ではなく、政府に招致されて事仕事をしたり大学で教えたり、文化評論家的な面も強いのかな(かんぜんな想像です)。そんな成功した有名作家が、市井の一個人として自分の父や母を語り、子どもたちを語る。台湾でもよく売れた本のようです。

内容は「家族を見つめる」「香港から見た風」「父を見送る」。両親は中国本土から台湾へ逃げてきたいわゆる外省人。台中あたりで苦労して暮しをたて、兄弟はそれぞれ医師になり、商人になり、著者は作家となってドイツ人と結婚して息子を二人得る。台北近くの桃園に家を構え、時に応じてドイツへ行ったり、香港で暮らしたり。

そして、オシャレ好きで元気だった母がどんどん老いる。背筋をしゃんと伸ばした誇り高い父が老い、力をなくして幼児のように衰えていく。最後は本土の故郷に埋葬される。

なんというか、非常に良質のエッセーとでもいうべきでしょうか。一語々々が暖かいです。こうした親との関係、その裏返しである子どもたちとの関係は、洋の東西を問わない。日本の家族の話といってもまったく違和感がない。たのしく読めた一冊でした。


★★ 河出書房新社
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昆虫なんてたいして好きでもないんですが、なかなかこのテのものを読む機会もないので、つい魔がさしました。

そもそも「昆虫」と称していますが、正しくは「節足動物」ですね。で、付け焼き刃の知識によると、この大きな節足動物グループの中に甲殻類(エビやカニ)、クモ形類(クモとかダニ)、そして全動物の4分の3を占めるといわれる昆虫類が含まれる。昆虫ってのは要するに頭・胸・腹に体節がわかれていて、変態とか脱皮とかする連中ですわな。いわゆるムシ。

いろいろ熱を込めて書かれていますが、正直いって読み通すのが大変でした。そしてわかったのは

・人間である研究者は、どうしても哺乳類中心の史観から抜けられない
・だから貧弱な肺魚がヨロヨロと陸にあがったことを大イベントと考える。それがどうした
・曇りない目の昆虫学者からすれば、たとえばジュラ紀とか白亜紀なんかは「昆虫の世紀」と称してもいいんじゃないか
・昆虫が繁栄したから大型動物も栄えた。昆虫がいたから被子植物の巨大な森もできあがった。巨大な森の昆虫をたべて動物たちは繁栄した。哺乳類の先祖とされる肺魚だって、陸にあがって間違いなく昆虫をたべていた

とにかく数が多くて世代交代が早い。繁栄した期間も長い。次から次へと新しい戦略を考え出して、変態をしたり、絹糸を吐き出したり、狩りをしたり、すばやくタマゴをイモムシに産みつけたり、空を飛んだり。すごいです。

ま、地球上でもっともはびこった(もちろん今でも)動物が昆虫です。まず昆虫ありき。巨大な恐竜も、たぶん虫に食われて苦労していたんじゃないか。これから宇宙船にのってアンドロメダへ行っても、新型のヒューマノイドに出会う確率は非常に低いけど、ひょっとしたら新種の昆虫世界にならでくわすかもしれない。

ま、そういうことのようです。昆虫バンザイ!


たまの休みなんだからどこかへ行くか・・というので、今年は川越へ。意外に近くて1時間くらいで行けます。

いやー、すごかったです。人ごみ。正直、さほど見るべきものが多いところではないと思うのですが、ものすごい人が出ていた。人数に対して吸収すべき場所が少ないのかな。つけ麺とか芋菓子とか、いたるところに行列ができている。祭りなのか、山車も出ていました。牛若丸だった。

kawagoe2017.jpgそこそこ知られた鰻屋があるというので行ってみたら、もちろんここも行列。予約札を配っていて、なななんと180番台。少なくとも3時間以上はかかるらしい。ひえー。。迷いましたが、あちこち彷徨して時間をつぶし、たっぷり待ってからようやく二階に上げてもらいました。そんなに苦労するほど美味な鰻でもなかったです。

その鰻屋の向かい、化粧店の二階で和服貸し出しの店。ほとんど中国からの観光客でしょうね、派手なペラペラしたのを着せてもらって、その姿で町歩きをする。ここの衣装は遠くから見てもすぐわかります。柄や色が異常にクッキリ鮮やかで、ふつうの和服という感じがしません。舞台衣装ですね。1日2800円と記してありました。

時代なんでしょうね。わざわざ中国からネット情報頼りに川越くんだりまでやってくる。お金を落とす。ありがたいことです。

なんやかんや、好天の連休でした。やれやれ。

★★★ 春秋社
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国家とは何かの本質をるる述べた近現代解説書です。

タイトルに「18歳から考える」と枕詞が付いているけど、意味は不明。まさか本当に18歳がこんな本を読むと想定してるんじゃなんだろうな。無理無理。

ま、ともかく。松岡正剛という人、たまに千夜一夜とかいう書評サイトに迷い込んでしまうこともあるんで、名前は知っています。頭脳明晰にして博学。論理的にモノを考えられる人でしょうね、きっと。

その割りには、なんか意味不明な「編集」とかいう概念ですべからく説明するのでワケがわからなくなる。「編集工学」ですって。へんな言葉を使わなければいいのに、どうもコケ脅しの匂いを感じてしまうわけです。そうそう。これも同じような匂いのある評論家(だろうな)の山形浩生が、どこかで松岡正剛をクサしていた。ケインズを読んだことないのかとか。勝手に戦いなさい。山形浩生ってのも、いかにも頭の切れる人ふうです。

などなど。文句書いてますが、読みやすい良書と思います。啓蒙書とでもいうべきなのかな。論旨は明快。イギリスが悪だとか、日本は植民地だとか、戦争は勝たなければクソだとか、書かれていることには(哲学関連部分以外は)全面同意。

18歳以上で政治や歴史に関心のある青少年なら、ぜひとも一読をすすめます。少し鼻につく部分もありますが、そこはスッ飛ばしてください。


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