2020年7月アーカイブ

連休とか土曜日曜、不思議に見たい番組がない。不思議な話ですね。本来なら視聴者も多くて書き入れ時のはずなんですが。制作連中が、わざわざ狙ってつくった番組だからつまらなくなるのか。無意味なタレントやらお笑いやら、てんこ盛りばっかり。

BSでサファリものをやっていました。タンザニア。ンゴロンゴロという巨大な噴火口の陥没地が自然公園のような形になっていて、そこで巡回路を外れた撮影を許してもらった。余計なタレントも中継同乗でキャーキャー喚いていたけど、ま、ガマンしましょう。(すぐ近くにライオンがいるのにハイテンションで騒ぐ。ガイドに叱られてた) ※注

ンゴロンゴロ、周囲の外輪山から霧が流れ込み、乾季でも水がある地形なんですね。山手線の内側くらいの面積らしい。大きな湖もあり、そのため動物の棲息密度がとても高い。いろんな種類がクルマのすぐ近くをウロウロしている。近くといったってたいてい100mとか200mなんだけど、たまには本当にハイエナが目の下でタイヤを齧ったりもする。

(解説してた動物写真家・岩合光昭がオリンパス・サイトに書いていたものによると、クルマを止めていたら、いつのまにか床下にライオンの尻尾が数本並んでいたこともあるらしい。動物も日陰が好きなんです。もぐりこんで寝ていた)

そうそう。なぜシマウマとかガゼルとか、草食動物の群がライオンやハイエナと同居できるか。少なくともすぐ近くでのんびりしているのか。

ナイフ持った男がそのへんにいるようなのものだそうです。危険ではあるが、すぐ近くに来なければ問題なし。だから、常にしっかり注視している。草を喰ってはチラッと見る。チロッと眺める。もし近寄ってくるようなら、さりげなく距離をとる。あるいは逃げる。ナイフ男の肉食動物だって、やたら無意味に狩をするわけじゃない。「これは成功しそうだ」と判断したときだけ本気で襲う。条件が整えば、腹がいっぱいでも襲うそうです。

ま、そういうことなんですね。ガゼルも完全に気をゆるしているわけではない。でも神経質になりすぎたって生きていけない。飯は食わなきゃならないし。

閑話休題。ンゴロンゴロは Ngorongoro です。この場合、アタマの「N」は「ン」と読む。スワヒリ語の特徴なんですかね。スワヒリではなくマサイ語かもしれない。バンツー語かな。よく知りませんが、そんなふうなものらしい。

タレントではなく、女優だったらしい。すまん。

「虚構新聞」というサイトがあります。ウソ新聞。かなりの老舗で、知ってる人も多いでしょう。私も時々、気が向くとのぞいていました。

それがなぜなんだろう。最近つまらない。主筆(たしか滋賀か福井あたりの人と記憶)のセンスが衰えたんだろうか。トシかな。

ふと、思いつきました。そうではない。最近は「現実」が虚構にせまっているんだ。現実がほとんど追いついてしまっている。だから、以前は面白いと感じたウソ記事が、今ではおかしくもない。まったく新鮮を感じない。

たとえば最新の記事。

「まだ黄信号」 政府版信号モデル、赤まで中間256色配置

新型コロナ警戒をよびかける政府モデルの発表があったようで、赤黄青のシンプルな従来の3色ではなく、256色の中間色をもうけるという斬新独自の信号モデルです。この新モデルなら、限りなく赤くても、わずかでも黄色がまじっていれば「まだ赤ではない」と言い張れる

面白いはずなんですが、でも、これ、ほとんど現実ですよね。「まっかな嘘」と笑っていられるか。ウソ記事を笑えない時代になってしまったらしい。

ポール・セローの「ダーク・スター・サファリ」で、当時のアフリカ東部諸国の名目GDPを紹介しました。
で、その後はどうなったか。2018年のデータがあったので転記します。
意外だったのは南アフリカが伸びていないこと。表にはないですが、ボツワナ(7973ドル 成功例としてよくあげられる国です)にも負けています。エジプトも転落していますね。
またフランシス・フクヤマの「政治の衰退」ではケニアと比してタンザニアを大きく評価していましたが、意外や意外。こうした国家ではたまたまどんな男が大統領になるかで、ガラリと変わる。ケニアが宿痾を克服したのかタンザニアが失敗したのか。
ジンバブエが意外に伸びているのも意外でした。昔は豊かな国家でしたが、たしか白人地主を追い出して一気に没落した。悲惨な感じだったのに、もちなおしている。機会があったら調べてみたい気もします。
2010年  2018年
・エジプト (2,771ドル 中所得国)   2573ドル
・スーダン (1,642ドル 低所得国)   817ドル
・エチオピア (364ドル 貧困国)   853ドル
・ケニア (887ドル 貧困国)  1831ドル
・ウガンダ (503ドル 貧困国)   724ドル
・タンザニア (542ドル 貧困国)  1040ドル
・マラウイ (354ドル 貧困国)   350ドル
・モザンピーク (473ドル 貧困国)   475ドル
・ジンバブエ (457ドル 貧困国)  1434ドル
・南アフリカ (7,100ドル 中進国)  6354ドル
データは出典によって多少の誤差あり。だいたい正しい程度と見るのが妥当? 2018年の数字はたぶんIMF、2010年は確か経産省データ。
ジンバブエ= 軍のクーデタがあり37年にわたるムガベ政権は幕を閉じたらしい。それで多少は良くなったんでしょうかね。
 

講談社★★★

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「政治の起源」(上巻 下巻)の続きです。面白いけど難解で、まともに読み続けるのが大変だった。今回もずいぶん時間がかかりました。

というわけで、内容をザッと要約するなんて不可能。西欧、アメリカ、中南米、アフリカ、東アジア・・・みーんな国家の姿と民主制の形が違う。歴史が違う、地理が違う、意識が違う、人が違う。

ケニアとタンザニア。我々にとっては同じような国家です。ではなぜ大きな相違が生じてしまったのか(そもそも相違があったのか?)。

そうそう。頭に残ったことですが、中南米が遅れてしまったのは宗主国(スペイン、ポルトガル)の絶対王政制がそのまま押しつけられたからです。この絶対王政、実はかなり危うくてもろいもので、ちっとも「絶対」ではなかった。王様の権威=税収システムは非常に弱かった。イージーに表現すれば、偉そうだけど見かけ倒し。

そういうわけで、本土から遠く離れた中南米では現地の白人やムラート連中が勝手に貴族化・豪族化してしまった。国家をささえる中間層がいないんですね。肌の白い(あるいは中間色の)エリート層と、せっせっと収奪される有色労働者層だけ。

一方でアフリカの場合は、宗主国がかかわりあいになる意欲がなく、手抜きをしてしまった。真面目に押しつけてこなかったらしい。あんまり関与すると面倒だから、現地の酋長やビッグマンに権威を委譲してどんどん勝手にやらせる。美味しいとこだけを本土が吸い取る。(この正反対のケースが英国のインドです。インドではしっかり関与し続けたもんで、最後まで面倒をみる羽目におちいった)

そういうわけで、サハラ以南のアフリカでは、ちいさな地域のビッグマンたちが権威を与えられてタケノコみたいに力を伸ばした。言語もバラバラ、意識もバラバラ。そんなところに国境線をひいて「国家を作れ」といったって無理です。「国家」という意識がそもそもない。ビッグマンたちにとっては「利益エリア」があるだけです。
つまりはヤクザの「シマ」です。ナントカ組から大統領が出ると、ナントカ組の連中がウハウハ喜ぶ。次に大統領が変わってカントカ組になると、前のナントカの連中はみーんなつぶされて消える。消えたくないから闘争がおきる。反乱がおきる。当然です。


というあたりが、なんなとなく頭の片隅に残りました。面白い話はいっぱいあったような気がするんだけど、いざ書こうとするとスルリと消える。ザッと通読しただけでは無理ですね。

まったく別の話ですが、こういう本を読んだあとにはポール・セローの「ダーク・スター・サファリ」 なんかを読み直したくなります。いい本でした。アフリカの現状が肌でわかる。
 
教育評論社 ★★
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労作なんでしょうけど、かなり読みにくい本。「資料」として考えればいいんでしょうね。

えーと。要するに漱石はけっこう高額所得者だった。高級官吏やそこそこ偉いさんの会社員なみです。おまけに株なんかもやってて、稼いでいた。しかし本人はそう思われるのが嫌いで、ずーっと金持ち嫌いで通していた。矛盾しているけど本心ではあるんでしょう。

時代としては作家なんてまったく食えないころです。読書人口がすくなかった。小説家の多くは買い取り(作家側が希望)。でも漱石は別格で、印税もずいぶん高く払ってもらえていた。高いところは30%。ただあくまで「猫」「坊ちゃん」なんか路線の、楽しく読める通俗小説家としてです。陰気でシリアスなのは、実は好かれなかった。

稼いでいたけど、もちろん使ってもいたわけです。で、死後は全集が売れて、家族はなかなか派手に投資したり使ったり、岩波との関係とか、ま、いろいろあったらしい。奥さんと弟子連中の確執は当然ですわな。お互いに悪口をいいあう。

というような内容でした。なるほどね・・・という次第。


連日、感染者数が増加していますが、テレビでよく見る宇都宮の倉持医師。きついこと言うコメンテーターが減ってきている関係で、最近突出して目立っているらしい。最近のツイッターで「(政府は)見て見ぬ振り、無策で、突撃」と記している。さらに「首相がマスクをしているとこは違うが、ブラジルと同じに」ともいう。うんうん、その通り。

ただそのツイートの最後。「・・・覚悟するしかない。」という結びが怖い。政府にやる気がなかったら、ほんと、どうしようもないし、覚悟を決めるしかないですわな。決めたくはないけど。ちょっと背筋がぞーっとする。

関係あるかどうか。最近、フジTVの昼頃の番組で顔をみせる上席解説委員。テレビ関係にしては珍しく歯切れがよくて、その点は評価できるんだけど、うーん、保守というより、単なる政府擁護の主張に見えます。はぐらかしの田崎とはまた方向性が違って硬派。明快かつ強引な論理がやけに目立つ。MC(坂上)の芸能路線ともまた違和感があるし、不可解です。

フジなんだから「保守」なら理解できるんだけど、なんで「アベ擁護」なんだろ。よく理解できない。フジの裏でなんかあったんだろうか。

昔読んだなんかの記事で、産経と読売の方針は、同じようで違うという解説があった。どっちかが保守路線。どっちかが自民路線。微妙に違うんだそうです。どっちがどっちだったかは忘れた。

wiz8image.jpgレベル19。Rogueだけは21。

海獣のDavy Jones LockerではRing of Regeneration。途中ででくわす海賊霊からは光の楯。島でも剣と楯をゲットして、これでとりあえず妥協です。

いまはRapax Liftの赤絨毯Feroの店先にポータルをセットして、貴重矢玉とお宝ドロップを期待の作業中。ただ、Rapax LiftでInitiateが落とす宝袋(Rapax Female)は、あいにくレベルセンサーが働いているので、こっちがレベル21にならないとまともなものが落ちない。

Priestess連中も一部がGown of Divinemailなんかを落とすらしいけど、これも数が少ない。どっちにしても時間がかかりますね。

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