Paulのパン

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晴れ

前にも書いたことですが、時々思いつくと八重洲名店街のPaulというパン屋さんに寄ります。帰宅ついでの寄り道なので比較的手間はかからないものの、頻度としては月に1回くらいでしょうか。塩がしっかりしていて、皮がこんがりで、生地に味がある。買って帰ると妻子が喜びます。

数回通っているうちに、バゲット3本(280円x3)というのが恒例になってしまいました。飽きがこないし、基本パンなので安い。ただ、ときどき品切れになるのが困ります。バゲットが切れてもバタール(ちょっと太くて短いバゲット)があれば問題ないのですが、これもよく売り切れる。

で、先日は思いついてPain de Campagne Long(パン・ド・カンパーニュ・ロン)というのを買ってみました。素朴な田舎パンですね。380円。大きくて、日持ちがして、しかも味はいい。黒っぽい生地の酸味がなかなかです。Longという名前はついているものの長くはなく、楕円形のパンでした。これとは別にPain de Campagne 400gという半切りパンもありました。でかいPain de Campagneを半分にカットしたもののようです。

で、その次に寄ったときもLongを買おうと思ったら、品切れ。もちろんバゲット系も売れ切れ。仕方がないので決心して、奥の棚にドーンと鎮座していたPain de Campagne本体をまるごと買ってしまいました。でかいです。重いです。長さは50センチ以上はある。黒い枕、あるいは焦げたナマコみたいな代物です。ジャン・バルジャンが硝子を壊してかっさらったのはこういうパンだったんだろうなー。このくらいのパンなら、たった1コでもずいぶん食べでがあります。

家に持って帰って、半分にカットして、そのまた半分を家族3人で食べました。カットと簡単に書きましたが、実際には皮が固く、切るのが大変。小さなパン切りナイフなんかじゃ、ほとんど役にたちません。映画や本でみる昔の欧米の食事シーンでは、家長が全員にパンを切り分けたりしていますが、あれって権威の象徴でもあると同時に、単に力が必要という意味もあったんじゃないか。そう思い当たったりもします。