続・河童と鼻

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晴れ

下記、いいかげんな記憶で勝手に文句つけてるようで気が咎めるんで、念のため再確認してみました。やはり、引用が違っていましたね。原文では「ロウバイの香りをたどって、その文学の世界に入っていけば、意外とおしゃれで美しい小品や散文詩にも出会う」でした。

うーん、「おしゃれで美しい小品や散文詩」ですか。

小品というと、何だろう。「蜜柑」とか「葱」とかだろうか。でもお洒落で美しいかなー。「舞踏会」なんかの開化ものは多少美しいかもしれないけど。一部のキリシタンものも、見方によってはお洒落なんだろうか。また、散文詩というともしや「西方の人」とか、あのあたりを称しているのかな。うーん・・。

ようするにこのエッセーを書いた人は芥川の作品を「王朝もの、現代もの、重苦しいもの」と「ちょっとリリックな雰囲気の感じられる小品」に区分けしているのかもしれない。「芥川なんか読んでないのでは」という前言は一応撤回しますが、でもやっぱり変な文章という気はします。なんとなくチグハグ。

まるで「山本周五郎は心から笑える」「太宰は友情と信頼をうたいあげている」と言っているのと同じような気がしないでもありません。ま、いずれにしても、この話は終わりにしましょう。変なトコロに引っかかってしまった。