「時のかなたの恋人」 ジュード・デヴロー 

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新潮文庫 ★


tokinokanata.jpg本棚で発見。どうも読み終えた記憶がない。ものは試しで就寝前の時間をつかって再読(?)してみた。

なんといいますか、SFコミックふうの恋物語、とでもいいますか。なんか知らないけどドジな女がふられて泣きだすと、その声の魔力で16世紀から美男の伯爵がタイムトリップしてくる。伯爵は現代のロンドンにとまどうし、そのうちお決まりで女も16世紀へワープしてしまって悪戦苦闘する。不思議なことに二人のセックスを引き金にしてタイムワープが作動するらしい。

16世紀の考証は比較的まっとうなんですけどね。男と女の恋のストーリーが甘ったるすぎて読むのが辛い。読むのが辛いなーと思いつつ、でも最後まで読んでしまった。いったい、何なんだ・・・。

コミカルな味を出したタイムワープSFというと、コニー・ウィリスの「ドゥームズデイ・ブック」もそうですが、厚みとか深さとか、まっとうに比較すると90点対35点という感じ。もちろん「ドゥームズデイ・ブック」が90点です。「ドゥームズデイ・ブック」はたぶんこれから一生の間に数回は読み直すだろうと思っています。