焼鳥屋

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晴れ

駅を降りて自宅へ通う道筋、数カ月まえから焼鳥屋が開店している。夜は店の前にコンロを出して、道路っぱたでジュージュー焼いている。デモンストレーション効果を狙ってるんでしょうね、よくあるパターンです。

ただ、どうも「お、いい雰囲気だなー」という印象を受けない。このテの演出、オヤジが汗をかきながらせっせっと串を焼き、煙が上がり、いい匂いが漂い、時折は客が並んでいるというふうでないと無意味なんだけど、すべてが違う。

まず、オヤジがめったにコンロの前にいない。ときどき出ていることもあるけど、たいていは無人。無人だと、うらさびれた雰囲気になりますね。焼き上がった串が脇に積んでるものの、この串、何時間前から焼き上がって道端にさらされてるんだろ・・と逆効果になっている。

もちろん、客が焼き上がりを待っているなんて状況、見たこともない。

そもそも、いい匂いがしないというのが根本問題。何故なんだろうと不審に思ってはいたのだが、ようやく理由がわかった。なんせ買う人がめったにいないため、どんどん焼いてたら大変なことになってしまう。といって火の上に串がないとアホみたいです。というわけで苦肉の策、2本ほどを火に炙りっぱなしにしておいて、とにかく煙を出すようにしているらしい。要するに黒こげの焼き鳥が更にブスブス燻っているわけです。

それで、匂いがひたすら焦げ臭い。したたり落ちる脂が燃える豊潤な匂いがない。不味そうな匂いだなー・・と通りすがりの人々は感じるわけで、ま、悪循環。バッドスパイラルに陥っている。

道端で焼き鳥を燃やし続けるのはよしてほしいなー。可哀相ではあるし気持ちも分かるけど、悪い方針です。