九十九里

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晴れ

この週末は九十九里まで遠征。子供の短期赴任先の様子を見ておきたい、ついでに九十九里というところへも行ってみたい、という奥さんの要望です。私はあんまり関心ないんですが、奥さんが何かをしたいというときに、あえて反対する理由もありません。ちょっとした小旅行です。

日曜日の午後、無事子供とも落ち合えて、時間があまりないけど他に思いつかないので犬吠埼まで遊びに行ってきました。銚子から一両編成の銚子電鉄に乗って、終点のひとつ手前が犬吠。駅から5~分、殺風景な国道を歩きます。せっかくの観光地なんだから、きちんとした遊歩道でも作ってくれると雰囲気がいいんだけどな。

で、灯台の付近は風が吹き荒れていました。灯台内部の狭い階段を登って頂上までいくと、更に風はすざまじく、体を手すり越しに持っていかれそうでパニック状態。数秒もいられません。あわてて降りようとすると階段が狭いものでごった返している。ようやく降りて、あまりの寒さに何を見る気もなくとっとと帰りました。風を遮る場所だとそれなりに暖かくもあるんですけどね。

夜は近くの国民宿舎で夕食。ささやかに張り込んでヒラメの舟盛り(にしては貧相だったけど。味はまずまず)を追加で。食事が終わってから子供はタクシー呼んで宿舎に帰ります。私は酔っぱらって、薄い布団の上でひっくりかえります。100メートルほど先が浜辺なんで、てっきり潮騒が聞こえるかと思ったけど、聞こえるのはほとんどが前の国道の車の走行音だけ。おまけに夜は窓の外に鳩が巣を作っているらしく、一晩中うるさく鳴く。鳩って夜も寝ないのかなー。

翌日は国民宿舎から近くの漁港までが散歩道らしいので、ブラブラと散策。散策というと優雅そうですが、とにかく潮風が冷たいので、ひたすら歩くだけです。犬をつれたジイサン連中が何人もいました。のんびりしたもので、リードを外してもらった犬が楽しそうにうろうろしている。そのうち暇そうな爺さんがこちらを見とがめて「東京からか」と問います。そうだと返事すると、さっそく付近の観光案内。あの山の上の展望台へぜひ登れ。晴れた日は富士山もみえる。せいぜい20分ぐらいだ。まっすぐ歩いて左は国道だから遠回りになる。ナントカ神社の横から階段を登れ・・云々。

今日は寒いと言ったら「ん? 寒いか?」と不審そうな顔をしていました。私たちには十分寒いです。話しているうちに通りかかった車の中年女性が加わって何か訪ね始め、爺さんがそっちに気をとられている隙に私たちは退散。50メートルほど歩いてから振り返ったら誰もいなかったから、たぶん道案内のため車に同乗したんでしょう。連れていた犬は主人がいなくなっても知らん顔で、まだそのへんをウロウロしていました。

訃報

で、早めの「しおさい」で帰還。やれやれと自宅に帰ると電話に着信記録がいっぱい残っています。大分前に会社をやめた先輩の訃報でした。通夜はなんと今夜。顔を洗ってコーヒー一杯飲んで、あわただしく着替えをして、すぐまた出かけなければなりません・・。

で、通夜の帰りは参席の顔見知り連中と清めの飲み会。現職の社員、中途でやめた奴、定年退職した連中などなど。白髪あたまや薄い頭がズラリと揃って、なんだかんだと言いながら、ま、適当に飲みました。通夜の酒というのは一種独特の雰囲気と味がします。

総武線の特急や各停を上ったり下ったり、また上ったり。風に吹かれたり通夜に行ったり。慌ただしく、疲れる1日でした。