「誰も猫には気づかない」アン・マキャフリー

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東京創元社 ★★

 

nekohadaremo.jpgアン・マキャフリーといえば「歌う船」シリーズとか「パーンの竜騎士」シリーズなんかが有名なのかな。私は船シリーズはちょっと苦手(フェミニンすぎる・・)ですが「パーン」の最初の作品は非常に好きでした。確か復讐に燃えた感応能力のある少女が騎士に発見されて、女王竜のパートナーになる。汚い少女が岩穴の風呂で体を何度も何度も洗って、もつれた蜘蛛の巣のような髪が流れていくというシーン、不思議にまだ記憶しています。

ま、それはともかく。マキャフリーは猫が超好きだったらしく、こんな猫の童話を書いているんですね。亡くなった摂政の遺志を受けた飼い猫が、若い領主をそれとなくサポートして領国の危機を脱するというようなストーリーです。口をきかない「長靴を履いた猫」ですか。

童話ではありますが、そこそこ楽しめる一編でした。