「双調平家物語 7.8.9.10.11.12」 橋本治

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:
soujou.jpg★★★ 中央公論社

大河ドラマに物足りなくて、またぞろ「双調平家物語」に手を出してしまいました。

いえ、大河平家、(少なくとも最近は)わりあいまともになったとは思います。主人公がようやく政治的な動きを開始して、前みたいに「オレは誰なんだあ」とぎゃーぎゃーわめかない。コーンスターチまみれで喚いてた頃は酷かったですけどね。青春の彷徨はせいぜい1カ月でいいです。はた迷惑。はやく大人になれよ!と言いたい。

でまあ、最近は比較的見やすくなったんですが、それでもなあ。なんで保元でも平治でも大将同士が端武者みたい一騎討ちするんだろ。いえ、一騎討ちでもなく、いい歳こいた棟梁が大鎧を着て徒立ちでチャンバラする。NHK、どうしてもこれをやらないと気が済まないんでしょうかね。だいたい清盛、そんなに個人技があったとは知らんかった。

おまけに平治の乱のあとですか、顔芸たっしゃな貴族が二人、六波羅で雁首そろえてペコペコ清盛に頭を下げて叱られてる。誰だろ?と思ったら惟方と経宗らしい。ずいぶん腰が低い。当時の清盛、武力はあったけどまだまだ新参格下だったはず。でもま、ドラマですからね。話をおもいっきりシンプルにした。

重要人物としてはたしか重盛と仲のいい成親もいたなあと登場人物一覧で探したら、なるほどあの人か。前から時々登場していた暗い顔の人がそうでした。

惟方、経宗がそろって六波羅へ行くとしたら、やっぱり牛車に乗ってゆったりと行ったんだろうか。参議とか大納言クラスのはずです。隠密行といっても目立っただろうなあ。よくツカジに裏切りがばれなかった。

ま、いいですけど、なんとなく欲求不満なんで、橋本平家を再読してみようと思いました。

ただし第1巻からはさすがに辛い。派手な動きのある7巻(璋子の入内あたりから)からとりついて、12巻(鹿ケ谷)まで。今回は比較的ゆっくり、スッ飛ばさないで読んだつもりです。

2回目はまた印象が違います。かなり楽しめました。前回は長いのでへきえきした源平の武者揃え紹介なんかも、それなりによかった。で、やはりいいのが平治の乱での院や主上の脱出ドタバタ劇あたり。三種の神器救出のあたりもかなり笑えます。

鹿ケ谷まで読み進んで、さて続きをどうするか。

いった休憩にして、今度は双調平家物語ノートを借りました。これは時間がかかりそうな本です。