「卑下する」の意味

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ネットをうろついていると「誰々を卑下する」というテキストに出くわすようになってきました。最初は単なる書き間違い、あるいは書き手がアホなんだろうと思っていました。

しかし、妙に多いんです。AAAはBBBを卑下しているようだ・・という式の文章。不思議だなあ。

辞書をひいてみました。棚にあった三省堂の「大辞林」では「一義=自分を低くすること」「二義=相手を見下すこと,あるいはそのさま」 そうか。もともとそういう意味があったのか・・・。かなり古そうな用例も掲載されていました。動詞ではなく形容詞ふうで「卑下なる者」という用例。ん、形容動詞か? 品詞のことはようわからんですが、でもこの形容的な使い方ならまだ納得できます。

たとえば「サルめは卑下の生まれ故、礼儀を知らぬ」と信長が言うとか。

ちなみに同じ三省堂でも手軽で薄い「新明解国語」にあたってみると、こっちは一義しかのっていませんでした。二義はナシ。

「卑下」を字面だけからすれば「見下す」という意味合いがあっても当然です。でも最近数十年、下手すると百年、そういう意味の使い方はされていなかったような気がします。気がします・・ったって、調査したわけじゃないですが。

いったい誰が、消えかかっていた古い意味合いを復活させたんだろう。どっかの方言として生き残っていたとか。ミステリー。