「九十三歳の関ヶ原 弓大将大島光義」近衛龍春

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★★★ 新潮社

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近衛龍春はなかかに読めるので、目につくと借りることにしています。何を読んだかな。奥州相馬島津南部毛利。たしか上杉で三郎景虎もあった。比較的マイナーな武将をとりあげ、よく調べて書き上げています。へぇーと感嘆すること多し。

で、今回は大島光義という武将。マイナーすぎて名前も知りませんでしたが、信長、秀吉、家康に仕えて97歳まで現役だった。弓一筋、名手として知られ、なんせ93歳で関ヶ原に参戦したというんですから凄い。

鉄砲全盛の時代に逆らって弓にこだわった人のようです。頑固だけど、結果的には小さな大名になり、大往生した後は子供たちが所領を分割してそれぞれ旗本となった。

自主的に分割したのか、あるいは幕閣の方針で分割させられたのかは不明。幕府としては大名の数を減らしたかったのも事実のようです。