久しぶりに面白い? AMD Ryzenの衝撃

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ずーっと自作をやっているんで、常に先を先をと石橋の向こう側を叩くクセがついています。これが壊れたらああする。あれがダメになったらこうしよう。

最近わかったことですが、いま使っている5年もののマザーボード(LGA1155規格)はあまりにも古くなってしまったらしい。流通が途絶える寸前です。これに合うCPU(第2世代)はまだ出回ってる(CPUは中古品でも問題ない)ものの、マザーボードで中古品を探すのは悲しいし、そもそも使い古しのくせに安くない。かえって高騰しているような気配です。品薄なんでしょうね。

簡単にいうと、今のマザーボードが壊れた場合、もう同じ規格の品を手に入れるのは困難ということですね。諦めたほうが賢い。

使っているのはLGA1155。で、その次の規格はLGA1150です。適合CPUはHaswell(第4世代)になって、これはそもそもピン数が違うので融通がきかない。つまりLGA1155→LGA1150の場合、マザーボードとCPUの両方を一気に買わないといけません。たぶん4万くらいはかかる。

で、更にその次。規格はLGA1151でCPUはSkylake(第6世代)。これが今の主流なんですが、変更する場合はマザーボードとCPUと、更にメモリも交換しないといけない。古いDDR3規格のメモリは使えない。トータル5万くらいかかるか。要するにピン数規格が無意味にコロコロ変わりすぎなんだよな。コロコロ変わるわりには性能がたいして変わらないのも不満。

しかも気分の悪いことに最新のSkylakeでは「Windows7をサポートしませんよ」とマイクロソフトが言うております。Skylakeを使いたければWindows10にしろ。インテルとMSがあくどく手をむすんだとしか思えない。

それどころか、そのまた次の第7世代(Kaby Lake)では、Windows7をサポートしないどころのレベルではなく「インストールできない」ことになるんだそうです。どうしてもWindows7ユーザを駆逐しようとしているんだな。ひどい。
ryzen.jpg
ということで気の滅入ることばっかりなんですが、意外や意外、AMDから新しいCPUが出ていました。AMD、つまりアドバンスト・マイクロ・デバイセズ。インテルの競合メーカーです。

AM4規格で名称はAMD Ryzen。Ryzen 5、Ryzen 7とあって、要するにインテルのCore i5やCore i7にぶつけてきているんだろうな。かなり高性能らしい。しかも安い。インテルより速くて安い。うーん、楽しみになってきた。

自分も昔はずーっとAMDを使っていました。安くてそこそこ走る。それがAMDの取り柄で、金持ち御用達のインテルなんて使えませんでしたね。ところがAMDがだらしなくなって取り柄が皆無になり、それで、2012年に我慢しきれず降参、Sandy BridgeのCore i5 2500Kに乗り換えた(インテルのCPUです)。

ライバル不在のインテルはいまの自民みたいに安心しきって高値張りつきです。モデルチェンジや規格変更、好き勝手やり放題。ずーっと不満が溜まっていたので、今回のRyzen登場はすばらしいニュースです。ようやく健全な販売競争になった

Ryzen 5 1400あたりがインテルのCore i5 6600kとか7600に相当しているようですね。で、Ryzenは2万弱、Core i5は2万7000円程度。けっこう違いがある。うーん、面白い時代になってきた。しばらく注目ですね。もしインテルが対抗して大幅値下げするならそれも面白いけど。

ちなみにRyzenは、おそらく「来禅」あるいは「雷禅」だろうと思います。日本趣味。