この暮れ、8年ぶりにPC自作予定

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考えてみると今使っているPC、大きく改造したのが2012年です。8年前。以来なんとなく「自分のパソコンは速い」と思っていたけど、なぜそう思えたのか。8年もたったら普通はポンコツですよね。

Windows10のバージョン移行トラブル(20H2へアップデート)もあるけど、やはりその前にシステムを一新する必要がある。今度のシステムが「一生もの」になるかもしれないし、あるいはもう一回更新する必要があるかもしれないけど、ま、かなり不確定領域になっているでしょう。そういう年齢です。そしてシステムを替えれば(ひょっとして)バージョン問題も解決するかもしれない。

というわけで、少し真面目にネットで情報を漁ってみました。

まず、いまの自分のPC、CPU速度はかなりロートル化している。家内のノートブックと比べると半分以下。下手すると3割程度の遅さです。い、いつのまに・・・。

ここは思い切って旬のRyzenに乗り換えるか。ただ、安くて速いAMDも、このところけっこう値が高くなっている。なかなか難しいです。


帰りウラシマがびっくりしたこと。

最近のマザーボードにはPS/2ポートがない

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マザーボードってのは「基盤」です。この上にCPUも乗せるしグラフィックカードも刺すしメモリも乗せる。いろいろ出力ケーブルもつなぐ。非常に重要です。
で、マザーボードには大きく「ATXサイズ」と「マイクロATXサイズ」がある。ATXは長方形。要するに大きい。マイクロATXはほぼ四角形。要するに小さいです。で、ATXのほうが少し高価だけどゆったりレイアウトなので、こっちにするかな。


買いたいボードをほぼ決めたんですけどね。念のためにリアパネルの出力ポートの写真(上)を見たら、んんん? なんか変だ。PS/2ポートがない。あらら。

PS/2ポートってのは、キーボードやマウスを接続する大昔の規格です。意識の高い人からは「あんな古い規格をひっぱってるからいかん」とか言われる。それで最近はほとんどがUSBポートになった。こっちのほうが汎用性もあり、将来性もあって速い。

ただ当方は大昔(なんと1984年謹製 )の古いキーボードをいまだに愛用していて、だからPS/2ポートがいつまで続くかは不安要素。ひそかに「PS/2←→USB 変換プラグ(正しく動作するかどうかが不安)」なんてのも買い込んで備えてある。ま、そういうわけです。

で、調べてみたらメーカーによっても事情が違うけど、最近のマザーボードは、ついにPS/2ポートなしのほうが一般的みたいな雰囲気になってましたね。で、ASUSの場合は、小さなマイクロATXのボードに限ってPS/2ポートを採用しているケースが多い。ただATXにはない。なぜですかね。

ASUSにするか、MSIにするか

最初はASUSのATサイズを想定していました。ASUSってのはマザーボードのトップメーカーで、わりあい信頼感がある。ちなみにマザーボードの「信頼感」というのは、壊れないということです。はい。昔のマザーボードはすぐダメになった。とくに電源まわりのコンデンサ。これが劣化して、膨張してくる。自作連中は「ニンシン」「ハラボテ」といっていました。安物コンデンサが妊娠して、そのうち使えなくなる。だから日本製の信頼コンデンサを使っているどうかが判断の目安で、ニチコン(日本コンデンサ工業)を使っているボードは高価だった。

ところが近年はASRockなるブランドが大流行です。そもそもはASUSの子会社だったはずですけどね。大手には無理なヘンテコリンなものを作って売るので人気が出た。おまけに安い。今じゃ業界2位らしい。ただし自分は個人的な事情でASRockに拒絶反応があるので拒否。

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最近、MSIというメーカーが人気です。たぶんゲームやる連中の支持かな。ASUSにくらべると少し安いので、実は最後まで迷いました。ASUSにするかMSIにするか。ASUSにしても少し高いの(ゲーマー用)がいいか、安いの(一応ビジネス用と称して)にするか。あっ、ちなみにマザーボードはすべて台湾のメーカーです。

とかなんとか、数週にわたって楽しく悩み続け。最終的にエイ!と決定。ASUSのRyzen用中級エントリークラス。TUF GAMING B550M-PLUSです。

で、CPUはどうする?

AMDのRyzenにすることは決定済みなんですが、これだって初期の2000番台は除外するにしても、1万円台の3000番台から上は5万、10万の4000番台もある。そんな上級もんには関心ないですが、それでも1万円台にするのか2万円台にするのか。さらに3300Xというイシ(CPUの通ぶった呼称です)があって、安いのにべらぼうに走る(これも通ぶった呼称)。当然,大人気で超品薄。もう何カ月も商品が出荷されていないみたいです。たまに出ても、一瞬で売れる。

それは諦めるにして、では少し上の「3500」にするか。頑張って「3600」と張り込むか。またまた別の選択肢もあって、実はグラフィック機能の備わったイシもある。こういうのはたいてい貧弱なグラフィック機能(ビジネス用ノートなら十分)なんですが、さすがRyzenで、かなりまともなのもある。うまくすると別売りのグラフィックが必要なくなるかもしれない。難しいですねぇ・・。

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こうして、ついに結論。今回は新しいグラフィックカードをスキップ。8年前のをそのまま流用です。春ごろになったらエントリークラスの古いカードを買うことにしよう。それまで、またせっせと貯金です。


◆マザボはASUSのRyzen用中級エントリークラス。TUF GAMING B550M-PLUSという名称です。「ゲーム」と名がつくと余計な機能もありますが、一般的には丈夫に造られているはずです。

◆CPUはRyzen 5 3600。そこそこの中級品です(高級クラスには手が出ない)。 現状使用のインテルCPUと比べると、たぶん4倍程度の処理能力のはず。

◆使用メモリもレベルアップしないといけないので、DDR4-3200というクラス。容量も現状の倍、16GByteにふんぱつ。お大尽だなあ。信頼のMicronチップ(Crucial製 CFD販売)です。
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◆とうぜんCPUは過熱する。同梱のAMD謹製クーラーは冷えないという噂です。仕方なく安物クーラーを購入。「白虎 弐」とかいう凄い名前です。SCYTHEの製品ははじめて。

という次第。けっこうな買い物となりました。
書き忘れ。最近のマザーボードにはモニタと接続する「DVIポート」もないみたいです。使っている三菱のモニタ(9年前)には確かHDMIポート、あった気がするけど、専用ケーブルを捨ててないかどうか。探してみないといけない。いろいろ変化しているなあ。
違った。現在のKB211キーボードは1998年製造でした。1984年謹製はその前に使っていた代物だ。
追記 ひょっとしたら1986年ものだったかもしれない。だんだん自信がなくなる。

現状の大型トップフロー・クーラー、AMDマザー用の留め具があれば流用するんだけど、机の下の箱を探しても発見できず。仕方なし。