「お伽草紙」 太宰治

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otogizousi.jpg新潮文庫★★★★

喫茶店での時間つぶし用に、ふと気が向いて太宰治の「お伽草紙」 を買いました。秋ごろです。たしか喧嘩名人の話とかカチカチ山の処女ウサギの話とかだったよな。楽しんで読めるはず。

で、ときどき引っ張り出して少しずつ。そうそう、防空壕で子供に話してあげるんだった。瘤取りじいさんは覚えていました。酔っ払い爺さんが鬼に気に入られてコブをとられてしまう。うんうん。

カチカチ山も記憶していました。潔癖なウサギ(たぶん処女。美少女の無慈悲)とあわれな狸のお話。みんな傑作です。高校のころは太宰が好きだったなあ。思い出した。異色では戦時の女学生日記みたいなのもあったな。あれも清冽だった。富士と月見草もそうですが、太宰は嘘がきれい。上手いです。

あれ、この浦島太郎は覚えてないなあ。舌切雀もなんか違う。で、喧嘩名人の話はない。平安美男に変貌する話もないし。。変だなあ・・・。

あらためてネットで確認。そうかタイトルがまったく違っていたんだ。自分が読むつもりだったのは「ロマネスク」でした。「仙術太郎」「喧嘩次郎兵衛」「嘘の三郎」の3話とある。これと「お伽草紙」がごちゃごちゃになってしまった。

なんか自分の記憶もとんと信用できなくなりました。なかなかに、困ったもんだ。