「双調平家物語 4 奈良の巻」橋本治

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heike2026.jpg中央公論社★★★★

巻4を読了。44代女帝の元正天皇(母は元明天皇。弟は文武天皇)から45代聖武天皇へ、その聖武天皇の東宮になったのがなんと女性(阿倍内親王)でやがて46代孝謙天皇になります。

このへん、分かったような分からないような、複雑ですね。なんで女性東宮が誕生したのか。そのまま即位することになったのか。(というより、東宮になってしまったら、ま、ふつうは天皇になります)

代々の天皇は深く仏に帰依します。橋本さんの解釈では、聖武天皇はかなり抵抗したけど結局は仏の前にひれ伏した。その抵抗の印がやたら遷都の繰り返しで、つまり大仏は作りたいけど平城京には安置したくなかった。草深い木津川のあたりとか琵琶湖の東とかをウロウロ。仏を目立たたせたくなかった。天皇の権威と仏の権威の拮抗。結局は諦めて平城京に戻った。要するに天皇より仏のほうがえらい。

聖武とか孝謙とか。まともな政治もせず浪費ばっかりしている。で、民の疲弊をよそにブイブイ言ってるのが藤原仲麻呂。橘奈良麻呂の乱もおさえこんで怖いものなし・・・というところで巻4は終わります。つぎは弓削道鏡の登場でしょうね。