2002年11月アーカイブ

晴れ

土曜。昨夜が早寝だったせいか、朝早く目が覚めてしまった。といっても6時半ですけどね。素足が冷えます。外は快晴。東側のマンションの縁のあたりの空が曙光に染まっています。もうすぐ朝日が部屋の奥まで差し込んでくるでしょう。

インスタントコーヒーをいれて、タバコをふかして、久しぶりにPCに向かっています。では、続きはまた後刻。 
朝日新聞社 ★


takagen.jpg他に「退屈な読書」(朝日新聞社)、「タカハシさんの生活と意見」(東京書籍) 。血迷って高橋源一郎を3冊も借りてしまった。

面白いんだけどなー。面白いけど、なかなか読み通せない。3冊ともパラパラ、チラチラという読み方しかできなかった。「こんな日本でよかったら」は比較的読んだけど、それでも多分8割くらい。

この本はASAHI EVENING NEWSで「日本文化への疑問」に答える形で掲載したコラムの原文(日本語)なんで、巻末には掲載どおりの英文ものっています。さすがにこっち英文は全部あわせても2ページ程度しか目を通してません。じっくり読んだら日本語より笑えるかもしれないんですけど。編集部もあの文体を英語に訳すには苦労しただろうな。

高橋源一郎を図書館から借りるのはこれで2回目。今回もやっぱり挫折してしまいました。相対するためのエネルギーが、私には足りないようです。妻は相性がいいようで、私のいないときにけっこう読んでたみたい。


先週の土曜日はほぼ1日、謎解きにかかりっきりになってしまった。したがって大きな進展はなし。

最初は亡霊Martenの質問への答え。ちょっと勘違いして、見当外れの返事ばっかりしていた。質問の英文を真面目に読まないで答えていたのが敗因だった。わかってみれば自明の答えでいいのでした。

やれやれ、と次はArnicaに飛んで、ここで不要の重量物をしまい込み、あいたスペースで矢を大量補給。それから飛行場に出かけて座標を読み取り、簡単に変換するはず・・・だったのに、ここでも壁にぶつかった。

絶対に正しいはずの三次元座標値なんです。しかし、受け付けてくれない。思いつく限りの形式で何十回もトライしたけどダメ。あげくの果ては、念のためにキーボードまで交換してみました。でも結果は変わらず。すべてハネられてしまう。

だいたい、この座標追跡マシンにBOBOメモリを読み取らせて、それからTrackボタンを1回押しても反応しないのです。しばらく時間をおいてもう1回押さないと次のメニューに進めない。必ず2回押さないと動かない。なんか、おかしいです。拾ってきた最新パッチ(といっても去年の12月バージョン)も入れましたが、結果は変わらず。

何十回目かな、追跡マシンのTrackボタンではなく、Calculateボタンでひょいと成功しました(ネット情報ではTrackボタンを使えと読んだ気がするんだけど、間違いだったんだろうか)。もちろん試行錯誤でこのCalculateボタンの方も何回もトライはしていたんですが、なぜか急にヒョロッと変換数値が出てきた。それが正しい結果である証拠に、さっそくジャーナルへの書き込みメッセージが流れて・・。

ついにやった・・・と笑った瞬間、ディスプレーがブシュ!と消滅。こんな絶好の瞬間にダウンするなよ!とムカッとしたのですが、PCのダウンではなく、ディスプレーの突然死でした。呆然。まったく、なす術なし。これで、週末のWizardryはおしまい。

日曜はすることもなく、本など読んで過ごしました。静かで、哀しい週末でした。



季節外れの台風が南海上を通り抜けたらしく、久しぶりの雨。仕事を抜け出してアキバへ行ったり、市役所へ粗大ゴミの問い合わせをしたり、気分的に忙しい月曜だった。

アキバへ行ったのは例の「歩行禁煙条例」が出てから初めて。駅を下りて、構内に吸殻が落ちてるかな?と見回したが、ほとんどなかった。みんなしっかり守ってるんですね。私もうっかりタバコを取り出さないよう、気分を引き締めて歩きました。

秋葉原へ行ったのは壊れたディスプレーの代替機を買うためですが、たまたまネットで「勤労感謝フェア -- 11月25日まで!」という大手ショップのキャンペーンを見たためです。どうせ買うのなら、少しでも安いほうがいい。あたふた駆けつけて、まっすぐモニター売り場に行ったら、目的の19インチは4万9800円。ただし横に「表示価格から4000円引き!」という札がついてます。

4000円を引くと4万5800円。けっこう安いです。でもネットで調べたときには「ネット特別価格4万2980円」の表示になっていたはずなので、店員に「あれ、4万2800円くらいじゃなかったっけ?」と聞いてみました。え?という顔の店員でしたが、ネットではそうだったよと教えると不審そうにWEBを調べ、値付けを発見。かなり困った様子で、同僚とゴソゴソ相談してました。

ネット価格と店頭価格が多少違うのは当然ですが、でも3000円も違うのは、ちょっと差がありすぎでしょうね。それに同じ機種の17インチ物は「ネット特別価格」=「勤労感謝キャンペーン価格」の設定でした。だったら19インチだって同じ価格設定でも不思議はないんじゃないのかな。おそらくはネット部門と店頭部門での連絡ミスがあったのだと思います。

ま、私としてはそのへんの弱みを突く作戦で、結果的に1000円引きとか1500円引きになってくれればオンの字のつもりでした。こう書くとなんかクレーマーみたいな印象もありますね。別に居丈高に言うとか、しつこく言うとかではなく、あくまで「念のため聞くんですけど・・」という柔和な姿勢での疑問提示だったのですが。要するにダメモトです。

結局のところ、すんなりネット表示価格で売ってくれました。というより、私がつい勘違いで言った4万2800円(ネット価格よりまだ180円安い)で売ってくれました。ま、他の中小激安店の価格とほぼ同レベルの値段ではあります。ただしネットと店頭は違うので今回は送料別料金にしてくれというので、もちろんこれくらいは快く了解。私もそこまでアコギじゃありません。なんにしてもありがたいことで、財政逼迫の折から深く感謝。

翌日、またネットを見たらキャンペーン終了のせいでしょうけど、またネット料金も4万9800円の通常価格に戻っていました。送料負担を考えても、たった1日の差で6000円ほど得をしてしまった。
晴れ

ゲームのページでも書いたが、この土日は遠慮しいしい、でも目一杯遊んでしまった。ひたすらWizardry8。

世の中にはコンシューマゲームやPCゲームをやっている人は多いだろうが、このWizardry型ゲームというのは、ちょっと特殊な要素がある。簡単にいうと「キャラ育成」の感情移入と「レアアイテム探し」の執念。ひたすら面をクリアするとか、最終デカモンスターを倒すのが目的では決してない。だから一応クリアしてしまってからも、それでもまだ何週間も遊ぶことだって珍しくはない。

たとえば宝箱を開けると何か希少アイテムが手に入るとする。たいていの場合はザコみたいなアイテムしか出てこないが、宝箱によっては10回に1回とか、50回に1回とか、貴重アイテムが出現することもある。そういう宝箱に巡りあえるとWizardryフリークは、目的の物が出るまで何回でも何回でもやり直す。

宝箱を開ける呪文を50回、100回と唱えなおす。ようやく開封に成功しても、パコッと出てきたのはザコ・アイテム。で、また繰り返し。しかも宝箱にたどり着くまでには、4~5回に1回しか勝てないような超強力モンスターに勝利しなければならなかったりもする。だからたった一つの宝箱を開けるのに、まるまる半日、1日を費やすことも稀ではないし、最悪の場合は最初からゲームをやり直すことだってある。

時間のかかるゲームなんです。何十時間やっても終わりません。ようやく完結しても、また違うパーティの組み換えをしたくなり、また新規ゲームが始まります。たぶん、平均的なWizardryゲーマーなら、最低3回くらいは遊ぶんじゃないかな。独身の若い頃なら、有給土日ふくめて4日間くらい徹夜でやりこむかもしれない。故に、あんまり真剣にやると仕事を失います。家庭が崩壊します。

私? いまのところ仕事もしているし、家庭もまだ保っています。

 
追記: 現在のアクセスカウンタは85。1カ月前に検索エンジン登録をしたんだけど、まだまったく反映されていない。ま、いいけど。

というわけで、Wizardry8が忙しくって、とんと本を読んでいない。

せいぜい、「高橋留美子のマンガ」を飛ばし読みしたり、また火がついて「ローマ人の物語」をめくったりしている程度。それでも多少はあるので、たぶん、来週あたりには報告します。

cave.jpgこの土日はやりこんだ。Umpani、T'rang双方のミッションをこなして海底トンネル、巨大怪物、リゾート風の海岸、岩穴洞窟を放浪。ついに狂気のMartenと対面したところでセーブ。

巨大怪物は5~6回目の挑戦でなんとか勝つことができたが、その後の宝箱開けの方が苦労した。なんせKnockKnockがまだ最高レベルに行ってないのにフルタンブラーの箱を開けなければならない。キャンプ回数はほぼ30回に達した。ってことはたぶん10日くらい経過したことになるのかな。それでようやく成功したと思ったら、出てきたのは期待のエクスカリバーではなく、ちょっとした槍。

もちろん、再度トライしました。もう一度トンネルを延々と泳いで、怪物を倒して、また連続キャンプ。しかしふと気づいてネットで調べてみたら、エクスカリバーって戦士・ロード、女戦士用の両手剣なのね。うーん・・と迷って、中止しました。前にセーブしておいた恐怖の槍でいいや。うちのパーティに戦士もロードも女戦士もいないし。ま、そのうち職業変えの可能性はあるけど、そこまで考えることもない。
 
サムライ用の光の剣と楯はゲットしました。群がる蟹が邪魔で閉口したけど、取得そのものは案外スムーズで、剣は2回、楯は1回のトライで手に入った。それから尊大なサイ軍人をUmpaniまでエスコートし、またまたトンネルを泳いで巨大怪物のいなくなった空虚な湖(なんだろうな)を抜け、岩穴の迷路。ここでも何かというと蟹が寄ってくるんで辛い。道がわからなくてウロウロしていると、すぐ寄ってくる。

でも何とかMartenに会えたからね。今は質問の答えをいろいろ考えているところ。いい加減に答えたら、みんな外れてしまった。続きは多分、また来週。

そうそう。海底トンネルは実にきれいでした。これで変なマンタ(エイ)とかバラクーダ(?)の群れさえいなければ、いい気分の場所なんだけどなー。こいつら、けっこう強くて油断しているとやられる。

追記:
書くのを忘れてた。アンドロイドのMonk、使ってます。噂どおり、けっこう役にたちますね。人数が増えた分、一人頭の稼ぎポイントは減るのかな。その方がいいけど。 

晴れ

乱読ページの方でもちょっと書いたが、そろそろ塩野七生さんの「ローマ人の物語」も新刊が出る頃合いと思い、久しぶりに本屋に顔を出してみた。年によって違いはあるが、たいてい肌寒くなった頃に新刊が並ぶ。

で、その本屋の棚にあったのが巻Iから巻IXまで。巻IXはタイトルが「賢帝の世紀」だったかな。書かれているのはトラヤヌス帝(塩野さん表記ではトライアヌス)とかハドリアヌス帝。一瞬、おっ新刊か!と思ってしまった。ただ、それにしては一番最近に読んだ記憶のある「すべての道はローマに通ず」が並んでいない。

「すべての道・・・」はインフラの話だったから、シリーズ外伝だったのかな、それにしてもこの巻IXが本当に最新だろうか。念のため奥付を見ると2000年の刷りになっている。だったら必ず買ってるはずなのだが、パラパラッとめくってみても既読のような気がしない・・・・。

真面目に考えてしまった。もしかしたら、この2年、このシリーズを買いそこねていたのだろうか。けっこう仕事が忙しかったのは事実だが、だからといって毎年々々年中行事のように買ってきた購入をポカッと忘れるなんてことがあるだろうか。

とりあえずこの巻IXを買っておこう、という衝動を抑えるのに必死でした。きっと帰宅して調べたらこの「賢帝の世紀」はあるに違いない。同じ本を2冊買うほど阿呆なことをしちゃいかん。しっかりせい!

もちろん、家の本棚には巻Iから巻Xまで、きれいにズラリと並んでいました。念のため巻IXの冒頭のあたりを数ページ読み直してみましたが、ま、おぼろげながら昔に読んだことがあるような気がしないでもありません。

自分の記憶力って、いったいどうなったんだろう。脳細胞が壊れかかっているんだろうか・・。冗談ではなく、ちょっと怖い話です。 
晴れ

好天の日曜。妻に誘われて近所の国立大学の文化祭を見にいってきた。関係者が在学しているとかいうわけでもない。文字通り、ただキャンパスまで行って、中に入って、ガレージセールの列や模擬店などをザーッと眺めて一周しただけ。何かやってはいるんだろうけど、建物の中には入らなかった。

帰路、道端の無人野菜売店をチロッと見たり、小さな饅頭屋の店先で数秒立ち止まったり、たらたら歩いて、最後は近所の大型スーパーでミルクを1本買って帰った。以上、おしまい。もう若くもない夫婦が、爽やかな秋の日に、名目つけてちょっと散歩をしたというだけのこと。 
土曜は午後の5~6時間を使えた。T'rangの居住地へ入りこんで一応仲間入り。わけのわからない大型施設がいろいろあって、ちょっと戸惑う。地下でモンスターと遭遇したとき、のったりくったり歩いているパトロール連中が近くにいると最悪であることがわかった。Arnikaにもパトロールはいたけど、これほどではないよな。

樹上世界までポータルで飛び、ここから北の荒れ地へ。道のりが長い。延々と歩く。初めてエックス線レーダー線を使用してみたが、まだメリットが実感できない。やっぱり路上でお化け植物につかまってしまった。ただ、この連中も以前より弱くなっていることだけが救いで、思ったより戦闘時間はかからない。

umpani.jpgこのへんにUmpaniBaseがあるはずなんだけど・・・と海っぺりの荒れ野を進んでいたら長い橋にさしかかり、そのうち山の上まで出てしまった。お手玉している空中浮揚ニヤニヤ悪魔男みたいなのに出会う。どうも先走り過ぎてしまったらしい。早々に引き返すことにしたが、ついでに悪魔男から新しい弓を入手。頼り無いRangerも少しは仕事をしてくれるかな。

また絶景の橋を渡って戻り、荒れ野でUmpani基地を探索。なんとかもぐり込んで、現在は地下坑道のなかをさまよっている。あちこちにテレポート施設のようなものがあって、けっこうややこしい。そうそう、ようやくBishopもポータルの戻り方を覚えてくれた。これで非常に便利になる

今日も多少は遊べるはずだが、日中は家内とのつき合いもある。たいして進まないだろうな、多分。

追記(11/10)

UmpaniBaseもセキュリティレベル4取得。ただ問題がひとつあって、リクルートセンターや酒場に入れない。玄関の小さな段差を何故か越えられないのだ。最初は意図的に入れてもらえないのかと思っていたが、どうやらバグらしい。横歩きしたり、後ろ歩きしたり、何十回かトライしてると、何かの拍子にスルリとステップを上がれる。困ったもんだ。

現在、テレポートしてArnikaに帰還。サムライに呪われた4Wind刀(強力!)を持たせているが、これってSwapが効かないので、弓が使えなくなる(忍者も呪いの杖だと手裏剣が使えず、接近戦専門になる)。けっこう不便で、元の野太刀にかえるかどうか思案中。 

shiba1.jpg主として通勤時間を使って、まだ読んでいる最中。分厚い。比較的新しいエッセーや講演を集めたもののようだ。平成13年の1刷り。

内容そのものは過去の司馬エッセイにさんざん登場している馴染みのテーマで、司馬さんという人はこうしたいくつかの大きなテーマを生涯かかえこんで、それを何回も何回も反芻して話し続けてきた人のような気がしてくる。

今読んでいるのは「浄土--日本的思想の鍵」と題された章で、真宗がテーマ。数十ページにおよんでいて、けっこう読みごたえがある。

関係ないけど、私の特に好きな司馬本は「坂の上の雲」「項羽と劉邦」の2冊です。街道シリーズもいいけど、多数読んでいくとだんだん舌が鈍化して、味がわからなくなるような印象がある。


BNN ★★★★

先月の駄文(些事日乗)で小田島流・貧乏と貧困の定義をおぼろな記憶で書いたが、思いついて本棚から引っ張りだしてみたら、かなり違っていた。いいかげんなもんだなー。

正しく引用すると「貧困とは昼食にボンカレーを食べるような生活の事で、貧乏というのはボンカレーをうまいと思ってしまう感覚のことである。ついでに言えば、中流意識とは、ボンカレーを恥じて、ボンカレーゴールドを買おうとする意志のことだ」(ハッカーの金銭感覚より)

刊行されたのは昭和63年。そんな昔になるのか。この頃の小田島隆という人、活躍の舞台はあくまでマイナー誌ながら、ギラギラ輝くような感覚と才能、鋭い文体が魅力だった。将来どんな書き手になるのか、楽しみだった。その後たしか朝日新聞の「パソ」に連載を持ったはずだが、その鋭角さが急に鈍っていて失望した記憶もある。言葉は悪いが、荒野の狼が牙を隠して座敷に上がったら、ただの室内犬になってしまったような印象。小田島氏の毒のある個性と大朝日では最初から不幸な結婚だったんだと思う。

あらためて読み直しても、文体は相変わらず輝きを失っていない。天才的なものさえ感じる。もちろん書かれている内容自体はさすがに古いし、テーマも陳腐(というか、当時の掲載誌に問題があった)だが、それでもまだピカピカ光っている。東京に等高線を引いた場合の「赤羽崖っぷち論」など、何回読んでも笑える。

念のために調べてみたら、小田島氏のホームページもあった。本もいろいろ出しているらしい。少しホッとした。心ひそかに応援していた人なのです。

晴れ

下項で文句を言っていた「菊正ピン徳用3リットル」だが、妻の話ではまた棚に並んでいたそうだ。扱い中止ではなかったらしい。割高の酒を2本も買って、損をした。

昨日は会社にいるときから喉がかゆくて、風邪を引きそうな予感。駅についてからビールの買い置きがなかったことを思い出し、わざわざ閉店間際のスーパーに寄ってビール(発泡酒)の6本パックを買って帰る。家につくなり1本を冷凍庫に入れ、シャワーの後でおもむろに開ける。痛みかかった喉に炭酸がしみる。美味しかった。

朝のテレビ。中国から国外退去になったらしいNGOの人が何か話していた。詳しい事情はまったく知らないが、要するにまだ中国はそういう国だということだろう。国外退去程度でよかった。急に文化国家、民主国家になったと思うのが甘い。

天安門事件の前、まだ趙紫陽が総書記だった頃に広東へ行ったことを思い出した。いろいあったけど、最後に火葬場のような陰気なパスポートコントロールから出たときは心の底からホッとした。何といって危険があったわけじゃないけど、でも何があるかわからないという不安は中国滞在中、ずーっとあった。香港から乗った全日空では気分が高揚して、ウィスキーがぶがぶ飲んで完全に酔っぱらってしまった。

アメリカの中間選挙は共和党が圧勝(というべきだろうな)。ブッシュがいい気分になってるんだろうなー、きっと。 
中央公論社 ★★★

多分、3回目くらいの読み直し。要するにイタリアのジャーナリストがかみ砕いて書いた通俗番ローマ史で、終始軽妙な文体でトントントンと進んでいく。しかし一見の印象とは別に、書かれていること自体はかなり真面目だし、分析も鋭い。

多分、いろいろなローマ史本を読み尽くした歴史通にとってはニヤッとできる本なのだろう。あまり歴史を知らない人間にとっても、それなりに楽しめる。ただし、これを読んでしまうと塩野七生さんのローマ史とゴチャゴチャになって、どっちに書かれていたことだったか混乱してくる。

そういいえば、そろそろ寒くなってきたから「ローマ人の物語」の新刊が出る頃合いだなー。いつ本屋に並ぶんだろうか。


秋冷

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晴れ

めっきり冷える。この秋一番の寒さとのことで、 比較的寒さには強いはずだが、それでも朝起きるなりユニクロを羽織ってしまった。

寒くなると、日本酒が恋しくなる。昨日、また買い出しをしておこうと近所のスーパーへ行ったら、徳用3リットル菊正ピン(1300円強)が棚から消えていた。この菊正、通常の2リットルパックを買っても1300円という不思議な価格設定で(これも消えていた)、したがって文句なく3リットルパックを愛用していたのだが。

仕方なく1300円台の月桂冠2リットルパックを2本購入。ついでに頼まれていた牛乳1本。また思いついてアルゼンチン赤エビ6本入り(380円だったかな)、ノルウェイ産のサバ・フィーレ(半身2枚で180円)を買う。赤エビはけっこうな大きさで味もいいのに安い。最近お気に入り。妻には刺身ではなく焼くように依頼する。以上は私の小遣いからの出費。

酒は熱燗にしたらアルコールの鋭さが鼻についた。どうやら温めの方がいいらしい。 

日本列島の謎に迫る。たとえば地域による「桜もち」の相違と「道明寺」の存在。赤飯に入れる豆は小豆か甘納豆か。ところてんは甘くするか酸っぱくするか、等々。

例によって朝食前にザッと読み流した。ところどころは笑える。

角川書店 ★


moshi.jpg著者は宮内庁大膳課にいた人らしい。ある日突然、宮内庁からの招待状が舞い込んだとき、庶民であるあなた(および奥さん)はどう対処するか・・。ふつうはあり得ないとこなのだが、なんせ田中耕一さんの例もあるからなー。(今日の朝、文化勲章受賞のため正装した田中ご夫妻の写真を新聞で見た。妻によると、いい御着物だそうだ)

前半は招待状の細かな読み方、用意すべき服装、金額、前夜の過ごし方、交通手段などなど。後半は晩餐会の実際とマナーなど。著者によるとこうした公式行事はすべて「プロトコル」に乗っとって行われるものなのだそうだ。

昔、つきあっていた英国人の友人から「マナー」と「エチケット」の相違についていろいろ(日本語で)レクチャーを受けたことがあり、片方はいわば一般社会常識、片方は外交官などに通用する交際ルールであって、本来はまったく違うものと聞いた。どっちがどっちだったかは、もう忘れた。

こうした「マナー」と「エチケット」の更に上位に「プロトコル」なるものが存在していたとは・・・。「プロトコル」じゃ、通常の生活をしていたら身につくはずもないわな。一読、かなり笑えた。ただし後半の


NHK出版


toshimatsu.jpg悪名高い大河ドラマの原作となった著書。本人が原作(?)を書いて脚本もやっているんだから、この竹山さんという人の方向性はこの本ですべて見えるはずだろうと、怖いもの見たさで借りた。

今年の利家とまつについては、大河ドラマサイトなどで徹底分析され、かつクソミソにけなされている。借用になるかもしれないが、私自身も実感しているのは

・どこのお城もすべて出入自由で至便の3LDK構造
・近畿・北陸など各地を結ぶ「どこでもドア」開通済
・少数の主要人物はどこでも、何にでもすぐ集合する
・登場人物の性格と意見は毎週コロコロ変わる
・季節はその場に応じて自由自在に変化
・腰元・小姓・家来などは原則として存在しない。

見たことのない人には意味不明かもしれないな。たとえば清洲時代は重臣・柴田勝家が、部下・利家の留守宅に上がりこんでまつとダベっていたり、淀の方は生まれてまもない捨松を抱いて、前触れもなく金沢城の一室に出現したり(絶対にワープ!だ)、利家夫人が急に一人で城を抜け出して敵方の富山へむけて(吹雪の中!)歩きだしたり。それを亭主が一人で追いかけてきたり。佐々の奥方がなぜか厳冬の立山で遭難して助かったのに、夫には無意味に秘密にして会わなかったり。ま、しっちゃかめっちゃか。

で、文句ぶーぶー言いながら、でも毎週見ています。だって今度はなにをやってくれるか、ワクワクしてしまうんだもの。

そうそう、肝心の本の方ですが、こりゃ小説ではありませんな。テレビ見てるよりは登場人物の心理説明らしきものがある程度で、基本的に肉付けゼロの単なる脚本です(それもセリフの重みがまったく感じられない脚本)。それにしては厚い本で上下2巻もある。寝る前に寝っころがって下巻の半分までは我慢したけど、もう終わり。NHK出版もよくこんな本を出版したなー。倉本聡さんなんかんだと、テレビもいいけど脚本読む方が楽しい部分もあるんですけどね。

上巻を借りてる人が待ってるといけないんで、なるべく早く図書館に返却します。

そうそう、「アメリカの歴史 第3巻」も駆け足で読了。予想通り、ケネディは徹頭徹尾クソミソに叩かれていた。P.ジョンソンって、決して読みやすくはないのだが、こうした頑固オヤジふうのところがあって、つい手にしてしまう。


Martenへ突入

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目のまわる樹の上をさんざんうろつきまわって、一応クリアしてから陰鬱な雨のSWAMPへ。紫の花の咲く小屋でひと眠りしてから、ポータルの使い方を一応マスターしたので樹上社会のネズミの大親分ちへ飛び、大きな買い物をしてからフェァリー忍者の必殺武器をかっぱらう。なるほど、この杖はすごい威力がある。本人も「これ、気に入った」と満足しているようだ。帰り道、やたら寄ってくるネズミ軍団をバッタバッタと押し退けて通る。サムライの武器は両手持ちの野太刀だが、これでもけっこう威力がある。

今の問題点は。なにかというと、すぐ死んでしまうレンジャーだな。どう補強してやろうかなー。またガジェット関連の荷物や将来の合成材料(だろう、多分)もだんだん増えてきたので、Arnicaの武器商の寝室に隠しておくことにした。ついでに、ここにポータルを置いておけば補給基地としても使えるし、いろいろ便利なんじゃないだろうか。武器屋のオヤジ自身はそんなことになってるなんて気がつかず、カウンターの定位置でいつもえらそうにしているけど。こいつ、どうも寝室を使う習慣がないようだ。

現在のレベルは11から12。バード所有の遅延太鼓と錯乱笛はなかなか重宝している。3連休の仕上げにMartenへ突入して、ここでセーブ。あとはまた来週。

そうそう、殺さないつもりだったのに、銀行の姐ちゃんとケンカになってしまった。確かにしつこい女だ。弱いんだけど、戦闘になると一人だけサッサと逃げだしてガードマンを連れてくる。同じことを何回もやる。ようやく死んでもらったときはホッとした。

陰険な目つきの修業僧たちが街中の戦闘に介入してきたときは、教団全体を敵にしてしまったかとヒヤッとしたなー。でも、なぜか当然のようにガードマンを攻撃。街の教団の坊主が強盗の味方をして銀行ガードマンと戦うってのも、ほんとうは変な話なんだけど・・。 

休日の朝

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晴れ

3連休。嬉しいなー。子供じゃあるまいしという感じもするが、それでも3日間、電車に乗らずにすむのは嬉しい。

昔だったら「さぁー、たっぷり朝寝するぞー!」というパターンになるのだが、最近では寝続ける体力もない。昔は気がついたら10時だったなんてことも珍しくはなかったのだが。

今では休日でも定時に目が覚めてしまうから、妻を起こさないにように静かに寝室を出て、狭いキッチンで湯を沸かす。コーヒーをたっぷり5~6人前いれる。いれてから着替えをし、階段を3階分下りて玄関ホールまで新聞をとりにいく。ただし上りはエレベータを使う。(ちなみに大型マンションの4階)

新聞をたんねんに読み、コーヒーを飲み、ベランダでタバコ吸う。朝日が正面から輝いている日もあれば、薄暗く雨が降りしきっている朝もある。どちらも、いい。またコーヒーを飲む。あるいは肩の凝らない読みかけの本を引っ張りだす。妻が起きてくるまでのこの小1時間は、なかなかに快適な時間だ。

起き出した気配がしたら、半分ほどに減ったコーヒーをポットを温めなおしてやり、また新聞を読む。さして意味もない会話を妻とかわす。こうして時間を潰しているうちに子供が起きてくる日もあるし、レポート書きで夜が遅かった場合など10時過ぎまで静まりかえっている日もある。そんな時は二人だけで先に朝食をすませてしまう。

食事が終わり、それからまたコーヒーなり茶なりを喫して数十分。ようやく自分の休日が始まる。といっても本を読んだり、図書館へ行ったり、ゲームをしたりPCをいじったり、たまには近所の公園へ行ったり。人に「土日は何してるの?」と聞かれると返事に困るような内容でしかない。

うーん、改めて読み直してみると、まるで定年退職後の静穏な日々をつづったような過ごし方だなー。 

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