2012年3月アーカイブ

富士通さんの「3月末」はほんとうにギリギリの金曜日、3月30日でした。もう少し早く安心させてほしかった。

いやいや、文句いっちゃいけません。ありがとうございました。

10年前の古いカナ漢字変換ツールであるJapanist2003ですが、今回の「Windows(x64)対応のアップデート」で、これからも当分は使い続けることができます。

インストール手順は
・まず使用中の「Japanist 2003 体験版(64bit) 」をアンインストール。
・昔の「Japanist 2003」(32bit)をインストール
・アップデートパックから「64bit版」をインストール。
・メディアパネル(使ったことなし) もアップデート

筋道は簡単なんですが、作業のためにはJapanistを「既定の言語」から外す必要があります。ところが以前にMS-IMEを(まったく不要なので)削除してしまっていた。

「代替がないから外せない!」と文句言われて、しかたなく転がっていた古いMS-IMEをいったんインストール。インストールしたって使わないんですけどね。でこっちをいったん「既定の言語」に振り替え退避してから、ようやく手順を進めることができました。

富士通さんの公式メッセージでは、大昔のキーボードであるPS/2接続のKB211は使えないことになっています。ただ「使えない」ってのは「保証しないよ」といことであって、たとえばいままでの「Japanist 2003 体験版(64bit) 」では特に支障なく使えていました。

kb211_msg.jpg
とはいえ、体験版からアップデートパックへの移行で、へんな改善をしてなきゃいいけどなぁと一抹の不安。少しドキドキしながらのアップデートでしたが、結果は無事に終了。

この原稿も新しい64bit版Japanist2003と古くさいKB211で書いています。このソフト、シンプルだけど入力予測とか単文節変換に最適化とか、JISキーボード用としてもけっこう便利で使いやすいです。なんか、まだ販売中らしいですよ。



何回も書いてることですが、昔の親指シフトキーボードを使っています。

fmkb211.jpg
親指シフト、気に入ってるから、オアシス時代からかれこれ四半世紀も使い続けているんですが、問題はキーボードが富士通謹製しかなくて非常に高価(3万円程度)。また公式のドライバーも富士通のJapanistしかないということです。

もちろん逃げ道はあります。通常のJISキーボードを無理やり転用するとか、えらい方々が考案して提供してくれているエミュレータを使うとか。JISキーボードで親指シフトするんだから、エミュレータの場合は当然のことながら、キーを見ないホームタッチが要求されます。ホームタッチか。大昔、ちょっと覚えかけたことはあるけど、もう完全に忘れてるなあ。

ということで面倒なことを避けようとすると富士通の純正カナ漢字変換ソフトである「Japanist 2003」です。古いけど使いやすくてけっこう良いソフトではあるんですが、惜しいことにWindows7 64bitには対応していない。で、古くからのユーザはさんざんブーブー文句たれたわけです。

で、富士通さん、昨年の夏頃、Japanist 2003 体験版(64bit) という不思議なものを出した。タダだから体験してみてね、ということ。その代わりタダなんで、機能はいろいろ制限されている。おまけにこの体験版、今年の3月31日までしか使えないよ。

はい。31日が迫っています。でもJapanistサイトになーんもメーセージが出ないので、これまたユーザたちが大騒ぎ。ふつう「3月31日まででオシマイ」ということなら、3月に入ったあたりで何かご挨拶がありまさね。ところがなーんもなかった。

イライラしてたら、出ました。23日ごろだったかな、「Japanist 2003の64ビット対応版につきましては、3月末にアップデートパックとして提供する予定です」。

ま、ありがたいことです。当分、Japanist 2003を使い続けられるでしょう。でも今日はもう29日ですが、まだ何も反応がありません。「月末」ってのは、いつのことなんですかね。キリギリ31日(土曜) なのかな。形だけでも週末は休みでしょうから、すると金曜、30日だろうか。

どうせならもう少し早めに安心させてほしいですね。富士通の技術陣にとってカナ漢字変換の64bit対応が難問ということもないでしょうし。もったいつけず早く出せばいいのに。ヤキモキした気分で待っています。

★★★ 連合出版

okotobadesuga.jpg
何巻もあるシリーズのようですが、借り出したのは別巻の1 2 3。

中国文学に造詣のふかいエッセイストというのが肩書のようです。週刊文春で連載したらしいですが、なぜかこの別巻は文春ではない。いろいろ事情があるんですかね。

読んでいくうちにわかります。これだけ周囲を斬りまくってたら、敵もうんとこさ作ってるだろうなあ。政治的な配慮なんかなしで、人だろうが出版社だろうが、ちょっと感心すると褒める。アホが!と思うと容赦なくけなす。けなされた人はかなりムカッとくる。

内容は非常にもっともなことばかり。テーマは漢字、漢文などが主で、たとえば別巻3では漢字検定をメチャクチャに馬鹿にしています。なんであんなアホらしい問題をつくってるんだ? よく漢字を知らないアルバイトが適当に問題作成してるんじゃないか?

ウィットにも富んでいるし、たいていは「ごもっとも」な指摘ばかりですが、ただ、なんせ本人も認めているように「重箱のスミを突っつくのが大好き」なので、内容によっては少し疲れます。

出版 Harper Voyager

dragon1-2.jpg
欲しいとなると待てない性格なのですが、さすがにトシですかね。たしか去年の夏に発売の「A Dance With Dragons」をようやく買いました。

ハードカバーは大きくて重すぎるし、かといって小型のペーパーバックは活字が小さいし、ということでちょっと大型(トレードペーパーバック?)の上下分冊が出るのを待っていた次第です。

買ったのは
 A Dance With Dragons: Part 1 Dreams and Dust
 A Dance With Dragons: Part 2 After the Feast

あわせて2224円。

買ったのはいいけど、読めるんだろうか。どんどん目が悪くなってるし、根気もなくなっている。比較的読みやすい英語ではあるんですが、ひょっとしたら数年がかりになるかも。

Martinセンセ、トシとって太りすきて、他に遊びたいことが多いようで、はたしてこの続編を書く気力があるのやらないやら。これが最後になるかもしれません。

文楽を見に行ったこと、書きましたっけ。行ったんです。国立劇場(小劇場)であった2月公演、家人が思いついて応募したらなぜか当選した。で、妻子ともども寒い中を出かけてきました。

外題は「義経千本桜」。今回は椎の木の段、小金吾討死の段、すしやの段です。義経千本桜、たしかキツネ忠信が出て何かするというくらいしかストーリーを知りませんでしたが、なるほど、平家滅亡後(義経流浪)のアレコレが背景なんですね。

で、今回の3段は平重盛の嫡男、維盛が身をやつして、すし屋の手代になっている。奥方主従が吉野をさまよいながら跡を追う。それを追っかけるのは悪役代表、ご存じ梶原景時。なんで維盛が前掛けしめて手代なんだ?と言っちゃおしまい。で、すし屋の伜ってのが極道の外れもので、いがみの権太。

なんやかんや、泣いたり笑ったり、殺したり。すし屋の娘がちょっと可愛らしく夫婦枕を並べたり。
あっ、すし屋といってもにぎり寿司じゃないです。いわゆるナレ鮨ですね。

座った席が遠かったので、人形の面の細かいところはよく見えませんでした。でも、ま、行って損はなかったですね。なかなか面白かった。

千本桜のあとで、口直しみたいな感じで近松の「五十年忌歌念仏」。お夏清十郎です。これが意外に良かったです。

今回はいきなり出だしが「夜さ恋という字を金紗で縫わせ、裾に清十郎と寝たところ。裾に清十郎と寝たところ」と唄い出します(唄うのか、語るのか、どっちが正しいかは知りません)。

一瞬、ドキっとしますね。そうか、お夏ってのはそういう大胆な空気の中で生きていた娘なんだ。惚れた男と「相思相愛よ」と世間にむかって誇らかに宣言しているんでしょうか。

「向いを通るは清十郎じゃないか。笠がよく似た、菅笠が」
「清十郎殺さばお夏も殺せ 生きて想いをさしょよりも」
「小舟つくりてお夏を乗せて、花の清十郎に櫓を押さしょ」


などなど、元禄頃の流行り歌だそうですが、情緒があります。なかなかよかったです。

diamond.jpg
★★★ 草思社文庫

ずいぶん前から評判の本ですね。副題は「一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎」。

そもそもは単行本を買おうと思って、でもあまりに高価なので原書を買った。アホやなあ。読めるかと思ったけど、すぐ挫折してしまいました。非常に難しいという英語ではないんですが、しかしかなり根気が必要。

図書館にも2冊置いてあるらしいけど、いつ見ても予約が数人、ひどいときは20人も待機。こりゃ無理だ・・と思っていたら、文庫発売を知りました。買わなきゃ首尾が一貫しないだろうなということで買った次第です。

文庫は上下2巻。いい本でしたが、おおまかな感想は「同じことを何回も何回も繰り返し述べてる」ということ。

ま、趣旨はシンプルで「民族人種による能力の差はない」「しかし大きな大陸ほど農耕・家畜・文字獲得の確率が高い」「海や砂漠など大きな障害のない大きな大陸ほど伝播の効率がいい」「東西に長い大陸ほど変動差のない同緯度を動けるので有利」「南北に長い大陸は気候差があって不利」

ま、こんな程度かな。で、先に発展した民族、集団は家畜といっしょに密集して暮らしているので、伝染病にもかかるし、生き残った連中は耐性もできる。競争が激しいので、武器の進化も早い。

中国帝国が停滞したのは「競争」の部分がネックといいます。完全な統一国家、ワンマン態勢を作ってしまったんで、内部の争いがエネルギーにならなくなった。例の明の鄭和の大艦隊なんか、せっかくの技術を皇帝の意志でぜーんぶ中止したって、だれも困らない。困らないから停止できたんですね。「しめた! この隙に・・・」という敵がいなかった。

そうやって「進んだ民族。力を蓄えた集団」が誕生すると、もう止められない。別に15世紀の発見ブームに限った話ではなく、大昔から強い民族はどんどん拡がっていって、弱いのを吸収する。アフリカ大陸の バンツー族もそうだし、東南アジアのナントカ人種もそう。みーんな力を得て周囲に拡がって、あっというまに「文字、知らんよ。農耕、やったことないよ。鉄、知らないよ。専門の戦士? いないよ」という連中を消してしまう。

消すとか吸収ってのは、きれいな言葉で、実質的には相手を滅ぼす、抹殺するんですね。意志をもって抹殺するんじゃなく、効率の悪いのが結果的に消えてしまう。土地を奪われ、病気をうつされ、混血され、食えなくなって消える。

大昔からヒトはそうやって周囲に拡散してきた。あっちこっちで拡散が起き、最後の最後、結果的にヨーロッパ半島の端っこの集団が、他の小さな拡散集団を押しつぶして全世界に大拡散。

そういうことのようです。いいとか悪いとかの問題じゃない。ヒトが生きるってことの宿命みたい。旅行鳩がいなくなり、ドウドウ鳥が消え、新大陸の住民がほとんど消え去り、オーストラリアから原住民が消えかかり、同じような色白生っちろい人種が世界にはびこる。

やっぱなぁ・・・という慨嘆の上下本です。


子供の頃、といってもたぶん中学生ぐらいだと思いますが、薄田泣菫の「茶話」に惚れ込みました。厚手の文庫本のような形の本(たぶん昭和初期の刊行)が家に転がっていた。全編なんとも気が利いてトゲがあって面白い。

後年、この「茶話」が分冊で復刻されて文庫になっていることを知り、買ったことがあります。うーん。記憶にある笑話もあって、そこそこは面白いんですが、なんか違う。期待ほどではない。こんな程度のものだったのかなあ・・・と感じていました。

先日、図書館の本棚で「お言葉ですが...」というシリーズが並んでいるのを発見。中国文学の高島俊男という人の連作エッセイらしい。一冊手にとってパラパラッと拾い読みしたら、たまたまこの「茶話」のことが書いてありました。

はい。高島センセも「茶話」が面白くなかったと言ってます。で、どうしてだろ?と調べてみたら、新聞連載当時のオリジナルが非常に痛烈・激烈なので、主に固有名詞の部分など大幅に省略・改訂したらしいことが判明。単行本にまとめた出版社が「これは危ない」とか「これは告訴されるかも」と判断した部分を骨抜きにした。

なるほど。それで長年の疑問が氷解です。その当時の政治家やら文化人やら軍人やらを徹底的に揶揄する毒気が魅力のエッセイなのに、その毒気を抜いてしまった。そりゃつまらんわけだ。

理由がわかって嬉しいです。ついでにこの高島俊男センセの本、数冊借り出してみました。読み終えたらご報告。

絶対に忘れる(既に忘れかかっている)ので、メモ。

友人から頼まれたPDFファイルの修正手順

■素性=たぶんパワポで作成したものをPDFに落とした気配。横位置で10Pほど。
■PDFを修正するにはAcrobatが必要だが、あいにく超古いため下手に立ち上げるとインストール済のAdobe Reader関係がメチャクチャになる(経験済)。おまけにWindows7ではまともに動かない。
■PDF-Viewerならちょっとした修正は便利だが、本格的なPDF編集は無理。
■ものは試しでHTMLに落としてみたが、これまったく実用にならないことが判明。
■仕方なく、PDFをWordに変換した。たぶんオンラインサイトで変換したと思うが、どこでやったかは忘れた。
■できあがったWordファイル(ただし拡張子はrtf)で作業。新しいページを挿入したり、特定のページをコピーするのに苦労したが、試行錯誤でなんとかできた(詳細手順は記憶なし。かなり面倒だった)
■完成したWordファイルをPDFに変換。PrimoPDFでいいはずだったが、どうやっても「横位置印刷」ができない。縦位置用紙の上半分に小さく横にPDFが配置されてしまう。
■これも試行錯誤で、 CutePDF Writerを使用。ただしPDFに落とすと、やっぱり縦位置画面に、90度回転した形で印刷されてしまう。不思議だなあ。
■しかし90度回転のPDFならなんとかなるだろうと思い、PDF RotatePageを使わせてもらう。たんにページを回転させるだけの機能のフリーソフトのようだが、大正解。
■これでようやく「PDFファイルの大幅編集」ができました。やれやれ。


別件
ネットを見ていたら、いきなり画面が黒くなって、すぐに復帰。
調べると「atikmdagが応答を停止しましたが、正常に回復しました」のログが残っていた。

なんでだ?・・と調べたけど、わかんないですねぇ。特定不能。要するに、何からかの原因でディスプレイドライバーが迅速に応答できなかった、ということらしい。そりゃ、何らかの理由はあるでしょ。

しかたないので気は心、ドライバー(Catalyst12.1)を再インストールしてみました。前回インストールでは真面目にやってなかったので、今回は大昔の手順で実施。つまり「ドライバーを8bitの標準ドライバに切り換え」「インストール済のCatalystを削除」し、それからあらためて「新しいCatalystをインストール」です。かなり面倒。 セーフモードでDriver Sweeperを使えというサイトもありますが、私はこの手の削除ツールがあまり好きではないのでご遠慮。

しかしインストールの途中でエラーが出ます。「MSI766.tmp」でひっかかったそうですが、なんでMSIなんだ。なんでtmpなんだ? 何回目かには、知るか!と続行させたら、何事もなかったように進行してくれました。あとで確認したけど、特に不具合なく、すべてインストール成功だったようです。よう分からん。

それにしてもあんまりスッキリしないなあ・・と思っていたら、いつのまにかAMD Catalystが12.2に上がったようですね。さっそくまた更新しました。効果が何かあるのかどうか、よく分かりませんが。

だいたいCatalystを完全アンインストールしようとすると、途中で「すべてのAMDドライバを削除しますか? USB・・・も含まれます」とかいうメッセージが出ます。これ、かなり気持ち悪いです。

ディスプレイドライバーを削除しようとしているのに、なぜ管轄外のUSBなんて単語が出てくるんだ。まさかAMDデバイス関係、すべてのドライバを削除しようというんじゃあるまいな。越権行為。なんせこっちのCPUはAMD、マザボもAMD用です・・・ほんとにガバッと削除されたら大迷惑。

怖かったので、明確にディスプレイ関係とわかるものだけを明示的に削除しました。はい、軟弱。したがって、前のゴミがまだなんか残っているかもしれません。なかなか気分よくスッキリというわけにはいかない。

わからないこと、ほんとうに多いです。

★★ 東洋書林

amazon1.jpg副題は「民族・征服・環境の歴史」。そのとおりの内容です。

ま、コロンブスが発見したかどうかはさておき、15世紀からの新大陸進出で先住民がどんな目にあったか。「白人みんなウソツキ!」と言ってられた北米はまだしも穏当なほうで、メキシコとかペルーなど中南米ではほとんどが奴隷化だったみたいですね。

で、アマゾン。いまでもヤノマミなど裸族が存続していますが、一山あてようとアマゾンを遡ったポルトガル人の冒険家(野心家)たちが河のほとりに見たのは、ちょうどヤノマミふうの集落だったようです。諸説ありますが、ざっと数百万人が川沿いに村を作っていた。ただし「純朴な人々が平和に暮らしていた」と美化するのは論外で、しょっちゅう戦争したり奴隷にしたり奪い合ったり。そのへんは昔のヨーロッバと同じです。

ポルトガルの食い詰め連中からすると、こうした裸の先住民は「動物」ですわな。動物だけどバカじゃないから、脅かすと船を漕いでくれる。力仕事もするし、道案内もする。女日照りの荒くれ男にとっては便利なセックス対象にもなる。粗末な山刀やビー玉なんかをプレゼントにして買収したり、労働力にしたり、奴隷刈りをさせたり。奥地では何をするにも人手、つまり奴隷が必要なんです。白人が力仕事をするのはコケンにかかわるし、役にもたたないんで。

というわけで、金を探す、キニーネを探す、ゴム液の採集をする、大木を伐採する、食べ物を集めさせる、牧場を作る。膨大な労働力はみーんな奴隷に頼るわけで、その奴隷も粗末に扱うからすぐ死んでしまったり、密林の奥に逃げてしまったり。

わずかな年月で川沿いの集落はあっというまに全滅。熱心な宣教師連中は蛮族を教えさとして教化村に集めて暮らすようにさせますが、そこで何をするかというと、やっぱ下働き。形式的には雇用ですが、報酬は限りなくゼロ、あるいは詐欺に近い契約内容の労働力ですから、実質的には奴隷です。もちろん文句いったり逃げようとすると格好の口実ですぐ厳罰、処刑。あんまり人手が足りないので、仕方なくアフリカからも盛大に奴隷を輸入した。

なんやかんや、劣悪な食い詰め者、空回りの宣教師、強欲な商売人、堕落した政府、免疫のない部族に壊滅的な打撃を与え続けた疫病。「発見」以来、ほぼ500年のアマゾンの歴史は悲惨そのものです。

それでもアマゾンは広いです。先住民の回復はもう無理ですが、川沿いに強欲連中がガタガタやってる分にはまだ密林の自然の回復力を信じていることもできました。ただ問題は「道路」。密林を切り開く壮大な道路建設によって、奥地でも比較的便利に暮らすことができるようになった。どんどん人々が住み着き、背骨から出た肋骨のように、道路周辺のあちこちに進出して開拓する。

道路、チェーンソー、ブルドーザがアマゾンを物凄いスピードで食い荒らしているんだそうです。昔だったら大木を切り倒すのは大変な作業でした。湿った森に火をつけたって、簡単には燃えません。しかし道路、チェーンソー、ブルドーザのセットがあれば、仕事は超イージー。で、養分を溜め込んだ木を切ったあとの地面は意外なことに薄く痩せている。大雨の後は土壌がすぐ流出してしまう。おまけに貴重な大木を一本切り出すと、搬出やらなんやらで他の木も20本以上が影響を受けて枯れてしまうんだとか。もちろん切り出した木材の主要な引き受け手はニッポンです。

とかなんとか。なんとか分厚いのを読み終えましたが、暗~い気分。後味の悪い一冊でした。現実ってのは、常にスッキリしない嫌なもんなんですね。

※詐欺に近い契約
たとえば中流に住む実業家の子分である「奥地の現地監督」が先住民に山刀と鍋を2つ、食料を数日分くらい与える。「これをやるから働け。ゴム液を集めてこい」と命令。しかし毎日どんなに必死に森で採集しても、その借金は返却できません。そういう仕組みになっている。女郎屋の前借みたいですね。タチの悪い親方だと「このやろ、ノルマに達しないぞ」と鞭打ち30回。足カセに繋いで罰する。あるいは「借金のカタに女房と娘はもらった」というやつ。しょっちゅう「運悪く」死ぬ先住民もいますが、ま、それは形の上では「事故」「虚弱体質」です。

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