2017年10月アーカイブ

ポール・セローのアフリカ旅行記を再読中。知らない地名ばっかりなので、しょっちゅう地図帳を開いています。参照するのは定番帝国書院の新詳高等地図と、20年ほど前に買った平凡社の世界地図帳

学校教材の帝国書院は144ページ、平凡社(WORLD ATLAS)は大判で200ページ。情報量は圧倒的に平凡社なのですが、これが不思議なことに帝国書院のほうが使いやすい。パッと見ても平凡社のほうが詳しいし親切そうなんですが。

買ったときからそう感じていました。平凡社のはなぜか使いにくい。えーと、1997年の4刷で3786円。そこそこ高価で詳細な地図帳なのに、使い勝手が悪い。何か調べようとしてページを開くと、たいていその部分が別ページに分割されている。あるいは左右ページの分かれ目になっている。重要都市のはずなのに扱いが小さくて活字が細い。いろいろ考えて重点地域の拡大図とかたくさん用意してあるんですが、奇妙なくらいそこが役にたたない。

worldatlas.jpg

相性が悪かったというしかないです。地図構成の思想の根本的な部分が食い違っているんでしょうね。薄い帝国書院のほうが見やすいです。情報量の少なさは決定的だし、おまけに刊行も少し古い。平成7年だから1995年。子供の教科書ですから。

さすがに地図で20年はちょっとダメです。古すぎて国名もけっこう違ってきているし。そう思ってネットを調べてみたら、帝国書院は判型を変えて少し大きくなったのが今年の秋に刊行らしいです。意外なのは平凡社の後続が売れてるんでしょうか、けっこう続いている様子。うーん。そうすると本が悪いんじゃなくて、完全に相性なんでしょうね。

鯉の甘煮

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吉祥寺東急の全国美味いもの展(たぶん)で鯉の甘煮を買ったことを書いたけど、うーん、ちょっと記憶の味とは違ってました。

生まれ育った田舎には養魚場があって、鯉やら鱒やらがたくさん。試験場だったのかな。池の周辺にたしか3軒ほど店があり、その中でも水面に座敷を張りだした老舗の料理屋が家の行きつけでした。大人数でタクシーつらねて行くんだから、けっこうな出費だったんだろうなあ。法事とか祝い事とか、数年に一回くらい行ったわけです。

で、出されるメニューは鯉の洗いと鯉こく、飴煮。鯉こくってのは、どうしてあんなにこってり味が出るんだろうというくらい美味い。坂東眞砂子がなんかの小説で、貧しい農家の嫁も産後には鯉を一尾もらえると書いてました。まるまる一尾を鯉こくにして、一椀食べる毎に滋養がしみわたる。一尾食べ終わった頃には体力回復。また辛い日々が始まる。

ま、そういうことで長野県飯田の鯉を夕食に食べたのですが、うーん、ちょっと違った。それなりに美味しいんですが、ちょっと甘味が薄い。「飴煮」という感じじゃなく、やはり「うま煮」「甘煮」ですね。魚肉の味がする。記憶の中の鯉はもっと硬くカチカチでうまみの固まりでした。

数日後、娘の帰宅にあわせて残しておいた切り身を温めて出したところ、さらに味が薄くなっていた。温めたのが敗因だったかもしれない。なんとなく「違うね・・」という鯉でした。妻の意見も娘の感想も同じだったので、たぶん正しい。

行きつけだった昔の料理屋はもう廃業しているけど、同業の店が一軒だけ残っていて、今はネット販売もしているらしい。ためしに注文してみようかな。・・・そう思って検索してページを発見したけど、なんか販売に力が入っていない雰囲気。試食3切れパックだけが掲載されていて、これはカマや尾の部分が入るという。どうもこの時期は放流事業(なんだ?)が忙しいらしいです。すこし様子をみてまた見てみますか。

秋晴れの一日

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吉祥寺東急へ行く用があり、久しぶりの秋晴れに気分よくして出かけました。例によって三鷹で降り、細い道(文化会館通り)を北西にたどる。大通りと平行して走る狭い道で、駅を出てしばらくは両サイドに歩道があるけど、途中から狭くなって片側歩道になる。その代わり歩道幅も広く立派で気持ちいい。歩道というより「舗道」ですね。ペーブメント

musashino01.jpg三鷹駅ってへんな立地で、駅そのものはもちろん三鷹市。しかし駅の北側は武蔵野市です。たぶん駅から数十メートル歩いたらもう武蔵野じゃないかな。ついでながら、三鷹駅の東は吉祥寺駅、西は武蔵境駅。どっちも武蔵野市です。要するに三鷹駅のあたりだけ三鷹市が鋭角に北へ突出していて、両側は武蔵野市。

それはともかく。本当は返却期限がきているのですがネットで延長手続きしたので、まだ余裕がある。今回はただ単に遊びにいったわけです。時間つぶし。目的もなく図書館をうろつくっていうのは,なんかいいですね。

そうそう。今年は北越雪譜の六日町へ行ったんですが、駅前に立派な図書館ができていて、宿の仲居さんも「駅前には図書館もできたし・・」と、それとなく自慢。えーと、南魚沼図書館という名前です。こういう地方都市には珍しい、意表をつくような素晴らしい建物で、非常によかった。駅のすぐそばなので、たっぷり電車の時間待ちさせてもらいました。ありがとうございました。

というわけで、椅子に座って藤沢秀行夫人の本(大丈夫 死ぬまで生きる)なんかを読んで時間をつぶして、今度は南東、吉祥寺へ。成蹊大学の前の道は広くて交通量も多いので敬遠、一本ほど南にさがると適当な細さの住宅街になります。洒落た閑静な道をテクテクと歩く。少し飽きたか・・という頃になるとようやく吉祥寺の繁華街が近づく。東急デパートが見えてくる。

で、今回は9階レストラン街の神田まつやで天南蛮。1036円だったかな。たぶん税引きだと960円。味は悪くないです。悪くないけど、感動というようなものでもない。で、エスカレーターで降りていくと、賑やかに全国美味いもの展のようなのをやっている。甘くない沢庵があるかな?と一応探して、結果的に長野の鯉のうま煮を買いました。飯田の店だったかな。2つ買って、ぶら下げて帰る。帰ってチェックしたら9700歩でした。

はい。いい一日でした。


武蔵野図書館を利用するようになってから、昼飯をどうするかが重要テーマになっています。どうするかなあ。

以前は吉祥寺へ出たら(ヨドバシなんかへ時々行く)北口ナントカビル地下のトンカツ屋と決めていたんですが、なぜかだんだん美味しく感じなくなってきた。不思議なものです。かなり高齢のオヤジさんがヨボヨボ作っていて、雰囲気は悪くないんだけど、こっちの胃袋が小さくなった。

そうそう。市ヶ谷へ出ることも多く、これも定番は駅近く「うちの」のヒレカツに決め打ちだったんですが、最近やはりちょっと負担になってきて、軽いカツ丼ですますことも増えてきた。はい。肉屋の直営、美味しいトンカツ屋の揚げたてカツ丼は美味しいですよ。

ということで三鷹北口から吉祥寺北あたりの蕎麦屋をいろいろ検索。うーん、蕎麦屋って、あまり当世風ではないのかなあ。店舗数が意外に少ない。駅の近辺の立ち食いを別にすると、ほんとに少ないです。

結果。成蹊大学のちょっと吉祥寺よりにあるのが「中清」。店主が数種類のソバを手打ちしているらしい。評判もよくて魅力なんですが、けっこう高値の品揃え。昼飯をあわただしくというより、ゆっくり一杯にピッタリかな。蕎麦の量もかなり上品で、いい酒を揃えてあるとか書いてあります。

となると東急デパートの「神田まつや」ですか。ここは何回か入ったことがありますが、店舗の感じは正直、かなり平凡です。いかにもデパートのレストラン街の蕎麦店。上品なオバサマ方が食べています。さして風情はないし味も記憶に残らなかったけど、一応はまつやだしね。今週は東急デパートへ寸法直しを受取りにいく用もあるんで、再確認のために行ってみるか。

はい。だんだん脂っこいものではなく、軽いものが好きになってきました。これをトシというんでしょう。

武蔵野中央図書館です。正面は小さく見えますが、実は奥行きがあってかなり広いです。

musashino03.jpg















 

久しぶりにいい天気です。青空が目にしみる。

ネットをうろうろしていたら、何故か西尾幹二のサイトにぶち当たった。「西尾幹二のインターネット日録」というページです。(URLはググればすぐ発見できます)

西尾幹二っていう人はもちろんガチガチの右翼です。いや、本人は「違う」というかな。ひょっとしたら「保守」かもしれないです。例の「新しい歴史教科書をつくる会」の中心だった。この人たちが書いた分厚い教科書「国民の歴史」、わざわざ買って読みました。内容に文句を言いたい部分は多々ですが、ま、それなりに筋は通るし、納得はしないものの読んで損したとは思いません。そういう人です。

で、えーと、このページで読んだことですが・・・と、あらためて探してみたら発見できない。該当個所がない。困ったな。勘違いだったんだろうか。言いたいのは要するに矢部宏治という人の「選挙後に必ず起こる2つのこと」というページなんですが、たぶんここを読んでから何かの理由で西尾幹二のサイトに飛んだ。それで両方がゴッチャになってしまったらしい。勝手に混乱してますね。失礼。

以上、せっかく書いたんで、残しておきます。アベを偽保守と罵ったり、雌タヌキ(だれだ?)をコケにしたり、それなりに面白いサイトです。

しかし、肝心なのは矢部宏治という人ですね。ずいぶん前に「日本はなぜ基地と原発を止められないのか」という本を読んで、非常に面白かった。そうだったのか・・とウロコが数枚落ちましたが、実は同じことがたとえば富士演習場なんかにも言えるらしい。富士山の東の山麓の広大な演習基地です。

この演習場、もちろん日本のものです。だから自衛隊がしょっちゅう射撃訓練なんかしているし、たまにテレビに映ることもありますね。自衛隊が合憲かどうかは知りませんが、ま、現実として存在しているんだから訓練は必要です。ところが矢部宏治によると、この演習場、実質的には米軍のものと言ってもいい。ずっーと昔に米軍から日本に返還された形にはなっているんだけど、日米合同委員会の密約があって年間270日は米軍に優先使用権がある。年間9ケ月。

あくまで形式は日本、でも実質は米軍。おおっぴらに「米軍の基地」という看板はないけど、いざとなれば使えるんだから何も問題ない。費用は日本持ち。日本国民の反発もない。でも緊急の際には「どけ!」と米軍が合法的に行動できる。やはり占領下の日本なんですね。

ま、こういうパターンが実は日本の各地であるらしい。米国、米軍がいつも横暴しているわけではないけど、いざとなればいくらでも横車を(合法的に)押せる。そういう余地をもって(ふだんは紳士的に)行動している。なるほどね・・と非常に興味を持った次第です。

最寄りの図書館がなんか空調工事とかで、なぜか来年まで休館。どんな工事をやるんだろ。古いビルなんで、いろいろ大変なのかな。

図書館が使えないのは不便なので調べてみたら、三鷹とか武蔵野市の図書館を利用できることが判明しました。で、蔵書数とか調べた末、武蔵野中央図書館に決定。おめでとう、行くよ。

三鷹で降りて、北東の方向へ歩く。なんというのかな、文化会館通りとかセンター通りという名前らしい。街路樹がきれいで、雰囲気のある狭い道です。次はカメラを持参しよう。15分くらいで着きます。

うん、図書館はけっこう広い。システムも進んでいて、本の貸し出しは自動になっている。各所にある貸し出し機に本を置くと、勝手に読み取って「×××と△△△ですね」と表示が出る。カードを入れてOKを押すと、それで完了。どういう理屈で読み取っているのかは不明です。複数冊を重ねてもいいらしいので、バーコードが磁気式にでもなっているのかな。ICタグ。

いいなあ・・というのが実感。進んでいる。予算があるのか、市の考え方が進んでいるのか。図書館を大事にしない市はダメですね。いつも利用している地元の図書館は可哀相です。超オンボロで狭くて、本棚スペースがないので、まともな古い本はみんな閉架入り。スタッフはいつも忙しそうで、閉架とカウンター往復でバタバタ行き来している。

で、帰路は今度は南東方向の道をたどって吉祥寺へ。要するに三鷹→図書館→吉祥寺という黄金トライアングルですね。途中でいい蕎麦屋でも発見できるといいんですが、まだ見つかりません。土地柄なのか、洒落たパスタとかカフェなんかばっかし。家に帰って万歩計をチェクしたら9500歩くらいでした。はい、わざわざ買ったんです。

駅前のビルに上島珈琲の店が入っています。そのうち行ってみようと思いつつ、ずーっと機会がなかった。はい。上島の直営店はかなり評価しています。大昔、新橋にあった店にはけっこう通いました。店員が粋で、コーヒーがまともなんですよね。美味しい・・と感じる。ただ近くのサラリーマンに人気があって、いつも席があるとは限らない。けっこう門前払いもありました。

で、この店です。先日、クリニックへ行ったついでに寄り道。しかし店内に入ると、なんか質素というかアッサリした作りだなあ。おまけにセルフサービスみたいで、店員にブレンドコーヒーを頼むと「大きさは?」と聞く。スモールサイズをオーダーしましたが、あっというまに出てきました。おまけにミルクがない。見るとカウンターの横の箱に例のコーヒーフレッシュのパックがたくさん入れてありました。致命的。あの植物性クリームの味、好かんのだけどなあ。

結果。コーヒーは生ぬるくて、(不味いとは言わないが)美味しくなかった。ほんとにドリップで出しているんだろうか。温めただけみたいな味。コーヒーフレッシュを入れると、安チェーン店のコーヒー味になりました。直営店でもいろいろランクがあるのかなあ。失敗。失望。たぶん、もう行きません。

この夏は東京都がLED電球交換イベントをやっています。切れていない白熱球を2つ、ピコ太郎看板の電気店にもっていくと、新品のLED1コと交換してくれるというもの。ただし住所氏名を証明する書類が必要です。また大型電機店なんかはこの運動に加わっておらず、小さな街の電気店だけの模様。

ということで古いのをもって行ってきました。トイレが明るすぎて、夜起きたときなんかは目がくらむ。目がくらむと、寝室に戻っても寝付きが悪い。60Wを40Wに落としたほうがいいんじゃないか・・というのが理由。どうせ交換するんならLEDですよね。

というわけでLED電球を入手したんですが、あらら、なぜか点灯しません。ダウンライトというらしいですが、天井にロート型の窪みがあり、その奥に電球を差し込む形です。不良品か・・・と元の電球に戻したら、あれ、これも点灯しない。こんなバカな・・と何回かトライしてもダメで、しかしカミさんがやると何故か点灯する。えええ?

denkyu2017.jpgいろいろ試行錯誤した結果、真相が(たぶん)解明されました。電球のソケット部分のサイズにはごく微小な差異があり、それが原因で電球の根っこの先端のポッチが奥に届いていないらしい。

ただしちょっとしたタイミングでは届いて点灯する。で、かんじんのLED電球のほうは、どうやっても届かず点灯しませんでした。白熱球とくらべてほんの少しサイズが違うんでしょう。あるいはこのメーカーのつくり方に微妙な「クセ」があるのかもしれない。

廊下とか洗面室とかの電球も調べてみました。ほとんどがダウンライト方式です。しかも「レフ専用 60Wまで」とある。つまりレフ電球を使えという規格なんですが、でもレフ球は値段が高いです。そのためトイレの電球も、いつだったか切れたのを普通のシリカ電球(内側を白くぬっ た球)に替えていた。だから熱が籠もった・・という可能性もある。

で、熱がこもると器具の受けのバネ部分の弾力がなくなる(その結果、届かなくなる)とか、LEDに変えると径のサイズが大きすぎて干渉し、うまく凹みに入らないこともある。けっこういろいろトラブルがあることがわかりました。ま、届かないのはドライバーかなんかでソケット底のバネを起こしてやれば解決しそうですが、ブレーカーを落としてから脚立に乗って、懐中電灯つかってこまかな作業が必要になる。やめたほうが無難だな、たぶん。

結論。要するにレフ球を一気にLEDにするのは合理的なんだけど、かなりリスクがあることがわかった。うん、とりあえずは旧式の白熱球を用意しておくほうが賢明かな。

ということで、一気に旧式の白熱電球を買いだめしました。調べたらAmazonでパナソニック60Wのレフ球が300円強で出ている。パナはまだ白熱球を製造してるんでしょうか、それとも大量に在庫があるのか。ま、これならいいかと思ったんですが、あざといことに「プライム会員専用」です。たかが電球ごときでプライム会員になんてなれるか。

仕方なくいろいろ探した結果、同じパナの60Wレフ球が233円という出品を発見しました。送料が324円です。233円+324円なら557円で十分に利益の出る設定なんでしょう。しかしものは試しで、数量ボタンをクリックしてみたら数字が変わります。つまり複数売りもしてくれる。結果的にレフ球5コで1165円、送料は1コと同じで324円、合計は1864円。つまり単品売りに計算しなおすと372円程度です。これなら文句なし。一生分を買った。

ちなみに1コあたり199円という破格の出品も発見したんですが、こっちは複数まとめての販売はしてくれませんでした。1点ごとに送料がかかる。ま、当然でしょうね。ついでに安いフロスト球(昔ふうの普通電球です)も買いました。

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