2020年2月アーカイブ

sence3SH-02M03.jpgスリープ状態で黒くなっていたスマホがとつぜん鳴り出した。なんだなんだ。

勝手に電話をかけようとしているらしい
。明るくしてみても何がなんだかわからず。あとで判明したけど、ダイヤル先は「よく使う連絡先」のいちばん最近分だった。ふんとに。

念のためネットで調べてみたら、けっこうある例らしいです。「誤発信防止」を入れておいよかった。

文芸春秋★★
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これも途中で返却。それでも4分の3くらいは読んだかな。維新の瓦解に直面した深層の姫君たち、30人くらいを紹介しています。

へーぇ?と思ったのは、たとえば将軍家から前田へ嫁いで赤門つくらせた溶姫。あんまり幸せそうではありません。前田にとっては厄介なお方だし、本人は本人でいろいろ不満があるし。難しいですね。

そうそう。松平春嶽の庶子であるお姫様。なんやかんやの果てに芸者に身をおとし、お雇い外国人であったフランス軍人と結婚した。生まれたのが市村羽左衛門。ま、養子に出されたわけですけど。

たしか薄田泣菫の「茶話」かなんかで知った記憶もある大スターですが、この十五世の羽左衛門というのはべらぼうな美男だった。白塗りの立役。里見弴がなにかで「天才を超えた天品」と褒めてるらしい。ようするにあまり才が感じられなかった?

ま、そういう本でした。具体的な内容はあるんですが、あんまり読んで惹かれるという本ではなかったです。少しありきたり。慶喜と年上のなんとか姫、実は心を通わせて・・・とか。凡庸。


講談社 ★★
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ふと気が向いて読み始めたけど、途中で挫折。いえ、挫折するほど酷かったというわけではないです。悪くはない。ただ読み続けるだけの意欲が、それほど多くなかった・・ということでしょうか。エネルギー不足

やはり一茶というと、藤沢周平の一茶が強烈すぎた。読んで何十年たってもその暗さのようなものがまだ記憶に残っています。暗さ、怨念、執念、どう表現していいのか。その周平一茶とついつい比べてしまうんですかね。

ともあれ、挫折。返すのがちょっと惜しい気もしましたが。しかたない。


またまたスマホの悪口。スマホというより、Androidが悪いのかもしれない。

何を隠そう、電話です。だれかに電話をかけると「よく使う連絡先」とかいうページに登録される。何人かに電話していると、それらがどんどん増えていく。

なんか便利そうではあるんですが、実際にはそうとも言い切れない。とりわけ、なんかの拍子に指先がふれると、すぐ断りもなくダイヤルし始めるのが困る。最初はびっくりしました。いつのまにか電話がかかっていて、気がつかずしゃべっている自分の声が相手の留守録にはいっていたり。「この前、電話がかかってたよ」といきなり人にいわれたり。

ようするに「では発信しますよ・・」と断ってくれれば気がつくんですが、スマホの奴、コソコソッとダイヤルする

ネットを調べてみました。困っている人が多いんですね。この「よく使う連絡先」に登録しない、とか、登録されたら削除するとかできるといいんですが、どうも難しいらしい。そういう仕様。

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探すと「Call Confirm」というアプリがありました。「電話しますよ?」と事前に確認してくれるアプリ。なんと素晴らしい・・とたどると、しかしこのアプリが使用不可になっている。Android OSをつくってるGoogleが「当社の電話発信プログラムに割り込みいれるのはダメ!」と規約変更、禁止にしたらしい。

利用者の便利ではなく、自社のプライドを優先したんでしょうか。それともこんな機能を許すとなんか邪悪なプログラムに利用されるという心配でしょうか。

ま、そういうわけで、この「Call Confirm」は正規のアプリとしてはインストールできなくなった。しかたない。正規のアプリが無理なら、不正規のアプリとして使用するしかない。はい、野良アプリと称するらしいですね。Googleの清く正しい正規の陳列棚(Playストア)ではなく、そのへんの道端から拾うしかない。ちょっと心配でしたが、探して拾ってきました。「誤発信防止」という名称です。

ということでインストール(自己責任ですよ、念のため)。なるほど、素晴らしい。電話をかけようとすると、その前に「発信しますよ?」と確認が出る。いいよ!とワイプするとバイブがかって、ようやくダイヤル開始。すばらしい


河出書房新社★★★
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少し前から「維新の志士というのは、実は単なるテロリストだったんじゃないか」「幕府は役立たずで先の見えない連中ばっかりだったというのは嘘だ」」というたぐいの疑問・説をみかけるようになりました。

ま、当然ですわな。龍馬が小説みたいに快男児で、カッコよく生きたというのは、どうしたってマユツバの感がある。ついでに西郷隆盛ってのも、なんか正体がわからん。ほんとに敬天愛人の偉人だったのか・・・。

こうしたもっともな疑問に答える書です。といっても、著者がなにかを力説しているわけではない。そうした「新しい波」「最新の研究」を紹介している本です。「本を紹介している本」ですね。

ということでこっちも詳しくは書きませんが、なるほど、幕末や維新に関係するいわゆる「常識史観」「薩長史観」、たぶん90%以上が嘘。でっちあげ。

だれがでっちあげたかというと、もちろん明治の元勲たちです。都合のいいストーリーを流布させた。都合の悪い話は消した。そうした騙しの数々が、「開明の明治維新!」という(なんとなく晴れがましい)神話によってバイアスがかかり、みーんな疑わず信じた。今でも山口出身の嘘つき政治家が、「松陰先生」がどうとか、高杉晋作の「晋」だとか、無内容にいろいろ喚いてますね。

はい。そもそも「尊皇攘夷」なんて言葉はなかった。当時としては、そんなのは常識で、あえて言うほどのもんじゃなかった。「空気」ですね。更には「藩」とか「幕府」という言い方も幕末期にはなかったそうです。明治の一時期、「廃藩置県」が論議になった数年だけ通じた言葉だった。みーんな、だれかが後になって大声で言いだした。

なるほどね。よくまあ・・という一一冊でした。

そういえば「本が好き、悪口言うのはもっと好き」の高島俊男さんも、嘘歴史の根源は大河ドラマ司馬遼太郎と、もうひとつは何だったっけ。そうそう、日本外史だった。この3つが虚構の歴史観をつくった。高島さんにはまだまだ元気でいてほしい。


sence3SH-02M03.jpg使い始めて1カ月。少しずつスマホにも慣れてきました。慣れない部分も(非常にたくさん)あるけどね。

で、ようやくこの「スマホ」という代物の性癖がわかってきた。

使いにくかったのは、てんこものアプリやけに自己主張するからなんです、たぶん。「アクセスを許可しろ」「アップデートさせろ」「使うと便利だよ」「使ってみるかい?」「考えなおしたかい?」等々。入れ代わり立ち代わり、要求してくる。実にうるさい。

みーんな削除してしまうしかないですね。「でもひょっとして大事なものかも・・」と迷うと、無限地獄無間地獄におちいる。なんせその「なになにサービス」というそのアプリが何をするものなのか、正体がわからない。

だいぶ削除しました。でもまだホーム画面には「My docomo」「dcard」「dマーケット」「dポイント」「おサイフケータイ」なんかが残っている。ま、メインのホーム画面ではなく、セカンドページに追いやってはあるんですけどね。どれもこれも消して問題なさそうではあるんですが、まだ「削除!」という決心がつかない。

もうひとつ、画面タッチで操作する仕組みのためか、誤動作しやすい。まっすぐタッチしたつもりなのに、他の動作になるとか。使い方が問題なのか、設計がいいかげんなのか。ほとんど毎年のようにOSを更新していることから推察すると、作りが甘いんでしょう、きっと。厳しく精査している余裕がない。現在、Androidはもうバージョン9です。

さきほども妻がメールしようとすると、なぜか文面がスクロールできない。下のほうが文字入力ウィンドウの陰に入ってしまって見えない。こんなバカな・・・とゴチョゴチョやっていると、なぜかできるようになった。まるで立て付けの悪い雨戸みたいです。えーい!と強引に動かしていると、ふと歯車がかみ合う。急にスムーズになる。それでもコンピュータのはしくれか!

ま、そういうものと悟りました。

IPv6になって多少は速くなるかと思ったら、ぜんぜん変化なし。うーん。

念のためにNEC Atermルータのページで確認すると、なんか書かれていることと少し違う。いちおうIPv6にはなってるんですけどね。しかしIPv4通信をIPv6とパックにしてしまう「IPv4 over IPv6」ではない気もする。

どうやらこのパックの作り方、いわば「偽装」を実現する方法・規格がいくつかあって(初めて知った)、それぞれ大手の通信会社が技術開発・提供している。たとえば「transix」という方法はIIJ(黎明期のプロバイダとして有名だった)なんかの系列かな。「OCNバーチャルコネクト」はNTTコミュニケーションズ。「IPv6オプション」はBiglobeとか。たくさんある。

atermwg1200.jpgで、契約しているPlalaの場合「ぷららv6エクスプレス」と称している。しかしその中身は「OCNバーチャルコネクト」らしい。このあたりがややこしいですね。理解するまでかなり時間がかかった。

結局、ルータを再起動させて回線を自動認識させるのが最善みたいで、いろいろトライした結果は「OCNバーチャルコネクト」と認識。立派なIPv4 over IPv6環境です、たぶん。

しかし回線速度のテストをすると従前と変わらず、だいたい32~34Mbps。とくに不便はないけど、不思議。


IPv6 開通

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ドコモ光の開通で、IPv6、Plala側は何事もなかったように切り換えてくれたようです。ま、何か目にみえるような出来事じゃないですから。

で、マイルータのWG1200HS3は、どうも自然にIPv6を認知するようで、はい、あっさり開通していました。

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ただしスピードは従来とかわらず30Mbpsの前半。

ひょっとして回線が混む夜中なんかだと違ってくるのかもしれませんが、日中に限っては何も変化なし。不便な速度ではないですが、少し拍子抜けです。



立川シネマシティ()で「ダウントンアビー」。テレビでけっこう人気のあった貴族館ドラマですが、それが映画化された。映画のテーマは「ダウントンアビーを国王訪問」というもの。ダウントンアビーってのはヨークシャーの田舎貴族の館です。そこをなんの気まぐれか、国王が巡幸のついでに寄り道する。おまけに一泊。大騒ぎです。

でまあ、映画ではいろいろ問題が発生ですが、それとは別に面白かったのが、この「国王」。第二次大戦の少し前なので、モデルはジョージ5世ですね。映画では白い髭の、けっこうキツイ顔の俳優だった。ネットで調べてみたら雰囲気は同じでした。たしかウィンザー朝の始祖というか、要するにドイツふうの王朝名を変更してしまった人。

で、この王様の娘が映画の中では「王女さま」と称されている。そりゃ王女でしょうけど、ナントカ伯爵と結婚してるんだから、なんか呼称としてはおかしい。おまけに亭主とは仲が悪そうで、哀しそうにしている王女さま。

これも調べてみたら、このナントカ伯との結婚に実際に乗り気ではなかったという噂が当時あったらしい。それで映画の中では不幸そうな雰囲気になった。

また「王女」ですが、正式に書くと
 Princess Mary, Princess Royal and Countess of Harewood
だそうです。もちろんWikipedia。

Princess Royalというのがかなり特殊で、生涯続くんだそうです。そしてだれかがPrincess Royalの場合。他の王女が名乗ることはない。独占呼称。

Wikiによると英王室では7人しかいなかった。近い順で
・現エリザベス女王の長女  アン
・ジョージ5世の長女  メアリー
・エドワード7世(ヴィクトリア女王の息子)の長女  ルイーズ
・ヴィクトリア女王の長女  ヴィクトリア
  ・・・・・・・・(略)
という具合で、みんな長女です。

いろいろ勉強になりました。そういえば「知識を得たかったら映画をみろ」が口癖の教師がいたな。田舎の高校の社会科教師。「人民軍の兵士は民衆から針一本盗まなかった」とか、本気でしゃべっていた。

関係ないけど、立川といえばグランデュオ、陳建一麻婆豆腐店。テイクアウトで麻婆豆腐一人前を買うのが定番だったけど、なんか味が変わったようです。ちっとも辛くない。ふつうの麻婆豆腐になってしまった。寂しいなあ。

朝日新聞出版★★★
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副題が「森友・加計学園問題」スクープの現場、です。ま、そういう本です。

なかなか面白かったんですが、残念ながら前半の「森友」だけで期限がきてしまい、返却。

この総理というか政権。どうしようもないんでしょうね。トランプのミニチュア版みたいなもんで、どんな屁理屈でも曲がった論理でも、それを結果的に通してしまう。通ってしまう。有効に咎める方法がない。

昼のテレビなんかでは、顔の売れたベテラン記者が堂々と「桜も大事だが、国会がいつまでも桜にこだわっていていいのか」なんて主張をする。コロナウィルス問題が大切だから、総理や大臣が国会にばかり時間をとられていては困るんだそうです。ひぇー

そんな世の中になってしまいましたか。


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