「古今東西―陶磁器の修理うけおいます」 甲斐美都里

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中央公論新社 ★★


tojiki.jpg妻が借りてきた本です。サラっと通読。

京都育ちの骨董好きの元気な女の子が元気に育ち、元気に会社勤めをしながら英国へ行ったり、日本で修行したり。今では陶磁器の修理をわりあい真面目にやっている元気なオバサンになっているというお話。

元気な人です。高校生のころ、学校の隣の大徳寺の坊さんと仲良くなって、国宝級の茶碗で湯漬を食べさせてもらったという話は笑えます。また壊れた陶磁器に対する欧米の「修復」と日本の「修繕」の違いも面白いですね。欧米では限りなく元の姿に戻して飾り物にする。日本では金継ぎして「修繕」し、そのまま使い続ける。わざわざ異質のものを付加する金継ぎという考え方は、どうやっても欧米では理解してもらえないそうです。ニッポン人は金が好きだからなー、などと言われてしまうらしい。