青土社★★★
図書館で手に取ってぱらっと開いたら、妙に印象的できれいなセックス描写が目に飛び込んできて、こりゃ刺激的な。借り出さなけりゃ。
あとで該当部分は岡本敏子の「奇跡」の一節と知りました(※)。岡本敏子はあの岡本太郎の「養女」。形は養女だけど実質的には妻というか。なぜ養女なのかは不明だけど、太郎が結婚というものを嫌った(※)。あるいは死後の相続を考えた。子供(養女)なら全額相続できます。
それはともかく。本のテーマは「性と食」です。怪物・・は2024年の刊ですが、実は2017年にも「性食考」というのを岩波書店(!)から出しています。かかえているテーマなんでしょうね。ちなみに著者は民俗学者。知りませんでしたが、けっこう知られた人らしい。東北学とか。深い興味と広範な知識。
で。中身はさまざまな本に描かれたセックスと食べることの関係ですね。抜き書きもたくさんある。満載。サヴァランの美味礼讃からサルトル、ナウシカ、手塚治。食べられて身もだえする野菜からオスをバリバリたべるカマキリの性交まで。「食べちゃいたいほど、可愛い」
特になかで紹介された小野美由紀の「ピュア」、筒井ともみの「食べる女 決定版」、面白そうなので、機会があったら読んでみようと思っています。
※太郎を思わせるような才能ある男と、自分を重ねたような女の話。かなり高齢になってからの著作らしい。
※母・岡本かの子のことは読んだこともないし知りませんが、一平との関係がいろいろややこしかったみたいですね。たぶんそれで太郎は「結婚」を嫌いになった、たぶん。