2014年9月アーカイブ

ぷねうま舎
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小川国夫という作家は初めて。もちろん名前は知ってましたが、なんとなく近づけなかった。

で、分厚くて新品同様のこの一冊。分厚いのも新しいのも大好きなのでニコニコしながら手にはりましたが、うーん・・・・。きびしい。

旧約聖書仕立てという予想は当たりましたが、ヨレハなる予言者(預言者)が最初の方で殺される。あるいは殺されたと証言される。ヨレハはどうも悪の予言者(預言者)であるらしい。

で、ヨレハ様がどうたらこうたら。すんなり入りにくい文体。好きな読者にとっては素晴らしい味わいなんだろうけど、あかん。50ページもいかないで挫折です。

今回図書館から借りた3冊、みんな失敗でした。みんなハズレ。「興亡古代史」小林惠子もそうだったし、楽しめるだろうと期待したデュマもダメだった。


「赤い館の騎士」アレクサンドル・デュマ
ブッキング
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革命時代が舞台。共和派の元気な主人公が出てきて、闇の中から謎の美女が出てきて。その美女に再開して。しかも囚われのマリー・アントワネットがいて、それを救出しようとする騎士がいる。

デュマのものなら当たりハズレはないはずなんですが、これは没入できませんでした。不思議だなあ。しかもなんのことはない、前にも目を通していた。2008年。内容はまったく覚えてないので、たぶんこの時も挫折したんでしょう。


なんとなく気にかかっていたのが、盗みです。はい。北の偉そうなサイ軍団とか木の上の栗ネズミ(違うか?)、お城の牛連中の宝箱はどうでもいいんですが、Arnikaの気のいい三人の宝箱をあけるのはなんか良くないことのような気がする。ずいぶんお世話になってるもんで。これで盗んだら裏切り行為。踏んだり蹴ったり。

で、いったんはカードをいただいたものの、後でこっそり戻しておきました。銀行貸し金庫の中、値打ちものはは呪われた剣くらいだったはずです。しかもあの剣を持っていると、武器屋がチロッと厭味(?)を言う。オレのアニキの作った名刀にそっくりだとかなんとか。ドキッ。やっぱ、あんまり悪どいことはしたくないです。

ということで、銀行荒らしはしない予定。

気が咎めるという意味では、CharmとかMindReadの連続も実はちょっと後味が悪いです。延々とかけられたNPCがだんだんウンザリしたような表情になる。まだやるのかよ、堪忍してくれよ。でも、ま、これをしないといろいろ面倒なので、心を鬼にして連続詠唱。

気分が悪いという意味では、墜落現場の残り火の上での自主的拷問もあんまり好かんですね。連中、炎の上で炙られて死にそうに悲鳴をあげる。たまに間違うと死んじゃいます。しかしこれも許してもらいましょう。オマエ達のことを思えばこそ。辛いだろろうが、どんどん強くなれるんだぞ。

現在、Bishopだけはまだレベル9。他の5人はレベル10に上がるマークがつきました。これでSamuraiととRangerがようやくKnockKnockを覚えます。覚えたら一気に60まで引き上げなければならない。

でもKnockKnockの修行はそんなに辛くもないんですよね。覚悟をきめて地下にこもって営々とやればいい。それよりLordとMonkのほうがかったるい。CharmとMindreadを使用するしかないんですが、これが案外あがらない。あるいは例の火渡り修行とか。少しずつ少しずつ。でも早めに60確保をしておかないと。実はBishopもまだPsi領域が不足気味です。

とにかく、全員60確保すること。それが済めば、あとは自由にあちこちウロウロして、敵に遭遇したら(なるべく)魔法を使う程度。ま、ポイントの乏しい領域を優先して使うとか、多少の配慮は必要ですが、ずーと楽になります。

パーティが完成するのはレベル16時点ですね。全員が60以上を確保してPortalとかHeal Allを取得できる。この時点、ひとりValkyrieだけは特殊でまだ戦士レベル5の駆け出しですが、しかし前世ではPriestとしてほぼ完成しているし、Bishopと同様、メインのキャスターとして貢献できます。さいわい槍持ちなので、配置位置はBishopと同じ下段。比較的打撃を被らずに戦闘できると思います。

wiz20140928.jpgたぶんレベル12か13、ArnikaにPoratlをセットして、ちろっと周辺の地域へ冒険に出かけてみる予定です。最初は北のUmpani Baseかな。ひょっとしたらそのまま隣の山の上のBelaに会うかもしれません。


今夜も野宿。何日経過したのか
文藝春秋
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朝鮮半島や沿海州あたりを広い視野でながめた古代史・・・・だろうと思ったのですが、はて。

おそらく朝鮮半島と日本列島、古代は同じ文化圏だったんじゃないかと想像しています。対馬を間にはさんだ海は、遠いといえばいえるけど、でも近い。けっこうな行き来があったんだろうな。日本とか朝鮮とかいう明確な区割りもなかっただろうし、両方にまたがる国だって、きっとあった。そのあたりを俯瞰して解説してくれる入門書があったら楽しい。

というつもりでしたが、うーん、トンデモ本なんですかね。文春の本なので、あるていど信用したんですが。ひたすら縦横無尽に断定してくださる。で、そうした断定に残念ながら説得力がない。いくら素人相手の本であっても、もう少し順序だった論理の積み立てがほしい。あちこちの資料から都合のいい部分だけ拾って、勝手に創造力を羽ばたかせているとしか受け取れない。

5分の1くらい読んだ時点で諦めました。中国からだれかが日本列島南部に流れて、そこで権力を得て、それから半島にわたり、国王になり・・という按配です。実にダイナミック。あっ、記憶はいいかげんです。よく覚えていない。例の邪馬台国についても「奄美大島であろう!」とずいぶん簡単に決めつけとか。「南行」を文字通りに受け取った面白い考え方ではあるんですが、ちょっと素人目にも乱暴すぎる。

したがって★はナシ。

全員レベル8。

さんざんやったゲームですが、けっこう忘れているものですね。Mookのビルディングに入ろうとしたら入れてもらえない。あれ?と思いましたが、そうか、あれを持ってくるまで拒否だったのか。

タワーの付近までフラフラ行ったら赤マークが点灯。ん? そうか、あそこに何かいたんだったよな。すっかり忘却。ついでに残っていた家の扉があったのでここも訪問。もちろんHigardi Housewifeがいました。最初に遭遇したときは体力あって手応え十分と思ったのに、だんだん弱くなってる。ちびちびWiz魔法の練習台にして、弱ってくると敵に情け、Heal Woundを注入して生き返らせ、また練習。可哀相に。


◆ Bishopは Earth、Mental、Divinityの各領域で70~90のスペルポイントを確保。他はまだ少ないですが、たぶん自然に増えてくれると思います。

専門スキルはWizが42、Divが67、Alcが64、Psiは31。Psiは機会をみて連続詠唱で上げます。WizはX-Ray習得にそなえて、そろそろ45に上げてもいいですね。もちろん目標は60確保です。

◆ 実質レベル7のLordは、まだキャスターとしては駆け出しですが、ちょっと努力して専門スキルをなんとか30に引き上げました。これで安心して次のレベルアップに備えられます。

◆ 実質レベル7のRangerも同様。やはりHeal Woundでなんとか30確保しました。レベルアップでKnock Knockを習得すれば以後は一気に引き上げが可能でしょう。

◆ Monkも同じように30確保。これでレベル9になったときMindreadを読めるようになりました。

◆ Samiraiは戦闘中、地道に詠唱するしかないです。敵に会ったらWizスペルを唱える必要があります。とりあえず30確保(Knock Knock取得可能)が目標。Knock Knockをを覚えるまでは地味ですね。

◆ Priestは問題ありません。Div領域スペルポイントはすでに十分なので、他の領域のポイントをなるべくためこむ程度。将来Valkyrieに転身すると、ハイブリッドとして成長するまでしばらくは新規魔法を取得できません。本が売り出されたらせっせと買うことを心がけます。

wiz20140925.jpgそうそう。こっちがまだ低レベルなのでArnikaにたいした敵はいませんが、とある住宅のドアをあけたら凄いMookの集団がたむろしていました。なんかレベル17とか18とかのボスもいたような雰囲気。クワバラクワバラ。しばらくは近づけません。

Knock Knockを習得したBishopは一気にAlcを60まで引き上げ。すぐさま高価なポーション合成で資金を溜め続けていますが、それでもまだ62。でもここでいったん打ち止め。

PsiはMind Readが可能なので、余裕です。まだ28だけど焦る必要はない。

Make Woundを掛け続けてDivを30まで伸ばしたので、Div > Psi。以後はCharmがDiv側に反映します。安心してCharmを唱え続け、30だったDivを一気に62にまで引き上げ。これでAlcよりも高くなったため、以後はHeal WoundもDivに反映する。連続掛けでいくらでも上げることが可能です。Div領域のスペルポイントはいくら多くても多すぎることはないです。

Wiz分野は比較的大丈夫です。Fire BallとMagic Missileは使いでがあるんで、戦闘していればどんどん伸びるはず。でも早めに45を確保して、次はX-Rayですね。これをマスターすると安心して歩きまわれます。

ということで、Bishopのと目処がつきました。仕上げはLord、Samurai、Ranger、Monkの魔法レベルを上げること。せっせと使って、とりあえず各15を確保しました。これからは戦闘しながら30に伸ばしていく予定。ついでにPriestのDiv領域スペルポイントを可能な限り大きくすることも課題です。いまはまだ26程度しかない。将来Heal Allを存分に使うために、いまのうちから準備です。

wiz20140923.jpgやること、たくさんあります。

そうそう。新顔のHigardi Housewifeはけっこう出てきます。殺し惜しみすることもなかった。

■Monastery

レベル3で山の上の行商人を離れて、さて巨大コオロギと対決しようか。その前にレベル4にアップしておこうかな・・・などと考えながら広間の方へ向かうと、あれれ、変なのが出てきました。なんかの幽霊みたいですが、コソコソしている。新モンスター。フワフワ浮遊して、近づくと逃げる。逃げ足がべらぼうに早い。で、追っかけていくと、あっ、コオロギに遭遇してしまった。誘導したのかな。

仕方なく巨大コオロギと対決。浮遊幽霊も近くにいるんですが、何もしないで見ているだけのようで、そのうち消えました。その後もこのへんを通りかかると姿をあらわします。目的が不明です。あとでレベルアップしてからまた会ってみるか。

上階へ上がる前に全員レベル5にアップしました。ここで弱っちい女軍団がたちはだかりますが、しかしレベル3程度なんでまったく邪魔にはならない。上階ではレベル5を保ったまま巡回して、早めにArnikaへ疾走するつもりです。

BishopはIching Skin(Alcスペル)とMake Wound(Divスペル)を習得済。なんせ1つずつしかマスターできないため、慎重に選ばないといけません。この2つならどちらも他にまたがらない専門分野スペルなので、安心して使えます。せっせと使って両方とも早めに30越えが目標です。

ということで修道院をクリアしてレベル5、Arnikaへ向かって疾走。ワラワラと湧く連中を置き去りに必死で走って、ボロボロになって入場しました。ここでレベル6になって、これから長いトレーニング開始です。そうそう、方針変更。Lordは専門職になることなく、そのまま成長させる予定です。結果的にほとんど同じなんですよね。

◇やり残し= ◇浜辺の友好的な小カエル ◇上階のコソコソしたレベル7の幽霊との対決

■Arnika

Bishopに初期の薬合成をしてもらって、ちょっぴり資金獲得しました。レベル6アップ時点でEnargy Blastを習得し、ついでにMagic Missilesなど本を購入。これでWiz分野を上げられます。問題はAlcかな。坊さんは薬の在庫があまり豊富じゃないので合成でどんどんAlcアップというわけにはいかない。しばらく地道に辛抱です。

MODをいれたArnikaには、新顔の「Housewife」が登場します。主婦ですからね、強くはないんですが体力はやたらあって120とか140とか。スペル修行には非常に役に立ちます。チマチマ攻撃しても、なかなか死なないので都合がいい。死にそうになると放置して、逆にこっちが逃げたり。この他にも散在する住宅の鍵をあけると、たいてい何かが待ち受けているんで、なかなか新鮮。

wiz20140924.jpgとりあえずKnock Knock習得。現在、地下にもぐってAlcのトレーニングしているところです。スキルが50に達すると、高価なポーション合成が可能になるはずです。

こんなに身勝手でいいかげんな主人公を擁した大河ドラマってあったでしょうか。秀吉に臣従したはずの政宗、そうはいってもヘイコラするのは気分が悪い。女房を質に出せと命令されてもグタグタ抵抗。でも抵抗したって無理ということは理解しているんですよね。

でまあ、奥さんから依願されたような形で、うん、そこまで言うなら仕方ない、京へ行け。悪いなあ。かといって留守中、側室のネコに手を出さないという約束(かなり曖昧な約束だったけど)を律儀に守る気もない。

dokuganryu2014.jpgなんか悔しいから隣国の百姓を煽動する。引っ越してきた蒲生氏郷に陰険な意地悪をする。この氏郷の役者、誰だったか。見知った顔ような気がして調べてみたら寺泉憲という人。うーん、知らない役者さんでした。

今回も勝新秀吉は大活躍。能衣裳を着て女どもの間に乱入して、ガリガリ氷をかじる。田舎から出てきためご姫は仰天しています。あははは。

ようやくStealthを各50から60にのばしました。このへんで打ち止めにするかな。上げすぎると敵が可哀相です。装備が弱くてよく死ぬMonkだけは60。キャスターは55程度。タフな闘士連中は50。差がでるかどうかは不明ですが、ま、気は心。修行を終えて、疲れ切った小カニにトドメを刺すときは、ちょっとセンチな気持になります。お疲れさま。

ところでFlame's modをいれると、最初の浜辺に小さな緑マークのカニがボーッと暇してます。話しかけてみたけど返事はない。これ、どうするんだろ。きっと後になるとわかるんでしょうね。

さて、いよいよ本職にカムバック。これから難しいのはBishopのスキル割り振りです。ほとんど忘れかけているんで、いまさらながら必死に考えて結局
 Psi > Div
 Alc > Wiz

と決めました。

◆ Psi > Divで開始
山の上の行商人(?)を相手にCharm修行して、Psiを28~29にする。要するに急増したメンタルと合計して30ポイントを確保するわけですね。30ポイントというのはMind Readを使えるレベルです。Mind ReadはPsi限定なので、以後は様子を見ながらPsi分野を伸ばしていけます。

◆ 途中から Div > Psiに
そのかたわらDivもMake WoundとかGardian Angelなど必死に使って少しでも上げておかないといけない。で、どこかの時点でなんとかDivレベル30を確保してPsiを追い越し。つまり Div(30) > Psi(28~29)の形をつくる。追い越したらあとはルンルン気分です。Charmをかけ続けます。CharmでDivを伸ばす。Mind ReadでPsiを伸ばす。

◆ Alc > Wizを継続
Alc > Wiz ですが、これは要するにWizを伸ばしすぎないという配慮です。Wizは有力な環境魔法があるので、わりあい伸ばしやすいと思います。それに比べてAlcは意外に大変。ひたすらIching SkinとかBlinding Flashなんかですかね。ポーション合成をスムーズにできると早いんですが、これがけっこう難しい。聖堂の坊さんの品揃えがすぐ少なくなるので、壁にぶちあたる可能性もある。

wiz20140920.jpgそうやってAlc分野をいじいじ伸ばしながら、もちろんWiz分野も追いかけるようにポイントを上げていく必要があります。Enchanted BladeとかMagic Missilesですか。

で、Alcで必殺Knock Knockを唱えられるようにまでなれば、あとは簡単。まだ未定ですが、Alcが一定レベルになったら(たとえば高級ポーション合成ができる)、途中でKnock KnockをWiz分野に振り替える作戦もあるかもしれません。もし実現できれば、こっちの方が簡単ですね。たぶんそんなにスムーズにはできないと思いますが。

現状、Samuraiは仮の姿のRogueでLockスキルを18に。転職して本来のSamuraiに戻り、キャップをかぶってみたらLock25になりました。これで十分でしょう。しばらくは山の上でPriestとBishopのCharm鍛練です。

Wiz8で遊んでいていちばん大切なのはセーブデータです。ま、 CD原本も大切ですが、これは滅多に壊れないでしょう。

で、そろそろセーブデータのバックアップを作っておこうかなと、エクスプローラでProgram Files (x86)のSirtechフォルダを覗いてみましたが、あれれ、Savesフォルダにデータがない。からっぽ。なんという不思議な。

仕方なく検索をかけてみました。そしたら何故か C:\Users\xxxx\AppData\Local\VirtualStore\Program Files (x86)\Sirtech\Wizardry 8\Saves にあった。VirtualStoreって何者だ。

どうも管理者権限絡みみたいですね。なんかの事情でOSが大切なProgram Files (x86)配下に置きたくないようなケースで、勝手にこのVirtualStoreという場所に引越しさせる。プログラム的にはまったく支障ないようです。でもいったいいつからこんな事態になっていたのか。

Windows7にしてからWiz8をやったこと、なかったかなあ。それとも最初からProgram Files (x86)に入っている場合は、従前を踏襲するとか。綿羊です、いや面妖です。

で、ものは試し。ゲームをきちんと管理者権限で実行。なるほど、そうすると今度はVirtualStoreのほうにはアクセスできないようで、したがってセーブデータを発見できない。

本当はどっちでもいいんですが、物事はスッキリしているほうが安心。VirtualStoreにあったセーブデータを本来のProgram Files (x86)に戻しました。

wiz20140919.jpgうん、これにて決着。きちんと読み込めます。

試してみたついでにスクリーンショットもとってみました。ゲームを終了してからPhotoshopを立ち上げてメモリをペーストするという(原始的な)やり方です。他にもっと便利な手法があるかどうかは知りません。




★★ 新潮社
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塩野おばはんが何かまた出してるというので借り出し。フリードリッヒ2世か。いかにも塩野さんの好きそうな人物です。

とはいえ、フリードリッヒ2世のことなんて、実はほとんど知りません。神聖ローマ皇帝であり、エルサレムで休戦平和条約を結び、ローマ法王に破門された。その程度。ヒゲが赤かったかな。


・・・なるほど。塩野さんが好きな人物であることは理解できました。惜しむらくあまりいい資料が残ってないんでしょうね。さんざんローマ法王に敵対し、カトリック側から言えばとんでもない反逆者。同時代の諸公から見ても常識外れの施政をひく理解不能の皇帝。ちょっと時代に先行しすぎた。でも彼が生きているうちはドイツ周辺やシチリア、南イタリアは安定していた。ただしロンバルディアの都市連合だけは皇帝に抵抗したらしいです。なんせイタリア人だから。

神のものは神に、王のものは王に。南伊をふくむシチリア王国でフリードリッヒは官僚が運営する中央集権国家をつくろうと考え、そのためにまず官僚の育成から始める。そりゃ大変でしょう。ドイツでは有力な封建領主たちを官僚として取り込む作業をすすめた。ただ完全には成功しなかったようです。

どっちにしても神聖ローマ帝国やシチリア王国が安定を保てたのは、あくまでフリードリッヒというカリスマ権威の裏付けがあったから。で、彼が死んだ後はボロボロになってしまう。子供は父親ほど有能ではないし、まだ若いし。そしてなんといっても中世真っ只中、ルネサンスのはるか前ですからね。法王とカトリックの力はまだ強い。貴族たちは権利を主張する。国民は無知蒙昧。

というわけで、フリードリッヒという突然変異の先進改革は数十年の輝きをもって終焉。ここから本物の中央集権国家の成立まではまだまだ年月が必要です。この人の存在がどういう意義をもっていたかは不明。


★★ 中央公論新社
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続きものらしい2冊。藤本ひとみが幕末ものを書いていたとは知らなかった。

えーと、主人公は剣術一筋、脳筋の単細胞男。なんか理由があって家祿を失っているらしい少年です。で、会津藩の重職の息子である有能怜悧な若者の下僕のような仕事をしている。この二人、仲がいい。

脳筋少年は鍛えるために鉄下駄をはき鉄板縫い込みの猿股をはいてあほらしく修行。オレは武士だ。とにかく強くなりたい。

で、内容はマンガというかライトノベルというか、とんとん話が進みます。ついでに読者の便宜のため、会う人会う人がいろいろ解説してくれる。たとえば佐々木只三郎だったら「拙者は会津のなんとかの弟だが、故あってなんとかの御家人の養子になり、なんとかで修行して・・というわけだ」と背景説明。

というわけで背景は明快だし、薩長は悪辣だし、会う人物はみんな魅力的だし。ただし事実関係はけっこう細かいですね。よく調べている。というより、会津側の詳細事情なんて、あんまりどの本にも書かれていないせいかな。

とかなんと。それなりに楽しめましたが、たぶん再読するような本ではなんと思います。


何をとち狂ったか、遅めの夏休み、黒部アルペンルートを行ってきました。

最初の日はゆっくり出発して松本の先、大町温泉郷で一泊。翌日は早く出立するのが賢明なんですが、そんなことは嫌だ。ゆっくり起きてゆっくり飯を食うぞ。で、山を越えて宇奈月温泉へ。この日はさすがに忙しかったですね。アルペンルートってのは乗り換えがやたら多いので、それぞれの待ち時間が計算できない。天気もよかったし、途中でゆっくりできればよかったんですが、とにかく先を急ぐばっかり。駅についたら、すぐ次の乗り物に並ぶ。

tateyama2014.jpgま、結果論としてはなかなか面白かったです。ルートのいちばん高所は室堂でたしか2400mくらいあります。こんな山の中、よくまあルートを作った。

そうそう。翌日は宇奈月からトロッコ電車(これも意外に楽しめた)の放送で、なんか昔は加賀藩の役人たちが山の中を巡回していたとか言っていました。へぇーと、あとで調べてみたら「黒部奥山廻り御用」とかいうらしい。当時は裏立山とか北アルプスとか、みーんな地図では空白地帯。しかし他領の百姓連中が勝手に金目になる木を伐ったりするんで、それを防止する必要がある。

加賀藩のそうした職掌の家にたまたま生まれた下っぱ侍が、山廻りをしていたのかな。きっとどす黒く日焼けして健脚の侍たちがいたんだ。そう思ったんですが、実際は違ったようです。山の中を歩き回ったのは侍じゃなくて、山中の村の村役人

Wikiには「十村分役の一つである山廻り役への加役または兼役」とありました。村役人が多少の祿をもらって、こうした山廻り役をしたんでしょうね。それでもレッキとした藩の御用ですから刀くらいは帯びていたかもしれない。そこそこ威張ってたんでしょう。きっと下役も何人かは連れていった。

江戸時代、草鞋がけで2000メートル級の山中を歩き回って、もちろん野宿もしたり、ルートの途中には粗末な差し掛け小屋をつくったり、虫に刺されたり、猪肉や岩魚や山菜の食事。もちろん御法度の盗伐集団を見つけたら逮捕、連行。楽しかったのか、辛かったのか。

そんな人たちがいたんですね。

本当に久しぶりですが、またぞろWizardry8を再開。よく知りませんが最近またネットでWizが頒布されてるようですね。そのせいか掲示板関係も少し賑わいを戻している。

そうそう。Wizardry8はWindow画面でもプレーできますが、なんかカーソルの効きがおかしくなるのが欠点。そこで1280x960解像度にして、ディスプレー側で4対3画像を選択。三菱のRDT232ですが、こうしたモードを記憶してくれる。4対3画像の左右のアキ部分は黒。一種の全画面表示です。非常に便利です。

wiz8image.jpgで、今回はFlame's modを入れてみました。本当は読田パッチがいい感じなのですが、あいにく英語版をサポートしていないようです。またClassicPatchというModも面白そうで、けっこう迷いました。

最終的にFlame's modをチョイス。けっこう古くて定番的なものらしい。あまりストーリーを変更していないというのも選んだ理由です。(ネットの評判では、後半が易しくなりすぎらしい。新装備や新武器が良すぎるのかもしれません。でも自分は宝集めが大好きなので、ま、いいか)

Lord / Samurai / Ranger / Monk / Priest(Valk) / Bishop で再開。Figterはあまりに強すぎるので入れません。またRogueも強いですが、余技が鍵開けだけというのが不満です。で、Lordが役立たずなのは承知ですが、今回のFlamesNewModではLord用の装備がなんかありそうな気がして、ものは試しです。

あくまで予定ですがPriestはレベル6スペルをマスターしたらValkyrieに転身予定。またどうせ弱いLordは途中でPriest修行もさせて、ある程度のスペルを覚えさせる予定です (これは考えなおし。Lordのままで生きます)。最終的にはHeal Allを3人が唱えられるパーティを作る。3人いればけっこう便利でしょう、きっと。

ということで出発しました。なるほど、アイテムのグラフィックなんかが一部変更になっています。カラフルでけっこう綺麗です。また墜落地点には見知らぬ蛙(緑マーク)がいました。あとで接触してみるつもりです。

さっと地階をまわって、2レベル分の経験値を確保し、とりあえず全員がRogueおよびMonkに変身しました。これでしばらく1匹残したカニをいじめてStealth修行です。あれ、廊下に閉じ込めて扉を締めたのに、中のカニがいなくなった。変だなあ・・・と探し回ったら、また海から出てきました。いつのにか扉をすり抜けたらしい。いまは廊下を行き来しながら苛めています。

それぞれStealthは50から60くらい確保したいところです。ただしあんまりStealthを高くしすぎると戦闘が面白くなくなるので(下手すると通りすぎる)、このへんの頃合いが難しい。そうそう、錠前開けはSamuraiが担当します。錠前スキルって、修行で上げるのが難しいですね。鍵をいじくってますが、いっこうに上達しません。ま、Rogueになってスキル8確保。それに錠空け帽子をかぶれば合計18。18ならタンブラー2本は開くでしょう。我慢すれば3本タンブラーもたぶん可能。Knockスペルと併用すれば問題はないはずです。

ということで、行くか。

小田原包囲の陣。いやー、勝新秀吉の独壇場です。体型だけはナンですが、それ以外は神レベルの天下人。演技というより、勝新の存在感なのかな。見応えある対面シーンでした。渡辺謙の政宗が小物にみえる。

dokuganryu2014.jpgいいですねぇ。ガツガツと粗野な飯の食べ方。指を口につこんで食べ滓をシーシーする。子供(鶴松か)にベタベタ頬ずりしながら、思いつきのように天下の仕置きをする。気分しだい。文句なしの権力者です。こうでなくっちゃ。

こういうドラマを見ると、日曜の大河があほらしくなります。大河、ほんと、つまらんぞ。役者もみーんな下手にみえる。

なんだらかんだらの末、ついに小田原参陣。越後ルートをたどって行ったとは知りませんでした。時間稼ぎだったのか、それとも家康の助言があったのか。そのへんは詳細不明。

いやー、小田原では錚々たる面々が政宗を訪問。訪問というより尋問ですね。前田利家浅野長政施薬院全宗、えーと前田玄以もいたかな。あと二人くらいいたような気もするけど、みなさん堂々たる戦国武将。みんな見知った俳優さんだったと思いますが、うーん、貫祿がある。

dokuganryu2014.jpgこのシーンはよかったです。もちろん津川家康も素晴らしい。やる気のなさそうな、眠そうな表情をしていて、いかにも喰えないタヌキ。そうそう、息子の結城秀康もいかにも闊達で軽い。いいですね。そして最後はおぼろに霞んだ映像でラスボス登場、勝新。

そこで次回へ期待をもたせて終わり。素晴らしい。

★★ 岩波書店
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宮崎駿のアニメ論、文化論などなど。あちこちに書いた詩のようなものとか、インタビューとか、対談とか、講演とか。多少のイラストやスケッチもあります。

この本の内容を説明するのは野暮ですね。簡単に説明できるものでないし。ま、ひとつ理解できたのは「子供には子供らしく笑ってほしい。子供らしく育つことできる時期は短い」という強いメッセージでしょうか。

要するに子供のためを思って手をかけすぎるな。先回りするな。何回も繰り返し書かれていますが、整備されていない(直線のない)公園というかスペースを作ると、子供たちは興奮して騒ぎ回る。自分たちで遊びを発見して遊ぶ。それが貴重なんだ。小学校の間くらい、勉強なんかさせないで、野性児のように遊ばせたほうがいい。

そうそう。埼玉か山梨のどっかの小山の名前が「広原」だったかな。つまり今は山だけど、昔は原っぱだったんだろう。現代の我々はつい「こんな杉とかカラマツばっかり植えて」と先人に文句たれるけど、それだって治水に実は役に立っている。またそもそもの最初から木があって、それを無残に伐採したわけでも、たぶんない。

自然は勝手に木を枯らしたり、草原を作ったり、営々と変化している。人間が偉そうに評論してちゃいけない。自然を「保護」しようなんて思い上がりだ。ただし「管理」は論外。だから難しいんだけど。


★★★ 文藝春秋
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上下二冊。前から図書館の本棚に並んでいるのは知っていましたが、高島俊男さんが「お言葉ですが...別巻6」で評価していたのでふと読んで見る気になりました。

前半は文革篇。地方都市の血のつながらない兄弟が主人公です。県の中心となる程度の大きな町なんでしょうね。中国の県は日本の郡くらいと思います。その町も文革の狂騒にまきこまれ、父親は三角帽子をかぶせられて撲殺死。このへんのドタバタは莫言のそれに類似しています。というより、悲惨な文革期を描こうとしたら、こうした喜劇調にするしかないんでしょう。

莫言の小説と非常に似ているんですが、やはり違う。何が違うのだろうと考えてみると、まず「兄弟」では自然が登場しない。莫言の場合、自然描写が濃密で、ほとんどひとつのテーマのような印象を与えます。湿気と寒さと熱暑。べらぼうな存在感をもつ樹木や家屋や動物。自然がねっとりとまつわりつく。しかし余華の場合はあくまで主役は人間で、自然にはあまり興味がない

もうひとつは登場する人物たちがごく普通の村人だということ。例外として「福利工場14人の従業員」という連中も登場しますが、これは白雪姫の7人の小人のような脇役で、あくまで喜劇効果を盛り上げるための合唱隊的です。こういう表現、差し障りがあるのかもしれませんが、莫言の小説では青痣、足萎え、狂人、盲目・・・これでもかというくらい重要な登場人物で、これを身体障害者という言葉で簡単にくくるのはどうもピンときません。もっともっと差別的。でも村民たちは馬鹿にしたり苛めたりしながらも、ある程度折り合いをつけて共同体として生活している。60年前くらいの日本の田舎の感覚でしょうか。綺麗に言えば人間たちもまた「バリエーション豊かな自然」の一部です。

ちなみに莫言は11歳で文革を迎えています。もちろん学校にも行けない片田舎の貧農の息子(ただし出自は中農かな)。余華は医師の家だったようですね。たぶん杭州市で育って、文革時は6歳ですか。この本の主人公である兄弟と同じ年代です。

莫言と余華。同じようなトーンの小説に見えて決定的に違うのは、この年代と育ちの差にあるかもしれません。片方は嵐の中を必死に生きのび這い上がろうとする。片方は異様な光景を見聞きし、たぶん境遇も急変したでしょうが、まだ子供なので状況が完全には理解できていない。


で、小説の後半は開放経済篇です。実直な兄は町一番の美人と結婚し、野放図な弟は失恋して金儲けを目指す。兄は金属工場で働きますが、その工場が倒産。仕方なく肉体労働を始めたものの頑張りすぎて腰を痛め、あとは要領悪く転落の一途。最後は詐欺セールスマンとして国内を放浪します。

徹底的に楽天家の弟は廃品回収から身を起こし、日本製古着の輸入販売で一気にのし上がり、巨大なコングロマリットを築きあげます。美処女コンテストを開催したり、世話になった仲間を引き上げたり、独り暮らしをしている弟の女房に手をだしたり(ま、初恋の相手だったわけで)、好き放題。

しかし巨万の富を手にし、純金の洋式便所に座って糞をひりだしながら、もう果たすべき夢もない。虚しい。そして最後に思いついたのは大金はたいてソ連の宇宙船ソユーズに乗せてもらい、青い地球を眺めること。そのためにロシア語を勉強し、肉体を鍛える日々。それしかない。

開放経済篇は非常にテンポよく、すらすらすらすら読み進みます。ま、笑劇ですからね。じっくり立ち止まって熟読するような内容ではありません。すたすら馬鹿馬鹿しく進行します。作者に言わせると「喜劇だけど悲劇を内蔵している」展開。対称的に前半の文革篇は「悲劇的展開ではあるが内部トーンは喜劇」だそうです。そんな趣旨のことを後書きで書いています。

まったく蛇足ですが、読みながら兄は鈴木亮平(たまに見る花子とアンの真面目な亭主役)、弟はキャスターのミヤネ屋をイメージしてしまいました。ごめんなさい。なんか似ている気がしたもんで。


母が政宗に置毒。そして政宗は問題の根底である弟を斬る。見応えのある回でした。

こういう事件がほんとうにあったのかどうかは知りません。実際には事件後もしばらくお東は館に居住し、政宗との手紙のやりとりもあったらしい。そのあとで理由は不明ながら最上へ行った。要するに真相は闇の中。

それはそれとして、毒殺未遂説にのっとったこの脚本、上手に構成されています。置毒を決意する過程とか実行犯の侍女(おちゃこ)とか、みんな巧いなあ。トリカブト入りの山鳥の吸い物をたべてからの政宗のお芝居も特級品。涙をボロボロ流しながらも姿勢を崩さず、冷然と息子に別れを告げる母親もいい。共に地獄へ参りましょうぞ。

奇麗ごとにしていないのもいいですね。政宗が弟を斬る理由は憤怒、復讐です。もっともらしい理由はつけていますが、根底は母への恨みです。だから弟が「母上様に会いたい・・」とかなんとか甘ったれたことを言ったとたん、発作的に刀を振るった。ただし殺した後、プライベートな寝室では悪夢におびえる。けっこう冷たい顔で奥方がそれを見ているのも、うん、なかなか悪くないです。うん。
dokuganryu2014.jpg
そうそう。最上へ逃げた岩下志摩。髪が白くなったせいもありますが、表情が一変している。目の力が消えたからかな。妙に清々しくて幼女のように綺麗でした。変貌した妹を抱く原田芳雄。兄妹とは思えないような濃密さです。


もうどうでもいいですが、昨日の官兵衛。関白の御前で、座っている三成におおいかぶさって吠えるなよ。顔がくっつきそう。薩摩処分の方針で対立の構図はいいんですが、恫喝はいけない。智略に富んだ軍師とも思えない。あまりに不作法すぎます。


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