2012年11月アーカイブ

電話好きの友人がいます。電話が好きなので、フッと気が向いたり何か疑問が生じるとすぐ電話してくる。今日の電話は「マウスの電気がチカチカするけど壊れたんだろうか」という質問でした。

チカチカというのが具体的にどうなのか、細かく聞くとややこしくなるのは分かりきっています。「うん、壊れたかもしれないね」と返答。「今は富士通のFMVなんちゃらだけど、買うとしたらやっぱ富士通のマウスのほうがいいのか」と続きます。もちろん、何でもいいですわな。

「繋ぐところはみんな同じなのか。きちんと繋がるのか」と話がだんだん詳細になってきたんで「コードの付いてるのと付いてないのがあるから、無難なコード付きにすること。コード付きなら99%は繋がる」「値段は1800円くらいから3000円程度のものならお釣りがくる」と返答。

「マウスパッドって必要か」と続きます。「たぶん買うのはレーザーとかLEDというやつのはずだから、下敷きは無視していい」「ただしゴロゴル転がるボールの付いてるのだけは買っちゃだめ」。ここで「ボールって何だ?」と聞かれてしまって、その説明に数分を要しました。

まさか今どきの売り場にPS/2マウスは置いてないだろうな。それをいうならレーザー、LEDの他に「光学式」というジャンルもあった。間違いなく買えるかどうか、少し不安。でもこういう客は少しでも疑問があると店員をつかまえて念入りに聞くはずだから、ま、たいていは大丈夫でしょう、きっと。
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いま使っているのはこれ。サンワのブルーLEDセンサー有線マウス。悪趣味な色ですが、けっこう気に入っています。

本当は人気のロジクールを買ってみたい気はあるんですが、なぜか回り合わせが悪くて、一回も使ったことがありません。
blackout.jpg★★★ 早川書房

オックスフォード歴研シリーズ3作目。主人公は史学生のメロピー、ポリー、マイクルのようです。今回は1940年から1945年にかけて、戦時下のロンドンが主な舞台です。ただし人名や場所、時代が錯綜しているので、ちょっと整理しておかないといけない。続編(というより、ぶった切った後半部)は来年4月まで出ないそうです。絶対に忘れてしまう。

メロピーアイリーンという時代名で中部イングランドのお屋敷の女中になり、手のかかる疎開児童の世話をしている。例によってイライラ・ゴタゴタ・バタバタがあって現代へ戻ることができず、結局ロンドンまでたどり着く。

ポリーはロンドンでデパートの店員。これも空襲やら何やらで疲労困憊。おまけにデパートの制服規定は清く正しく「白ブラウスと黒スカート」なのに中世史科装備係の怠慢で濃紺スカートしか持ってこなかったので主任に睨まれてるし、おまけに現代に戻る「回収地点」に問題が生じていて帰還できない。

マイクルは米国人記者マイクになってダンケルク撤退を(安全な)ドーバー側から見物するはずが、なぜか撤退作戦まっただなかにまきこまれ、意に反して英雄になってしまう。ひょっとしたら過去を書き換えてしまったんじゃないか・・と不安だらけ。

で、結局3人が3人とも自分の「回収地点」を失ってしまい、それぞれ「回収地点を使わせてもらおう」という意図でロンドンに集合。1940年、ロンドン大空襲のまっただなかです。

主要人物は3人だけのはずなんですが、なぜか不明の人物も出てくる。1944年時点、東南部のケント州でゴム戦車をふくらませているアーネスト。ノルマンディ進攻作戦を隠匿するために偽装をしているんだろうと思います。

同じく1944年時点、応急看護部隊で仕事を始めたメアリ・ケント。まだ誰かは不明のまま。

そして1945年の終戦日(VEデー)、ロンドンにいたダグラス。これはたぶんポリーだと思うんだけど、なんか問題があったような雰囲気。VEデーってのはVictory in Europe Dayだそうです。
(ただアイリーンもVEデーを予定していた。このへんがあとで問題になるかな。)

もっとわからないのが1940年、他の3人がゴタゴタしている時代のセントポール駅に出現した謎の男。最初はちょっと勉強不足ふうなので、みんなに嫌われているフィップスかと思ったけど、たぶん違いますね。可能性としてはポリーを救出しようと密航してきたコリン。

そうなんです。ドゥームズデイ・ブックのガキんちょコリンが17歳の高校生になっている。おまけに年上のポリーに恋している気配。そのポリーがロンドン置き去りとなれば、英雄コリンが救いに行かないわけがない。

そういえば、あの浮浪児みたいな疎開の悪ガキ姉弟。ロンドンの地下鉄でかっぱらいやってるのも同じ姉弟でしょうね、きっと。出番が多いので、あとで何か重要な役割をになうのかしらん。ウィリスの描く悪ガキたち、ほんと心の底から神経逆撫ででイラつきます。

ところでこの新☆ハヤカワ・SF・シリーズという代物。ひどいです。見かけは安っぽいペーパーバックで似合わない天金装丁。ただし手に持つとずっしり重いです。上下2段組ですが紙質がいいのでなんとか読める範囲。うーん、なんかコニー・ウィリス本のイメージとは違うなあ。あえてこんなシリーズに入れる必要があったんだろうか。

おまけに超長いのをわざわざ半分でぶった切ってしまった。米国でも分冊で、おまけに発行日を別にしてたってんですが(ウィリスは怒ってる雰囲気)、なんで日本でもそんな悪例に倣ったのか。翻訳の都合やらなんやらあったのかもしれませんが、困ったもんだ。

いい本だけに読者の欲求不満がたまる。これがせめて1カ月後の発行ならともかく、予定は来年の4月だとか。前半部と後半部が10カ月の中断。もしジラシ作戦としたら大間違いと思います。

最近のハヤカワの傾向ですが、なんか読者想定を読み違えているような気がしますね。あの「氷と炎の歌シリーズ」(単行本)の表紙が変なコミックタッチのファンタジーだったり()、文庫版「ドゥームズデイ・ブック」が夢見る少女マンガ調だったり、本屋のカウンターに置くのが恥ずかしいレベル。本の内容と表紙カバーがあまりにも乖離しています。

ま、太宰の人間失格とか、古い本の装丁を作り直したら急に売れたとかいう話もありました。それと同じ商法なんでしょうかね。表紙に釣られて手にとる若い読者は増えるかもしれませんが、逆に見ただけで敬遠する読者もいる。「そんなトシヨリ読者は見放してます」ということなら仕方ないけど悲しい。

「氷と炎の歌シリーズ」=「A Song of Ice and Fire」では、想を得た世界の意欲的なイラストレーターによる作品がネットに上がっています。すばらしい絵がたくさんありますね。人気のあるものは画集になって販売までされているようです。カレンダーもアマゾンでは売られています。

「氷と炎の歌シリーズ」でもちょっと落ち着いたタッチの文庫版の方はまだ我慢可能。せめてこの程度のイラストならギャーギャー文句いいません。(単行本のイラストレータは多少は本の内容を知ってて書いてるんですかね。たぶん編集者の責任です)

ふんと、トシヨリはなにかと狭量でうるさいことじゃ。買った本でもないのに文句たれて(たぶん買わないけどね)。蒙御免

追記
単行本「氷の炎の歌シリーズ」は買わないで図書館、大騒ぎの末の改訳新版はもちろん読んでません。「A Song of Ice and Fire」は買った。単行本「ドゥームズデイ・ブック」は図書館。文庫版「ドゥームズデイ・ブック」は買った。

レーザプリンタ(Canon LBP6200)のトナーがなくなりかけているようで、白いカスレが出始めました。そんなに枚数を刷ったかなあ。たしか2-3000枚以上は印刷できるような気がしていましたが。A4の500枚パックをそんなに何回も開封した記憶がありません。

故障かもしれないので調べてみると、購入時に入っていたトナーはフル充填の正規トナーではなく、700枚ていどのお試しトナーだったようです。ふーん。700枚なら納得。こんなもんでしょ。
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ただし純正トナーカートリッジって、高価なんですよね。メーカはこれで商売してるらしく、下手すると1万を越す。心配しいしい価格を調べてみたら安物プリンタ用ということもあってか意外に安くて、アマゾンで5435円でした。でも妥協してリサイクルトナーとか互換トナーなら半値とか3分の1の値段です。けっこう迷いますね。
迷ったけど、今回は正規品を購入。本体価格が安かったんで、せめてトナーくらい清く正しく贅沢をしよう。

使用しているプリンタは去年買ったものでLBP6200 1万2800円でした。その前はEpson LP-1400 2万2000円でした。前より1万近く安くて上手な買い物をしたと喜んでたわけですが、今にして思うと少し高くてもネットワークプリンタにしとけばよかった。はい。最近はネットワークプリンタでも2万円台で買えるんです。ただ当時はプリントサーバ(バッファローだったかな)を使っていたんで、まさかこれがCanonのCAPTプリンタに通用しないとは知らなかったわけです。情報はマネーなり。下調べを惜しむべからず。

結局、使えないバッファローのプリントサーバはデスクの下で眠っています。実はその前に買ったI/Oデータのプリントサーバもあります(たしかこっちはエプソンプリンタと相性が悪かった)。ふんとに。プリントサーバ、小さいけどもそんなに安くはないです。

RC-U2MK.jpgで、せっかくトナーを発注するんならと、ついでにUSB-PS/2変換ケーブルを頼みました。RouteRという会社の「RC-U2MK」という型番で750円。中国製の安物らしいんですが、これが意外や意外、かなり使えるという評判です。

もちろん縄文時代キーボード「親指シフト KB211」を使い続けるためですね。手持ちのKB211は、
(a) 現在使用中のもの、
(b) 中古で購入したもの(黄色く変色。購入価格はアキバで3000円くらいだったかな)、
(c) 一部のキーがガタガタし始めたんで一時引退にしたもの、
計3枚。

こういう古いキーボードを持っていると、マザーボードからPS/2コネクタが消えるかもという恐怖感があります。そんなに怖いならUSB接続のフルキーボード(FMV-KB232)を買っておけばいいじゃないか・・・と言われそうですが、ちょっとキー配列が違うのと価格が3万近いという点がネック。今すぐ必要というわけでもないキーボードが3万円弱!。なかなか気軽には買えません。

という次第で(説明がくどかった)、姑息にUSB-PS/2変換ケーブルを買い込んだわけです。変換ケーブルなんて他メーカーからもたくさん販売されてるんですが、いろいろ相性やらなんやら、けっこう難しいのが実情です。で、心の平穏のため、ネットで評価が高くて実績報告のあるこの変換ケーブルを確保した次第。一安心。

蛇足ですが、せっかく同時注文したのにトナーは宅急便、変換ケーブルはメール便で、しかも同じ日に届きました。発送倉庫が違うのかな。

あー、長かった。

こうやってネットで調べると、すぐさまトナーの広告バナーが出現する。といってキャッシュを全部消すとそれもいいろ不便だし。キャッシュ消しのツールも使いたくないし。好かん世界です。



honda_alabia.jpg★★★ 朝日新聞社

外出に持っていく本がなくて、ふと本棚から「アラビア遊牧民」を抜き出し。久しぶりの再読です。思っていたよりボリュームがなかったですね。そのまま流れで「ニューギニア高地人」「カナダ=エスキモー」と続きました。連載順のちょうど逆です。

大昔に感動したほどではなかったですが、それでもやはり名著でしょう。なんといってもあの当時、こうした未開の僻地に飛び込んでいって、しかも可能な限り衣食住を共にする勇気(あるいは蛮勇)はすごい。新聞連載の頃から、たとえばカリブー(トナカイ)の腸をすするとか、腐りかけたような小鳥を口にするとか、すげーことをする人間がいるもんだと感心したものです。

この 本多勝一という人、その後もいろいろ活躍したり物議をかもしたりしたみたいですが、あいにくまったく読んでいません。そうそう他には「日本語の作文技術」があった。これも名著です。

いろんな小説家なんかが腐るほど「文章作法」みたいなものを出していますが、みんな無意味な代物ですね。読むべき本は一冊もない。役にたつのはこの「日本語の作文技術」だけです。もう詳細は覚えていませんが「主語と述語は近づける」「修飾語と被修飾語」を離すな等々、非常にまっとうな技術的解説が面白かったです。情緒や感性ではなくて、あくまで「技術」。

ようするに「悪文を書かない秘訣」ですか。日本国民、全員がこの本を読んでほしいくらい。ただ10年以上前、なんかの拍子で人に貸したらそれっきり戻ってきません。ま、本を貸すときはそうしたリスクは覚悟の上なんで、とくに催促した記憶がないです。惜しい本は決して貸しちゃいけない。貸すときはあげたと思え。

というわけで、現物なし。でもエッセンスは記憶してるから(たぶん)、たいした損失でもないでしょう。

強調しておこうかな。
「日本語の作文技術」。日本国民、全員がこの本を読んでほしい。国語教科書で「詩の心を理解しよう」なんてアホな単元を作るくらいなら、こうした作文技術だけ半年くらい勉強したほうがはるかに有益。

★ 小学館 萩尾望都作品集

po01.jpg「百億の昼と千億の夜(萩尾望都)」「日出処の天子(山岸凉子)」に続いて、なんと「ポーの一族」にもとりかかったのだ。

うーん。うーん・・・。悪くはないけど、なんとも典型的な少女マンガだなあ。少年と少女と、バラの花。淡いタッチの(しかし残酷な)ストーリーが続く。

はい。オヂサンは挫折しました。やはりこのマンガは無理です。こういうものに挑戦しようとしたのが傲慢だった。ま、悔し紛れに言えば、どういうマンガなのか知っただけでも収穫です。そう思って、2巻の途中で諦めました。
数日前からblog.goo.ne.jpに掲載の「渡辺明ブログ」がアクセスしにくくなりました。10秒以上はかかります。気になって、ブラウザを再インストールしてみたけど結果はかえって悪くなった感じ。

で、今日は竜王戦の4局目でもあり、中継サイトへのリンクを貼ってあるこのこの「渡辺明ブログ」に行こうとすると、今度は読み込み途中で切れてしまいます。原因を調べようとしてblog.gooのトップページを見ようとすると、これもアクセ不可。

いろいろ探し回った末「ルータのオン→オフで解決」という記事の切れっ端を発見。ものは試し、ルータに再起動をかけてみました。はい。なぜか解決。すんなりblog.goo.ne.jpにも行けます。

何が問題だったんだろう
だいぶ以前から時折見ているサイトが、いつの頃からかアクセス拒否。途中まで読み込んだところで、いきなり画面が変わります。

このページは閲覧ができません。
要求されたURLはNINJA TOOLSの忍者バリアーで制限されています。


ninjab.jpg








これ、かなり気分が悪いですね。たぶんIPとか使用サーバで制限かけてるんだろうし、それなりに理由があって制限してるとは思うのですが、拒否された方としてはムカッとする。

「自由にご覧ください」という施設に入ろうとしたら、いきなり目の前でバタッとドアを閉められる。「なぜ?」と聞くと「私の嫌いな奴に似ているから」というパターンです。そりゃ拒否するのはそっちの自由だけど、なんかなあ・・・・。なら行かなきゃいいんですが、Google検索で上位に出てくるブログなんで、時々クリックしてしまっては後味の悪い思いをする。

困ったもんだ。

南北朝といえば太平記です。太平記といえば、血湧き肉躍る誇大表現の巣窟です。北方謙三の「破軍の星」にもやたら「10万の大軍」とか「20万の兵が参集」とか気軽に書かれてますが、はて。10万、20万の大軍がそんなに簡単に動けるもんでもないし、食料や燃料の確保だって難事ですわな。道々略奪しながら進軍したんでしょうが、そんなに都合よく食料がみつかるわけもない。住民を脅したりして懸命に探せば徴発もできるでしょうけど、その代わり時間がかかる。時間がかかっちゃ1日数十キロの強行軍なんて不可能。

たとえば仮に主食が米とした場合、兵士1人が1日に5合ということはないはずです。 ほとんど副菜なしですから、おそらく7合か1升くらいは食べた。7合で10万人なら70万合、つまり700石。たった1日で700石です。半年食べたら12万石。ほかに馬匹の食料もあるわけで、こりゃ絶対に無理です。

だいたい当時の日本の人口、どれくらいだったんだろ。根拠はないですがたぶん1千万人にも足りないレベルだったんじゃないだろうか。よくいわれる「奥州二十万騎」も、実際にはせいぜい2、3万。騎上の武士ということなら数千騎もあればオンの字でしょう、きっと。換え馬も数倍は必要だし、厩やら馬丁やら飼い葉やら、これだけの数を養っておくだけでも負担です。

とかなんとか。そうすると10万の軍勢がふつかり合うシーンも、実際には数千騎同士の戦いだった可能性もある。数千騎でも、けっこうな数ですけどね。

海音寺さんの平将門なんかでも、ふだんの小規模な戦闘は数騎と数騎。数十騎同士になると大規模戦闘です。数百騎ならもう大戦争。平安末期、世の中を変えた保元・平治の乱あたりもたぶん動員数は数百騎レベルだったような気がしています。

塩野さんによると十字軍のテンプル騎士団、ホスピタル騎士団もがんばって200人とか300人レベルだったとか。もちろん歩兵、弓兵、従卒なんかは他にいますが、主力の「騎士」というとこの程度だったらしい。現在の感覚なら「一応は戦車」の数ですね。

などなど。くだらないことをいろろい考えてしまいました。


宮沢賢治のアレにも「1日に玄米4合と・・」とありますわな。初めて読んだときは「多いなあ」と思いましたが、昔の話だしほかには味噌と少しの野菜だけ。詩の主意は「これっぽっちでもいい」という意味でしょう。

木樵の一升飯」という言葉もあります。なんかの本で、学者がこの人たちにイワシのぬか漬けを与えたら、なぜか「へんだなあ、一升の飯が食べられなくなった・・」というエピソードがありました。栄養的に足りると一升飯がお腹に入らなくなる。時代にもよりますが旧日本軍では1日6合とかいう記事を読んだ記憶もあります。ちなみに継続可能な行軍速度は時速4キロ。

ちなみに。
スティーブン・キングの「死のロングウォーク」で少年たちの制限速度は時速4マイル。つまり換算すると6.4キロ。これは早すぎますね。非現実的。おしゃべりしたり、途中で用をたしたりしながら何日も歩き続けられるスピードじゃないです。


★★ 秋田文庫

senoku_comic.jpg子供の本棚にあるのは大昔から知ってましたが、ふと思いついて手にとりました。

光瀬龍の小説はずいぶん大昔に読んでいます。当時はかなりSFに耽溺していた。小説「百億の昼と千億の夜」は序盤の雰囲気最高なんですが、ナザレのイエスが登場したあたりからはだんだん通俗活劇ふうになってしまって、ようするに内容はワケわかめ。

で、マンガ。うーん、けっこういいんですね。でも文字による描写と絵の違いでしょうか、妙に具体的になって、わかりやすい分だけ理解不能の魅力が減衰した感じ。ま、面白かったけど評価としては★★でしょう。

あっ、内容ですか。説明は難しいですが、プラトンとシッタルダとアシュラ(ついでにイエス)が宇宙と人類の歴史の謎を追って時空を走り回る。ま、そんな超壮大かつ深遠、グチャグチャな哲学的スペースオペラです。


「日出処の天子」全7巻 山岸凉子
★★★ 白泉社文庫

hiizurutokoro.jpgついでにこれも読んでみました。これもなかなか面白かったです。途中でなんか「陰陽師」に似ているなと思いましたが、もちろん作者は別人。あっちは岡野玲子ですか。ワトソン役の源博雅蘇我毛人が最初のうちはなんか同じようなウジウジキャラで、それで勘違いしてしまった。

いい歳こいたオヤヂとしては、なかなか完全没入はできませんが、でも舞台とキャラの設定は非常にしっかりしている。続けて7巻、読み通しました。ここ数十年、煌めく才能は小説ではなく完全にマンガやアニメの世界に移行してしまったんだな。あらためてそんな気もしてきます。

主人公は厩戸皇子(うまやどのおうじ うまやどのみこ) 。つまり後の聖徳太子。スーパー天才といわれる人ですが、実際は超能力者、エスパーだった。ついでにいうと蘇我エミシもちょっぴり超能力の片鱗を持っていた(親戚ですから)。ただし本人は無自覚。エミシは有名な蘇我 海豚 入鹿の父親です。

この二人を軸にして、当時の政治情勢が複雑怪奇にからんでくる。おまけに女性マンガ家が大好きなBLも加わってくる。BLって何のこと?という人、グーグルで調べてみればわかります。へんなもんが最近はのしてきてるんです。オジサンにはわからん。

それはともかく、そこそこ楽しんで読みました。ただし少女マンガ特有の10頭身、12頭身ヒーロー(細すぎる。きゃしゃすぎる)と、同じ顔パターン(服装と髪形で見分けるしかない)、動きの感じられない、重心の定まらない動作デッサンだけはどうも好きになれません。

★★★ 新潮社

jujigun3.jpg第3次遠征から、テンプル騎士団の滅亡まで。

塩野さん、そうだろうとは思いましたがリチャード(獅子心王)に惚れてしまったんですね。ま、確かに惚れる要素は多大でしょうが、ここまで手放しで称賛されると、読む方が恥ずかしくなる。でも一応は公平であろうとしてか、最後のあたりでナントカいう歴史家の評も載せています。「子として最悪・夫として最悪・王として最悪・兵士としては優秀」だったかな。そんなふうな趣旨の言葉でした。

実際、リチャードとしては「オレ、ほんとは王なんかじゃなくて騎士の子供で生まれたかったんだ」かと思っていそう。単なる騎士じゃ制約やら不自由がいろいろあったはずですが、そこまでは深く考えないタイプ。とにかく好き勝手やって、とにかく男らしく戦うのが大好きで、みんなに愛されて、大迷惑かけてコロッと死ぬ。母ちゃんのエレアノール(ダキテーヌ)、がっかりしたでしょうね。

確かに魅力はありますわな。困りもののガキんちょ坊主。ロビンフッドの友達。

塩野さんには好かれなかったようですが、むしろフランス王のフィリップ(オーギュスト)が面白かったです。得にもならない十字軍なんてまっぴら。アホな連中をけしかけて聖地に行ってもらい、その隙にせっせっと領地拡大。非常に現実的です。戦争は下手でも、知恵は実にまわる。結局、この人がいまのフランスの版図を確定した。「オーギュスト」の称号を得たのももっともです。

塩野さん、シチリア生まれの神聖ローマ皇帝フリードリッヒIIも好きみたいです。たしかに時代から抜け出した合理性の帝王。教皇の破門なんててんで気にしないで、やりたいことをやり通した。教皇とは最後までケンカを続けたんですね。死んだときは教皇庁が大喜びしたらしい。

で、もう一人、ルイ聖王ですか。内政面でも非常に優秀だったようですが、戦争はおそろしく下手。わけのわからない大がかりな十字軍を2回もやって、2回とも大失敗してアフリカで死ぬ。かなり堅物でコチンコチンの信仰者。これは塩野さん好みとは対極の人物です。でも見方によってはかなり魅力的な王様ですね。

というふうな連中が勝手な思惑で遠征して、中近東をひっかきまわして大量の血を流した。なんとも壮大な愚挙、無駄遣いですね。結果としてイタリア海洋都市の興隆、マムルーク朝エジプト誕生、法王庁の衰退、西欧の中央集権化。そうそう、小さいですがチュートン騎士団の帰国なんてのもあります。その後は強大なドイツ東進の先兵となってくれた。さんざん中世ポーランドを苛めたのも、この騎士団の子孫でしょう、たぶん。

★★★ 集英社

hagunnohoshi.jpg北方謙三は「道誉なり」に続いてこれが2冊め。ようやく文体の雰囲気がつかめてきました。
感情を抑えたハードボイルドタッチといえば、確かにそうですね。

そもそもは北畠顕家というスター武将、一瞬の輝きで散った青年(ゴトウクミコ似)のプロファイルを知りたいという動機だったんですが、そういう意味では無意味でした。生きた資料がないんでしょうね。顕家に限らず、南北朝のあたりを描いた小説はみーんな苦労しているような気がします。

で、北畠顕家。16歳のお公家さんが陸奥守に任ぜられて東北へ下る。ふつうに考えたらお飾りですよね。でも本物のお飾りはもう一人いて、えーと、義良親王ですか。阿野廉子が生んだ子供。あとで南朝2代目の後村上天皇になる人です。だしか村松剛が「帝王後醍醐」で「阿野廉子の生んだ親王たちはみんな父に忠実だった」とか書いていた記憶があります。()

そんな16歳のお公家さんがどうやってごちゃごちゃの東北を数年でまとめあげ、おまけに記録に残る疾風怒濤の西上をしたのか。わかりません。この「破軍の星」では例によって山の民みたいなのが強力にアシストしてくれる設定になっています。

で、陸奥から京への歴史に残るスーパー強行軍。強行軍というより、戦いながらの連日フルマラソンですわな。馬に乗ってる連中はまだしも、大部分の兵士は自分の足しかないです。食うものもなく、真冬の雪と北風の中をひたすら走り抜けたんでしょう。すごいです。これも詳細は不明で「犠牲は多大だったが、とにかくやったんだ」というスタイル。

で、足利尊氏をコテンパンにやっつける。やれやれ陸奥に帰って、ようやく落ち着いて奥州鎮撫を再開しよう思っていると、すぐさま不死身の尊氏が勢いを取り戻して都に戻ってしまう。あわてて吉野に逃げていた後醍醐は「チョウテイ アブナイ スグカエレ」と矢の催促。催促してればいいんですから、ま、気は楽です。

かなり迷惑な話なんですが、そこは忠臣。仕事もそこそこにまた京へ進軍。こんどは足利方の大軍がしっかり待ち構えてるんでかなり苦戦です。でも天才だから鎌倉はあっというまに破って都のすぐそばまでなんとか迫って、しかしここでついにストップ。ストップすると、勢いは急に止まります。

朝廷連中の身勝手と堕落にあんまり腹が立って、で有名な「諫奏状」を後醍醐に出したりもしたようです。もちろん楠木正成の「尊氏和睦 京都撤退」の進言と同様、歯牙にもかけてもらえなかったでしょうけど。で、いろいろあった末、最後は高師直の大軍に絶望的な突進をして散華。享年21歳。たぶん満年齢なら実質は20歳か19歳。

どんな人物だったのか。なぜ強かったのか。この若さでなぜ政治手腕があったのか。こういう詳細部分はなーんもわかりません。書いてないんだもの。北方謙三の描く顕家は10代にして老成・沈着、果敢にして感受性豊か、合戦の駆け引きは大ベテランで武芸も達者なカリスマ、おまけに胸に矢を3本受けてもすぐ復活する驚異の肉体。完全に突然変異出現、悲劇のスーパーヒーロー。

面白く読みましたが、そういう意味でもの足りませんでした。

勘違い。阿野廉子じゃなくて「二条為子の生んだ親王たち」でした。部屋住の後醍醐が初めてねんごろになった女性らしい。歌人だと書いてありました。

★★★ 新潮社

jujugunmonogatari.jpg「絵で見る十字軍物語」とあわせて4巻もののようです。その1と2。内容は第1次十字軍、第2次十字軍 イスラムの反攻(サラディン)

十字軍、あんまり知識を持っていません。ぼんやり名前を知っていたのは第1次十字軍のボードワン、ゴドフロワ、タンクレード(タンクレディ)くらいかな。サラセンではサラディン。あとは第何次になるのか知りませんが、獅子心王リチャードくらい。リチャード獅子心王は子供の頃にウォルター・スコットの「アイヴァンホー」を読んだので知っています。

だいたいタンクレードがイタリアのノルマン系とは知らなかった。なんとなくフランスの田舎から立身出世を願って出征した機転の利く小貴族かと思っていました。

それをいうなら、イスラムの英雄サラディンだってそうですね。てっきり生まれのいいサラセン貴族で、たまたま軍事的才能があったんでスルタンの片腕かなんかになったという印象。実際は(塩野さんによるとクルド族の出身だとか)いろいろ画策してエジプト占領で一気に台頭した人間とは知らなかった。もちろん教養ある紳士で、なんか記憶ではリチャードと刀自慢対決をしたような(たぶんアイヴァンホーのエピソード)。

はい。エピソードってのは、リチャードが重い剣で兜かなんかを叩き切って豪腕自慢。そしたらサラディンが「その大剣で羽毛のクッションを切れるか?」とやりかえしたという話です。破壊の斧と鋭利なカミソリの対比みたいなもんでしょうね。

十字軍のそもそもの発端というのが意外でした。ナントカ教皇が聖地奪還を呼びかけたってのはもちろん常識ですが、遠因は歴史で勉強する「カノッサの屈辱」だった。時の教皇に逆らった神聖ローマ皇帝が破門されて、しかたなく屈伏。雪の中で土下座(かな)して許しを乞うた。教皇の力の大きさを象徴する大事件・・・というのが世界史です。

ところが実際の世の中はそう簡単にはいかない。屈辱を受けた若い皇帝、この恨み晴らさでおくものか・・と深く根に持つ。復権してからは折りにつけてはイジイジと教皇をいじめ続けた。なんせ神聖ローマ皇帝が心の底から復讐に燃えている。教皇の立場はだんだん悪化していったわけです。人間、あんまり苛めすぎちゃいけません。で、ローマにもいられなくて、各地放浪の教皇になった。

そこで、同じクリュニー派である次の教皇です。なんとか劣勢を回復しようとして考えついたのが華々しい「聖地奪還」のスローガン。これが大成功した。もちろんただ宣言しただけでなく、事前にはいろいろ根回しもしています。

できれば王侯たちに打ち揃って出征してほしかったんですが、実際にはちょっとレベルダウン。おまけに出発予定日時よりはるか前、アジテータの坊さんに煽動されて気分高揚した庶民貧乏人たちが「死んでも天国にいけるらしいぞ!」ってんで、勝手に行進を開始した。なーんも考えず、武器も金も食料計画もなしに(神様がなんとかしてくれるさ)ヨーロッパ横断の進軍ですから、この先触れ十字軍は悲惨な結果に終わります。でもそんなこと、誰が気にする。

テンプル(聖堂)騎士団とヨハネ(ホスピタル)騎士団についても、なーんにも知りませんでした。ま、ヨハネ騎士団がその後にロードスやマルタに移住したとか、金持ちだったテンプル騎士団がフランス王の陰謀で滅亡させられたとか、その程度。面白いってんで「テンプル騎士団の財宝」はよく小説のテーマになってますね。

塩野さんによると、テンプル騎士団はフランスの下層騎士、浪人騎士が大部分だったんだそうです。よく言えば純粋、悪くいうと単純。ひたすら「異教徒は殺せ!」がモットー。で、あちこちから寄贈のものは売り払って金に換え、それで金融業(ようするに金貸し)をやった。金融ですから当然イスラム商人にも金を貸す。商売やってるんじゃ「ひたすら殺せ!」の実行も無理なんですが、ま、そのへんは本音と建前ですわな。

それに対してホスピタル騎士団は各国の貴族の次男三男、部屋住の連中です。比較的、教養があった。で、寄進の物件はすぐ売り払ったりしないで、不動産経営にいそしんだ。農地や土地の経営ですから、しぜんと地元のイスラム人とも関係ができる。わりあい地域密着系。イスラム人は皆殺しという方針ではない。とはいっても、いざ戦闘になるともちろん果敢です。みーんな誓いをたてた修道騎士ですから。

そうそう。またまたアイヴァンホーですが、ここにもテンプル騎士団の騎士が出てきますね。ユダヤの美女に懸想して、信仰と欲望の狭間で苦しむ。典型的な敵役なのに、なぜか信仰の面ではけっこう悩んだりするんです。で、美女レベッカに「オレと一緒になってくれ。一緒にパレスティナ(だったかな?)に逃げよう」とか。いまだったら「いっしょにアメリカに行こう」とか「ブラジルでコーヒー農園をやろう」ということなのかな。

なんか、どんどん脱線してくる。早いとこ第3巻を読まなくっちゃ。

jujigun02.jpgひとつ疑問。なぜこんなに計画性がなくて仲違いばっかりして欲の皮のつっぱった十字軍騎士たちは強かったんだろう。

塩野さん説によると、重装備が効果的だったとのことです。イスラムの弓矢による雨あられの落下攻撃があまり効かなかった。数の多いイスラム軍も、大きな馬と重い装備の騎士が突撃すると耐えられなかった。もっと大きな要因は、イスラムの領主たちがみーんな仲が悪くて決して団結しない。自分のことしか考えてないからすぐ裏切るし、すぐ逃げる。だからイスラムの総反撃は、サラディンのジハード宣言まで待つ必要があった。

というんですが、フランク騎士は数が少ないです。核になった常備軍のホスピタル騎士団とかテンプル騎士団とか、それぞれ多くても200人から300人程度。もちろん従卒や歩兵はたくさんいますが、これっぱっちの騎士で何十年も支えきれたってのが不思議です。故郷からの物資補給、人的補給も少なかったといいます。騎士の数は減るばっかりで、慢性的に足りない。。

あちこちに城郭、城砦をつくって、ここに籠もった専守防衛も効果があったといいます。でも城砦の数が多すぎる。騎士数300を30の城砦に割り振ったら、ひとつあたり10人ですわな。ちょっと少なすぎはしないか。

おまけにパレスティナやシリアの夏は暑い。冬はともかく、酷暑の夏にフルプレート装備は無理でしょうね。巻2の表紙絵を見ても、顔はともかく腕はむきだしにしているようです。いくら大きな楯をもっていたにしても、けっこう大変そう。サラディンが大勝利した戦いも、酷暑の沙漠(かな) を考えなし、水補給なし行軍をやられた。たしかに水の用意がなくて沙漠を30キロ歩くのはきつい。

ま、塩野さんですから、もう一つ、イタリア商人の活躍も重要な要素として付け加えています。ただジェノバもヴェネツイアも、聖地維持のためなんてまったく考えていない。信仰ではなく、あくまで金儲け。だから西欧の学者たちは(理屈ではなく) なんとなくイタリア商人(海軍)の功績を認めたくない。その気持ちはわかりますね。「考えは足りなかったけど、彼らは信仰に燃えて進軍した。もちろん欲張りもいたけど、少なくとも根本には信仰があった」というふうに思いたい。ま、当然ですね。

総じて1巻、2巻、読んだ感想は「めちゃくちゃやなあ」でした。攻めたほうも無茶。迎えたほうも苦茶。中世は人間の欲望とかエゴとかがむき出しになって絡み合う (それで悪いか!) 感がありますが、それにしてもこんなアホな攻撃と支配で、聖地占領が100年ちかくも続いたというのが不思議です。(エレサレム王国は形式的には200年ちかく継続)

ちょっと気になって調べてみました。はい、IPv6 (IP version6)のことです。

ま、従来の「256.256.256.256」という32bitのIPアドレスでは全世界の住所がカバーしきれなくなるってんで、これをなんか手品使って128bitにしようということ。賢い人たちがいろいろやってるらしい。

bfag54.jpgで、自分のPCの「IPv6 : ネットワークアクセスなし」表示ですが、そもそも使っているルータが2004年ものです。もしやと思ってチェックしてみたとこ、当然のことながらIPv6なんて使えるもんじゃない。そんなもん知らんよ!という世代です。(もう少し新しい製品だとファームウェア次第でなんとかなる雰囲気)

なるほど。BフレッツもIPv6対応したとかしないとか。要するにOS、ネット機器、プロバイダ(回線)の三拍子が揃って初めて使える将来機能。そのうち必要になる機能かもしれませんが、現段階では無意味なんですね。「宇宙旅行が日常になるかも知れないから、各戸にパーソナル宇宙服を用意しましょ」というようなものですか。あって損はないけど、とりあえず必要はない。

というわけで、ブラウザだけIPv6を使う設定にしておいても百害あって一利なし。可能性としてはアホな(というか頭でっかちな)ブラウザが「まずIPv6でアドレス探してみよう・・」と律儀にトライして数秒のロスが生じる。その後で「こりゃダメだ。やっぱIPv4アドレスで探すか」という順番。ほんとうにブラウザがIPv6住所を探しているかどうかは知りませんが、なんとなくそんな気がします。

ということで納得しました。と同時に、そのうち新しいルータを買うか・・という気分にもなりました。今のところ元気に動いていますが、なんせ8年稼働です。余命もそう長くはないかもしれません。

それにしても最近の無線ブロードバンドルータ、安くなってますね。価格コムの売れ筋一番はなんと2000円台。それでいてたてまえは300Mbpsですか。USBコネクタ付きのものも出ていて、これにプリンタが接続できれば御の字なんですが、残念ながら安物のCanonレーザ(LBPシリーズのcapt方式)はだめらしい。世の中、うまくいきません。(Canon純正のプリントサーバが必要で、これなら新しく買い換えたほうが賢いかも)

ま、そういうことでした。


Firefox、常用しているのですがどうも遅い。新規URLをクリックしてから時々「うーん・・」とモタつく感じです。下手すると数秒間もシーンとしている。

気になって調べてみた結果、Firefoxのプロファイルを作り直すのが有効らしいですね。長い間継続してきたから、ゴチャゴチャになっているのかもしれないです。

スタートの「プログラムとファイルの検索」でfirefox.exe -pを入力するとユーザプロファイルの選択画面が立ち上がります。画面が出てきたらdefaultを削除。削除しないで「新しいプロファイル」を作成してもいいようですが、複雑になるのがイヤなので、私は削除してしまいました。

なるほど。なんか動作がかなり軽くなった気がします。成功。その代わり覚えさせておいたPWなんかは消えてしまうので、再入力がけっこう手間かかりますが。

ipv6.jpgで、かなり改善されたんですが、それでもたまにはまだクリックしてから1ウェイトがかかる感じです。ほんのちょっとモタつく印象。そこで更に「IPv6」を切りました。

IP version6。なんかよく知りませんが、ようするにIPアドレスの拡張版みたいなもんなんでしょう。えーと、IPv4で32ビット幅、これじゃ足りないというのでIPv6では128ビット幅に拡張した。拡張したけど、まだひろく一般に使用されているというわけではない(たぶん)。

ま、将来は必要な拡張版の番地設定。でもコントロールパネルを見たら私のPCでは「ネットワークアクセスなし」になってます。「なし」が正確にどういう意味なのか、よく知りません(※)。よく知りませんが、ま、どうしても必要ってことでもないんでしょう。切ってしまえ!

切り方はFireFoxのアドレスバーで about:config と入力。network.dns.disableIPv6 の値が「false」になっていたんで、ダブルクリックして「true」に変更。これで「IPv6」を使えない設定になったはずです。いろいろ迷ったりしないで、ストレートに「IPv4」のモードでFirefoxは動作する、はず

どうかな。

※ ようするに「このPCにはIPv6アドレスがない」という意味なのか「IPv6アドレス」で通信をする環境がない・していない」なのか不明。

thecoup.jpg河出書房新社

池澤夏樹編世界文学全集の1冊です。訳は池澤、著者はアップダイク。とうぜん面白く読めるはずだったのですが、どうしても続けられなかった。放棄です。

そういえば池澤夏樹の小説でまともに読めたのは「マシアス・ギリの失脚」だけ。ほかになんか短編もあったかな、風力発電の話とか()。あとは全滅です。「静かな大地」は2回借り出して2回とも投げ出した。

楽しい終末とか「ハワイイ紀行」などエッセイふうのものはかなり好きなのですが、どうも小説だけは合わないようです。なぜ?と問われても困ります。飽きてくる。辛くなる。結果的に返却期限がくる。

実はアップダイクもそうで、けっこう好感はもってるんですが何故か読めない。たしか代表作のウサギシリーズなんかも挫折しています。

仕方ないですね。アフリカのとある貧乏国の大統領(マシアス・ギリ、あるいはカダフィにも似ている)がクーデタで倒れるというような話らしいので、期待してたんですがダメだった。

ちょっと残念。そういうこともあるさ。

※「すばらしい新世界」という本かな。短編じゃなかったようですね。

新ハヤカワSFシリーズなんてのが始まってるんですね。(正規のシリーズ名は☆やらなんやら入った装飾的なものです) もうハヤカワは死んだと思ってました。

今のハヤカワがいまさら何をしようとほとんど関係ない(興味ない)んですが、コニー・ウィリスの新刊が入っているらしい。あらら。「ブラックアウト」。例によって大空襲下のロンドンにオックスフォードの学生連中3人が時空旅行する。きっと三馬鹿トリオが灯火管制の街でマゴマゴと大騒ぎするんでしょうね。こりゃ読まないといけない。

ところがこのシリーズ、一応はポケット版みたいです。アマゾンを見たら「768ページ」だそうで。ひぇー。小型本の768ページは想像するだにひどい。しっかり詰まったまっとうな装丁の単行本にしてほしかった。

しかも、しかもです。この「ブラックアウト」では完結しない。というか、上下2巻という表現が正しい。レビューを読むと、いいところでプッツリ終わっていて、そしてその「下巻」の「オール・クリア」は来年の4月に刊行予定だって。

困ったことをしてくれるなあ。これじゃ買えない。試しに図書館で検索かけたら3冊も在庫があって、もちろんみーんな貸し出し中でした。

読んだ本は独断と偏見(それに決まってる) で評価をつけています。
ふと、自分はどんな本が好きなのかあ・・と思い、ブログを検索してみました。文化の日だしね。
以下はここ10年ほどで★★★★の評価をつけた本です。


inseino2.jpg「双調平家物語ノート2 院政の日本人」 橋本 治
「天地明察」 冲方 丁
「生物と無生物のあいだ」 福岡伸一
「平将門」 海音寺潮五郎
「悪夢のバカンス」 シャーリー・コンラン
「白檀の刑」 莫 言
「転生夢現」 莫 言
「西郷隆盛」 海音寺潮五郎
「文人暴食」 嵐山光三郎
「レイテ戦記」 大岡昇平
masakado_kaionji.jpg「羊をめぐる冒険」他 村上春樹
「A Feast for Crows 」 George R. R. Martin
「失踪日記」 吾妻ひでお
「A Game of Thrones」 George R.R.Martin
「A Storm of Swords Part 2」 George R.R. Martin
「文人暴食」 嵐山光三郎
「A Storm of Swords Part 1」 George R.R. Martin
「七王国の玉座」 ジョージ R.R.マーティン
「戦中派闇市日記」 山田風太郎
byakudan.jpg「ラ・ロシュフーコ侯爵伝説」 堀田善衛
「サル学の現在(上)」 立花 隆
「七王国の玉座 上下」 ジョージ R.R.マーティン
「定本 北の国から」 倉本 聡
「文人悪食」 嵐山光三郎
「我が心はICにあらず」 小田島隆



なぜか「文人暴食」と「七王国の玉座」が2回ランク入りしてる。時間をおいて読んだんでしょうね、たぶん。

「双調平家物語ノート」は巻2より巻1のほうが面白いと言ってるのに、なぜか★★★評価になってる。なぜなのか、理由は不明。

意味のあるような、ないようなリストでした。要するに、これが自分の脳内世界なのか。

先日は恒例の食事会。内幸町の某ホテルにて。

みなさんお元気で揃いました。危ぶまれていた雨も降らず。姉からは楽しみにしていた自家製梅干しとバリ島土産の塩をいただきました。10人の出席で、ワインは白を2本で足りました。みんな飲まなくなってるんですが、かといって1本では乾杯もできない。

ホテルのサービスはあいかわらず微劣化中。もう仕方ないですね。不満をいってもしょうがない。来年もまた全員元気で顔を合わせられますように。

akamidori.jpg★★★ 集英社

「あかみどりのみささぎ」と読みます。

非常にフリガナの多い文章です。たとえば「太上天皇」は「おおきすめらみこと」。音読みの固有名詞はほとんどありません。みんなヤマトコトバで読みます。だから最初のうちは読みにくくて往生します。

もちろん意図的に書いてるわけで、結果として成功したんじゃないでしょうか。なんだか知らないけどアヤフヤで、霧の中のような雰囲気。舌をかむように柔らかいというか、あいまいというか。音読みの合理性や歯切れの良さがありません。

内容は持統天皇(うののささら)の生き方というか、女の業。持統は天武天皇(大海人皇子)の妻ですね。ただし「持統」とか「うののささら」という名前はなかなか出てこなくて、暫くの間は「太上天皇」(おおきすめらみこと)として登場します。つまり現天皇の上に立つ天皇。後代の上皇のような印象ですか。これって誰のことだろう?と疑問に思いながら読者は読み進む。

そうそう。持統が作った藤原京もこの本では「新益京」(あらましのみやこ)という名称です。そんな都は知らんぞ?と疑問を抱きつつ読むしかありません。なぜ藤原京になったかの謎解きもありますが、本の最後の最後のあたりです。

で、常陸から呼び出された「夢解き」の才のある女(白妙)が、なぜか過去の「ささらのみこ」の心に入り込む(あるいは呼び込まれる)ことによって、登場人物の名前や事件が少しずつ解明されていきます。解明されるといっても、この時代の知識がある程度ないと厳しいですね。そもそも「白妙」という名前も、なんか怪しい。

草壁皇子、大津皇子、高市皇子がどういう立場で、何をしたんだったか。たしか大津皇子は殺されるんだったな・・程度の知識がないとなかなか霧が晴れない。私は例の「家にあれば笥に盛る飯を草枕」の有間皇子がこの中にいないので、変だなあなどと思ったくらいで、このへんの知識はかなりあやうい。珂瑠なんて皇子も出てきます。「軽皇子」のことでした。

ちなみに有間皇子は中大兄皇子に殺されたんでした。この本の時代よりちょっと前でした。

ま、なんやかんや。「夢解き」のスーパーヒロイン白妙だからといって持統といっしょに大活躍なんて爽快なストーリーにはなりません。しょせんは身分の低い地方の女です。なーんもできない。怯えながら命じられた夢解きをします。そして最後は・・・それは秘密。

なかか面白い本でした。ただし、すぐに再読する意欲はおきません。かなり疲れました。

doyonari.jpg★★★ 中央公論社

北方謙三はたぶん初読です。

主人公は例の佐々木道誉。バサラで有名な人物ですね。バサラは有名だけど、具体的に何をした人なのか。真田昌幸のように「表裏比興の者」という描かれ方が多いようで、実際かなりドライに変節を繰り返した。と同時に新感覚のファッションリーダー、新文化のスポンサーでもあったようです。

うーん、やはりよく分からない。ひたすらキンキン叫ぶ陣内孝則のイメージが強いし。

てなことで借り出した本ですが、「道誉なり」はちょっとカッコ良すぎます。時代が読めて、意志が強くて、世渡り上手で戦も強い。足利尊氏と嫌いあいながら認めあい、実はけっこう好きだった。ま、そんなふうな描き方ですか。これじゃなーんも分からないですね。すみません。

南北朝のあたりに興味のある人にとっては、けっこう面白い本だと思います。尊氏、道誉という二人の巨人の周囲を吹き抜けていく時代の風と人物たち。人物はひたすら淡白に、あっさり描かれます。次から次へと通りすぎていく感じ。

うーん、やっぱりどんな本なのか意味不明ですね。すみません。読後感としても、良本なのか、見かけ倒しだったのか、よく分からないです。

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