2014年2月アーカイブ

Simcity4の適正解像度ですが、結局は1600x900に落ち着きました。横長ディスプレーなので、けっこうマッチします。

時折遊んでいます。遊んでいるといっても、地形造成だけ。。神モードですね。最初はデフォルトの中のニューヨークを選んだのですが、ちょっと平坦すぎる。ややこしそうな地形のサンフランシスコを選び、といってそのままでは山岳が多すぎて大変なので、ちょっと谷間を拡げたり谷と谷の間に通路の峡谷を通してみたり。あるいは島を拡大して橋を通しやすくしてみたり。少しやってみては気にいらないとまた一から開始。

いじいじやってるだけで、けっこう遊べますね。試行錯誤しているうちに「山」とか「平坦」などのツールの使い方も少しずつわかってくる。最初のうちは範囲指定の円が大きすぎて困惑しました。単位の方形マスがはっきりしていた昔のSimcity3000と違って傾斜がなめらかだし、どの程度の傾斜にまで家が建つのかまだ不明。
sim4_SF.jpg

たぶん、町づくりにとりかかるのはまだまだ先になりそうです。


範囲指定がグニャグニャ


Simcity4_1680x1050.jpg1920x1080モードとか1280x1024とか、いろいろ試行錯誤。フル画面にも気がひかれたのですが、ちょっと横が長くて間抜けな印象もある。とりあえず1680x1050に落ち着きました。

ただしWindowsのツールバーが下にあるとちょっと邪魔です。これは右端に移動。うん、なんとなく落ち着きます。この大きさで特にトラブルが発生しない限り続けたいと思います。どうかな。

Simcity4_201402.jpgSimcity4のデフォルトはフルスクリーン画面です。一応解像度は設定できて800x600とか1024x768とかを選ぶ形。

ウインドウ表示にしてもけっこう違和感

ただ仮に1280x1024を選んでも、ワイドモニターではこれを更に横に引き延ばすわけですね。引き延ばすってことは、多少ボケるはずで、あんまり歓迎できない。キレイ命のゲームですから。といってウィンドウ表示もなんかゴチャゴチャした感じです。

いちばんスッキリするのはモニター設定と同じ1920x1080にすることでしょうが、でもこんなに大きくして負荷はどうなのか。なんかRadeonカードは相性悪いという評判だし。スコスコ落ちるっていうし。

setuzokuseiko.jpgとかなんとか。ちょっと解像度について調べてみようとブラウザ立ち上げたら、あららら、通じない。何回やっても開けない。へんだなあとルータの設定画面を開いてみたら、接続が切れている。何回トライしても「接続失敗。ID、パスワードが違うかも」というエラーメッセージです。そんなアホな。

要するにプロバイダ(Plala)がダウンしてるに違いないってんで、資料を調べたらPlalaは12時から電話サポートが始まるようです。なんで12時からなんだろう。旧電電公社系だからかな。

12時になるのを待って電話。もちろん話し中です。2回ほどかけて、やはり話し中です。クレーム殺到してるんでしょうね。サポートスタッフ、可哀相に。念のため10分ほどたってまたルータをチェックしたら、ようやく開通しました。やれやれ。

後になってPlalaの障害情報を見たら、朝からおかしくなってたみたいです。繋がってしまえばべつにまあ、笑い話ですけど。ネットへの依存度を痛感してしまいました。

★★ 講談社

kuroohi.jpg「黒王妃」とはカトリーヌ・ド・メディシスです。当時の文化都市フィレンツエから田舎者のフランスへ嫁ぎ、宮廷文化を一新させた人。聖バルテルミー虐殺指令の責任者ということになっていますね。

例によって佐藤賢一調の語りですからちょっと鼻につく部分も多いですが、この人、たしかによく調べています。それに釣られていつも借り出してしまうんだけど。

面白かったこと

・カトリーヌは美人じゃなかったし、スタイルも悪かった。でもそれだけでなく、後ろ楯だったローマ法王(クレメンス7世)が早々に死んでしまったため、嫁ぎ先であまり力を持てなかった。

・亭主であるアンリ2世の愛妾が住んでいたシュノンソー城を観光したことがあります。当然のことながらお城の解説には「この城でひっそり暮らしていたディアーヌは、カトリーヌの怒りをかって追い出された」と書いてありました。ま、事実関係はその通りですが、この二人、ずーっといろいろあって因縁の関係。可哀相なディアーヌ・・とばかりは言えない。

・カトリーヌは子供をたくさん産んだけど、みんなあんまりデキがよくなかった。アレクサンドル・デュマに「王妃マルゴ」という本がある(読んでいない)けど、このマルゴ(マルグリット)って、カトリーヌの娘だったんですね。知らんかった。

・ギーズ公って二人いたのか・・。こっちゃにしていました。フランソワとアンリ。どっちも非業の死ですが、なんとなく知っていたブロワ城で暗殺されたのは息子のアンリだった。

・聖バルテルミーの虐殺ってのもユグノーとカトリックの対立だけでなく、実はの王権そのものを揺るがすような貴族間対立の状況があった。そうした危機に対応した宮廷内のアンチクーデターですね。ただこんな急に乱暴ことをされるとはユグノー側はまったく予想していなかったみたいです。

・この事件の後、シャルル9世は死んで四男のアンリ3世。ギーズ公アンリ、ナバラ王アンリとの三つ巴で「三アンリ」時代です。そしてギーズ公暗殺、アンリ3世の暗殺でヴァロワ朝は終焉。後を次ぐのはナバラ王アンリのブルボン朝です。このへんの経緯、あらためて新鮮でした。もともとうろ覚えでもあるけど、すっからかんに忘れてた。

ネットで「シムシティがオフライン・バージョンをなんとか・・」というニュースを見かけ、気になって調べてみました。へぇー、去年にシリーズ最新作のシムシティ(2013)が出ていたのか。ずーっとオンラインモードで売ってたけどユーザの要望が多くて、ついにオフラインでも遊べるパッチを出すことにしたという話。

たしか自分もシムシティは持っていたはず。市長になって都市を運営するゲームです。ハードディスクの中を調べてみたらSimcity3000というのが入っていました。大昔にちょっと遊んで、それっきりになっていた。

で更に調べていくと、Simcity3000の次にSimcity4が出てたらしい。2003年。ずいぶん昔です。でもまだ現役で販売されており、ずいぶん評判がよくて、シリーズ最高傑作という評価がけっこう多い。ふーん。するとネットワーク関係なく遊べるゲームとしてはこのSimcity4が最後になるのか。

sim3000_2014.jpgだんだん欲しくなってきました。シムシティって、自分で作った都市をうまく経営して発展させるのはなかなか難易度が高いんですが、映像が美しい。しかも箱庭みたいなもんで、ただ眺めているだけでも楽しいゲームです。Simcity3000にくらべるとSimcity4は更にスペースも広くなってビジュアルも綺麗らしい。

Amazonに並んでいました。

英語版のSimCity 4 Deluxe Edition (DownLoard版)が1480円。
日本語版のEA BEST HITS シムシティ4 デラックスが3450円。

市民からのクレームとかけっこう英語メッセージが多いので、日本語版なら安心です。ただし訳文はあんまり雰囲気ないはず(宿命です)。そしてちょっと高価。

英語版はダウンロードしたら直接ハードディスクに取り込めて便利だし、気が利いて雰囲気もあるはずだけど、あの膨大な英文を読みきれるだろうか。市民新聞みたいなのが発行されていて、それをある程度読まないと市民の声が聞こえないんです。アドバイザーの進言もあります。

うーん。どうしようか・・と迷っています。この歳になって、また面倒な英文新聞や評論家の意見を読みきれるだろうか。それとも頑張ってまたトライするか。

迷うのも楽しいけど、そろそろ販売停止になりそうな雰囲気もあるので、買うなら今のうち。はて、困った。

たしか「雑兵物語」だと思うのですが、どこかのネットに抄訳のようなものが載っていて、ザっと拾い読みしたことがあります。

yarinotatakai.jpgいかにもベテラン雑兵の智恵集という内容で面白かったんですが、その中でいちばん意外だったのは「槍で戦うときは突くな。振りかぶって叩け」というものでした。

なるほど、もちろん槍は本来突くものですが、もし交わされてしまったらアウトです。スルスルっと手元に飛び込まれて、モゴモゴしてる間にやられてしまう。それよりは遠くから思い切って叩いたほうが効果がある。長さにもよるでしょうけど三間とか三間半とかだと重量はかなりあるはず。こんなのでブーンと叩けば、そりゃ効果がありそうです。頭を叩けば昏倒する。足を払えば骨折する。なるほど。

そういう目で見ると、大河ドラマの戦闘シーンで、なぜか雑兵が槍を斜めに持ち上げて突撃するのも(多少は)許せますね。あれ、ずーっと不満だったんです。なんで正面に向けて構えないんだ。横隊作って槍を平行に構えて進めば、和式ファランクスというかそれこそ槍ぶすま。ただそれをやると、エキストラの皆さんが怪我してしまう可能性はあるけど。

で、今年の「軍師官兵衛」。主役が岡田准一ということで、奸智に長けた官兵衛は無理だろう、また愛と義とか強調するんじゃあるまいなと半ばあきらめていましたが、いまのところ微妙な段階です。姫路周辺片田舎の展開なのになぜか信長・秀吉がやたら登場するとか、その信長がなんか体育会系みたいでわめきすぎるとか、いろいろありますが、ま、許容範囲。

で、この前は赤松勢と黒田勢の戦いがありました。槍の使い方に限らず前からどうも疑問に思っていたので、ちょっと列挙。

・なぜか主人公が馬に乗って突進し、なぜか馬上から刀を振るって戦う。大将が個人技で戦うのは禁じ手と思うんですが、必ずやりますね。いちばん酷かったのは一昨年の源平合戦でしたか、馬からおりて延々の一騎討ち。清盛があんなに武芸の達人とはついぞ知らんかった。

・鎧兜の相手は基本的に刀じゃ切れないと思うんですが、なぜか片手持ちで叩きます。折れそうです。かといって脳震盪くらわせるような重い大刀でもないし、不思議。大昔の「利まつ」では、さすがに犬千代利家が槍を使ってましたが。槍の又左ですから。

・弓の出番がなぜか非常に少ない。といって火縄銃があるわけでもないし。飛び道具は卑怯なんでしょうかね。どうも弓は面白くないってんで大河に嫌われているようです。(大昔の「風と雲と虹と」では弓が大活躍していました。矢合戦が主だった)

・戦いの最中はだれも休まず奮闘しっぱなし。史実重視の小説なんかでは、武将は戦いの合間にけっこう飯をくったり水を飲んだり、適当にやってます。刀をゴシゴシ研いだりたもする。何時間もかかるような戦闘ならそれが普通でしょうね。ただこれをドラマでやると緊張感が感じられないから困る。もちろん主役級が死ぬときだけは別で、急に周囲が静かになって、きちんと遺言をのこす時間があったりする。

・今回の官兵衛の土器山の戦、兵数がすくなくて閑散とした感じは良かったと思います。あっちで10人、こっちで20人という感じで、かなりバラバラに戦っている。一昨年の「平家」も保元の乱だったか、せいぜい100人レベルの兵士が狭いところで睨み合っていました。「八重の桜」でも禁門の変でしたか、門の前の狭い感じが出ていて、あれは秀逸だったと思います。

・仕方ないですが、武将はみんな馬に乗ってズンズン走りますね。疾駆する。走り足軽と一緒になってトコトコ走るんじゃカッコつかないからなあ。これは要求するだけ無理か。

・今回の官兵衛の土器山破れかぶれの急襲、テレビでは「戦える者だけ付いてこい!」とか部下にわめいてました。うーん、そうくるか。この部分、逆に「負傷者も戦え!」と無理言ったというのが通説になってると思うんですけど。そっちのほうが戦国らしくて臨場感がある。ダメなんだろうなあ。官兵衛がそんな非情な武将であっては困る。


なんやかんや多少の文句はありますが、ま、所詮はドラマ。たいしたことではありません。ただ最低限「主人公は平和を愛する聖人君子」という変なスタンスさえやめていただければ十分。基本的に好漢でもいいんですが、それでも人間なんだからときどきは悪辣な企みをいだいたり、欲をかいたり。そういう人間味をもってた納得できる脚本は無理かなあ。

あっ、人間味なんていうと、すぐ泣いたりするから困る。あの直江兼続は酷かった。清盛もよく泣いたりわめいたりしてました。

★★ 文藝春秋

nakimushi03.jpg何部まで読んだか記憶が定かではなくなってましたが、この第参部、パラパラっと見たら赤壁あたりの内容のようでした。借り出し。

感想としては、いかにもこのシリーズらしい内容だなあ・・ということ。これじゃ意味不明ですね。

酒見賢一はたしか「陋巷に在り」で知って、けっこう興味を持った作家です。フレッシュでしたね。ただこれ続編になるにしたがってだんだん荒唐無稽の度合いが増して、最後のほうは何が何だったか自由自在ハッチャカメッチャカ。その破天荒というか羽目外しが、この「泣き虫弱虫・・」では最初から大手を振っています。

読むのは嫌だというほどではないけど、真面目に読むとけっこう草臥れる。変質者・孔明ヤクザ孫権組外道集団・劉備グループがグチャグチャに抗争するストーリーです。

何を書いてるかわからんと思いますが、じっさいわからん小説です。あはは。

★★★ 小学館

池澤夏樹が秋吉輝雄という比較宗教学者に教えてもらうという形になっています。旧約聖書の専門家らしいですね。

この二人は親戚で、親しい間柄です。ただ秋吉氏は啓蒙書を書かない人らしいので、どっちかというと池澤が秋吉氏の深い知識を世間に紹介してあげようという意図があったみたいです。

bokutachigasei.jpgで、本書。タイトルの雰囲気とは違って、非常にまっとうというか、かなり専門的につっこんだ内容です。ある程度聖書について予備知識がないと、辛いかな。「素人なんで・・」と言ってる池澤がえらい知識持ってるから、そこのレベルを出発点にして話が始まる。書かれていることをすべて理解するのは至難です。

とかなんとか弁解はともかく、面白い本でした。

個人的に目からウロコが落ちたのは
・古代ヘブライ語には「時制」がなかった。
・古代ヘブライ語では「母音」を記さない。


これは実に面白い話です。時制がないということは、概念として過去も未来もない。すべて現在。大昔に誰が何をした結果として何があった・・ではなく、いま現在もそれがある。時間軸ではなく、並列というか、いまもあちこちに同時代的に展開している。。うーん、うまく説明できない。何言ってんだ?という人は本を読んでみてください。

で、そういう古代ヘブライ語の聖書を地中海文化圏の共通語であるギリシャ語に翻訳するとき、どうしても修正というか、時系列の観点が挿入され、訳者がある程度編集する必要がある。またヘレニズム的な観点からすると、矛盾するような事例がいっぱいあっちゃ困るんで、整合性をとる必要がある。片方を採用すると片方を捨てる。こうしてギリシャ語翻訳の時点で、内容は非常に変化してしまった。

逆に言うと、そもそもの聖書は矛盾だらけのゴタゴタだったということですね(たとえば雅歌なんて何故入れてあるんだ)。でも「矛盾はおかしい」と考えないのが古代ヘブライ語文化。すべて侵すべからざる神の言葉と事例ということなんで、たかが人間が勝手に編集しちゃおこがましい。

それじゃ不便きわまると思いますが、聖書とかタルムードとか何でも書いてあるんで、その時々で都合のよい部分だけピックアップして指針とするぶんには問題ない。そういう柔軟性があるからユダヤ人も現代に生きていけるわけです。都合のいいところだけ抜き出すのは問題ない。ただし原典を修正することは不可。面白い文化ですね。

母音を記さないんだそうです。要するに「KB」が「カバ」でもいいし「クボ」でもいい。それじゃ読み方がバラバラになって困るんで、「記述された文字」ではなく「読み」が重要になる。そのテキストをどう読むかはひたすら伝承。最初から最後まで必死になって声に出して読みます。頭を振りながら必死に詠唱しているシーン、映像でときどき見かけますね。

また「時制がない」ことも関連してか、長い聖書の中から特定の章を抜き出して珍重はしない。カード化しない。あくまで最初から最後まで通して読む。トータルでひとつの「聖なる書」になる。

他にも目ウロコはたくさんありました。前から感じていた旧約聖書の訳のわからない箇所やその理由が解明。はい。いい本を読むことができました。


★★★文藝春秋

yomeiichinen.jpgこの人の小説を読むのは初めて。あんまり期待しないで読みました。

なるほど。飽きずに読めます。よく書かれてますね。うまい作家なんだ。

主人公は二枚目半の俳優で、根はけっこう真面目なんだけどプレイボーイという売り方をしている。ま、そりゃ女は嫌いじゃないけど・・というところ。奥さんと別れて、現在も美女三股かけて遊んでます。

その順風満帆な俳優がいきなり肺ガンの宣告。余命1年。まだ35歳なのに。さて、どうする。

かなり甘いストーリーですが、でも登場人物のキャラは立ってますね。弱小プロダクションの社長とか脚本家=監督とか。清楚イメージで売ってる肉食系のベテラン女優とか。なかなか味はあります。そうそう肺ガンの治療や進行についてはかなり詳細です。なるほどねえ。

読んでる間はたっぷり楽しめる本でした。★★★

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