2015年3月アーカイブ

朝のうちは日がさんさんと差していて、桜の色づきからすると2~3分咲きかな。昨夜の予報では曇りとか言うておったが、はは、天気予報の姐さん兄さん連、外したか

しかしそのうち雲が拡がってきました。いやはや、悪口言ってすまんかった。さすがプロです。曇ってはいるものの暖かいので桜はどんどん開いてきて、1日のうちに5~6分の咲き具合まで進んだような気配です。たぶん花は週末が見頃でしょう。子供もその頃には帰ってくるとか言っていました。

ただ週間天気ではこの週末は雨マークになっている。うーん。明日明後日ではなく1週間も後の予報となると、たいてい前か後にズレることが多い。アーチェリーの矢が実際に当たるのは、狙った的の中心ではなく、狙いの中心からすこしズレたポイントになるというのと同じ理屈ですね。

年度末、あちこちの局のニュース番組ではキャスターやらスポーツアナやら予報士やら、交代の挨拶が聞かれました。NHK9時からは安心感のあった大越旦那が消え、井上あさひ嬢は京都支局に移動らしい。スポーツ担当だったしっかり姐さんふうの広瀬アナも移動とか。そうそう、この広瀬アナ、テレ東「和風総本家」の増田アナと結婚していたんだそうですね。これはかなり驚いた。アナウンサー同士、しかも他局ってのは珍しいんじゃないだろうか。

はい。最近、テレ東の和風総本家はよく見ています。2回に1回くらいはアタリで、けっこう面白い。テレビはNHK総合、NHKBS、その次がテレ東かな。テレ東の番組はなかなかいいです。


あっというまに満開になってもた。は、はやい・・・。


★★★ 出版芸術社
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昭和40年、音楽の友がバイロイトへワグナーを聴きにいくツアー募集。それに乗っかって高木彬光が友人山田に「行くか」と聞いたら、あっさり「行くよ」と返事がきた。グダグタ言わないところがいかにも風太郎。

で、団体旅行で行ったわけです。前年に海外旅行自由化になったばっかりで、仕事ならともかく、これまで遊びで海外へ行ける人なんていなかった。

小澤征爾が「音楽武者修行」に出かけたのが5年前の昭和34年、1959年です。日本の青年がスクーター持ってはるばる欧州まで行った。おまけにコンクールに優勝した。そんな時代だったから、本になったときみんなが感動したわけです。

で、昭和40年というとオリンピックも終わって新幹線も開通していました。外貨持ちだし制限が500ドルだったそうです。当時の固定レートで18万円か。もちろんこんな程度で足りるわけもないので、こっそり50万円ほど隠しもっていった。船でソ連のナホトカ、ハバロフスク、そこから飛行機でモスクワ。モスクワからアムステルダム、イギリス、フランス・・・・という大旅行です。ちなみに当時の初任給が2万円とかどっかに書いてありました。いまなら総額で600万か700万円くらいになるのかな。売れっ子作家だったから可能だったんでしょうね。

で、帰国の後、高木彬光は「飛びある記」とかいう旅行記を書いたらしい。そして実は未公表だったけど山田風太郎もけっこう詳細な日記を記していた。その両方を、なるべく同じ時系列にして、ページの上段と下段に置いた。ま、そういう工夫の本です。工夫は面白いけど、正直、かなり読みにくいです。本の装丁、作りもあまり感心しません。

内容はだいたい想像できるような股旅ドジ日記ですが、同じ出来事を二人の作家が違った視点で書いているのが面白い。仲がよかったとはいえ、よくまあ大きなケンカにもならず一月近く過ごせた。高木彬光は大食で行動的で熱い人のようですが、風太郎はご存じのように外界に無頓着で小食で冷めた人です。ただし冷めてるはずの風太郎も同室者のイビキでは怒り狂う。パスポートが紛失すれば、みっともなく狼狽する。このへんの落差が笑えます。

そうそう。なぜか風太郎がホテルの部屋のカギを開けようとすると、いつもなぜか開かない。相性が悪い。早々に諦めてしまって、以後はずーっと人まかせ。人がいなければメイドに開けさせる。誰もいなければ、仕方ない、部屋の前で待っている。横着な人です

ヨーロッパの街角で鉢植えの花をみかけた風太郎は「日本だったら誰かがすぐ持ち去る」と書いています。公園の鳩も人を恐れないのに感心します。日本だったあっというまに喰われてしまう。日本の狭い道路、都心の住宅の貧相さも嘆いています。

最近、日本人はみんなマナーをわきまえて、泥棒がいなくて外国人に親切で・・・・という種のお話が多いですが、ずーっと昔からそうだったわけではない。昭和40年頃はまだ戦後の延長。人心も完全には回復していなかったし、農協ツアーは世界でひんしゅく買っていました。ちょうど今の中国旅行客。過去を忘れて他人を笑ってちゃいけません。

このへん、考えてみると昭和40年から50年頃なんですね、生活が一変したのは。

あの頃、友人と安酒飲んでは「フランスに行きたいなあ」とか話していました。海外へ長期行くなんて夢のまた夢。もし片道チケット代と半年暮らせるくらいの金があったら、後先考えず日本を飛び出したかもしれません。三丁目の夕日の世界なんて、みーんな虚構、嘘です。日本は貧しくて息苦しくて、決して暮らしやすい国ではありませんでした。みんな汚くて腹へって貧乏だったなあ。


★★★ 筑摩書房
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谷根千ブームを作り上げて文京区の地価を上げた森まゆみオバさんが山田風太郎にインタビュー。インタビューというより、家に押しかけて適当に雑談しているという感じでしょうか。

森まゆみは歳の差もあるけど若い娘みたいにコロコロ心弾ませて饒舌だし、風太郎爺さんはいつもの調子で自分の言いたいことだけしゃべっている。ま、そういう軽い本です。ページ数も少なくて薄い。

ま、いちおうは山田風太郎の著作について、順番に聞くという形になってます。でもなんせ風々居士ですからね「忘れた」「そんな本があった。でも読んでない」「どうだったかな」「覚えてない」。で、縦横無尽というか、脈絡なく話題が飛ぶ。別に迷惑に思っているわけでもなく、勝手に勝手してる。

サーッと読んで、楽しい本でした。山田風太郎という人、かなり好きです。


★★岩波書店
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「キーパーソンたちの証言」です。

山口二郎という人、民主党にべったりと思っていましたが、必ずしもそうではなかったようですね。むしろ敬遠されていたのかもしれない。それでも管首相の辞任草稿は自分が書いたとか記されていました。その程度は食い込んでいた。

インタビューの相手は鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦、岡田克也、片山義博、辻本清美などなど多彩。でもインタビュー時間はあまりとれなかった気配だし、話し手もすべてを正直に言ってるわけでもない。言葉の端々からいろいろ想像するしかないです。

で、一読。うーん、要するにグチャグチャだったんだなあ。幹部同士が心を通じ合っていたわけでもなし。十分に方針を練っていたともいえない。気負いだけの素人集団が、いざとなるとやはり未熟さを露呈してしまった。おまけに異分子の小沢一郎という存在もある。でも小沢をフリーハンドにしてしまったのもトロイカ三人組の責任なんですよね。

シャドーキャビネットというものがあって、それぞれ十分に用意ができていたはずなんですが、実際にはうまく転用することもできなかった。いざ鳩山総理が実現すると、なぜか人事は鳩山一任のような雰囲気になってしまったらしい。そこへ鳩山・小沢のトラブルが加わって、バタバタとした政治運営。やりたいこともできない。

で、菅内閣になってからも時流の読み違いで退潮。その落ち目の流れの中で震災ですから、自民への危機大連合の呼びかけも相手にしてもらえなかった。そして最後の野田政権はいったい何をやりたかったのか。男らしく安倍に呼びかけをして一人芝居で辞任して、もちろんコケにされます。

書かれている内容はそれなりに面白かったですが、読後感はあまり良くないです。ぶざまな数年間だったなあ。


ついに終わってしまった。

最終回、特に事件が起きたわけではありません。意地張っていた母親の保春院が、困窮してとうとう最上から仙台へ帰還。前回にも増して岩下志摩(保春院)も鷲尾真知子(おちゃこ)も年取っていました。昔の女優さん(というより演出だろうな)は上手に老けます。

政宗も自然に老けてました。当時の渡辺謙、まだ20代と思うのですが素で60代くらいには見える。演技の力でしょう。

比べると、正直いって子役のレベルは今の方がはるかに上。幼年少年時代の梵天丸も藤次郎も、けっこう下手です。というより、最近の子役が達者すぎるのかな。ただ子役が棒だったといっても、許せる範囲。下手だけど懸命にやってるなあと、我慢できる範囲でした。そもそもこの大河ぜんたいに対して甘い目線になっているのかもしれません。


dokuganryu2014.jpgともあれ、1年にわたって楽しんできた再放送。ありがとうございました。良質の脚本と演出、俳優が揃うとこんな大河ができる。それなのに最近の大河は・・と愚痴を言いたくなるけど、うん、言うてせんないことです。グッと我慢。

セブンイレブンでタバコのカートンを買うと、ときどきクジを引かされます。けっこう確率が高くて、ジュースとかコーヒーとか、2つか3つは当たることが多い。特にもらって嬉しいような商品ではないし冷蔵庫を塞ぐので、気持ちは複雑です。

先日は、これ応募します?パンフを渡されました。なんでもレシートにずらずら印刷されたシリアル番号で懸賞に応募できるらしい。

400円分でシリアル番号が一つ。シリアル番号1本から応募可能で、シリアル5本分なら「ペア温泉の旅」に応募できる。これなら応募してみてもいいかな。ふと気が動いた。

JTのネットに飛んでみたら、まずメアドを入れて申し込めとのこと。ふんふん。ふだん使わないメアドを入れると、申込みサイトのURLが送られてきた。そのURLに飛ぶと姓名の入力を求められ、生年月日、電話番号・・・と続く。要するにこうしたデータを提出することで会員になれて、会員になると懸賞に応募できる。応募すると、当選する・・・かもしれない。

アホくさくなって中止しました。ほとんど当たる可能性のない懸賞目当てに、こんな個人データを提供するのは割にあわないです。メアドや住所氏名を提供すれば、当然のことながらじゃんじゃんメールが来るだろうし、カタログも送られてくるでしょう。下手すると電話もかかってくるかもしれない。

カタログはゴミが増えるし、電話はうるさいので閉口です。データを他の用途には使わないと明記されていましたが、こうした情報転用に関して、あんまり信用していません。漏れる可能性がある場合、いつか必ず漏れると覚悟したほうがいい。

jtpresent.jpgはい。タバコ新製品とか、まったく興味ないです。そもそもなんでキャンペーンなんかやるんだろ。もっともっと売りたいというこなんでしょうか。買う人は何を言われようと買う。買わない人は絶対に買わない。そういう商品だと思うんですが。


★★★ 双葉社
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荻原浩という作家、けっこう達者で面白い。目につくと借りることにしています。これまで読んだのは、「砂の王国」とか「ひまわり事件」とか、楽しませてくれる人です。

で、今回は縄文人がテーマ。紀元前7世紀ころ、列島中央部の集落で暮らす少年が、いろいろあって村を出ることになる。南に向かうと富士山のような山が見え、そこで弥生人の少女に出会う。

ずーっと読み進んで、なんか感じが似ているなあ・・と思い出したのが清水義範。たしか原始集落の話を書いてましたね。交易の始まりとか、戦争とか、ちょっとコミックで、さもありなんと思わせる内容。

清水義範と比較されたら荻原浩は不本意かな。もっと真面目に書いてはいるんですが、「カー」=「鹿」、「イー」=「イノシシ」、「コミイ」=「米」、「鳥の巣に卵」=「あたりまえ」などなど、趣向を凝らして造語している。その雰囲気で、なんとなく清水義範ふうになっている。

それはそれとして、中身は少年の冒険物語、あるいは恋愛物語。縄文人は素朴でだらしなくて、自然を恐れ、共存する。弥生人は働き者で奴隷根性で集団主義。縄文人はケモノを相手に弓を射る。弥生人は米を守るため人間を敵として射る。

縄文人をそれなりに困った連中として描いているのがいいですね。弥生人はなまじ有用な稲を手に入れてしまったため、もっと土地がほしい、財産を守らないといけない、集落の周囲には堀をめぐらし、敵を抹殺しないと安心できない。

自分はどっちの集落が暮らしやすいかなあと考えてみましたが、飢えて寒さに震えながらイノシシ狩りする縄文より、どっちかというと弥生人ですね。権力者の顔色をうかがいながらセコセコ豊かに暮らす。弥生文化は、要するに現在の日本文化です。

それにしても弥生と縄文の境界時代の実態はどうだったのか。ほんと、諸説ありますが、少なくとも昔のように「海をわたって稲作文化をもった騎馬民族が一気に侵攻してきた」という説は少なくなってきたようです。縄文(というより原日本人)の男性系統がけっこう残っていることは、少しずつ混交が進んだ証左となるようですし、弥生系の母系もまた広く分布している、つまり男どもの単身赴任ではなく、家族ぐるみで住み着いたらしい。

稲作によって大きく変化したことは事実ですが、縄文の採集文化はけっこう効率が良かったという説もある。いったん稲作開始したのにその後また採集に戻った実例もあるらしい。単純に縄文は採集移動を繰り返したとも言い切れない。 三内丸山なんかの定住例もあります。わからないことが多いです。


政宗がすっかり爺さんになってました。顔から気力が失せている。ちょっとボケ顔。

久しぶりに登場した保春院(お東さま)も、背筋は伸びて端正ではあるけどやはり年寄り顔。顔だけメイクで老けているような役者とはレベルが違います。体ぜんたいが老化するんですね。そうそう、侍女のおちゃこも久しぶりでした。自分のほうが腰が曲がっているのに、それでも形だけは保春院さまの手をとって歩いている(つもり)。可愛いです。

冒頭、仙台城(かな)での政宗の一日が紹介されていました。朝定時に起きてから洗面、朝食は家臣と共にする。献立も指定。書斎が二畳の小さな部屋というのも面白いですね。だだっ広いのが不便はわかるんですが、そんなら四畳半とか六畳でいいじゃないか。なんで二畳なのか。

かなり神経質というか、細かい性格だったらしい。こういう細かい男が、いろいろ頑張って豪気なところを見せたり、頑張ったりする。

幕府に対しても、あいかわらず折りにふれて依怙地なところを見せています。軽んじるではないぞ!と時々は尖っておく必要がある。その代わり腰を低くすべきところは卑屈なくらいに低くする。達者な処世術です。

dokuganryu2014.jpg残りはあと1回ですか。残念。終わるのが惜しい。次は朝ドラ「あまちゃん」らしいですが、たぶん見ません。放映当時は非常に面白かったんですが、時間がたつとどうも・・・。

★ 講談社
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神の左手」「悪魔の右手」に続く完結編。前作も前々作も評価は「★」なのに、性懲りなくまた借りてしまった。もちろんこれも評価は★一つです。

変テコリンな本なんですよね。文体はなんというか、骨組みだけのシナリオとか脚本みたいなもの。登場人物たちは怒ったり嫉妬したり悪巧みしたり、いろいろするんですが、ただ「・・・で激怒した」と書かれるだけ。感情移入することが不可能

どうも作者のポール・ホフマンという人、無慈悲な戦争とか作戦、狂信を叙述したいだけなのかもしれない。

えーと、これだけではナンなんで、一応は書きますか。主人公は殺人と戦いの天才少年。彼を殺そうとするのはイエズス会みたいな雰囲気の宗教軍団。舞台は中世ヨーロッパという雰囲気ですね。ここで壮大な作戦が展開され、勝利を得たかにみえたが・・・結末は?

後書きで著者が書いてるところによると、少年時代は実際にカトリック系の寄宿学校で苛められていたらしい。偽善的な教師たちに神への愛と奉仕をたたき込まれ、不味い飯を食べさせられ、ついでにさんざん殴られ、うんざりしていた。大学へ進学できて環境は一変。なんて自由なんだ・・・・と感激。

実はそうした過去の恨みを吐き出したかっただけかもしれない。そう邪推したくなります。

ほんと、評価や感想の難しい本です。ほんの少しだけ奇妙な魅力もあって最後まで読みましたが、再読するかと言われたら、もちろんNO!です。


何年前からですか、使い捨てライターの着火ボタンが異様に重くなりました。片手の力ではとうてい無理で、両手を使って必死に押さないと着火しないもの、あるいはどこかの硬いレバーを操作してから押す二段操作式。

crlighter.jpg子供が火遊びしないよう、チャイルド・レジスタンス機構というものらしいです。略してCR対応ライター。理由は一応納得できるんですが、それにしても非常に使いづらい。困ったもんだと思っていました。

で、最近。ボタンが軽くなってることに気がつきました。ひっょとして悪法はなし崩しに消えたのかな。大昔だったら「E電」とか、最近なら「母さん助けて詐欺」とか、大多数の国民が支持してくれないような名称や法律は、いつのまにか無視される。健全なことです。

気になったので、手元のライター、細かい文字を読んでみました。なるほど、いまでもCR対応ではあるらしい。ただ、あんまり評判が悪いんで、重さを軽減したようです。CR法施行前に比べると少しは重くなっているけれども、一時期の非常識な重さではなくなっている。実際に使っていて、特に不自由を感じるほどではありません。

けっこうな話なんだけど、この程度の重さ(固さ)で、チャイルド・レジスタンスの役目が果たせるんだろうか。ま、地面に落下しても火がつくというほどの軽さではない。でも好奇心いっぱいの子供が押したら、簡単に火がつきます。

なんですかね。規制担当の役人がはんぶん目をつむったのかな。それとも業者が自主改良したのか。不思議な現象です。

だいぶ前のNHK、えーと、何という番組でしたか、そうそうクローズアップ現代ですね。物流の話をしていました。このところ物流が多くなりすぎて、トラックドライバーが足りない。危機的状況なんだそうです。

番組の後半ではこの状況を解決するための鉄道とか船舶輸送をテーマにしていました。こうした前向きな動きをとりあげるのはNHKのお得意で、ようするに前途は真っ暗じゃないという主張なんでしょうね。しかし本質は、困った現実にお化粧して誤魔化しているだけのような気がします。

たとえばカラスがゴミを食い荒らして困る。市役所も有効な手を打てない。そうすると「ご近所の力」とかいう内容にして、みんなが知恵と力を合わせれば解決できるんだ・・・というような幻想をいだかせてくれる。なるほど、とも思いますが、でもなんか方向を逸らされたような気もする。

で、物流の話。道路が狭いとか、ガソリンが高いというのが原因ではないようです。ネット普及もあって、とにかく物流が急激に増えた。増えたのに、長距離ドライバーが足りない。なぜ足りないかというと、労務環境が悪い。給与が低い。こんな仕事やってらんねえよ、というのが原因。無理して走れば居眠り運転とか、身の破滅ですからね。当然です。

問題の本質は、なぜこんなに急激に物流が増えたのか。どうしてドライバーの労働環境が劣悪なままなのか。そこになるんだと思います。

たとえばコンビニ。昔は1日1回トラックが配送していたのに、いまでは5回とか6回とか、せっせと配送する。もっと昔のもっと田舎の商店なら、2日に1回とか週に数回程度の配送だったはずです。回数を増やせばそれだけ細かな品揃えができるし、新鮮なものを並べられる。商機が拡大する。要するに売り上げを増やすために配送回数を増やしている

宅急便、発送しようとすると配送時刻設定の欄があります。やけに細かく区分けされている。内心はどうでもいいんですが、欄があるからどこかにチェックを入れる。チェックされた以上、配送業者はそれに従おうと必死になるでしょう。

アマゾンなんかで注文すると、200円、300円の商品でも(原則)無料配送。そりゃありがたいですが、そんなにサービスする必要があるんだろうか。「本日中に配送」なんてうたってることもあります。そんなに急いでいる人って、どれだけいるのやら。

要するにサービス過剰です。サービスすれば受注がみこめるから、無理してサービスする。サービスしない業者は締め出される。

たくさんの人が集まって見せ物を見ているとき。全員が座っていれば、全員それなりに不自由でそれなりに楽しめます。でも一人だけ中腰になると、もっと見晴らしがよくなる。で、一人が中腰になると、他の連中は見えなくなるので彼らも中腰。全員が中腰になると、そのうち誰かが立ち上がる。そして全員が立ち上がる。全員が立ったら、座っているときは状況は同じになってしまう

「みんな、座ろうよ」と談合する必要があるんですね。立って見るより座って見る方が、多少は楽ちんです。座ってゆっくりショウを見ようよ。

悪巧みがばれ、せっせと防戦の支度をする伊達に対して、秀忠は怒り狂いますが、でもだからといってすぐ成敗におよんでもいいのかどうか。それが得策なのかどうか。

このドラマでは大活躍の柳生但馬が秀忠に進言して、ムチで叩くよりアメ懐柔したほうが賢明でしょう。どうせ血筋の子供はたくさんいるんだから、姪っ子でも嫁にやればいいじゃん。家康が娘を池田輝政に再婚させて、そこで産まれた姫です。

たぶん政宗、内心はホッとしたと思いますが、だからといって二つ返事で承知は沽券にかかわる。もう一押し、ゴネます。血筋とはいえ姪じゃ嫌だ。将軍の娘というんなら考えてもいいんだけど。ほんと、つけあがります。このへんの押しの加減、駆け引き計算が政宗の真骨頂なんでしょうね。

で、無理を通した後は、借りてきた猫のように大人しくなった。身内には「以後は阿呆になるぞ」と宣言。たしかにあんまり牙をむいていると本気で嫌われます。増長は禁物。引き時が肝心。

福島正則との城中での相撲。実際には酒井忠勝という譜代の小大名が相手だったらしい。えーと、後には老中・大老もつとめてる人です。いきなり相撲をいどまれた忠勝さんは迷惑だったでしょうが、逃げるわけにもいかない。堂々と戦って腰車かなんかで政宗をすっ転ばした。どっちも戦国大名です、組み打ちも芸のうち

なぜ急に城中で相撲をいどんだのか。阿呆をよそおった芝居という見方もありますが、あんがい、本気でイタズラしたくなったのかもしれません。酒井忠勝という人、(たぶん)謹厳な人みたいなので、その真面目面をついからかいたくなった。最初のうちは適当にあしらおうと思っていた酒井忠勝も、周囲の野次馬たちがお祭り騒ぎでけしかけるし、「負けたら譜代の名折れじゃ」」とか言いつのるので、最後は本気になった。本気になれば政宗なんて、もう年寄りです。負けるはずがない。

まだ戦国ですね。なんかの本で、この時代の大名とか旗本連中の気分を記録したものを読んだことがありますが、なんというか、みんな乱暴きわまる。ちょっと前まで馬上槍をふるっていた連中です。戦場の匂いが残っていて、完全体育会。大人しく礼儀作法を守るような雰囲気じゃなかったようです。

そうそう。イスパニアに派遣した支倉常長が帰還しました。途中、マニラあたりで国内事情の急変はいろいろ聞いていたと思うので、あえて派手な洋装で帰還というのも不思議です。この後におよんでまだ「イスパニア艦隊派遣の密約は・・・」と言いつのったら、空気をまったく読めない男ということになりますが、ま、ご愛嬌ですか。

ほんと、酷い目にあったもんです。対面しても、可哀相という顔も見せずスッとぼける政宗、さすがタヌキです。常長は蟄居させられて数年後に死んだそうですが、こっそり毒を盛られた可能性も高いですね。

dokuganryu2014.jpgそれにしても、これだけ「ワル」を主人公にしたドラマ、ないですね。反省なき悪謀ドラマなのに人気があって、絶賛された。最近のドラマも、もっともっと悪辣で魅力的な主人公設定があってもいいと思います。何年か前の新選組!とか天地人とかが好例で、近藤勇、直江兼続、もう少し清濁併せ呑む現実的なキャラ設定にしてくれたら、かなり違ったドラマになったと思うのですが。

miturinnoyume.jpg★★★ 早川書房

アン・パチェットは「ベル・カント」で名前を覚えました。たしかペルーかなんかでテロリストによる人質占拠事件が発生。居合わせた男女に混じって世界的なオペラ歌手がいる。だんだんストックホルム症候群のような状況になり、それぞれ仲良くなり、そして・・・・というストーリー。けっこう後味の残る小説だったと思います。

今回の「密林の夢」はブラジルが舞台です。アマゾン川と支流のネグロ川がぶつかるあたりのマナウスという街は、たしかゴムとかコーヒー豆の集散地として栄えたはずです。そしてそのマナウスから、黒い川を少しさかのぼったジャングルの中に奇妙な集落がある。

ミネソタの製薬会社に勤務する女性研究員が、なぜかこのジャングルに出向く羽目になります。ミネソタですか。たしか州都がミネアポリスだったかセントポールだったか。降りる機会はなかったですが、大昔、飛行機の乗り換えで名前だけは記憶しています。空港の外は雪だったような。なんせミネソタですからね。たぶん寒くて清潔な北の州。蒸し暑くて濃密なアマゾンとの対比が面白い。

そうそう。もうひとつ。ミネソタの薬売りってのかあったような。なんか頭の隅に残っている。ん?帽子売りかな。いやちがう。タマゴ売り。なんでミネソタが卵売りなんだか。

で、その女性研究員(インド系。いろいろ過去に傷を負っている)がアマゾンのジャングルで予想通りのいろいろに出会う。黒く濁った川、襲いかかる昆虫、踏みつけると命にかかわる毒蛇、吹き出す汗。毒矢を射かける敵対住民。そしてけっこう可愛くなついてくる現地の少年。ジャングルの中の粗末な研究所ではモウレツに強い意志とリーダーシップをもつ高名な女性医師が老いた女王のように現地民たちを従えています。

とかなんとか。一応はSFふうですがストーリーはあまり重要な意味を持たないような気がします。そんなことより文明社会と対局にあるようなジャングル生物圏の濃密さ、グロテスクさを書きたかったんじゃないかな。

表紙デザインの雰囲気もあるでしょうが、シャーリー・コンランの「悪夢のバカンス」にもけっこう近いです。おなじジャングルものだし、主人公が女性だし。ただし冒険やサバイバルではなく、あくまで「文明と未開」がテーマだと思います。

タイトルが秀逸。てっきり「副将軍として秀忠を補佐してくれ」という話かと思ったら、もちろんそんな甘い脚本じゃないです。死を間近にむかえた家康が、最後の怪獣じゃなくて懐柔作戦。頼んだよと言っても、人払いしてあるんで、誰も聞いてはいない。まったく公的な要素がないわけです。

政宗が気分よくしてくれればもっけの幸い。仮に後で政宗が「ワシは副将軍だ」と触れ回っても、法的根拠がないので、二代将軍はそれには縛られない。相手にする必要もない。口先だけなら元手ゼロ

それどころか家康が死ぬと、すぐ伊達謀叛の噂が駆けめぐります。この時点で伊達を潰せるものなら潰したかったでしょうね。ただ伊達が本気で戦いの用意を整える姿勢を見せたので、結局は沙汰止み。伊達成敗なんて始めたら、確かに天下は大騒ぎになる。将軍秀忠の威信が磐石だったかというと、それも怪しい。福島正則はまだ元気だったはずだし、加藤清正もまだ生きていたかな。あっ、清正はもう没してましたか。でもまだあちこちに戦国の危うい空気は残っていたと思います。

ジワジワと一つずつ手をつけて潰すならともかく、派手な戦はちょっと困る。ま、そんな雰囲気を上手に利用して、またしても政宗は生き残るわけです。しっかりもんです。

そうそう。パライゾではまた夫婦・・・と誓い合った夫婦ですが、Wikiによると五郎八は仙台で西館殿と呼ばれて67歳で逝去。忠輝はあちこち移転させられながら結局92歳まで生きたそうです。蟄居してから侍妾がいたかどうかなど詳しいことは不明。ま、常識的に考えて身の回りの世話をする人はいたでしょうね、きっと。

dokuganryu2014.jpgちなみにデウスの教えに合っているかどうか知りませんが、五郎八といっしょの頃から側室がいて子も生していた。その子は不遇だったらしく、理由不明ながら若くして自死。

貴人がやんちゃをすると、周囲が迷惑します。


一週間ほど前、明け方に喉の痛み。翌日からは突然の鼻水。風邪かなと薬を呑んだりしていましたが、おさまりません。

熱は出ない。深夜と午前中は鼻水が激しく、そのうちおさまる。家人には花粉症だと言われています。うーん、なんか違うような気もするのですが。ま、何かのアレルギーであることは間違いないでしょう。鼻の下がヒリヒリします。この年で花粉症ねえ・・・・。


肩の痛みは変わらず。このところ緩和の雰囲気で、めったに鎮痛パップも使用していない。相変わらず夜中に目は覚めるけど、痛くて眠れないというほどでもない。しばらく我慢していると、また眠りに落ちる。

だんだん杜撰になってきたのか、一昨日は床屋で油断して、マッサージ機をかけられてしまった。いつもは断るのだが、この時はつい忘れた。で、いきなり小型のアスファルト整地機みたいなのを背中に当てて、ガーッとやられる。肩にもグイッグイッと押し当てられる。でも特に痛みもないようだったので、ま、いいか。

で、その翌日、スーパーで買い込んだ袋、ずっしり5~6kgを何も考えず右手で持った瞬間、ピチッと音がした(ような気がする)。細い腱か筋肉でも切れたかな。でも痛みも感じないので、反対側の手に荷物を移して帰宅。

すぐには反応しないんですよね。それが老化。今朝起きると右肩から背中にかけてが板のように強張っている。うーん、1日遅れ、2日遅れで症状が出てきたか。

山上憶良に「四支動かず百節みないたみ、身体はなはだ重く、なほ鈞石を負へるがごとし」とかあるらしいですね。山田風太郎センセイの「あと千回の晩飯」。ほんと、そうなる日も遠くはない。

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