2004年4月アーカイブ

雑用でしばらく遊んでいなかったら、また新規に始めたくなってしまいました。いまさら最終面をシコシコこなすのもかったるい。もう病気ですね。

burz.jpg今回は貴重武器を使いこなそうという、ごく平凡なコンセプトです。フェアリー忍者のCoC はよく使ったけど、実はZatoichi Boを活用した記憶がほとんどない。軽装の忍者と坊主の二人を入れてみようか、という発想です。

そうなると、誰を外すか。さんざん迷った末、Fighter、Samurai、Monk、Ninja、Valkyrie、Bishopと決定。近接武器としては剣が2人、棒が2人、槍が1人。遠距離武器は弓が三人、投擲二人ということになりますか。使い勝手を考えてValkyrieはBishopスタートにしました。

開始1日めなので、まだ修道院の1階です。巨大コオロギにけっこう手間取ってしまいました。やっと退治したと思ったら、いきなりレベル5のSeakerが10匹登場。こっちはまだレベル3~4なんで、辛いです。仕方なく2階と1階の間を往復して小休止をとりながら、なんとか始末。これでポイントを稼いで各員レベル4から5になりました。

で、いまはBurz相手にCharmの修行中。片方のBishopはPsi、もう一方のBishopはDivの領域を使ってスペル修行しています。それぞれ個性が出て、いいでしょ。 
晴れ

所用も片づき、半月ぶりの休日。やれやれと寝坊を楽しみました。といっても8時過ぎには目が覚めたんだけどね。

期限の過ぎた図書館の本を返したり、頼まれてスーパーへ行ったり、ちょっとパソコンを立ち上げたりしていたら、あっというまに日が暮れます。明日はカレンダー通りに出社して、それから5連休ですか。嬉しいことです。 
晴れ

法事で田舎に帰り、夜は鄙びた温泉に寄って一泊。なーんにもない小さな温泉宿で、それはそれでよかった。湯は硫黄泉。夜は気がつかなかったが、朝の光の下では湯がエメラルドグリーンに透き通って、なかなかのものでした。

まっすぐ帰ってもよかったんですが、せっかく乗り放題1万8000円(特急指定は4回まで可)という便利なチケットだったので、磐越西線で会津へ回り、そこから郡山に出て新幹線。曜日の関係でSLは走っていなかったし、超寒かったけど、でもでもなかなかの周遊でした。

磐越西線に沿って走る阿賀野川、時期もあるでしょうが水量があって、堂々たる川ですね。とうとうと流れている。上流に行っても行っても水量は変わらない。なんとなく福島県との県境あたりで川幅が狭くなるような気がしていたのですが、これは大きな間違いで、あとで調べてみたら猪苗代からの水も注いでいるし、只見川も注いでいる。一応本源流は喜多方のあたりからずっーと南に下がった会津高原の山地ということになっているらしいです。

今回の旅で会津と越後の関係が少し理解できました。会津って、越後と地続きといってもいい。決して山塊が屏風のように間を隔ててはいない。もちろん険しい峠をいくつも越えなければならないでしょうが、それでも一応、阿賀野川という一種の回廊のようなものが会津と越後を通じている。

会津に移封された上杉景勝が、しきりと越後に影響を与え続けたという背景、ようやく理解できました。会津と越後東部、同じ阿賀野川文化圏ともいえるものだったんですね。

付記
新潟県東蒲原群の津川(阿賀野川中流、交易中継点として栄えた河港)が新潟県に編入されたのは明治19年。つまりそれまでの津川は「会津の西端、玄関口」だったということのようです。 
晴れ

駅を降りて自宅へ通う道筋、数カ月まえから焼鳥屋が開店している。夜は店の前にコンロを出して、道路っぱたでジュージュー焼いている。デモンストレーション効果を狙ってるんでしょうね、よくあるパターンです。

ただ、どうも「お、いい雰囲気だなー」という印象を受けない。このテの演出、オヤジが汗をかきながらせっせっと串を焼き、煙が上がり、いい匂いが漂い、時折は客が並んでいるというふうでないと無意味なんだけど、すべてが違う。

まず、オヤジがめったにコンロの前にいない。ときどき出ていることもあるけど、たいていは無人。無人だと、うらさびれた雰囲気になりますね。焼き上がった串が脇に積んでるもののの、この串、何時間前から焼き上がって道端にさらされてるんだろ・・と逆効果になっている。

もちろん、客が焼き上がりを待っているなんて状況、見たこともない。

そもそも、いい匂いがしないというのが根本問題。何故なんだろうと不審に思ってはいたのだが、ようやく理由がわかった。なんせ買う人がめったにいないため、どんどん焼いてたら大変なことになってしまう。といって火の上に串がないとアホみたいです。というわけで苦肉の策、2本ほどを火に炙りっぱなしにしておいて、とにかく煙を出すようにしているらしい。要するに黒こげの焼き鳥が更にブスブス燻っているわけです。

それで、匂いがひたすら焦げ臭い。したたり落ちる脂が燃える豊潤な匂いがない。不味そうな匂いだなー・・と通りすがりの人々は感じるわけで、ま、悪循環。バッドスパイラルに陥っている。

道端で焼き鳥を燃やし続けるのはよしてほしいなー。可哀相ではあるし気持ちも分かるけど、悪い方針です。
晴れ

この週末は長兄の七回忌で、久しぶりに田舎の菩提寺に参る予定。

田舎の家はかなり以前に引き払ってしまって、もう残っていない。確か母がなくなった後、母方の叔父がその土地を買い取って新居を建てたはずだ。はずだ、というのは、その後、訪れたことがないから。さしたることではないのだが、それでも心理的に抵抗があるらしい。生まれ育った陋屋が壊され、そのに跡地に見慣れぬ新居が建っている様子を見たくないという気持ちがある。それとは別に、あの梅はどうしたかなとか、柿の木は抜いただろうなとか、考えてみることはある。

今度の法事でも、たぶん旧生家の前は通らないだろうな。六男一女、みんなそれぞれに散って、そのうちの一人はもう不帰の人となっている。残った六人の兄弟姉妹が、久しぶりに顔を寄せるということ。
Rapaxのキャンプを終了。しかし二人を連れてZ'Antに会うと、やはりダメだった。ハナっから敵対。ではというのでお宝を見せて敵対を回避したまま会話モードに入って話を進めようとしたが、そこから話が進まない。連れ帰ったよと教えても「彼が気がかりだ・・」などとホザいている。帰還した捕虜も知らん顔してるし。

ほんと、もう止めようかとも思った。でも念ためにUmpani基地への帰還を先にしてみたら、今度は成功でした。同盟提案書をくれたので、それを持ってトンボ帰りし、Z'Antにご注進。うん、やっと理解してくれたみたい。で受諾書をもってまたUmpani基地へ戻り、そしてミサイル発射。

あー、疲れた。 
晴れ

荷物が届く前に部屋中の燻蒸消毒をするとかで、朝早く子供が引っ越し先へ。私たちは赤帽の軽トラックを送り出してから電車で出発。移転先では徹底掃除やら片づけやら(特に妻が)獅子奮迅の大騒ぎの末、ようやくあらかた終えて近くのファミレスでゆっくり食事。街道沿いの暗いバス停で分かれてきました。後ろを振り向くことなくどんどん歩いていく子供のシルエットをしばらく眺めていました。Bon Voyage。

ガラ空きのバスに乗り、長い電車に乗って帰宅。ようやく帰宅してドアを開けて「なんて綺麗な家なんだろ」と妻が言います。確かに子供の賃貸住宅はなかなかのものでした。それでも掃除をして磨きたてて家財を少し入れると、多少は人間の住まいらしくはなる。スタートとしては十分すぎるというべきでしょう。

けっこう時間は遅かったけどシャワーをして、軽く一杯やって就寝。私の腰の具合は最悪。ギックリ腰に90パーセントくらいはなりかかっている。床に腰を落とした姿勢から直立まるまで、ゆうに15秒はかかります。 
晴れ

娘が帰ってきました。家の中が急に賑やかになりました。

私の予想通り、ドイツ、オーストリアは寒かったそうです。場所によっては雪が残っていたそうです。冬コートを持っていってよかったね。

ゆっくりする隙もなく、今週末は引っ越し。一人暮らしと新しい仕事が始まります。 

週末に買った塩鮭の片割れが先日の朝、出ました。切り身が2枚入ったパックだったんですが、そのうちの1枚。朝食だと二人でも残ります。

確かスーパーで見たら「銚子産 塩鮭 甘塩」と「カナダ産ベニ鮭 中塩」だったかな。銚子は3枚で380円くらい。カナダは2枚で480円か530円程度。私は塩鮭(塩引き)の甘いのは嫌いなので、仕方なく高いほうにしました。それにしても甘いはずの銚子産、切り身の上に白いものがコッテリと乗っている。どう見ても塩。不思議だなー。

妻に聞いてみたら、甘塩の鮭というのは、実は塩引きではないんだそうです。単なる生鮭の切り身の上に塩を乗っけただけ。したがって身に塩はほとんど滲みていない。なるほどねー。今回のベニ鮭も、私の基準では超甘塩でした。醤油を少し垂らさないと物足りない。

こういうことって多いですね。単なる生イカの価格と、スルメの価格は雲泥の差があるし、一夜干しの塩イカでもけっこう高い。生のアジと干物のアジでも価格はえらく違う。新鮮な生ものと保存のきく加工品では、生の方が高くっても不思議はないような気がするんですが、実際は逆転。下手すると倍の値段になる。要するに手間をかけるという工程の単価が高いんですね。

鮭なんてのは、生で食べてもさして美味しくありません。少なくとも私はそう思っています。それに手を入れて、しっかり粗塩をたたき込んでぶら下げて塩引きにすると、まったく違う食品になってしまう。去年の暮れに1本買った新潟加島屋の荒巻(オススメです。安くはないけど)は、大事に食べましたが2月の下旬に食べ切り。ん? 3月まで持ったんだったっけ? ・・・どうも記憶がいいかげんになってしまった。 
不思議なことも起きるものだ。どうせまともなアイテムは無理だろうなと、期待していなかった海亡霊との戦いです。たった1回というのも楽しみがないので、一応5~6回くらいは試してみようと未練心でやってみたところ、その5回目で*Light* *Sword*が出ました。ひえー、こんなこと初めて。いままで何回ものゲームを遊んで、そうですね、この海亡霊どもとは300~400回は戦闘しているでしょう。期待していなかったのに、その貴重品がコロッと出た。

lightsw2.jpg次のBayjinの宝箱はさすがにゴミ。で、瀕死の姐さんからも一応試してみたら、これも6~7回目にサラリと*Light* *Shield*が出ました。なんかズルしてるみたい。

今回は用心しました。Umpaniの軍曹だか大尉だか知りませんが、島の囚人は取りあえず放置しておいて、先にMarten面会。この救出がトラブルの原因と思ったからです。しかし座標を確認して報告に戻ると、またZ'Antが怒り狂っています。なんにもしてないのに・・・。ものは試し、Martenに会う前のデータでもZ'Antはやはり怒っています。

困りましたねー。いろいろ考えた末、ものは試しでMookから盗んだお宝を手に持ったままZ'Antに面会。これで成功しました。前に見せたことは覚えてないみたいで「それはお前が持ってろ」とか言うので、うんうん、とお宝をしまいこみながら、さりげなく座標を報告。これですんなり最終ミッション指示まで行けました。多分、会う時は必ずなにか持って行って注意をそらしてしまえばいいみたいです。素で話しかけると、思い出して怒り狂います。

さて、次はRapax。途中で炎ケージの鍵を取り忘れて戻ったりしたため手間取りましたが、ま、なんとかクリア。Ferroにも再開し、バタバタとキング、クィーンの部屋を回りました。ところが、これまた仰天。キングの宝箱はもちろんザコでしたが、クィーンの宝箱を回収してから期待もせず確認してみると、なななんとExcaliberが入っている! おまけにもう一本、Muramasa Bladeまである。なんじゃこれは・・・。ものすごい大当たり。たかがゲームで大切な人生の運を使い切っていいんだろうか。

成り行きです。ExcaliberはFighterに。*Light* *Sword*はまぁSamuraiでしょう。でFerroが作ってくれたIvory BladeはRanger。防備が薄いので光盾もRangerに持たせました。剣が余ってしまった。Fangもあるし、Bushido Bladeも、Zatoichi Boもある。そうそう、Staff of Doomも余ってます。Bishopに持たせてもいいんだけど、そうすると盾を捨てることになる。防備の関係で躊躇・・。うーん、また来週にでも考えよう。現在レベル18~20あたりです。

追記
上記のExcaliberとMuramasa Bladeが両方出る確率、すごくいい加減に計算してみたら0.1~0.2パーセント程度でした。つまり500回から1000回に一度の僥倖。すごい! 宝くじでも買おうかな。
晴れ

昨日は引っ越し準備用のダンボールを調達しようと、朝10時にスーパーへ。開店直後を狙ったのは正解でした。開けたばかりの箱がレジの横に山のように積んであります。

ダンボールだけというのは心が咎めるので、ちょっと買い物。酒、牛乳、プレーンヨーグルト。ついでにカツオの柵。買ってしまってから、あんまり脂がのってる感じでもないなーとすこし後悔しました。でも、ま、いいでしょう。

午後から妻は外出。本人は夕食前に帰るつもりだったようですが、一応「遅くなったら勝手にカツオでも切って飲んでるから」と伝えたところ「今日はナベの予定なんだけど」とのこと。ふーん。

懸念が現実になってしまいました。あるいはと予想したとおり、7時になっても7時半になっても帰宅しない。仕方ない、鍋でも作るか。

冷蔵庫には豚肉、鳥手羽。豆腐もあります。野菜はなんか不明な地元産らしいのがたっぷりあります。正体不明だけど、この野菜を使ってみるか。そう方針を決めて、まず野菜を洗ってみたら、これがけっこう汚れてる。スーパーの清浄野菜じゃないですから。地元の畑でとれた荒々しい土だらけのやつ。セッセコセッセコ洗って、なんとか切って、それにしても香りがやけに高い。ほうれん草の仲間かな? 三つ葉みたいな香りでもある。ま、食えんことはあるまい。

で、テーブルに鍋を仕立てて、一口食べて・・・・えぐい。三つ葉みたいな味ですが、ほうれん草のえぐみがある。舌がヒリヒリする。あわてて他のアルミ鍋に移し、いっぺん煮立てました。湯通しなんてレベルではなく、しっかり煮る。土鍋の湯も交換です。どうもあんまり期待できそうもない雰囲気になってきたので、予定外だったけどカツオも端っこを少し切って、数秒の湯通しをして刺身。本当は生姜かニンニクでしょうが、無いのでチューブのワサビをそえる。

鍋も、カツオも、あんまり美味しくはありませんでした。失敗だったみたい。ボソボソと食べながら、本を片手に巨人ヤクルトをチラチラ眺めながら晩酌。不味い食事の割りには量が行って、けっこう酔ってしまいました。

そうそう、妻もいろいろあったらしく、9時すぎになってからムッとした顔で帰ってきました。厄日だったんですかね。正体不明の野菜は、育ちすぎでトウのたった三つ葉だったようです。 
文芸春秋 ★★


strike.jpg訳は村上博基。野球のかなり好きな人らしい。この人の訳でなんか他の野球小説も読んだ記憶がある。

引退間際の頑固なアンパイア。ま、よくあるパターンです。のっぴきならない事情で、なんとかカブスを負けさせなければならない。で、カブスのピッチャーは32歳の「大リーグ新人投手」。最終試合で何故か抜擢初登板という、ヘロヘロのナックルだけが武器という男。

どちらも破滅しかかった家庭をかかえ、それぞれの事情で力を尽くす。ただ、そんなことよりこの小説のテーマは「試合の流れにおいてアンパイアはどこまで不正ができるか」ということでしょうね。

けっこう楽しめた本です。ただ、最後の決着は、うーん・・・・。ちょっとねえー・・。


晴れ

あちこちトッ散らかしたまま、子供は成田へ出立しました。気兼ねない友達同士の欧州、けっこうな人数が参加のようです。いったん仕事が始まったら、もう金輪際まとまった休暇はとれない。さんざん脅かされてるんで、みんな最後の最後、どん詰まりの自由を味わおうということなのでしょう。あっちはまだ寒いはずですが、ま、若い連中だから気にしないんでしょうね。

自身の学生時代を思い起こすと、将来、海外に行けるかもしれないなど予想もしていませんでしたね。勤勉な女子学生の場合はスカラシップをとって留学なんてケースもありましたが、劣等生には高嶺の花。英語なんて覚えたって役にたたないよな、などとデキの悪い友人たちと話していた記憶もあります。あの頃、フランスに行きたかったなー。行けたらそのまま居すわるつもりでした。

ま、ともかく。

しばらく静かな暮らしになります。毎日のように子供の買い物に付き合って疲労気味だった妻も、少しは体を休められるでしょう。

で、来週帰国したら、数日後には巣立ちの引っ越し。これも大騒ぎになることは目に見えるようです。そしてその後は、完全に夫婦二人の暮らしです。食事、何を作ろうか・・などと、いまから妻は悩んでいるようです。ちなみに私と歳の離れた兄夫婦の場合は、鍋がいいと言っていました。小さな鍋をかこんで、適当に放り込んでボソボソと食べる。わざわざ副菜を作ったって、たいして量を食べるわけでもなし・・ということらしいです。

どうなりますかね。 
Trytonのミッョンをこなしてから、また例によってレベル13~14でHeart Queenいじめ。ここの部分はスリルがありますね。Eye for Eyeがよく効きますが、どうやってもメンバーがボロボロ死ぬ。でも、まぁ何とかくり抜けてFangを手にいれました。

ghost.jpgここまで来ると次は海街道しかない。Heart Queenの神殿ほどではないけど、やはり苦労です。しかもロクなお宝が出ない。今回の海獣の宝箱では結局Divineの脚鎧でした。ま、仕方ないか。

これから海亡霊との戦いというところで時間切れ。何が出るかなー。少なくも、もう光の楯は無理でしょう。たぶんザコアイテムでしょうね。現在のレベルは14~15。 
小学館 ★★★

yakeato.jpg 「戦中派不戦日記」の続編になるのだろうか。

この日記での医学生風太郎は暗く憤っています。マッカーサーも戦後民主主義も、共産党も日本人も、誰も信用していません。とくに付和雷同の軽薄民衆にたいする絶望感は深い。

混み合う列車の中での罵り合い。デッキにしがみついた男が「こっちは寒風にさらされてるのに、中に座っている奴が眠れないから静かにしろってのは、民主主義じゃないだろ!」とわめく。ちょっと以前はこんなとき「鬼畜米英主義だろ!」と言ったものだ、と風太郎青年は喝破します。

神と崇められた特攻隊員も、戦後は社会不適不良の代名詞「トッコー上がり」と変化します。「へんなものね」と若い女たちもコロコロ笑っています。何が変わったわけでもない。ただ戦争に負けただけのことですが。

この日記の刊行がかなり晩年まで著者に許可してもらえなかったというのも納得できる気がします。それにしても風太郎青年、折りにふれて「復讐」と呟くのは何なんだろう。


幻冬舎 ★★


kokuino.jpg火坂雅志という人本を読むのは初めてです。まったく期待せず、ただ金地院崇伝という人物の概略が知りたくて手にとりました。

金地院以心崇伝。南禅寺の住持になったんですね。南禅寺中興の祖ということになっているようです。どういう人かというと、例の天海僧正なんかと同じで、家康のブレーン。国家安康という方広寺鐘銘ナンクセ事件はこの崇伝が仕掛け人のようです。

ま、それなりに面白い本でした。ただ美貌の女忍者が絡んだり、大蔵卿の右腕である女性との絡みとかはちょっと閉口。小説としてはあんまりデキのいいものではない印象です。

そうそう、やっぱり天海と崇伝はライバルだったですね。死後の家康を権現にするか明神にするかで二人が争ったというのは初耳。なるほどねー。もちろん結果としては天海が勝ちました。




中旬には子供の引っ越し。しかもその前に卒業旅行(不思議なものが流行ってますね)だとかで、家のなかがテンヤワンヤになっている。

引っ越しと旅行。言葉にするとたいしたことないようなのに、実に煩雑な準備が必要になる。この土曜も近くのスーパーからダンボールを貰ってきてくれと頼まれ、ちょっと様子を見に行ってきたがダンボール置き場はカラッポ。日曜の朝にまた行って見ようと思っていたが、あいにくの雨。

それでもありあわせの箱を使って、ようやく本などをパッキングし始めました。最初は私がやろうと思ったんだけど、どうも入れ方が気にいらないらしい。じゃ、まかせたよ。私はギックリ腰の前兆が出ているんで、なるべく動かないことに決めています。妻もだいぶ疲労の色が見えてきました。

というようなわけで、リビング界隈は足の踏み場もありません。この状態がたぶん2週間は続くでしょう。大きな買い物は一段落したみたいですが、おそらくこれからの数日は旅行用の小物準備でバタバタするんでしょうね。もちろん私ではなく、子供がです。

そうそう。土曜はせっかく天気がよかったので、忙中閑あり、妻と二人で小金井公園の桜を見てきました。グルリと一周して、帰りにまるしゅうのラーメン。久しぶりの歩きで脚がパンパンに腫れました。 
晶文社 ★★


sekisho.jpg文久というから、もう幕末も末の方だが、「参宮道中諸用記」という文書が残っているらしい。中身は旅の小遣い帳。ただし、ただの出納帳ではなく、東北出羽の中年女性が、ふと思い立って全国遊覧の旅に出た、その出納メモ。

どういう境遇のどういう人だったのかは不明のようだ。かなり豊か自由な身分だったことは確か。どっか行きたいなーと思っていたところに、急に「私も行きたい」という人があらわれたので、じゃ一緒に出かけましょ、と決心。下男のような雰囲気の男衆を二人つれて出発してしまった。

そんな女旅が出来たのか・・というのが実感です。どこの領内に入るにも出るにも手形が必要な建前だったはずだし、所々には厳重な関所もある。入り鉄砲に出女、と学校で習いましたよね。それが善光寺やら京都やら、金比羅やら、帰路では関東にも入っているから、ほぼ日本一周みたいなもんです。いたるところで賄賂をつかませ、手引きを受けて関所は裏街道を抜け、でもそんなに危ない橋を渡っている感覚はないみたい。幕末とはいえ、制度がいいかげんになっていたんですね。


図書出版社 ★★★


chijiran.jpg副題は「庶民の生きた明治・大正・昭和」

茨城の田舎に開業したお医者が、面白い婆さん出会います。なんというか、実に図太い。したたか。人を食っている。

だいたい、そもそもが、自分は静脈が出ない体質で注射が難しいのを承知で、わざわざ「血をとってくれ」と医院に来るんです。新任の医者が四苦八苦するのを見て笑ってやろうという意図。で、医者は腕も千切れんばかりに縛りあげて、無理やり血管を浮き上がらせて採血してしまう。そこで婆さんに気に入られた。

ということで、この婆さんをはじめとした、地元の老人たちからの聞き語りです。平凡な茨城の田舎の人たちの少年時代、少女時代、夫婦の暮らし方、嫁姑の話。出産の話。夫婦喧嘩の話。実に貧しいです。悲惨でもあります。間引き、身売り、病、極貧。徴兵されて軍隊に入ると、楽で楽でたまらんと喜ぶような境遇の人たちです。2.26の青年将校決起の背景がわかります。

でも、妙に明るいんですよね。あっけらかんとしている。たくましい。恨んだり、僻んだりはしていない。おそらく自分を特に不幸とも思っていない。ほんの数十年前まで、日本の田舎はこんなふうだった。

ちなみに「ちじらんかんぷん」とは、イタイノイタイノ トンデケ!みたいな、民間呪文だそうです。


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