chokuritujinruishi.jpg文藝春秋★★★★

副題は「人間を生き残らせた出来の悪い足」。

確かに人間の足は出来が悪いです。冒頭付近に出てきますが、ウサイン・ボルトがどんなに頑張っても、チーターと勝負はできない。草原にいたら、あっさりライオンに食われてしまいます。足が遅すぎる。なんのための二足歩行なのか。

今までの常識では、四つ足のチンパンジーみたいなのが、諸般の事情に迫られて立ち上がる。前かがみだったのがだんだん直立しはじめ、最後はすっくと立った人間になる。人類進歩図みたいなのが有名ですね。ただ著者によると、これは間違いだそうです。

ゴリラもチンパンジーも両手の拳を地面につけて、ユッサユッサと歩きます。ナックルウォーク。ただこのナックルを、いまの人類のように自在な手に変化させるのは非常に困難らしい。要するに素性が違うと考えるのが正しい。

人間とチンパンジーの分岐は600万ぐらい前。なるほど。ところが最近、1000万年ほど前の地層から二足歩行ふうの類人猿の化石が発見された。困ったことになった。これは何なんだ。

証拠が残っているんで、どうであれ1000万年ほど前に二足歩行のサルがいたと考えるしかないです。ただし著者は、地上ではなく樹上での二足歩行と考えます。現在も木の枝の上で直立して移動しているサルは確かにいる。そのサルの仲間の先祖が何かの事情で(たぶん仕方なく)地上に降りてきたと考えたらどうだろう。木の上に残ったのがチンパンジーになった。地上に下りたのがヒトになった。

だから四足歩行のサルがそのまま二足歩行の人間に進化したわけじゃないです。

「2001年宇宙の旅」ですか、地上のサルが何かの拍子に動物の太い骨を手にします。これで豹とも戦える。仲間も殺せる。武器という道具を手にして、弱いサルが強いサルに変貌。輝かしい人類の進化が始まった・・・という名場面ですが、これは錯覚。二足歩行しても、実はたいして良いことはなかった()。あいかわらず猛獣には襲われた。逃げてもすぐ追いつかれた。

狩りをする人間ではなく、狩りをされる人間ですね。どこかの洞窟に人間の化石と豹の化石があって、ちょっと前までは「人間が豹を殺した証拠」と思われてきたんですが、そのうち人間の頭蓋骨に開いた二つの穴が、豹の牙にぴったり合致することが判明した。つまり豹の穴に獲物(ヒト)がひっぱりこまれたらしい。なるほど。ヒトはずーっと食われ続けてきた。「Man the Hunter」ではなく「Man the Hunted」。

ではそうした弱いサルがなぜ繁栄できたのか。著者は「共感」といいます。ほんとかなあ。二足歩行は効率が悪いし、とくに子供を抱いたメスは早く歩けない。仲間が助けてやらないと生き残れない。いまでも人間は複数で歩くときは相手にペースを合わせます。また、かなり昔から出産の際には仲間のメスが手助けしたらしい(絵が残っている)。これが「共感」。この共感があったから弱い人間たちが助け合い、生き残れた()。

ちなみに「人間は二足歩行を始めてから産道が短くなり出産が困難になった。また二足歩行のおかげて手を自由に使えるようになり、脳が発達して頭蓋が大きくなった。メスは仕方なく成熟前に出産してしまう作戦をとり、結果として嬰児は誕生後も長期間にわたって周囲の援助が必要となった」という非常に明快な説があります。

素晴らしくキレイな説なんですが、これも違うそうです。人間の妊娠期間は他の類人猿と比較して短くなんかない。だから出産は大難事となる。スッキリしたもっともらしい説って、けっこう落とし穴があるんだそうです。

立ってもいいことはなかったけれど、手を使って何かするのが上手になった。ゴリラなんかもつぶれやすいバナナを運ぶときは、手で持って歩くそうです。

美談だけではなくて、この共感があるから協力して敵を殺す。戦争もする。助け合いもする。両面です。

 

せわしかったのが一段落。どれもたいしたことなかったんですけどね。

買っておいた新PCケースに、機が熟したんでもろもろパーツをセットしてみる。足りなかったケーブル類を追加する。不要になった重いPCケースを「燃やさないゴミ」の特大袋になんとか詰め込んでゴミに出す。急に歯が痛みだして診てもらう。野暮用で市ヶ谷まで出かける。出かけたついでに神楽坂五十番の肉まんを買う()。

で、少しパソコン仕事をして、キリがついたので暑い中、奥さんと散歩がてら確定申告に出かける。吉祥寺まで足を伸ばして蕎麦を食べて、かねてから欲しかった軽いウインドブレーカーを買ってもらう。ヨドバシでパーツを探して、パソコン内部ケーブルとりまわしをやりなおす。で、今日はまた歯医者に行って、できあがった銀歯をかぶせてもらう。奥の歯だから銀歯でもいいんです。

で、1週間前の診察で出すはずの薬)を出していなかったことが判明。え? 出してなかった? やっぱりね。はい。痛みが去らなかったんで、外出先で鎮痛剤を買いました。みーんな些細な用件だけど、チリも積もればなんとかで、重なるとけっこうバタバタ感。

来週あたりにはまた「やらねばならぬこと」が出てくるけど、とりあえずはオシマイです。オシマイになるとホッとします。毎週こうやって尻を追いまくられてるうちに、そのうちホントのオシマイが来る。

初めて「五目肉まん」というのを買ったが、予想ほど大きくない。200グラム超。量を減らしたかな。今度もう一軒でも買って比べてみないと。
3日分の抗生剤と塗り薬。ちょっと時期遅れの感があります。

 

奥歯のさらに奥、歯茎というか根元の横あたりがイガイガして気になっていたが、ふと思いついて指で触ってみるとチカッと当たる。指の腹で確かめてみると、うん、たしかに尖ったものが出ている。舌が少しヒリヒリする。

思い起こせば、たぶん2~3年前にも反対側の歯茎で同じことがあったような。たぶん抜いたんじゃないかな。おぼろだけど、米粒の4分の1くらいの白いのを見せてもらった記憶もあるような。歯が生えたんじゃなくて、歯のカケラみたいなものが遊離して、それが皮膚を破って顔を出した。そんな説明だったような。(

てっきりそれだな。その夜は痛みがまして眠れそうもないのでロキソニンを飲んで就寝。翌日クリニックに行くと「違う」という。こんな年齢で歯が生えたりしません。そうじゃなくて、もともとあったアゴの骨が顔を出した。気になって触ったりすると腫れる。ま、とりあえず薬を塗ってあげるけど、あとは触らないようにしていれば治ります。

そうかなあ。かなり不審だったけど、ま、強調するんでそのまま帰宅。なるべく舌で触らないように気をつけたけど、夕食はモノを飲み込むのがけっこう辛かったです。また妻に鎮痛剤をもらって服用。

で、今日が診察から2日目。うーん、まだ違和感があります。嚥下が少し辛い。治るのかなあ。(数年前のクリニックの医師の説明と今度のは話が違うぞ。どっちが正しいんだ?)

 

あのときの説明とか歯のカケラの記憶とか。妄想とか夢だったわけではないと思うんだけど。はて。

追記  診察から4日経過。ほぼ痛みはなくなったが、嚥下時はまだ違和感あり。ま、痛くさえなければいいんです。

 

たぶん関心ある人はいないと思うけど、PCケースの話。パソコンのケース。筐体です。

ここしばらくいろいろ(楽しく)調べた末、ついに決心。買ったのは25年ぶり。人に話すと「パソコン買ったの?」とか聞かれますが、たんなるスチール製の外箱です。外箱だけですが、8キロ近くあります。

単なる箱なんですが、いろいろ進化していますね。下に写真をのせましたが、大きな変化としては
電源ユニットをケース下部に追いやる。上下の区切りをつけて、電源の発生熱は下の区画だけで排気。
ケースの中をのたうちまわってエアーフローを妨げていたケーブル類の処理。ケースの大部分を占めるマザーボード室を左右二つに分け、隔壁をたてて右側の狭いスペースを「ケーブル取りまわしスペース」にする。楽屋の背景書き割りの裏側に、スタッフの行き来できる通路があるようなものです。

まず古いPCケースに取り付けてあるマザーボード(設置盤です。CPU()とかメモリが乗っている)をそっくり外し、GPU(ビデオカード )も外す。うーん、あらためて見ると、ずいぶん混み合っている。こんなんでよく風が通ったもんだ。

埃だらけボール紙製の手作り通風ダクト()なんかも捨てて、ついでに寿命の迫っていた電源ユニットも差し替え。そもそもを言うと、いままでの古い電源ユニット、ケーブルがえらく太かった。大蛇(たしかアナコンダをイメージとメーカーの曰く)みたいに太くてかさばる。これが新ケースのケーブルスペースに収まるかどうかが心配で、それでわざわざ「ケーブルスペース 26.5mm~34.5mm」と余裕のありそうなAntec P10 fluxにしたわけです。

pccase.jpgしかし考えてみれば古い電源はあと数年もつかどうか。この際、思い切って買い置きの新電源(実は何年か前に予備として用意しておいた)にするか・・と決心。たまたまこれもAntec製の550w電源で、ケーブルなんかずいぶん細く変わってはいましたが、でも、それでもきつかった。裏側でケーブルが重なっていて、裏蓋を締めるのにギューッと力が必要でした。

他にもいろいろ大変で、なんせマニュアルはほぼ皆無。開けられない仕切り、回せないネジ、はまらない蓋、用途のわからないコネクタ。すべからくが「推理」の連続です。

diskinfo-202302.jpg1時間か2時間でカタがつくかと思っていたのに、4時間半かかった。中でももっとも苦労したのはネジです。そりゃインチネジとミリネジの違いくらいは知ってますが、知っててもどうにもならないのが、パソコンの自作というものですね。規格は同一のはずなのに、なぜか回らない。細工の精密さがいいかげんなんだろうなあ、きっと。

理不尽です。腰が痛い。明日、ギックリは大丈夫だろうな。少し心配。

右上の図は組みあがってから冷え具合の検証です。室温は20度くらい。左は巡行運転、右はCrystalDiskMarkを一回走らせた後の上昇温度です。もちろん下段が新しいPCケース使用。かなり優秀ですね。Cドライブは WD Black SN750 NVMe。マザーに張りつけたM.2規格SSD。

12cmファンが5つ標準装備なので無音とはいきませんが、ま、静かな部類で、サーッと背景音みたいに鳴っています。気が向いたらファンの静音化にトライしてみる予定。

 

通風ダクト → 厚紙でダクトを設置して風の進路を変えたり、冷却の工夫。けっこういろいろ楽しみました
CPU= インテル、入ってる?ですね。Central Processing Unit
GPU= Graphics Processing Unit

 

kokuhou.jpg朝日新聞出版★★★

吉田修一は「悪人」の作家です。他にもいろいろあるはずだげど、意外に読んでない。あっ「怒り」もあった。かなり読める作家です。

でこの「国宝」、新聞連載だそうですが、何ですかね、伝記小説ですか。大河ドラマ。芸談。成長小説。長崎のヤクザの息子がいろいろあって歌舞伎役者になる。持ってうまれた素質と才能で稀代の名女形。そして、いろいろあって、最後は人間国宝に。

なんで歌舞伎なのかなあ・・と不審でしたが、要するに吉田修一、歌舞伎が好きになったんですね。

いろいろ経緯の末に四代目鴈治郎に紹介してもらった。鴈治郎がどんな人か知りませんが、話の成り行きで「黒衣つくってやろうか」ということになった。役者の陰で仕事している黒衣のサポート要員「くろこ」です。

で、本当に採寸して黒子の衣装をつくってもらって、それからは大手をふって見物できるようになった。舞台の裏でも、楽屋でもそうだし、裸の役者のそばでもアグラかいて話を聞ける。何をしてもあんまり周囲の関心をひきません。実に面白い経験をした。

そういう経緯でこの長い小説が誕生したようです。有名な演目の紹介もあるし、それこそ楽屋裏の説明もある。ちょっと趣向をこらした語りで進みますが、ま、なかなかの読後感です。

 

昼食のあと、テレビをつけたら予算委をやっていた。

立憲の逢坂誠二が原発60年延長の件で質問。岸田への質問で、待機の原子力規制委員長が気を利かせて代弁で立とうとする。違う! あんたに聞いてない! あんたじゃない。総理! 総理!

たしか「あんたは信用してない」とかも言っていたような気がする。聞きたくない、とも言ったかな、どうだったか。逢坂はときどきやるけど、怒っていた。芝居ではなくて本気と思う。野党はこれくらい怒ってもいいよね。

規制委員長って誰だっけか。更田の後任。山中伸介という人。予算委で、あの代弁いたします!の姿勢は気の利いた大臣とか官僚だったらよく見るけど、こういう位置(立場)の人としてはうーん・・・。

質問者が維新の誰かに替わったところでテレビを切った。

 

寝る前に(ふとんの中で)両手を上に上げてニギニギ運動。つまり握ったり開いたりですね。これはけっこう有効らしい。中学の頃、爪先立ちで水平に腕を伸ばしてニギニギを千回。千回やると一流の運動家とか銘酒 名手達人()になれる・・・と主張する友人がいました。子供だからけっこう続けられるけど、それでも50回もやったら飽きる。疲れる。

ま、ふと、そんなことをやってみたわけです。そのせいかどうか、因果関係は不明。ただ、夜中に左の手首が痛みだした。痛いなー・・と気になって、目がさめる。眠りが浅い。眠れない。七転八倒。おかげで3回もトイレに立ってしまった。冬とはいえ、3回はひどい。

朝になっても手首の痛みはおさまりません。指を握ったり伸ばしたりの方向にはなんとか動くけど、小指側、親指側へのひねりが無理。結果としてモノをつかめない、ファスナーを上げられない。役にたたない。

たかが左手ですが、不便なものですね。奥さんにすすめられてモーラス鎮痛テープをべったり貼りました。

ベッタリは無様ですが、貼っていると少し和らぎます。夜、入浴の際、湯の表面の熱いあたりに腕を浮かべて温めるとかなり気持ちいい。うん、なおったかな。でも一応はまた鎮痛テープを貼りました。

で、翌日は快癒・・のような雰囲気で、強気になってテープを撤去。すると午後あたりからまた痛みがぶりかえす・・・。

もうだいぶいいんですが、でも完全ではない。痛みだしてから5日あまり。まだかすかに痛いです。不思議なものだなあ。たぶん腱鞘炎の症状と思うのですが、明確な原因も不明だし、スッキリも治らない。テープを貼って寝ると、夜中に布団に擦れてはがれるんで不便。こういうのが「トシ」なんでしょうね、きっと。

塚原卜伝です、たぶん。ブルース・リーはまだ登場していなかった

 

ネットでPCパーツ関連を調べまくっています。八幡の藪知らずに分け入った感もありますが、新情報がたっぷり。

そもそもの経緯をいうと、使っているパソコンのパーツがそろそろ古くなりかかっているということです。

HDDやSSD関連は、ま、いちおう大丈夫です。古いHDDは2017年ものですが、メーカー保証が5年なので、もうしばらくは持つでしょう。2.5インチSSDも今年いっぱいは保証期間内です。万一のときは別途のSSDも用意してある。(2年前の故障騒ぎのときに、あわてて購入の緊急用です)

他にもいろいろあるんですが、ま、たいていは大丈夫かな。いちばん危ないのはギーボードで、これは四半世紀もの。しかしPS/2ポート使用で、おまけに特殊な親指シフトなんで、ま、あきらめてます。壊れたら通常のJISキーにするしかないでしょうね。スマホでQwertyのローマ字入力にも慣れてきたし。

問題は電源ユニットです。使用中なのはCougar GX 600 (HEC-GX600)という希少品で、11年前にツクモの特売をパクッと買った。大きすぎる(14cm 18cm)のがタマに傷ですが、静かで安定していて6980円。掘り出しものでした。しかし丈夫な電源といっても10年以上経過。そろそろ頃合いでしょう。考えておく必要がある。

で、電源を考えるには次に買うはずのCPUが問題になります。実際、AMDの新Ryzenは調べてみるとかなりの発熱らしいし。(インテルも実は同じ)

高発熱となると強力なCPUクーラーが必要です。ところがパワフルなCPUクーラはどうしてもサイドフロー型になってしまう。CPUの上に大きな金属製のヒートシンクを載せ、上からファンで風を送って冷やすトップフロー型では、熱い空気をケース中にまき散らすだけともいえる。やはり横から涼しい風を送って、それを上手にケースの外に追い出す構造がベターです。空気の流れを阻害しないということですね。サイドフロー推奨。

cpucooler2.jpg ところが問題が発生です。いまのPCケース、キーボードと同じで25年前に買ったものです。秋葉原のTWOTOPだったか、当時としては高級品のFreewayブランド()。

しっかりした作りのミドルタワーで、なかなか気に入ってるんですが、問題は横幅が19cm程度しかない。つまり当時としては考える必要のない要素だったんですが、高さが15cm以上もあるサイドフローの大型CPUクーラーを入れるスペースがない。風量があって静かな12cmファン(回転数が少なくてすむ)を使うと、どうしても高さ(実際には横幅)がそれくらいになってしまうんです。

で、現状は泣く泣く9cmファン使用の小型サイドフロークーラーを妥協使用。これでも高さは13cmありますね。9cmファンで12cmファンと同じくらい冷やそうと思うと、けっこう回転数が上がります。つまりうるさい。ブンブン唸る。これも、うーん・・・です。

ま、そういうふうに環境が変わってきた。インテルにしてもAMDにしても、新CPUの発熱量がすごいです。ワット数が高い。がんがん消費して、ガンガン走らせて、ブンブン冷やす。なんか力まかせの状況。

まとめると、
高性能の電源ユニットが必要。余裕をみるなら650Wとか750Wか・・。
よく冷える新CPUクーラーが必要。12cmファン、できれば14cmファン。
前提として、そのクーラーを格納できるPCケースが必須。幅が21~22cmは必要。

うーん、広がる・・・・。

というわけで、ネットを調べまくっているわけです。これがけっこう楽しい。

CPU、いま使っているものはTDP 65Wとかです。ま、ちょっと設置クーラーに気を使えばなんとかなるレベルの発熱ですね。(TDPって何だ?というとかなり難しいですが、ま、発熱量の目安みたいなもの) そのTDPが(厳密には違うんだけど)最近は120Wとか170Wとか、すごいらしい。CPU自体も100度越なんて普通にあるようです。あんまり上がるとブレーキかかるようですが、それでもかなり怖い。

新CPU、今までどおりAMD Ryzenにするか、インテルの13世代Core i にするか、これもまだまだ検討の余地あり。使うマザーボードも、古いPS/2規格ポートを残すかどうかを含めていろいろ。そして大型クーラーを入れられる新ケースの調べも必要。

ここ数日、そんなことばっかり。ずーっとゲームやってないし、本も読んでないです。

とりあえずですが、最近の静音ケースの構造の大変化には驚き桃の木です。この25年、世の中、変わっているんだ・・・。 

FreewayもTWOTOP秋葉原もなくなりましたね。アキバにはずいぶん行っていません。

 

kurara.jpg新潮社★★★

雲上雲下」で数年前のテレビドラマ(眩~北斎の娘~ 宮﨑あおい演)を思い出し、それで原作を読んでみようという気になりました。

なかなかの良作です。数年前に読んだキャサリン・ゴヴィエという作家の「北斎と応為」もなかなか良かったんですが、さすがは本場ニッポンの一流作家。江戸弁やら江戸っ子気風がいい味を出しています。まるで落語か講談か。少しテンポが良すぎて、町人たち、ほんとにこんなふうに話していたんですかね。

徹底的に調べたことがうかがえます。顔料の作り方とか絵の構図とか書き方とか、たいへんだ・・。

いろいろ面白かったんですが、作中登場する困った甥ッ子の話、そんな資料が残っていたのか。事実だったんでしょうか。不良甥っ子が次々と借金をつくり、それもあって北斎は必死に描きまくった。稼いでも稼いでも埋まらない。

ただそれは別としても、当時の絵描き、あんまり金には縁がなかったようです。たぶん版元だけが儲けた。ただしその版元も、火事とか不景気とか御政道の按配とか、決して安定とはいえない。そういう時代です。
 

新聞の識者インタビュー記事。「シルバー民主主義」という言葉が何回も使われていた。シルバー民主主義の下、若者はマイナーな存在なんだそうだ。ひぇー。トシヨリが嫌われているのは承知だったけど、これは初めて知った言葉です。

語り手はたぶん30代の中頃かな。そういう若い人が「シルバー民主主義」なんていやな言葉をあえて使う。そういう現状であることを、ある程度受け入れているような雰囲気。心底、非常に驚きました。ひぇー。声を上げんかい。

 

国会中継

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なんとなく、本会議の一部と予算委員会は必ずNHKが中継すると思い込んでいました。どうも違ったらしい。

テレビをつけてみましたが、予算委員会の中継はやっていません。たしかNHKの基準に「すべての委員会は無理。ただ総理など重要閣僚が参加する審議は中継する」というような方針があって、だから予算委員会は中継のはずと思っていたけど、勘違いだったかな。

気になって調べてみました。あらら。

・視聴者からはニュースや生活情報、大相撲などなど、いろんな要望がある。それらを総合的に判断して中継する。(なるほど)

・NHK側だけではなく、国会側からの要請・許可などが必要。(なるほど)

・予算委員会は基本的質疑のうち、各会派の第一質問者の質疑など一定の基準に基づいて中継をしている。(ひぇー・・)

ま、そういうことのようです。そうか、「一定の基準」ですか。「基本的質疑」で「各会派の第一質問者」なんていう基準があったとはまったく知りませんでした。ほんと、このトシになって初めて知ることが多いです。

 

「Wizardry8の画面トラブル」と題してここここに書いていますが、過去に2回ほど遭遇してしまったトラブルです。

wiz201807.jpg要するにゲーム画面の一部が急におかしくなる。「この部分」と赤枠で囲った部分が透明になってしまって文字が見えにくくなる。どうにもならない。仕方なく再インストール(つまり完全やりなおし)で凌いだんですが、うーん、これは完全に自分のミスだった。

実は先日、何気なく画面左に縦に3本並んでいるトンガリ帽子みたいの(いちばん左下端部分)、これを何気なくクリックしてみました。するとあららら、応じて3カ所の黒背景が透明になる。もう一度クリックすとまた元に戻る。

あーあ、バカだった。なんかのハズミでこの部分をクリックしてしまったんだ。で、黒背景が透明になった。何回古いデータを読み込み直しても、元に戻らない。当然ですね、そういう設定にしてしまったんだから。

wiz20230204.jpg

4年半ぶりに知る自分の愚かさでした。アホ。

 

taiyougashindahi.jpg河出書房新社★★

新しい本らしく、しおり紐が綺麗なまま挟んでありました。

読み始めたが、うーん、乗れない。ま、とある村(鎮)の住民がみんな夢遊病になるという話で、うろつきゾンビですね。なぜか近所には閻連科という小説家も住んでいる。

で、語り手の少年。父親が葬儀用の装飾を売っている。オジサンは火葬場の場長。当局のお達しで村民が死んだら土葬は禁止だ、火葬にしろ。違反者がいたら密告が奨励されていて、えーと、密告料が400元だったか・・・・。

とかなんとか・・・で挫折。

うーん、昔は閻連科、けっこう好きだったんだけどなあ。没入できなくなった。そういえば他にもあったような。。うん、「心経」です。国立大学宗教センターの若い尼僧と道士が好き合ってウニャウニャで・・・というヘンテコリンな小説でした。面白そうな部分もあったんだけど、挫折した。

閻連科と相性が悪くなったんですね。

閻連科、たくさん書いてるひとですが、いいなあと思ったのは私小説ふうの「父を想う」と短編集の「黒い豚の毛、白い豚の毛」です。ただやけにブッ飛んだ方向でも書いてて()、こっちはどうも・・・。

「神実主義」と本人は称しているらしい

 

unjouunge.jpg徳間書店★★★

朝井まかてをもう一冊。

ちょっと毛色が違って、いわば御伽草子です。昔話集。どこかの暗い森のハズレに草地があって、そこには巨大な木・・・ではなく、草がある。葉っぱがまるで耳たぶみたいにふっくらしている。イメージがわきません。

で、なぜか尻尾のちぎれた小狐がやってきて、けっこうしつこく「昔話を聞かせてくんろ」と要求する。そんなもん、知らんと拒否しても、執拗に迫る。うーん・・と困っているうちに、不思議に昔話を思い出して語りだす。ときどき「あい 」と小狐が合いの手を入れる。

ま、そうやって、少し脚色された感のある昔話(新解釈昔話ですね)がいくつか続きます。そのうち頭のわるい山姥(やまうば)もやってきます。少しアホな春風なんかがサヤサヤと無意味に通りすぎます。

後半で少し展開が変わって、なんか種明かしふうにもなりますが、それはともかく。なかなか楽しい一冊でした。★★★★にしてもいいかと、少し迷いました。(表紙の絵は何の話なのか、考えたけど見当つきません)

 

岡山の備前市というところが、新年度から「給食費無料は世帯全員マイナカード取得が条件」とか打ち出しているらしい。ふーん。ついでに今朝の新聞によると政府は、国民全員に振られている12ケタのマイナンバーを「利用しやすくする」らしい。

要するに現行ではマイナンバーの使い方なんかが、法律で細かく制限されているんですね。それじゃ政府として使い勝手が悪い。それでデジタル庁がマイナンバー法の改正案を国会に提出するそうで、ま、実質的に、今後は好きなように用途も範囲も決められる。

そうじゃないかな・・と予想したとおりに進んでいます。そもそもマイナンバーというものは、そうした網羅した形にしないと本来の意味がない()。で、次は「なぜか漏洩!」「意外な悪用!」というパターンでしょうね。必然。

渋々ながら、国民の何割くらいが取得したらこっちもカードを申請するか。だいたいポイントで釣ろうという魂胆が大嫌いです。できれば取得をずっーと遠慮したいけど、かといって不便を忍ぶ気はないし、国家の敵になるつもりもない。はて。

マイナンバー=国民総背番号 ですからね。

 

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