焼けた餃子を皿に移そうとして大失敗。餃子のならんだ大きなフライパンに同サイズの皿をかぶせ、右手でフライパンの柄、左手は皿のお尻。これを一緒に上に浮かしタイミングよくひっくりかえす。で、焼き目が上になって綺麗に盛り付け。
何十年もやってきて、100点のこともあれば少しズレて80点のこともある。ま、だいたいは成功。フライパンの向こう端に当てて宙で返すのが正攻法かもだけど、両手返しのほうが確率がたかい、たぶん。
今回はなんかイメージがわかなかったんだよなあ。でも自信のないままエイ!とやって、失敗した。左手が皿から外れて、餃子が半分こぼれて、おまけに端がたまたまあった硬いものにあたって、パカっと大皿が割れた。あーあ。横にいた妻に被害がなくて不幸中の幸い。
かなり落ち込んでいます。もう派手なことはやめよう。そんな歳じゃないんだぞ。2~3個ずつ箸で移したっていいんだ。はい、失敗するときって、なんか予感があるんですね。気力と自信がないのに変なことをやるべからず。
自戒です。
文藝春秋★★★★
再読です。このところまっとうな本を読む気力もなく、楽しめるだろうと、大昔に読んだこれを借り出し。
12年前には「たぶん再読はしません」とか書いてました。いやいや、前より面白かったです。分厚いのにとりついて数日で読み終えてしまった。
記憶違いってあるんですね。ひたすら学校で大暴れかと思っていたら、前半部はそこまでの長い長い導入部だった。つまり生徒たちのいろいろ、背景やら説明やら、校長や教師たちの奇妙な緊張関係。地味そうですが結末を知ってると面白かったです。
そうか、そうだったのか。殺戮者をまちぶせしたアーチェリー部主将の惜しい失敗なんかも、なぜか違って記憶していた。また武器をいっぱい持参かと思い込んでいたけど、メインは猟銃1本だけ。
銃の名前もわかりました。ベレッタ682ゴールドEトラップ。名銃らしい。それに改良スタンガン。手製のブラックジャックなどなど。それにしても二連銃は3.6Kgくらいあるし、銃弾も50発なら1Kgから1.5Kgはありそう。おまけに大怪我していて、他人の靴でひろい夜の学校を走り回る。やはりスーパーマンです。
Docomoショップにて。ウンともスンとも反応ないけど、調べると完全に死んだわけではないらしい。手だてがあるかもしれない・・・とゴニョゴニョ20分。直った。うれしい。
原因はメモリがなんとかかんとか。OSのバージョンアップでもなんとかかんとか。あとでネットで調べたけど結局詳細は不明でした。ま、どうでもいいか。
もし工場おくりになると費用がなんとかで、よかったですね・・とか言うておったが、これも不明。1年間は無償じゃなかったのかな。どうもスマホ絡みの話はオジサン、よくわかりません。かかわりたくない。
購入3ケ月のスマホが突然壊れた。そんなこと、あるんですねえ。
昼食後にスーパーへ行って、PayPayを使って、それっきりかな。夕方起動しようと思ったら動かない。画面は暗いままで、ウンともスンとも反応しない。落としたとかぶつけたとか、なーんにもないんだけどなあ。
ネットで調べて、念のためSIMカードの再装着なんかもトライしてみました。無駄でした。
仕方ない。駅前のDocomoショップの予約をしました。はい、予約が必要なんです。電話して、例の自動応答で時間をかけて要件を予約。でも工場に戻して修理なんていったらいやだなあ。
そうか、古いスマホにSIMカードを戻せばいいんだ!と夜中に(ポカっと目が覚めたとき)思いつきました。賢い! ほんの3ケ月前まで現役だったスマホです。データは残っています。問題なし。Docomoショップに古いのも持っていこう。で、いま、せっせと古いのに充電しているところです。
いきなり急死だなんて、そんなことあるんですね。やっぱりいろいろ、スマホって、嫌いです。
めっきり本も読めないし、散歩もしないし、かといって大酒も飲めない。おまけに世間じゃ狐が無理笑い作って喜んでるし、あちこち自治体では不思議な現象がはびこっているし。なんかねえ。
ニューヨークの市長選結果、それにカリフォルニア知事の動きだけが楽しみです。このまま過ぎるわけがない。お天道様は見ていらっしゃるはずだ、きっと。ガザとウクライナには目をつぶっています。つら過ぎる。たぶんアフリカとか南米にもあるんでしょうが、多すぎる。見ないふり。
めっきり寒くなりました。決心して数日前から布団の上に毛布をのっけて、これが意外に暑くはない。こっぽり包みこまれるようでよく眠れます。歳だなあ。日中、靴下も履くようになりました。モゴモゴして嫌いなんだけど、効能あらたか鼻水は止まる。
半年以上前からの左肩痛は、おそらく死ぬまでの伴侶になりそうです。もうつらくはないけど、残っている。指の先くらいの子猫 子ねずみが噛みついてぶらさがっている。夜、ときどき軽く噛む。(※)
ちょっと歩くとふくらはぎが痛むようになりました。間欠性跛行。すたすた5分歩くとびっこひきはじめ。休むと治る。たぶん血行の障害でしょうね。どうすれば治る・・・という答えはネットでは発見できませんでした。ま、歳というんでしょうね。あと一年と少しで大台に上ります。よくまあここまで。
昨日、決心して理髪へ。さっぱりしました。めっきり薄くなったので似合う髪型を相談してみたものの、はかばかしい返事もなし。オヤジも歳くったな。ふらふらしながら鋏使うようになってる。たまに櫛を落とす。これも天然自然。今は一丁前になった息子も横にいるし。
など、いろいろ。昼のニュース番組の時間になるとついテレビをつけてしまう。見なきゃいいのに。なるべく奥さんの前ではぐちゃぐちゃ文句たれないように心がけていますが。
※ 訂正。『小犬が甘噛みしてるような痛み』が適当な気もする。
河出書房新社★★★
聊斎志異の閻連科バージョン。というか、聊斎志異の形をとって勝手気ままに書き殴ったようなものですか。「書き殴った」なんて乱暴な言葉ですが、ま、実感。思いつくままキーボードをたたきまくった。
まず登場するのは康熙帝です。清の第4代皇帝。8歳にして即位。明の呉三桂たちを鎮圧。ロシア帝国と戦ってネルチンスク条約締結。モンゴルを鎮める。などなど。要するに『大帝』だったわけですね。
で、その退屈した康熙帝が「物語を読みたい」と希望する。ん、「肖像画を描かせよう」だったかな。そうそう、優れた絵師を探させる。あるいは面白いお話を書かせる。
皇帝なので、無茶言います。気に入らないとすぐ死を賜る。乱暴な命令を下す。なにを言ったって宦官も百官もへへーとひれ伏す。
というふうな設定で、地方の物書きが怪異の話を書いて(駅伝みたいにして)送ってくる。たいていは狐の話。読書人が狐の美女に誘惑されてなになに。(なんでよりによってその男が美人狐となになにになるのか、理由は常に不明)
聊斎志異のそれぞれを現代風にふくらませたらどうなるか。その見本みたいなものですね。ワンパターンですぐ飽きる。衣服を脱いだ美人狐がアホ男にいろいろサービスして、最後は狐が姿を消す。その連続。たまには現代風にSMもあって、中年読書人が狐をムチでしばいたり。
だんだん飽きてくるんですが、そこからが後半。物語に書かれた『歓楽国』へ実際に行ってみようと詔を下した康熙帝(67歳)。反対する奴は死を賜るぞ。で、延々と旅をしてついに不思議の国にたどりつきます。ところが家来と別れて単独行動しようとしたばっかりに、不可思議な大冒険が始まる。説明できませんが、ま、鏡の国のアリスの聊斎志異版です、逆世界。
なんだかんだあって、皇帝である自分がなにをしてきたのか、どう思われてきたのかを身につまされる。皇帝の権威もここではまったく通じない。怒ったり、がっかりしたり。みんなに馬鹿にされるたびに、ふしぎなことに肉体が若返る。逆の世界ですから。最後は青春の十代。あは。
そうそう、別件。『冷宮』という言葉、知りました(※)。寵愛を失った妃たち(あるいは罪を犯したと思われた女たち)を閉じこめておく軟禁の場ですね。で、そこで死んだ女たちに帝は難詰される。罪はもちろん、どうせ私の名前も覚えていないんでしょ? え? 言ってみなさいよ。
楽しく読めると思って借り出したんですが、けっこう大部で、いやー、時間がかかった。自由奔放書き殴り。閻連科の失敗作とは思いませんが、傑作とも思えません。ま、こういう内容じゃ習近平は怒るでしょうね。康熙帝になぞらえて私をおちょくっている本じゃないのか。閻連科、本国では無理でもっぱら台湾での刊行らしいです。
※冷宮跡は北京の故宮にもあるそうです。ただ非公開なので知られてはいない。
久しぶりのさわやかな秋。肩の痛みとか理由つけて半年間サボってきた「デスクまわりの片付け」を一部断行しました。といったって不要のキーボード4枚(※)、マウス3~4コ、膨大な量のコード類、コンバーター類。なんやかんや。
これだけで大きなゴミ袋がいっぱいになりました。袋にスペースはまだ余裕ありそうだったけど、ただただ重さが限度(※)。ついでに廃棄になった圧力IH炊飯器でも別袋をひとつ。
このほかにまだ歴代の古いマザーボードやCPUクーラー、排気ファンなどがあって、けっこう大変そうだけど、そっちは次回の「気力充実」を待つことに。壊れかけDVDレコーダーとかたくさん残っています。
ひと汗かいて、すこし落ち着いたら今度は頼まれていた栗の皮剥き作業にとりかかる。今年からは新趣向で、ゆでた皮に包丁で十文字を入れていきます。簡易そうですが実際やってみると、皮を一部剥く従来型とあんまり変わらない作業量ですね。(栗。大量の頂き物でうれしいけど大変)
※Windows11のあおりで使えなくなった旧型のPS/2接続キーボード。老後のためにためこんだんだけどなあ。
※古きよき時代のキーボードなのでずっしり重い。たぶん1枚あたり3キロくらいはある。これ以上詰めると袋が破けそう。
炊飯器。
最初から最後までやたらゴボゴボ ガーガー ピーピーとうるさい。
なにしろメーカー推奨高機能の「圧力IH」なので、途中で蓋を開けてなにか具をいれるのは禁止。おまけに炊き終わって蓋をあけると盛大に内蓋の水(湯)がこぼれる。一部はご飯の上にもこぼれる。
買い換えようという話はずーっとあったのですが、なかなか腰が上がらなかった。でも、ついに新しい安物(ただのIH炊飯器)を購入しました。迷っているあいだにも値が3~4千円は落ちて、2万円台でした。ポイントがたまっていたので、払ったのは1万円ちょっと。
静かです。なにも言わず、ふつうにご飯を炊いてくれます。大満足。うれしいです。
集英社★★★
東京に住まう(?)地霊の話。というより「地霊らしきモノによる」一人称の語り。ひたすら饒舌な独演会。400ページを超します。
地霊はウジ虫やネズミだけでなく人間の形もとるらしく、幕末の侍やら関東軍の参謀、はたまた戦後の暴力団、政治家、ジュリアナお立ち台の女王・・・と憑依する。事件のあるところに「私」がいる。正しくは「憑依」じゃないですけどね、詳しくは本書を読んでください。
みんな悪い奴です。地霊に良心とか善悪とかあるわけがない。だからけっこう痛快。はちゃめちゃ。そうやって最後は3.11です。ひょっとするとフクイチを描きたいと思って奥泉は始めたのかもしれない。ただ、その割には終盤が疲労気味でした。たぶん、エネルギーが尽きた。
チェコもそうなったとかという記事。極右政党を引っ張る有力な日系政治家がいて、チェコ人はケバブを食べるなとか煽って人気らしい(※)。
なんか、世界中、次々と進路を右に切ってるようです。潮流ですか。
※チェコのイスラム教徒は国民の0.1%以下とか注にありました。