2016年4月アーカイブ

★★★ 新潮社
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写楽とは何者だったのか。諸説いろいろあります。なにしろ活躍時期がべらぼうに短くて、おまけに個人情報がゼロ。おまけに画風は他の浮世絵とまったく違う。下手なのか上手なのかも実はさだかではない。全身デッサンは酷いとかいう話もありますね。

ということで、小説じたてで写楽の正体の新説です。著者は推理小説のけっこう有名な人らしい。あいにく一冊も読んだことはないですが。

で、ここで提唱の写楽の正体。有力といわれる斎藤十郎兵衛説を排したものですが、では完全な新説なのか、実は前から言われていたものなのかは不明。少なくとも自分は知りませんでした。しかしこの新説、けっこう納得できる。「写楽探し」のストーリーとしてはなかなか面白かったです。

ただし小説としては、はてどうか。冒頭の事件とか、回転ドアの話とか鬼嫁のこととか、あるいは美人教授とか。いったい何を訴えたいのか意味不明。最後のほうでも、ここでなぜこの人物が眉をひそめたのか、なぜ冷たい顔をしたのか、などなどが消化不良です。書いてみたかったから書いた? まるでチャンドラーの推理小説みたいだ。チャンドラーじゃ褒めすぎか。

中身は現代と寛政6年で進行します。現代は落ち目の北斎研究家が主役。イジイジと謎の解明につとめます。寛政年間のほうは版元の蔦屋重三郎が主役で、蔦屋と悪仲間連中とのいかにも江戸っ子ふうの会話で進む。この会話、軽くポンポンと落語ふうキャッチボールで最初は面白いんですが、だんだん飽きてきますね。要するに島田荘司という作家、達者なんだか下手なんだか見当がつかない。

ただし写楽研究はずいぶん真剣にやったらしいことは伺えます。


★★★ 日本経済新聞出版社
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副題は「アメリカは中国の挑戦に打ち勝てるか」。著者は英フィナンシャル・タイムズの記者らしいです。

ま、テーマはタイトル通りで、これから米中の関係がどうなるのかの分析です。しかし読みすすむにつれて中国は大変だなあ・・と思います。希望はあるけど前途多難。

中国が何か対外的な行動をとるとき、常に問題になるのが「弱い指導者、強い派閥。弱い政府、強い利益集団。弱い党、強い国」です。要するに決められない。鄧小平が死んでから中国は集団指導制になったといわれますが、言葉を変えると政権が非常に不安定である。派閥が強い力をもち、その意向に逆らうのは危険。派閥っのては、違う言い方をすると利益集団ですね。

そういう弱みを抱えているのに「国家」としては米国に迫る実力を持ってしまった。世界のG2として行動したい気持ちはあるが、周囲がすんなりと認めてくれない。そもそも一党独裁なのに資本主義国家になろうとしているのが矛盾ではあるんですけど。国家主導の資本主義経営ってのは、たいてい失敗します。

そうそう。今の中国は19世紀の米国のモンロー主義をなぞっているという指摘は面白かったです。モンロー主義、なんとなく「米国の孤立主義」みたいな印象がありますが、実際には「アメリカ大陸に手を出すなよ。こっちも欧州大陸には手を出さない」という主張です。米国だけでなく、アメリカ大陸をそっくり囲ってしまう考え方

そうなると中国の「ハワイより東は米国、西は中国。それぞれの庭として分け合おうぜ」という主張は非常にもっともです。西太平洋は中国のテリトリー。世界を征服する野望なんかないよ、西太平洋だけでいいんだ。

問題は、大統領ジェームズ・モンローの当時、南北アメリカ大陸で「大反対!」という声があがらなかったことでしょう。ま、それもいいんじゃないの。ヨーロッパの連中よりは米国のほうが信用できるもんな。

そこが現代との相違です。大中国がいわば「大東亜共栄圏」の理想をかかげても、周囲の国がみんな嫌な顔をする。みんな中国とケンカをする気はない(この点で米国の思惑とは違う)。でも中国の言いなりになる気もない(この点で中国の思惑が狂う)。

中国の基本的な方針は「非対称戦」だそうです。米国と正面きってドンパチやったら負ける可能性が高い。しかし中国近海に攻めてくるんなら、いくらでも叩ける。来るなよ、来たら叩くぞ、という戦い。この範囲の戦いでなら中国はけっして弱くないらしい。具体的には日本とかフィリピン、ベトナムあたりのラインを想定しているんでしょうか。

しかし、今の中国にとってタンカーによる石油の輸入は生命線です。そのためたとえばミャンマーに大きな港を作ろうとしている。うまくすれば、この港から中国南西部まで延々とパイプラインを直接ひけるかもしれない。これが成功すればマラッカ海峡とか、狭くてややこしいルートを気にしないですむ。すばらしい。

しかしその代償として、今度は石油搬入の港を防衛する必要が出てくるでしょう。軍港化です。また脆弱なパイプライを防衛するため部隊を駐屯させる必要も出てくる。「世界に進出する意図はない」と主張しているのに本土から遠く離れた地点を防衛するというのは、中国モンロー主義からすると、どうも違和感がある。おまけに遠隔地では得意の非対称戦も無理。矛盾ですね。これを解決しようとすると、米国のように金食い虫の空母打撃群を遊弋させなければならない。

はい。中国は矛盾だらけ。人口13億の強大な力を持ってはいるんですが、内部に矛盾がたっぷりある。おまけに周囲が尊敬してくれない。不満です。米国と戦う気は毛頭ないけれど、しかし軍備は増強しなければならない。しかし中央の言うことに軍はしたがわない。民衆は勝手なことを主張する。

著者の見解としては、まだ当分の間、米国の天下は続く。矛盾を内蔵した中国は前途多難。


2月に書いた「Windows10と第6世代Skylake」記事ですが、3月にポリシー変更があったんですね。知らんかった。

要するに内容は「みんなWindows10を使ってね」「古いWindows7も重要なセキュリティなんかの延長サポートだけは2020年までやるよ」「ただし最新CPUであるSkylake使ったPCの場合は2017年までしかサポートしないよ」という不思議かつ乱暴な発表だったのが、
「いやいや、考えを変えました。Skylakeでもサポートは2018年まで」と変化した。ついでに「緊急なセキュリティなんかに関しては2020年まで続けます」。

かなり軟化というか、弱腰。よほど突き上げが大きかったんだ。業務で大量のWindows7使っている企業なんかからは猛烈なクレームがあったと思います。

ただこの発表もけっこう「?」な部分があります。そもそもMSではメインストリームサポート延長サポートという言葉を使い分けているんですが、「メインストリームサポート」とは機能追加なんかも含まれる重要な修正、そして「延長サポート」ってのはその後5年間提供の緊急性のあるセキュリティプログラムなんかのようです。しかし実はWindows7に関しては、確か2015年にメインストリームサポート期間が終了しています。そのオマケとして2020年までは延長サポートを続ける。

しかし今回のポリシーには「すべて2020年まで緊急サポートは続ける」というような文言があります。するとSkylake対象の「2018年」というのは「メインストリームサポート」なんでしょうかね。混乱している。

あちこちのPC系解説サイトを眺めてみましたが、みーんな曖昧にしている雰囲気。大本営発表をそのままなぞっている。「Skylakeの延長サポートは2017年まで」だったのを「2018年まで」に緩和しただけでなく、さらに「すべて2020年までサポートします」なんて余計な言葉を付け加えたのでワケがわからなくなった。

ま、どうであれこうであれ、少なくともあと2年あまりの間は、パソコンが壊れてCPUを新しくしてもWindows7を問題なくインストールできる。さらにあと2年はセキュリティ関係の更新プログラムも提供してくれる。そういうことなんでしょうか。そう理解しましょう。

だいたいWindows10以降、MSはもう新しいOSを出すつもりはないという噂もあります。Windows7のサポート期間が終わってからは、どんな雰囲気になるのか予想もつきません。やはり更新プログラムをふくめたシステムまるごとバックアップである「システムイメージ」をしっかり残しておく必要がありますね。MSのお世話にならなくてもある程度完結できるような態勢。役にたたないかもしれないけど、一応は保険です。

LPM問題って何だ?

別件ですが最近SSDやらUpDate関連やらでネットをうろつきまわったため、結構な新知識がつきました。

たとえばSSD関係。128MBのSSDを買ってシステムディスクにした頃は、PLEXTORが大人気でした。コントローラーがいいとかメモリが東芝やMicronを使っているとか、なんだとか。ところがその後は急にネットでの人気は落ちたようで、暫くはCFDが価格も手頃だったためか人気。で、今はSANDISKやCrucialあたりが売れ筋らしい。要するにある程度の信頼性があって、あまり高くないのが好かれる。

ふーん、最近は500GBクラスも1万5000円程度なのか、安くなってるんだなあと眺めていたら、CrucialのLPM問題とかいうのが話題になっていた。話題といっても、本当は数年前から騒がれていたんでしょうけど。

LPM問題。まったく「?」なので少し調べてみて理解。LPMとは「Link Power Management」。要するに節電機能なんですね。通常はOSというかマザーボードがこのへんをコントロールしてたんだけど、最近はSSDなんかのデバイスにもコントロール機能がある。賢くなった。

そのため、もし賢い機能付きのSSDを使っていたユーザが、機能のないSSDに中身をまるごとコピー(クローン)するとややこしいことになる。お互いの了解事項が食い違うわけです。片方は「機能があるつもり」で動いているのに片方は「そんなこと知らんよ」というパターン。それで軽いフリーズ状態が生じる。ま、私の理解の限りではこんな現象のようです。

で、どこかの説明によると「BXシリーズ以外のCrucialのSSDはLPMに対応していない」そうです。BXシリーズというのは比較的安いSSDで、たしかTLCです。またまた説明が必要ですが、TLCってのは、ま、メモリセルのひとつに3つのデータを格納できるという代物。主流はMLCでこっちはデータを2つ格納。したがってTLCは安く作れる、容量を大きくできる、スピードや信頼性は少し劣る。なぜかいちばん安いラインナップだけがLPM問題をクリアしている。ややこしい。

もちろんLPM問題が発生しても、それを修正する方法はあります。どっかの設定を少しいじればいいらしい。しかし、ま、問題なんて発生しないほうがベターですわな。

ことほど左様で、PC関連、次から次へとややこしいです。

ついでに言えば、システムぐるみPCドライブの中身をまるごとコピーする便利な「システムイメージバックアッブ」ですが、バックアップ先として推奨は外付けHDDやDVD(何枚になるんだ!)です。しかしUSBメモリはダメ。したがって64GBくらいの安いUSBメモリを買ってきてバックアップ先に使おうとしても認識してくれないらしい。Win7だけの制限事項かもしれないです。これもなんか不思議な制約です。

不思議なこと、ほんといろいろあります。

★★★ 朝日新聞社
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本多がまだ若くて北海道支社にいた3年ほど、絶好の機会だってんで道内の秘境僻地を探検しまくった頃のもの。昭和60年頃かな。あまり面倒なことを言わず、とにかく未踏峰があったら登る、調査隊がいれば参加する。完璧な山男です。あまり理屈がないので読みやすい。

たとえば知床。当然のことながら、当時は完全な秘境です。船に乗って半島をまわったり山を登ったり、番小屋に泊めてもらったり、名前のない湖を発見したり、這い松の中を漕いで虻と蚊に襲われたり。なんとまあ物好きな。

あとは無人島へ渡ったり、つぶれそうな開拓村に泊まったり、漁師と話をしたり。漁師も開拓民もみーんなべらぼうに貧しいです。こんなのでどうして生きていけるというほど貧しい。そう、北海道は貧しかった。今だって、たぶん貧しい。現在も沖縄北海道担当大臣なんてのがいるほどで、昔は北海道沖縄開発庁というのがあったはず。今でもあるのかな。要するに土壌は火山灰とか泥炭かなんかで力がないし、冬は信じられないほど冷えるし、行政の方針はコロコロ変わって展望がないし、嘘ばっかりだし。暮らしやすい場所じゃないです。

渡辺一史の「北の無人駅から」がこうした実情を伝える好著でした。そうそう。テレビドラマ「北の国から」はずいぶん観光客を増やしたみたいですが、あのドラマは美しい自然に感動するのではなく、実は農民たちの厳しい暮らしぶりや人間関係のほうに本当のテーマがあったんじゃないか。そんな気がします。当然じゃないか、と言われそうだな。

ま、要するに北海道は貧しい。僻地はもっと貧しい。書かれているエピソード、日高の奥地の分校の子供が静内(子供たちからすると憧れの都会)を見たいばっかりに小指にケガをする。ケガすると医者がいないので静内へ連れていかれる。自分で指を切ったってのは村では「公然の秘密」だったそうです。ま、仕方なかんべ。その集落はその後、全員移転して消えたそうです。

本多勝一ってのは、あまり情緒的に流されないのが魅力です。貧しさを坦々と書く。農民漁民たちがみんな「いい人間」ということもない。ずるい奴もいるし、こすっからいのもいる。ま、当然ですわな。有名記者になってからはちょっと「自分の主張」が強くなりましたが、若いころはまだそれが少ない。いい本でした。


大成功!

まったく進まないWindows Update。「気長に」などと言っていましたが、もちろんそういう気質ではないので、しつこく懲りずにあちこち検索。で、発見したのがこの3月4月の情報で「KB3138612をインストールする」というものでした。

ブラウザで「KB3138612」を打ち込むとMSのサイトに行けます。しかしダウンロードしたファイルの末尾に「x86」がついてたので「?」です。ページのどこにも32bit用とは記してないけど、怪しい。おまけに他のページに飛ぶとスクリプトエラーかなんかでブラウザが凍る

うーんと考えてダイレクトに「KB3138612 x64」で検索。ここでヒットしたMSのページからダウンロードして、実行するとまたトラブったらしく、いつまでたっても終わらない。うーん。困ったもんじゃ。とりあえず再起動して、再度トライ。なぜか今度はうまくいきました。

どこかに「再起動してから30分くらい待て」とあったので、オマジナイとしてしばらく放置(アップデート関連はオマジナイが多いです)。そしてあらためて「更新プログラムの確認」をかけると、いやはや。数分でズラズラズラッと出てきました。糞詰まり解消。すごい。

一気にやると失敗の確率が高いらしい(これもどこかのサイトにあった)ので、面倒ですが手動でまず50本ほどを選んでダウンロード。はい、実にスムーズでした。次に70本ほど。そして残りをダウンロード・・・・。うまくいきました。心から嬉しい。

唯一心配なのは、どこかでWindows10アップデート関連の余計なお世話ファイルを拾ってしまわないかということでしたが、たぶんそれは「推奨プログラム」「オプションプログラム」に入っているんでしょう。確信はないですが、そう信じます。万一「アップデートの準備ができました」なんてのが出てきたら、また騒がないといけない。

こうなると、早めに丸ごとのシステムイメージバックアップが必要ですね。一回やっておくとちょっと安心できる。

updatelist2016.jpg■メモ
Windows 7 64bit。リカバリー後にSP1適用。Updateがまったく進行せず「KB3138612」を直接ダウンロードして実行。これによってスムーズに170本の更新プログラムリストが得られ、ダウンロード、インストールもできた。さんざんマイクロソフトの悪口いってすまんかった。いまさらだけど、やればできる子じゃないか。(2016.04.21時点。時間がたつと事情が変わる可能性あり)

■追記
ここまではスムーズでしたが、その後またリストにあらわれた更新プログラム(4/12分?)に関しては、またダウンロードが進まなくなった。完全ではなかったようです。そのうち溜まったらまた考えますか。

■追々記
数日後、あたらめてチェックしてみると該当の上記更新プログラムは見えない。いつのまかにインストールされてしまったんだろうか。キツネにつままれたようで、不明。
前回の「KB3138612」とは別に「KB3145739」も効果があるらしいので手動ダウンロードしてみたが、これは既にインストール済らしい。やはり詳細はわからない。


少し時間がとれたのでノートPCにWindows Updateをかけてみました。とりあえず「更新プログラムの確認」だけ。1時間ほど待ちましたが、まったく進行せず。

たかがネットにアクセスして使えそうなプログラムをチェックするだけ(素人目にはそう見える)なのに、CPU使用率は50パーセント、メモリも4GB近く使っている。けっこうな大仕事のようで、不思議です。これを延々と続けるのはかなり徒労感があります。

そうそう。この件とは関係ないですが、8GB搭載メモリのうち790MBはキャッシュになっていることが判明。よしよし。賢いです。まだ3GB以上空いている。

wupdate2016.jpgトライは一旦終了。また時間をとれる機会があったら、こんどは数時間続けてみようと思っています。詳しく検証しているサイトも参考にしましたが、要するに「抜本的な解決策なし」らしい。


★★★ 朝日新聞出版
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いい本だけど本音としては敬遠したいなあ・・・というのが本多勝一です。なんせ、ぼんやり読むわけにはいかない。読むほうにも強いエネルギーが必要になる。

で、アイヌものならいいかな、と甘く見て借り出しました。もちろん和人による搾取・迫害の記述は当然あるだろうけど、そもそも自分はアイヌに関してほとんど知らない。あんがい興味をもって読めるかもしれない。

なかなか良かったです。叙事詩である「ユーカラ」という口承があることは知っていましたが、それとは別に散文ふうのものもあって、それが「ウエペケレ」です。昔話とか民話とかに相当するんでしょうか。たいてい一人称で「私は・・・」の形式で語られる。

昔話といっても起承転結があるものばかりではなく、実際の生活を坦々とそのまま語ったようなものもある。この本では「ハルコロ」という少女の日常や成長を語ったものがたっぷり掲載されています。何百年か前、平凡な少女が家族と共に暮し、洪水や敵の襲来、熊やフクロウを神々に送り返す「イヨマンテ」の行事、初潮、恋のときめき、結婚、出産などなど。まるで日記のようです。そしてこの「日記」の中には長老が語る雄大な英雄譚や神話も入れ子になって、劇中劇のような形にもなっている。

このハルコロは二人の男に関心をいだいて迷うのですが、一人は狩りの名人。もう一人は細工物の達人。狩りのほうが圧倒的に大事そうにみえますが、そうとばかりは言えなかったらしい。確かに北海道では何から何までぜーんぶ木を削ってつくる。鉄器は交易品だったんでしょうかね。この本には食器や楽器、生活用具などの写真やスケッチもたくさん掲載されています。

こうした「ウエペケレ」は膨大な数があるらしいです。ただし活字になったのはごくごく少数。本多勝一の本が刊行されてからずいぶん経っていますが、たぶん事情はあまり変化していないでしょう。同じ少数民族でも北米ネイティブとかアボリジニに比べると、アイヌ民族は徹底的に同化させられ、文化的にはほとんど埋没している。

そうそう。九州の元寇の少し前かな、カラフトあたりを舞台に元とアイヌの戦争が続いたようです。大軍で攻め込んだというより、お互いの勢力範囲が競合したような印象で、どっちかというとアイヌ軍のほうが優勢だった気配。知りませんでした。知らないこと、多いです。

(なかなか面白い本でしたが、やはり本多が熱を入れて語りだすと少し疲れる。特に巻末収録のあたり。疲れるなんて言ったらひどく怒られそうですが)

あ、同じ巻末でも付録みたいなイヌイ(ット)の民話は不条理でけっこう楽しかったです。


今日メモリ増設をしました。すんなり認識。非常に快適になりました(ふつうのデスクトップ程度の感覚)が、その代わり排気口から熱い空気が吹き出る。メモリの発熱もバカにならないんですね。あまり酷使しないノートなので大丈夫とは思うのですが。


ふと思いついて、これまで買ったメモリの値段を調べてみました。なるほど。

2012年にはPC3-12800(DDR3-1600)の4GBを2枚買っている。CORSAIRで4480円。確か当時としてはけっこう高い部類のメモリだったような。ただし円がえらく強くてドル80円とかいってた時代です。

そのちょっと前、2010年にはPC2-5300(DDR2-667)。2GBを2枚で1万1000円強。BUFFALOです。張り込んだんだなあ。もう円高傾向に入っていた記憶ですが、でもこんな価格だった。

更にその前は2005年でPC 3200(DDR-400)の512MBを2枚。メーカーはSAMSUNGですね。これも1万強。当時のドル円チャートを見ると105円-110円レベルだった。

で、今回はTeamのPC3-8500(DDR3-1066)のSO-SIMMが4GB2枚で4980円。円安のわりには安く手に入れたほうなんだろうか。メモしておくとこの春のドル相場は108円から110円程度。メモリとかハードディスクの価格は円相場の影響がほんと大きいです。

Windows Updateの成否にメモリ搭載量が絡んでいる可能性もあるという情報をネットで知り(なるほど。多少は納得)、やはりメモリ増設は避けられないのかなあ・・と。

まだ先でもいいんですが、古い規格なので品薄になっている気配。上位モジュールの方が安かったりして一応は互換がきくはずですが、その「はず」が必ずしも信頼できない。はい、気が短いです。多少はブランドを信頼してTeamでPC3-8500 SO-DIMMメモリ。某通販ショップで2GBが1500円弱になっていたので注文。2枚で税込み3022円だったかな。メール便で送ってもらうと220円かかるらしい。3240円か。ま、安いです。

カードは使いたくなかったし、銀行振込も面倒。初めてですがコンビニ決済というのに挑戦してみました。自宅のすぐそばにセブンイレブンがあります。初トライ。

ということで注文クリック。注文確定メールが届いて、記載のURLにアクセスすると振込店を指定できる。そこで一覧を見ると、あれれ・・・セブンがないです。そうか、このショップではセブンが使えないのか。おまけにコンビニ払いにすると手数料をプラスされるし(意外!)、おまけにメール便扱いにならないらしく、トータルでは3900円強になっている。うーん、予想外。なんやかんやで販売価格より900円も高くなっている。これじゃ「安い!」とはいえません。

ちなみにアマゾンの場合同じTeamの4GB×2枚セットが4980円。送料は無料。
 ・片方は2GBのバラ売り2枚で3931円。
 ・片方は4GBの2枚セットで4980円。

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これは思い切ってトータル8GBにしたほうが賢明でしょうね。メモリはセットで買ったほうが多少は安全ともいうし。善はいそげで、某ショップのほうはキャンセルを入れ、アマゾンで注文しなおしました。こうしてアマゾンが儲かる。

同じアマゾンで売ってるメモリでも、たとえばUMAXとかRamMax、Komputerbayなんかはけっこう安いです。でもよく知らないブランドだからなあ。

UMAXだけはけっこう昔から名前を見た記憶がありますが、ネットの評判では相性がきついようで、ダメだったという報告がけっこう上がっている。ほんと、安いメモリはある意味オミクジです。(その割りにはデスクトップ用にはよくノーブランドを買ったけど)

もったいないようですが、今回はブランド品を選びました。ただしブランド品といってもKingstonとかCORSAIRなんかとは違うレベルで、ま、中級品です。ただし結果がどうなるかは、やってみないとわからない。


今回のHDD→SSD換装についてわかったこと。

まず5000円弱、120GBと小容量の廉価SSDでも十二分に使えるということ。しかも効果はすごいです。6年前のノートPC(メモリ2GB。Celeron P4500)が生まれ変わった。エクスペリエンスインデックスの数字はHDDが5.9から7.7に変わっただけですが、実際の使用感はまるで違う。起動はストレスなくスピーディだし、アプリをクリックしたときの反応も俊敏です。ほとんどデスクトップ(ただしちょっと遅い機種)なみ。

vaioE2014.jpg作業してみるとハードディスクやメモリの交換が非常にしやすくなっているのにも驚きました。だいぶ前にたしか富士通のノートで作業した際はネジの数はやたら多いし、注意しいしいHDDソケット部分のフィルムを剥がすのが大変で、うっかりすると断線しそうだった。便利になっています。

リカバリーDVDはやはり必須です。これさえあれば安心できる。今回は小容量SSDということでスペースを惜しみ、リカバリー領域を転送しませんでした。したがって本体の内蔵SSDからリカバリーはできなくなりましたが、たぶん問題ないはずです。

最後の問題はWindows Update。Windows7のSP1を入れた段階からすると、たぶん累積更新プログラム数は150とか200近いと思います。これをすべて更新するのは至難の業です。本来ならスムーズに更新できる理屈なんですが、なんせ相手はマイクロソフト。不思議なことになかなかうまくいかない。で、うまくいかないことは知ってるはずなのに、放置している。更新プログラムをまとめた新しいサービスパック(SP2とか)をダウンロードできれば、すべて解決するんですが。釣ったサカナに餌はやりたくないんでしょうね。

おまけにWindows7の「メインストリームサポート」はすでに終了しています。あとは2020年1月までが「延長サポート」なんだとか。要するにある程度システムが完備した段階でまるごとバックアップしておかないと悲惨なことになりかねない。「まるごと」というのは、システムイメージのバックアップというやつですね。

ところがシステムイメージのバックアップとなると、少なくとも40GBとか50GBは必要でしょう。DVDじゃ無理です。どうしても外付けのハードディスクがないと困る。ま、使用しなくなった古いハードディスクは転がってるんで、接続する手段さえあればいい。手段はUSBですね。「ハードディスクケース」とかいう名称で2000円とか3000円で売っているので、これに内蔵ハードディスクを入れて、USBで繋いでやる。そのうち入手しておかなければなりません。

sandisc2016.jpgということで、これからやることは「気長にWindows Updateをトライする」「最新のシステムイメージをバックアップできるように、ハードディスクケースを用意しておく」のふたつ。メモリを増設する、も含まれるかな。

やれやれ。

★★★ 文藝春秋
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習近平が総書記になる前あたりに書かれた本のようです。著者はサンケイの記者。サンケイ、けっこう中国絡みの本が多いですね。力を入れているということなんだろうか。おしなべてそこそこ面白いけど、ちょっと強引だったりアクが強かったりする

で、例の太子党、共青団、上海閥についても説明。習近平は太子党。上海閥は江沢民、共青団は胡錦濤、李克強。この3つがシノギを削っているんですが、だからといって自民党と民進党みたいな関係でもない。強いていえば学閥ですかね。

なんとなく心情的に共有するものがあるけど、だからガッチリ結束しているわけでもいない。人によっては太子党グループだけどたまたま上海で仕事をしていたんで上海閥と関係があったりもする。だから「私は太子党だ」なんて公言する人間はまずいないらしい。

あっ、もちろん太子党ってのは特権階級の子弟です。特権階級ってのは、たいてい戦前から党員で活躍したような連中。長征、延安時代から戦っていたなんていうと、かなり偉い。

話は逸れますが、例の長征という代物、要するに勢力を失った共産党が奥地に逃げたということです。それを綺麗に表現すると長征。延安時代の党ってのは「某新興宗教みたいな雰囲気」と著者は言っています。ま、確かにオームだったんだろうな。各地から熱血的な若い女が次々と馳せ参じて、幹部連中はたいてい糟糠の妻を捨てて再婚した。古妻が抵抗すると幹部連中が無理やり「説得」したらしい。

これも関係ないですけど、孫文もアメリカ帰りの宋慶齢に夢中になって、古女房を捨てた。なんでも日本へ呼び寄せて無理やり説得したみたいです。口がうまかったんだろうな。これは「革命いまだ成らず」で知ったこと。

ま、そういう本でしたが、面白かったのは薄熙来との関係をこの時点で記載していたことです。重慶で実権を握った薄熙来も太子党のホープですが、どうも習近平とはソリが合わなかった。習近平を敵視していたらしい。で、その薄熙来、スキャンダル暴露でやはり追放されましたね。何年も前からタネが蒔かれていた。

もちろん単純に「習近平の意向」なんてもんじゃない。胡錦濤派との関係やら何やら、いろいろ深いみたいです。中国の政治は複雑怪奇です


★★草思社
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これも予約して閉架から借出し。

ジャレド・ダイアモンドだけど、それほど面白くもなかったです。わりあい平凡。要するにオスとメシ、男と女にとって(遺伝子残し戦略として)どういう形が望ましいか。

女は子供を産むためのコストが膨大なので、ポンと産んでさっさと他の男を探すわけにはいかない。そんなことをしたら子供が育たないから。また男にとっては種付けしたらすぐ他の女のところへ行ったほうが賢いんだけど、そうはさせないように女は戦略を練る。

発情期を明確にしないという作戦。明確でないので、男は「うん、種をつけたな」と確信がもてない。そのため女のそばでずーっと暮らす羽目になる。また男にとってはあちこち渡りあるいて種付けするのはいかにも賢明なようだけど、産まれた子供が本当に自分の遺伝子かどうか。不確実です。

自分が他の女を探すように、実は他の男どもも女をあさっている。自分が留守して浮気しているあいだに、他の男も同じように浮気して歩いている。つまり「自分の女」が妊娠したからといって、その子が自分の遺伝子と信用できるか。やはり近くにいてジーッと監視する必要があるわけです。

女にとっても男手は必要なので「これはアナタの子よ」と納得させる必要がある。せっせとご機嫌もとるし、子供が産まれたら夭折させないように二人の共同作業で育て上げる。無事に育つことが二人にとって価値があるんですね。男にとって「これは自分の遺伝子だ」と信用できるなら、なんとか無事に育て上げるのが実は効率がいい。あちこち種をばらまく作戦は、有利なようで必ずしも得策とは言い切れない。

そういうわけで、一部の金持ちや有力者以外は、みんな(たいていは)一夫一婦のつがいになる。

そうそう。人間だけでなく、ウソをつく鳥もいるらしい。妊娠したのにオスのいなくなったメスが、他のオスを呼び寄せてつがう。で「あら、タマゴができちゃった」とお芝居する。可哀相な新参のオスは他のオスの種のタマゴをせっせと温め、せっせとエサを運ぶ。(通常、妊娠したメスは再度発情期にはなりません)

かなり省略していますが、ま、だいたいそんな内容だったと思います。かなり乱暴だけど。


またまた一仕事。リカバリーのやりなおしです。

なるほど、インストールが終了して「ようこそ」画面でキーボードや時間帯、コンピュータ名を設定します。この画面が前回は出なかった。だから変なことになっていたんだ。今回、この「ようこそ」画面になる寸前、一瞬ですが「Sysprep 」が実行された気配です。

理由は不明ですが、過程をスッ飛ばしてしまったんですね。

実はサービスパック(SP1)を実行する前に別のアドミニユーザを作って、以後はそれで運用しようと思った(トラブったとき、元々のアドミニから修正できる)んですが、そうすると起動画面でユーザアイコンが2つならぶ。パスワードなしで自動ログインもできたはず(Control passwords2)ですが、なぜかうまくいかなかった。ま、いいか。最初のユーザでいくことにします。自分のPCじゃないので、かなりいいかげん。

かなり時間のかかるサービスパックでのアップデートを終えて、それからデータ関係を元に戻し、バッティングしないようにデフォルトのセキュリティソフトを削除。ルータにつないですぐにMSE(セキュリティエッセンシャル) をイントール。やることがたくさんあります。

update.jpgそうそう。Firefoxのインストールも必要だし、ブックマークを戻すのも必須。メールソフトやら何やら、いろいろです。

ぜーんぶ終わったので不要ソフトの整理。そして最後は難関、Windows Updateです。これが大変なんですよね。数が多いし止まるしトラブルし。

とりあえず(面倒だけど手動で)気長にいきますか。さきほど「更新プログラムの確認」を押しましたが、ぜーんぜん進まない。何日かかりになるやら。

いまのところ、かなり快適です。遅すぎてイラッとすることはなくなった。SSD効果ですね。2GBしかないメモリもビデオ用に削られて、実質1.5GBしか使えないのがちょっと辛いですが、ま、とりあえずは問題なし。

メモ
現在の空き容量=86/110GB。使用したのは24GBの計算。使ってないなあ。



Vaio(Eシリーズ、VPCEA1AFJ。2010年もの)のHDD→SSD換装作業を開始。

HDDの取り外しはずいぶん簡単になっていました。ネジを2本とるだけで中身があらわれる。ただし小さなネジ山をなめそうになって、ちょっと焦りましたが、慎重に適正サイズのドライバーをあてがって成功。こうした換装作業、実は蓋の取り外しとかネジがいちばんの難関だったりします。

HDDを固定するネジ穴は4カ所ありましたが、なぜか2カ所だけしか止まっていない。無理に締めつけるのを嫌っているのかな()。スルッと抜き出してSSDと交換。スペーサーを使う必要はなさそうだったので、そのままSSDを同じように入れて、2本のネジで軽く止める。

抜いてあったバッテリーを戻して、電源投入してBIOSチェック。これはF2連打でした。うん、無事に120GBのドライブを認識です。やれやれ、ホッとします。最大の難関はクリアした。

次はリカバリーメディアのDVDを入れてまた電源オン。スルスルッと進んだんですが、あれれ「リカバリー領域のドライブレターが取得できません」のエラーが出る。これは焦りました。何回やってもダメ。

うーん。困ってネットを当たってみると、なんか「スキップ」を選択しろ、とある。スキップ??
また何回かやって、前段階の選択肢の中に確かにスキップボタンがあったなと気がつきました。ここでエラーから脱出。

しかしバタバタしてたおかげで「リカバリー領域をインストールしない」という別れ道を逃がしてしまったような気がします。しかたない、終わってからまたリカバリーDVDを起動し、あらためて「VAIO Careレスキュー」から削除するか・・・と思ってましたが、Cディスクを見ると、空きスペースがたっぷりある。最初の段階で「リカバリー領域をインストールしない」を選んだのがそのまま有効になっていたらしい。やれやれ。

以後はとんとん進んでいたんですが、いちおう終わったところで意外なトラブルになった。起動するたびに「システム準備ツール(Sysprep)は、コンピューターの・・・」とウィンドウが立ち上がる。しかもチョイスすべき選択肢が実に怪しい。何のことやら不明で、スタートアップなど該当するソフトやツールを探したけど発見できず。どうも「Sysprep」というのは企業なんかが複数の端末にインストールする際のツールらしい。なんでそんなのが出てきたんだ。

sysprep.jpg
ネットを検索しまくりましたが、役にたつような例はなし。なんとなく再インストールするしかないような様子です。

ものはためし、明日にでも恐い選択肢をひとつ選んで実行し、ダメならもう一度リカバリーになります。

つくづく思い返すと、サービスパック(SP1)を入れ終わったあとの再起動で「初めての設定をナントカ・・」という不思議なメッセージが出ていた。もちろんWin7を入れて完了したあとのUpDateなんだから、奇妙ではあったけど。

やれやれ。

その後判明。左上、右上の2カ所の穴でHDD(SSD)を固定する。いったんフタを閉めると左下、右下のネジ穴があるので、この2カ所でフタを固定する。使ったネジが同時にフタの下のHDD(SSD)も固定するという仕組みのようです。さすがSonyの人、ネジの本数を減らす工夫で、賢い。


安いSSDがあったので注文。SanDisk SSD PLUSという代物で容量は120GB。5000円弱でした。なんかキャッシュがあるとかないとか、コントローラーもどこのものやら、全体にあんまり速度は期待していませんが、それがどうした。現状の遅い2.5 インチ内蔵HDDと比べたら雲と泥、月とスッポンです。

sandisc2016.jpgもちろん本当は240GBくらい欲しかったのですが、調べてみたら現在のCディスクの使用量が40GB弱。ほとんど使っていない。

SSD120GBといっても実質容量は110GB程度でしょう。しかし邪魔なリカバリー領域を追い出せば60GBから70GBくらいの空きスペースがつくれる。たぶん大丈夫でしょう。自分のPCじゃないので、かなり気分が大雑把です。

注文して約1日、メール便で届きました。箱の中身はペラッとした説明書とスペーサーだけ。たぶん7ミリ厚のSSDを9ミリにするものだと思います。両面テープで貼る仕様らしく、表に貼るのか裏に貼るのかも不明。ま、実際に内蔵HDDをひっぱりだせばわかると思います。

これにメモリも増設できれば理想的なんですが、それはまた次の話。とりあえずSSD換装で様子を見ましょう。明日、換装とクリーンインストールにとりかかる予定です。

そうそう。肝心のSSD、表面のプラスチックはかなり安っぽいです。オモチャみたい。どうせ中に隠れて見えない部分ではあるんですが。

急に寒くなって、おまけに強い風が吹き荒れています。

ベランダから見える木の上、かなり高いところに、最近カラスが巣をつくった模様。ときどき出入りしているし、小さいのも数羽ウロウロしている雰囲気。こんな強風で巣が落ちないかなと見ているんですが、大きく枝が揺れるもののあんがい丈夫な場所につくっているんですね。どんな材料を使っているのかは不明です。なんか黒っぽい。木の小枝とかハンガーとかなのかな。

巣の近くに住んでいる人は迷惑なんだろうなあ。だからといって、わざわざ市役所に電話してあげるほどのこともないんで、、知らん顔を決め込んで、ただ眺めています。

追記
ネットで調べたら、この時期はまだ卵を産んでいないみないですね。子育ては5月とか6月。すると子ガラスがウロウロしているように見えたのは見間違いかな。成鳥と子供がいっしょにいたような気がしたんですが。

karasu2016.jpg



望遠がきかないカメラなので、あんまり明瞭に写っていない。










だいぶ前から「漢詩」を考えています。五言絶句。七言絶句でもいいんですが、文字列が長いので難しそう。

もちろん、作成ルールはまったく知らない。なんといいましたっけ、要するに韻を踏まないと単なる文字並べになるわけで、これは漢和辞典とかいろいろ調べなければならない。

ふと思いついて「皓月昇東天」を「起」にしてみましたが、どこかで同じようなのを見たような気もする。漢文として正しいのかどうかも不明。ま、たっぷり時間をかけてイジイジやってみますか。老後の楽しみ。

 
vaioE2014.jpg家人のノートPCが遅いです。気分にむらがあって、ときどきガクッと重くなる。調子がよくても、なかなかに鈍重。たまに使うとイライラします。

調べてみたら6年もの、2010年のVaioでした。CPUはCeleron P4500とかなり非力で、HDDは320G。ま、そんなもんでしょう。

問題はメモリで2G搭載。Windows 7 64bitにメモリ2Gというのは、ま、動くことは動くけど・・というレベルですね。うーん。急に遅くなるのはメモリなのかHDDがへたっているのか。

またクリーンインストールしようかとも思ったんですが、たしか2年前にやったときえらく時間がかかった。ほぼ1日がかり。おまけにクリーンインストールの割りには快適にはならなかった。多少はスムーズになったかなという程度だった気がする。うーん。

沈思黙考して、思いつきました。うん、SSDに換装するか。これならインストールも早いだろうし、うまくするとあと3年や4年は延命できるかもしれない。ネットで価格をチェックしてみると、SSDは安くなっているんですね、Crucialの240Gがアマゾンで7800円弱。128Gで妥協するなら6000円くらい。

ついでにメモリも調べてみました。なるほど、PC3-8500のSO-DIMM、4Gを2枚で5300円程度。よく知らないRamMaxとかKomputerbayなんかの2Gを2枚なら3000円強でも出ている。うーん。

理想はHDDをSSDに変更して、ついでにメモリも8Gに増やす。CPUは力がないけどたぶんガラリと変貌するはずです。トータル1万円から1万3000円くらいか。新品を買うのにくらべればべらぼうに安い。

家人に提案してみました。今のところ、あんまり前向きの反応はなし。「べつに遅くはないし不自由はないから」という感じで、ま、しかたない。しばらく待つか。そのうち古い規格のメモリが店舗から消えることだけが心配ですが、ま、それも仕方ない。

★★★ 文藝春秋
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前から読んでみたいと思っていました。漱石の「坊ちゃん」を、違う視点から眺めたらどうなるんだろう・・という本です。「うらなり」はもちろんマドンナに見捨てられる存在感のない英語教師ですね。延岡へ追いやられたうらなりは山嵐や坊ちゃん、赤シャツをどう見ていたのか。

もちろん、あの江戸っ子坊ちゃんの言動は迷惑至極で、デリケートなうらなり氏の心をグサグサ突き刺す。本人がまったく気がついていないのが困る。だいたい「うらなり」なんて失敬なアダナをつけることだけでも無神経さがわかりますわな。

で、坊ちゃんと山嵐が自分勝手に騒ぎまくって殴ったりタマゴをぶつけたりして、何がどうなったのか。何も変わりません。うらなり氏は延岡に赴任して、相変わらず静かに辛気臭く人生を生き続けます。それが、悪い?

静謐な文体です。田舎で静かに暮らしてきた老教師が所要で東京へ出てきて、羽振りのいい山嵐に会う。山嵐も悪い奴じゃないんですが、ちょっと精力がありすぎて老人にとっては対応に疲れます。人生ももう終盤。うらなりはひたすら静かに暮らしたい

菊池寛賞受賞だそうです。それほどの傑作とも思えません。★★★にしましたが、本当は★★半くらいな気もします。


★★★ 幻冬舎
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これも浅田センセのお笑いマンガ・・なんだけど、ちょっと本気の怒りも混じっているかもしれない。

もうすぐ定年という年齢の財務省官僚と自衛官。どっちもそこそこには出世したけど、それ以上の将来は望めない。真面目ではあるが要領は良くないし。で、肩たたき、というか天下り。天下り先は「何も仕事のない部署」でオフィスは快適だし給与は悪くないしタイムカードだけしっかり押せば外出しようが本を読もうがすべて自由。あ、さすがに飲酒はやめてください。

天国のような勤務なんだけど、はて、それで満足できるか。普通の人は満足するのに、今回の2人だけは空気が読めないというか、何かしたくてたまらないという困った連中です。そこに有能かつ美人なのかそうでないのか不明なお局女子社員が絡んで、大騒ぎが始まる。

けっこう楽しく読めます。この2人がせっせと仕事をして巨額の回収金を稼いで、で、その金をどうするか。うん、海外へ逃げてハッピー・リタイアメントと決め込むか。

ま、そんなストーリーです。最後の最後でドンデンガエシがありますが、それが納得できれば傑作。できなければ不完全燃焼。どっちかな。


★★★ 文藝春秋
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刊行まもないようです。シャイニングの続編。シャイニングってどんな小説だったかなと少し考えましたが明確には思い出せず。女の子が友達を殺すのはキャリーだし、えーと・・冬の高原の恐怖ホテルの話かな。動物形の植え込みが動き出すやつ。

そうでした。で「シャイニング」の主人公の少年が生き残って、どんな人間に成長したか。超能力は少し衰えた。父親と同じで酒が好きになり、やがて酒に溺れた。超能力(シャイニング)は辛いんです。酒を飲んでいるときだけはそこから逃避することができる。

だいたいキングの小説に出てくるモンスターやゴーストは、客観的に実在するというより、そうした超能力者が呼び寄せていることが多いです。「いる!」と思うから存在する。しかも単なる想像の産物ではなく、それ(IT)は物理的な力も持つ。幽霊に首を締められると、ほんとうに窒息してしまう。

「吸血鬼の町」でしたか、飲んだくれ司祭が一時だけ信念をもつと、単なる水が聖水に変化する。信念がゆらぐと、ただの水に戻る。「IT」では少年の持っているオモチャの銃が破壊力抜群の本物の銃に変化する。でもすぐもとのオモチャに戻ったりする。

今回はけっこう魅力的な少女が登場します。彼女のもつ能力はスーパー級です。ただしまだ子供なので、うまく使いこなせない。そうした少女とシャイニングの主人公(いまは禁酒中の中年)が協力して、絶対悪と戦う。

この「悪」の連中がけっこう面白くて、吸血鬼みたいな連中なんですが、それほど強くはないし、物理的にはごく普通の年寄りグループ。愛嬌がある。一人だけ美人のリーダー格がいて、これだけは強い。でも永遠に生きるはずの一族は意外なトラブルにまきこまれて危機にひんする。かなりドジです。

後半はほとんどマンガです。恐怖小説ではあるんでしょうが、ま、それほど怖くない。そうそう、少女も能力を制御して将来うまく使いこなせるかどうか、少し心配。すでにカンシャクおこして皿を割ったりしているし。完璧なスーパーガールというわけではないんです。

またアルコール依存治療絡みの話がけっこう長いです。いわゆるAAミーティング。ちょっとかったるいですが、キングにとっては書きたいことだったんだろうな。


先日ドコモショップへ行った折り、対応の店員に「ガラケーは来年で製造中止なんですか」と聞いてみました。家人ももう5年もののガラケーなんで、もし本当に来年でオシマイなら新品を買っておいたほうが賢いかもしれない。

p-01h.jpgしかし店員さんは「そんなことはないと思いますよ」と柔らかくご応対。「そうなんですか」と重ねてきくと「そういうことは聞いていません」とのご返事。はてさて。

しかし昨年あたりから各社ともガラケー撤退の方針を打ち出しているようです。ドコモが「フィーチャーフォンはずっと続けたい」とか言ったようですが、なんか奥歯にモノがはさまっている。「ガラケー」=「フィーチャーフォン」とは必ずしも言い切れないからです。

なんかメーカーやキャリアが考えている「ガラケー」「フィーチャーフォン」とは、ようするに折り畳みができて、ボタンキーがあって、通話とメールが主体で機能が制限されている携帯。するとこれまでの独自OSの代わりに普及OSのAndroidを使ったって何の問題もないわけです。軽自動車を欲しいユーザーにとっては、小さくて燃費がよくて安ければいいわけで、中のエンジンが何気筒だろうが何CCだろうがかまわない。

スマートフォンの制限版である「ガラホ」が「ガラケー」に置き換わるんでしょうか。しかしこれまでネットをうろついて調べた限りでは、どうも様子が違う。時速60kmで田舎道を走りたいユーザーに対して「もちろん時速60kmで走れます。でも何なら100kmでも走れますよ」と言っているように聞こえる。Androidってのは高機能なんです。

100kmでも走れる余裕があるのは悪くなさそうですが、実は通信料金の落とし穴がある。エイ!とアクセルふむと加速できる代わりに、料金がポンと跳ね上がる。そもそもAndroidってのは賢いですから、指示もしないのに勝手に外界と通信したりもするらしい。安いプランで契約したつもりが、あれれ、と超過するかもしれない。油断ならないです。

ほんと、完全に従来の低機能ガラケーとまったく同じ機能レベルのガラホならいいんですけどね。「いやー、そうは言ってもLINEはやりたいでしょ。ダウンロードもしたいしネットもたっぷり見たいでしょ」と誘惑が多い。

もし本当に月々1000円未満の契約が可能で、うっかり超過なんか皆無で、電池の持ちもガラケー同様の疑似ガラケー「ガラホ」なら文句ないんですが、たぶん違うでしょうね。「60kmで田舎を走れれば十分なんだ」と思っていても、走れるんなら「100km出してみるか」とつい誘惑にかられる。つい高速に乗ってみたりする。やはり眉毛にツバつけながら様子を見続ける必要があるみたいです。

そもそもは予備のバッテリーをいつ買うかというのが個人的には問題です。携帯、たぶんいちば心配なのはバッテリーですから。しかし電池パックはたぶん買ったその日から劣化する。あんまり早めに用意するのも損だし、かといって最悪は「もう手に入りません」という事態。タイミングが難しいですね。

実はカメラの予備バッテリーも欲しいと思ってるんで、バッテリー関係、ときどきはネットで様子をみるつもりです。

★★★ 新潮社
kakumeiimada.jpg
正確には「路」ではなく「王偏に路」です。「たんろみ」と読んでいいらしい。日本の大学でも教えている中国人作家。

で、表題はもちろん孫文(逸仙)の有名な言葉ですね。死ぬ前にそう言いのこした。

内容は「孫文は何をなし、同時代の政治家、革命家たちはどう動き、日本はそれにどうかかわったか。日中百年の群像」ということ。ごく大筋ならある程度知っているものですが、その詳細は実に複雑で次から次へと登場する人名を追うだけで頭がワヤになる。犬養毅、宮崎滔天、頭山満など日本側のかかわりも、思っていたより濃密だったようです。

政治家たちは国家建て直しを献策し、各地の革命家たちは何回も何回も蜂起し、そのたびに挫折する。指導者それぞれ方針も違うし妥協したり反発したり、殺されたり殺したり。ずーっと読み通した感想としては「要するに革命運動は金しだい」ということでしょうか。孫文は世界中を旅して講演し、有力者を説得し、金を集め、武器弾薬を用意し、蜂起して失敗する。ほとんどの場合、資金が足りなかった。資金さえあれば成功した蜂起もたくさんあった。

では孫文は何をした功績をもつのか・・というと実は難しい。ただ若い頃から粘り強く「革命、革命・・」とアジテーションを続け、世界中の華僑から金を集め、一種の象徴になっていたんでしょうね。現実の政治家としての能力には「?」が少し残ります。

歴史資料本としてもなかなか充実した一冊でした。充実しすぎているというべきかな。一回読んだ程度では完全に消化不良です。文章は柔らかく、かなり読みやすいです。


★★★ 中央公論新社
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上巻の感想時は「下巻は探さない」などと言いましたが、図書館に行ったら棚にあった。あったんなら仕方ない。読みますか。

えーと、上巻もそうでしたが、下巻は完全にマンガです。浅田次郎がニヤニヤしながら、好き勝手に書いている。主人公だったはずの御供頭ですが、だんだん出番は減ってきます。

加賀百万石当主の妹(その名も乙姫様)が淡い恋をしたり、老女が早駕籠走らせたり、大名になったばかりのバカ殿がはしゃいだり、マラソン好きのマッチョ殿様(島原の乱で死んだ板倉重昌の子孫)が江戸まで特命ランナーを走らせたり。ニヒルな渡世人が出てきたり。

そうそう。江戸藩邸の留守居役(かな)、みんなにボケてると思われている老人が実はなかなかのやり手だったという設定は面白かったです。ま、楽しい本でした。


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