2004年3月アーカイブ

曇り後雨

アホな夢をみてしまった。

詳細は覚えていないが、狭い山道のようなところ。北西と南東に出口のようなものがある。出口はたぶん洞窟のようで、狭い。

で、何の理由かは忘れたが、出口から抜けようとすると、そのへんのタヌキ(たぶん)たちとアザラシ(あるいはアシカ)たちが意地悪をしてドドッと先回りをし、出口ふきんにゴロッと寝ころがって邪魔をする。それじゃ反対側から出ようと引き返すと、連中、喜びいさんでドドドッとまた先回りをする。

愛嬌のある連中なんだけど、楽しくって仕方ない様子で邪魔をする。ゲームでもやっているつもりらしい。

動物たちの質感が妙にリアルで、それで朝になってもに記憶に残ってしまった。五臓六腑の疲れ、かな。 
座標データを入手してT'rang屋敷に戻ったら、なんかZ'antがベチャベチャしゃべる。何だろうと不審に思っていたら、いきななり戦闘モードになってしまった。二重スパイがばれたらしい。

不思議だなー。こんなことは初めてだ。Arnikaのバーのマダムには口封じをつかませたし、孤島の捕虜をT'rang屋敷に連れていったりもしていない。Mookに親書を2通渡してはいるけど、これは前にもやったことがある。問題はないはずなんだけど。

捕虜を連れてSeaCaveに入る直前のデータがあったので、ものはタメシ、ここからダイレクトにUmpani基地へ飛び、将軍に面会して捕虜を返還。これなら問題ないだろうとT'rang屋敷に飛び帰ってみたけど、やはりZ'antは怒り狂う。捕虜を返還した後でスパイの店主を殺してみたけど、やはり結果は同じ。

処置なし。ためしに敵対モードで続けてみるか、とT'rang連中を殺しまくってみた。簡単すぎるのね。面白くない。子供みたいなT'rangを殺戮してもつまらない。数字を合わせたらガスが噴出しました。

唯一残っているのは初めてZ'antに会ったときの古い古いデータだけ。まだパーティレベルは11~12です。うーん。しかもし不思議なことに、これでも何故か最初は敵対してしまった。そんなバカな!ともう一度やり直して会ったら、今度は普通の対応をしてくれた。なんかデータがおかしくなっている雰囲気です。バグッて、違うフラグが立ってしまったんじゃないだろうか。

迷った末、やり直し。レベル11~12から再開しました。同じことをまた繰り返すのはアホらしいけど仕方ない。Dunk beetleがT'rangの味方になっていました。これも初体験。グルッと回って、またレベル12~13でFerroに会うところまでこぎ着けましたが、なんか、疲れました。 

卒業

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薄曇り

先週、子供の卒業式。時間の都合がとれたらせめて昼食でもと妻に言われ、会社を抜け出して学校に行ってみました。電車で数駅と割合近くなもので、ちょっと昼休みを自主的に長くすれば、食事をする時間くらいはとれるでしょう。

大学の構内に入るなんて久しぶりだなー。出口のあたり(何号館かの講堂が式場になっていたらしい)には在校生たちが群がっていて、スーツを着た先輩らしいのが花束もって出てくると、つかまえては胴上げなんかしている。どっかの運動部は無理やり嫌がる先輩のズボンを脱がせて記念撮影していました。みんな、若い。

そのうち振り袖着た娘が出てきたので、近くのホテルで食事。これから着替えて夜は謝恩会だとか。忙しいことです。ま、なんでもかんでも、これで卒業。私は肩の荷が下りてホッとした感じです。もう親の責任は果たしたというべきで、4月からはそれなりに自分の稼ぎで生きていくでしょう。

その後の週末。子供としては、試験と卒業式のハードだった1週間の後だけに、悠々とピアノでも弾いて楽しく過ごすつもりだったらしいけど、そうは問屋が卸さない。遊んでいる暇なんてありません。引っ越しの準備、職場関係の書類作り、卒業旅行の支度。一人暮らしの家電も買わなければならないし、ADSLも申し込まなければならない。旅行の保険がどうの、スーツケースがどうのと煩雑で、そのちょっと不満顔です。ま、仕方ないでしょう。

4月中旬からは別々の生活が始まります。
薄曇り

夕食前、ボケーッとニュースを眺めていたら「ピアノを弾いてもいいか」と遠慮がちに子供が言います。承諾して、音声だけ消音。画面をチラチラ眺めながら私は本を読んで過ごしました。

いやー、弾く弾く。ドンガラドンガラ、曲名を知りませんが盛大に弾いていました。これをやると、たちまち汗まみれになります。ここ数週たまっていたストレスが解消されるんでしょうね。あとで、友人のナントカちゃんは謝恩会があるんで爪を切れなかったんだよとか言うておりました。爪が短いと謝恩会のドレスに似合わない。でも爪が長いとナントカちゃんは好きなバイオリンが弾けない。きっとナントカちゃんも今頃は盛大にバイオリンを大音響で奏でているでしょう。

妻の話では、キーボードを買おうかどうか迷っているらしいとのことです。音はどうでもいいから、とにかく88鍵ある楽器が欲しいらしい。今度の引っ越し先はだだっ広いけど、でも構内にある職員住宅のようなもので、さすがに重いピアノまで持って行く勇気はないようです。 
swamp2.jpg誘拐ミッショッをこなしてから再会したら、Swampのオヤジは品揃えを変えてくれました。やはりパーティの平均(たぶん)レベルがカギみたいです。  

ここで決断。思い切ってRapaxエリアに行ってみよう。なんとかすり抜けてFerroに会おう。パーティレベルは12~13程度。ちょっと怖いけど、えーい、突入だ!

できるもんですね。苦しかったのはRapax Liftの壊れた橋から飛び下りたところだけ。ここではどうしてもガードのRapax連中と戦わないといけない。ここさえクリアできれば、あとは何も問題なし。戦闘を避けてひたすら走る。赤絨毯の廊下を走り、弓兵のたむろする庭を走る。走った先がRapax城の玄関ドアです。やった!

で、鍛冶場近くの天井裏にポータルをセットしたら、後はゆっくり買い物。装備を整え、矢玉を膨大に買い込み、資金が足りなくなるとArnikaに行って合成材料の仕入れをして、また買う。これができるんで、ポータル使いは2人ほしいですね。

そして次は樹の上です。天上世界を巡回し、魔よけの兜を手に入れ、泥棒親分にハナシをつけてからまたSwamp。盗難クレームを受けてまた親分に会い、悪いけど死んでもらう。最後に養殖業者の家に押し入って、蚊やネズミを蹴散らしながら下にくだって、一応はみなさんにお別れの挨拶。

そうそう、Hogerの牙がなかなか落ちなくて焦ったなー。このへんの野原でウロウロしていれば必ず人嫌いの孤独なHogerに会えるんですが、殺しても殺しても牙が出ない。5頭めくらいでやっと取得しました。あとで貴重なIvory Bladeの材料になるので必須なんです。

さて、ここまで来るとまた海かRapaxエリアなんですが、どうも武器が頼りない。なんせDemonsbaneとEnchanted Broadswordです。けっこう辛い。そこでまた決心してSouth East Wildernessへ。色っぽいハートの女王をいじめようという算段ですね。ここにはけっこう使える Fangがあるもんで。

ここも苦戦しました。はるか遠くからDeath Wishを飛ばされるのが苦しい。パーティレベルが低いもので、バッタバッタと死にます。必死に蘇生薬を使いながら物陰にかくれ、少しずつ少しずつ片づけていく。最後のDeath Lordを倒すまでに多分10袋くらいは使ったんじゃないかな。

Fangを手に入れて、次は魔の海街道。ここもまた辛いです。しかも今回はエリアの入り直しをしないと決めているので、宝箱から貴重品を得る可能性はほぼゼロ。楽しみがないです。案の定、海獣の背後の宝箱から出たのは回復の指輪でした。仕方ない。

しかしラッキーもあるもので、その後の沈没船の海幽霊からは*Light* *Shield*。これってものすごく確率が低いんでけどなー。で、運を使い果たしたのか、Baijinの宝箱は完全なゴミでした。瀕死のお姐さんも役にたたない薬をくれただけ。ま、文句は言えません。

というわけで、現在はレベル15~16。Fighterだけが17です。

 Fighterは Fang (10-24)
 Samuraiは Saint Bastard (8-16 Initiative-1) + *Light* *Shield*
 Rangerは Giant Sword (9-33 Initiative-2 両手)
 Ninjaは Dread Spear (11-23)。
 Valkyrieは Mystic Spear (8-24)。

Samurai用にBushido Bkadeあたりが手に入らないかなー。あれはどこで拾えるんだろ。 


20日が雪。21日は暖かかったけれど22日がまた冷えて雨。予報では雪になると言っていました。

振り返ると子供が中学入試のときも雪。これはけっこう積もりました。雪だけではたりなくて地震までありました。

私は覚えていませんが、妻の話ではセンター試験の日も雪だったそうです。そして今回の正念場の試験。たった3日のうち2日が雪になるのか、さすが凄いなーと感心していましたが、幸い都心は雨ですみました。それでも降りは激しかったし、八王子の方はチラホラ舞ったとのことですが。

どこかの大学の連中は試験が終わったら屋形船で6年間の鬱払いの大騒ぎをする予定だったとも聞いています。この冷たい雨じゃなー。船で隅田川に繰り出しても気勢が上がらないでしょう。中止になったかな。 
雨 時々雪

子供が3日続きの試験の初日のため6時起き。別に私が起きる必要もないのだけれど、なんとなく一緒に起き出してしまった。妻もすぐ寝室から出てきて湯をわかし、ほうじ茶を携帯用ステンレスのポットに入れ、小鳥のエサのような弁当を作る。残った湯を使って私はコーヒーを入れる。

手袋をどうしようかと迷いながら子供が出て行ったころはまだ雨が落ちていなかったが、8時ごろから降り始める。確か試験会場は白金とかいうておった。折り畳みの傘しか持っていかなかったが、降られたかな。ちょっと気になる。

昼頃からみぞれに変わり、午後からは雪。小やみの時間を見て、近所のスーパーへ牛乳を買いに行く。気温はかなり冷えてきている。長崎のサツマ揚げ(ははは。長崎の薩摩か)を売り出ししていたの買う。4枚にしようとしたら係のオバチャンが「これ、これが美味しいのよ。お願いだからこれ買って」ともう一種類の揚げを指す。ま、いいか、と1枚追加。5枚で500円だなと思い込んでいたが、レジでは60円×5=300円になっていた。特売だったのかもしれないが、得をしたような気がする。

夕食ではこのサツマ揚げが2枚、小さく切られて出た。けっこう美味しい。量的にも2枚で十分だった。

追記
思い出したので書いておきます。夕方、郵便箱まで夕刊を取りにいったら入っていなかった。休刊みたいだねと戻って妻に伝えたら「今日はシンブンの日なのにね」と言う。え? そうか。今日は春分の日。ごく稀にダジャレを飛ばす人なので、戸惑ってしまう。 
BishopのAlchemyスキルが45、レベル9(いっぺんWizに転職しているので、Alchemyとしてはレベル8)の段階で秘薬の合成ができるかと思ったら、まだダメだった。このへんは毎回違っていて、いちばん早いときはAlcスキル43くらいで合成に成功したこともある。

umpani.jpgAlcスキルを48まで上げて、ようやく合成できた。あとはひたすら材料を買い込んでは合成、買い込んでは合成の繰り返し。130万強の貯金ができた段階で街を出た。パーティのレベルは9~10。

今回はPriestを入れている。成長が早いのは嬉しいけど、でもスキルはあまり貯まらないなー。特に水とか風の分野は少なくて、20~25しかない。これでは不安なんで、レベルアップのたびにポイントを注ぎこんでいる。また機会があれば無用の呪文でもどんどん唱えるなど、けっこう手がかかる。二人Bishopの方が(専用呪文で修行が可能なので)費用はかかるけど結果的には楽かもしれない。

例によってUmpani Base → Bella → 滝→ South East Wilderness → Swampを走り抜ける。Swampのオヤヂの品揃えがまだ悪くて、これは多分パーティレベルが低いため(このオヤヂは足元を見る)だろうと解釈。仕方なく鉱山 → T'rang屋敷をたどる。で、ようやくT'rangの親分に会いました。来週は忙しがりやのT'rang NPCから買い物の予定です。それから誘拐ミッショッをこなして、またSwampで買い物かな。現在レベルは10~11。

武器はまだ貧弱です。
 Fighterは Demonsbane (5-16)
 Samuraiは No-Dachi (5-21 Initiative-4)
 Rangerは Diamond Epee (3-12)
 Ninjaは Dread Spear (11-23)。

No-Dachiは当たると破壊力があるものの両手武器だし、Initiativeの低いのが気に入らない。片手のEnchanted Longswordあたりに換えるかどうかが悩みのタネです。今回のゲームはメンバーの使用武器選択がカギかな。 
晴れ

数カ月前から地元の駅周辺では路上禁煙となっています。けっこう範囲は広いですね。だいたい歩いて4~5分の範囲は禁煙ゾーン。

駅のホームの端っこには喫煙エリアがあります。私、けっこう利用していたのですが本日から朝7時~9時は禁煙となりました。ま、仕方ないです。

東京駅のホームにあった喫煙エリアも数週前から廃止になりました。灰皿の設置してあった部分だけ敷石が新しく、跡がすぐわかります。このへんの一連の動き、「ダイヤ改正に合わせた駅・車内の禁煙・喫煙施策の見直し」らしいです。

しかし、困ったもんです。どんどん吸えなくなっている。家でも吸いにくく、路上では禁止で駅ホームもダメ。オフィスでもどんどん制限されつつあります。趨勢ですから甘受せざるを得ませんが、しかし気分としては「そんならタバコを売るな!」と言いたいです。とくにJRのキオスクでタバコを売るな! いったいどこで吸えというんだ。

禁煙しようかなー・・と、フッと思ったりもします。金銭的にも健康の面でもいいことづくめ。ま、フッと思ったりする程度で、まだ実行するだけの元気はないんですけどね。 
文藝春秋 ★★★


mibugishi.jpgテレビや映画では有名ですね。ただし、私は見ていません。

浅田次郎という人、これまで敬遠していたのですが、初めて読みました。うーん、なんといいますか、巧い小説ではあります。それなりに感動もあります。でも、ちょっと書き手が計算しすぎという気がする。面白いけど、臭みが残る。

新撰組の吉村貫一郎という隊士が鳥羽伏見の戦いのあと、南部藩の大阪屋敷に逃げてくる。逃げてきたけど、相手にしてもらえず切腹させられる。で、介錯なしの悶死の後、座敷には二分銀を10枚ですか、きちんとならべてあった。国元の妻子に届けてくれるよう置き手紙があった。

多分、ここまでは史実(かも知れない部分)なんでしょうね。で、その背景になにがあったのか。吉村というのはどんな隊士だったのか。浅田次郎は「義」という言葉を置いた。義とは何なのか。義とは妻子を飢えさせないこと。家族のために生きること。かっこよく死ぬのは義士ではない、何と言われようと生き抜こうとするのが義士。あるいは、生きることが無理ならその義のために死ぬ。そう考えたとき、このストーリーはできたのでしょう。

よく言えば感動の傑作。悪く言えばお涙頂戴の通俗もの。私は主人公の吉村という人物がいまいちスッキリ見えませんでした。理解はでぎなかったけど、でも一気に読み終えた上下巻です。そうそう、他の新撰組の面々、人物の描き方は秀逸です。こんな面白い斉藤一とか土方は初めてです。実にリアルな雰囲気で、味がある。人間が生きています。上手な書き手ですねー。子母澤寛の描いた隊士たちをさらに生き生きとさせたと言ってもよさそうな気がします。


この週末からまた新規に始めました。コンセプトは「宝箱のやりなおしをしない」ということです。再度のエリア入りをしない。箱を開けてみてゴミしか入っていなくても、甘受する。リセットのきかない人生そのものですね。今回はExcaliberも*Light* *Sword*も手に入らないでしょう。苦戦しそうです。

solo-arnika2.jpgそういうコンセプトなので、パーティは平凡です。Fighter、Samurai、Ranger、Ninja、Priest、Bishop。NinjaはHobbitです。したがってNinja必殺のCoCはなし。いままでできなかった投擲を主眼に育てるつもりです。またRangerも弓を伸ばしてあげる予定。成長の早いPriestは将来Valkyrieにします。

修道院ではさしたることもなく、レベル5でArnikaに走りました。遭遇した1パーティは撃破。あとの2パーティからは遁走です。いつものことですが、ひたすら走るとなんとかなるものですね。

例によってArnikaではBishopの修行に時間を割いています。CharmでPsi部門を30まで上げてあったので、次は懸命にDiv部門を鍛え(主にMakeWoundを使う)、Psiに追いついたら後はCharmを肩代わりして一気に伸ばせます。取り残されたPsiはMindReadで上げます。

Alc分野は24程度だったので、環境魔法をよく使うWiz分野は簡単に追いつけます。追いついたら30まで伸ばして、あとはKnockKnockで急上昇。こうなると問題はAlcだけですね。Healの合成を懸命にやっているので現在35くらいまでは上がりましたが、これではまだRenewalPortionの合成ができない。銀行の玄関で昼寝をしては敵を集め、効かないIchingSkinを浴びせ続けています。ひたすら唱えていると、ときどきAlcが上がってくれます。

現在レベルは8。FighterとPriestだけが9です。他の連中も9に上がるころには秘薬の合成もできるようになっているでしょう。その後の目標は金稼ぎ。セコセコ貯め続けて100万くらい貯めるとレベルは11くらいになっているはずです。そしたら他エリアに出撃! 
晴れ

寒いなー。「寒の戻り」とタイトルは一応つけたけど、でも東京の寒さは「寒」というほどのものではないね。雪国・北国の本物の「寒」とはレベルが違うような気がする。

行きつけのラーメン屋のジイさんも「今日は寒いなー」と言っていた。その後で「満州の寒さに比べたらどうってことないけどな。体がヤワになった。昔はマイナス30度、40度でも平気だった」などと凄いことを言う。

兵隊で行ったのか開拓で行ったのかはよく知らない。たしか靴を作っていたと言ってたような記憶もある。ま、いずれにしても向こうで味を覚えた麺とか餃子なんかが今の生業になってしまったらしい。興がのると時々カタコトの中国語で何か言うこともある。若い頃に覚えたことは忘れないらしい。

このラーメン屋さんのオカミサンは海外旅行が趣味で、毎年のようにどこかへ行っているみたい。いつだったかは常連さんとイタリア旅行の話に沸いていた。女学校出と言われても不思議じゃないような雰囲気の人で、きっとキリッとしたワンピース(のような気がする)でも着て、真面目な顔して観光してくるんだろうな。

ジイさんとオカミサンの他に、もう若くはない中年の息子さんもいて、この無口な息子さんが厨房に入っている。帰るとき、厨房の中からガラス越しに軽く会釈をしてくれる。オカミサンは手があくとすぐ店の外に出て、後ろ手に組んでそのへんの景色を眺めていることが多い。ジイさんはたいてい空いたテーブルに座って、老眼鏡をかけて新聞を読んでいる。時々、記事について大きな声で講釈する。

だから何、ということでもないんだけど、ふと書いてみたくなった。 
筑摩書房 ★★★


huhuin.jpg森まゆみというのは「谷中・根津・千駄木」という地域雑誌を出している人らしい。ただし私は未見。ただ、たしか森鴎外について書いていたのを読んで面白かった記憶がある。えーと、どこかに書いてたはずだな。ここだ。

ページ数の少ない本ですが、いいですね。読み終えるのがもったいない。内容は最晩年の山田風太郎に森まゆみ(他)がインタビューしたもの。インタビューといってもほとんど編集が入っていないので、風々居士の息づかいが直に伝わるような内容になっている。順番に明治開花ものの作品について聞いていくんだけど、なんせ風々居士だから話が飛ぶこと飛ぶこと。飛んだのを聞き手がなんとか軌道修正しようとすると、またヒョイと飛ぶ。その飛び方がまたいい。

というわけなので、山田風太郎を知らない、あるいは読んだことがない人にとっては超難解な一冊でしょう。明治期の人物や出来事の知識のない人にとっても辛いだろうな。ある意味、ちょっとスノッブな本でもあります。

惜しい人をなくしました。といってもご本人はヘッと笑ってるかもしれないけど。


曇り

帰宅してドアを開けたら酢の匂いが漂っています。そうか、今日はお雛さまか。

何のご馳走を用意するわけでもないのですが、我が家ではナンカゴトの日はなぜか寿司ご飯を作ります。「ちょっと変わったことはをやろうとすると手順が悪い。時間がかかる」と妻はブツブツ言っていましたが、傍からみるとかなり手早いです。通常の夜より10分遅れくらいで夕食になりました。

今年は子供に心の余裕がないので、お雛さまは内裏の二人だけ。この週末に妻が雛箱から引っ張り出してピアノの上に飾りました。「ゴタゴタにしまい込んでおいたけど、子供も増えていなかった」と言うので「住環境が悪いんだろう」と返事。雑婚で子雛が増えていたら面白いんですけどね。
青山出版社 ★★


akaite.jpg 板東英二というのは、あの元中日のピッチャー、テレビでやたらよく見るタレントです。役者としてもいい味がありますね。

この本が図書館の本棚にあることは以前から知っていました。タイトルをチラッと見て、器用な男だなー、小説まで書いてるのか、と思っただけでパス。たいして面白いわけないじゃないか。

それがフとしたはずみで借りてしまいました。「赤い手」および「赤い手 運命の岐路」の二冊です。

「赤い手」とは、敗戦後の満州・朝鮮国境付近、いつ動くか、いつ止まるか知らない貨車に乗っていた引揚げ家族、6歳の少年の手です。止まっていた貨車が前触れもなく突然動き出す。下に降りていた6歳の子供は必死で貨車に追いすがります。でも栄養失調の子供の足には走る力がありません。置いていかれたら、後は死のみ。

背後に迫る死を本能で知っている子供は、よたよた走りながら手を伸ばします。母親も必死で手を伸ばします。ようやく手と手が触れ、渾身の力で握られ、ひっぱり上げられる。生還。カサカサの汚い細い手は、握り締められて真っ赤に充血しています。満州の赤い夕日がその手を染めています。

そういう少年時代を持っていたんですね。徳島での貧しい引揚者生活。父親との確執。母への盲愛。しかもその母が、一時とはいえ少年を満州に捨てようと決心したことを知る。その母の決心を鈍らせたのも、6歳の子供の本能的な生への執着でした。

ただ、畑荒らしを常習としてきた貧しい少年は足が速く、野球に才能がありました。中学時代に町のヒーローとなり、野球部入学を条件に徳島商業へ進学。狂気の沙汰ともいえるチームの猛練習。甲子園出場。進学断念。プロ入り。そしてまた恋、事業、危機、成功。

全編を通しているのは猛烈な生への執着心です。富への執念。真っ白な飯に対する執着。貧乏はイヤだ。うまいものを食べたい。称賛されたい。成功したい。

たぶんゴーストライターを使っていると思うのですが、素人くさい文章です。構成もちょっと臭い。でもその臭さがいいですね。見栄っ張り、欲たかり、自分勝手。そうした欠点を隠そうとはしていない。そうしたあらゆる欠点を含めて、板東英二という存在が、多分ある。


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